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「みなさぁん、ご歓談中のところ失礼します。ではこれから、有志による隠し芸を行いたいと思います!」
しばらくの食事の後、和泉の声に、みんなから一斉に拍手が起きた。
「最初は俺から!」
大和がギターを持って鷹文たちの対面の位置に立った。その場所が今日のステージである。
どこから持ってきたのか、大和はスポットライトで照らされていた。
ステージ側に座っていたゆず、和泉、明衣は、鷹文たちの後ろに回っている。
「大和くん!がんばって!」「が、がんばれ・・・」
結衣が声援を送る。ゆずも結衣声に重ねて応援した。
「サンキュー!今日のために俺が作ったオリジナルを一曲。みんな、聞いてくれ!鷹文、誕生日おめでとう」
ミュージシャンよろしく鷹文に目線を送り、大和は演奏を始めた。
「やまとくん、カッコいい・・・」
聞こえないくらいの小声で呟きながら、ゆずは大和の演奏に見入っていた・・・
「うし!決まったぜ!」
最後のキメで大和の演奏が終わった。
「お前、歌詞作れるんじゃないか」
大和オリジナルを聞いて鷹文がぼやいた。
「何言ってんだ。俺が女子の気持ちなんてわかるわけねぇだろ!」
「・・・なるほど」
鷹文も納得したようだった。
「和泉さん、大和の動画撮れた?」
ゆずの頭越しに、明衣が和泉に尋ねた。
「うん、バッチリよ!」
同じく頭越しの和泉。
「ねえ、ゆず、大和の演奏、また見たいよねぇ」
明衣が今度はゆずの耳元で、ゆずにだけ聞こえるようにそっと囁いた。
「えっ・・・」
動揺するゆず。
「あのさあゆずちゃん、大和くんの演奏、録画したんだ」
反対側の耳元で同じくそっと囁く和泉。
明衣「欲しいよね、ゆず。大和の」
和泉「これでおうちでも大和くんに会えるわね」
「むひゅーっ」
頭の中で二人の囁きがこだましまくったゆずは、真っ赤になってへたり込んでしまった。
「なあ、彩香、後ろ、大丈夫か?」
鷹文に言われた彩香は、後ろの3人を見た。
「ゆ、ゆず!」
彩香は慌ててゆずを助けに入った。
「もう二人とも離れて!大丈夫、ゆず?」
「ふ、ふにゅぅ・・・」
ゆずは彩香の腕の中でぐったりしてしまった。
「あれ、遣り過ぎちったかな」
「ごめんねゆずちゃん。今度持ってくるからね」
彩香はゆずを別室に連れていった。
しばらくの食事の後、和泉の声に、みんなから一斉に拍手が起きた。
「最初は俺から!」
大和がギターを持って鷹文たちの対面の位置に立った。その場所が今日のステージである。
どこから持ってきたのか、大和はスポットライトで照らされていた。
ステージ側に座っていたゆず、和泉、明衣は、鷹文たちの後ろに回っている。
「大和くん!がんばって!」「が、がんばれ・・・」
結衣が声援を送る。ゆずも結衣声に重ねて応援した。
「サンキュー!今日のために俺が作ったオリジナルを一曲。みんな、聞いてくれ!鷹文、誕生日おめでとう」
ミュージシャンよろしく鷹文に目線を送り、大和は演奏を始めた。
「やまとくん、カッコいい・・・」
聞こえないくらいの小声で呟きながら、ゆずは大和の演奏に見入っていた・・・
「うし!決まったぜ!」
最後のキメで大和の演奏が終わった。
「お前、歌詞作れるんじゃないか」
大和オリジナルを聞いて鷹文がぼやいた。
「何言ってんだ。俺が女子の気持ちなんてわかるわけねぇだろ!」
「・・・なるほど」
鷹文も納得したようだった。
「和泉さん、大和の動画撮れた?」
ゆずの頭越しに、明衣が和泉に尋ねた。
「うん、バッチリよ!」
同じく頭越しの和泉。
「ねえ、ゆず、大和の演奏、また見たいよねぇ」
明衣が今度はゆずの耳元で、ゆずにだけ聞こえるようにそっと囁いた。
「えっ・・・」
動揺するゆず。
「あのさあゆずちゃん、大和くんの演奏、録画したんだ」
反対側の耳元で同じくそっと囁く和泉。
明衣「欲しいよね、ゆず。大和の」
和泉「これでおうちでも大和くんに会えるわね」
「むひゅーっ」
頭の中で二人の囁きがこだましまくったゆずは、真っ赤になってへたり込んでしまった。
「なあ、彩香、後ろ、大丈夫か?」
鷹文に言われた彩香は、後ろの3人を見た。
「ゆ、ゆず!」
彩香は慌ててゆずを助けに入った。
「もう二人とも離れて!大丈夫、ゆず?」
「ふ、ふにゅぅ・・・」
ゆずは彩香の腕の中でぐったりしてしまった。
「あれ、遣り過ぎちったかな」
「ごめんねゆずちゃん。今度持ってくるからね」
彩香はゆずを別室に連れていった。
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