213 / 428
1
212
しおりを挟む
「先生、だいぶ酔ってますよね?」
「そ、そんなことはありませんよ」
和泉から目をそらしながら盛雄が答えた。
「そうですかぁ」
「和泉さんのいう通りだ。そのくらいにしとけよ」
鷹文も口を挟む。
「ほら、鷹文くんだって言ってるじゃないですか!」
「・・・す、すまん」
息子にまで言われてしまった盛雄は、肩をすぼめた。
「じゃあ、酔い冷ましにお仕事でもしましょうか!」
「い、和泉くん、それは・・・」
わざとらしい笑みの和泉が、盛雄を無理やり立ち上がらせた。
「はいはい、行きますよ!鷹文くん、あとお願いしていい?」
「はい。大丈夫です」
「ごめん、お願いね」
和泉は盛雄を押し出すようにして書斎へ連れて行った。
「先生!彩香ちゃんまだ明日の準備あるんですよ!」
「しまった!そうでしたね・・・」
和泉に叱られた盛雄は肩を落とした。
「もう、忘れないでくださいよ・・・って、先生?」
盛雄が和泉の小言もそこそこに、机に向かった。
「すいません。電話を一件」
と盛雄は引き出しからスマホを取り出し、どこかへ電話を始めた。
そんな盛雄を和泉は不思議そうに見た。
「そ、そんなことはありませんよ」
和泉から目をそらしながら盛雄が答えた。
「そうですかぁ」
「和泉さんのいう通りだ。そのくらいにしとけよ」
鷹文も口を挟む。
「ほら、鷹文くんだって言ってるじゃないですか!」
「・・・す、すまん」
息子にまで言われてしまった盛雄は、肩をすぼめた。
「じゃあ、酔い冷ましにお仕事でもしましょうか!」
「い、和泉くん、それは・・・」
わざとらしい笑みの和泉が、盛雄を無理やり立ち上がらせた。
「はいはい、行きますよ!鷹文くん、あとお願いしていい?」
「はい。大丈夫です」
「ごめん、お願いね」
和泉は盛雄を押し出すようにして書斎へ連れて行った。
「先生!彩香ちゃんまだ明日の準備あるんですよ!」
「しまった!そうでしたね・・・」
和泉に叱られた盛雄は肩を落とした。
「もう、忘れないでくださいよ・・・って、先生?」
盛雄が和泉の小言もそこそこに、机に向かった。
「すいません。電話を一件」
と盛雄は引き出しからスマホを取り出し、どこかへ電話を始めた。
そんな盛雄を和泉は不思議そうに見た。
0
お気に入りに追加
242
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる