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水沢 美園
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それから買い物を済ませてアパートに着くと、もう11時を回っていた。
朝炊いておいたご飯と割引のお惣菜で夕食(夜食?)を済ませた私は、お茶を飲みながらCDを聴き始めた。
さっきは聴けなかった一曲目。
やっぱり真奈ちゃんとの思い出の曲。
次もその次も聴き憶えのある曲だった。
「みんなエチュードだったんだ」
調べてみたら、エチュードとは練習曲のこと。
『練習』なのにこんなに綺麗・・・
その夜、私は夢を見た。
「就職、決まったんだ・・・」
懐かしい大学の中庭に、真奈ちゃんが立っている。
「えっ・・・」
この時の真奈ちゃんの驚いた表情が、今も私の頭から離れない。
「どうして・・・」
私は真奈ちゃんの問いに答えることができなかった。
「どうしてなの、そのちゃん!」
「ご、ごめんね。もう、いかなくちゃ・・・」
私は真奈ちゃんから逃げるようにその場を離れた。
それからも、何度も真奈ちゃんに問われたが、その度に私は「ごめん」としか言えず、時とともに真奈ちゃんと話すこともなくなり、あんなに仲が良かったのに卒業旅行にも行けず、私たちは大学を卒業した。
その後、真奈ちゃんに会うことはなかった。
朝炊いておいたご飯と割引のお惣菜で夕食(夜食?)を済ませた私は、お茶を飲みながらCDを聴き始めた。
さっきは聴けなかった一曲目。
やっぱり真奈ちゃんとの思い出の曲。
次もその次も聴き憶えのある曲だった。
「みんなエチュードだったんだ」
調べてみたら、エチュードとは練習曲のこと。
『練習』なのにこんなに綺麗・・・
その夜、私は夢を見た。
「就職、決まったんだ・・・」
懐かしい大学の中庭に、真奈ちゃんが立っている。
「えっ・・・」
この時の真奈ちゃんの驚いた表情が、今も私の頭から離れない。
「どうして・・・」
私は真奈ちゃんの問いに答えることができなかった。
「どうしてなの、そのちゃん!」
「ご、ごめんね。もう、いかなくちゃ・・・」
私は真奈ちゃんから逃げるようにその場を離れた。
それからも、何度も真奈ちゃんに問われたが、その度に私は「ごめん」としか言えず、時とともに真奈ちゃんと話すこともなくなり、あんなに仲が良かったのに卒業旅行にも行けず、私たちは大学を卒業した。
その後、真奈ちゃんに会うことはなかった。
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