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生倉 湊
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その夜、家に帰るとママに驚かれた。
「湊?あんたどうしたの?」
「ん?何が?」
えっ、私、なんか変?
「今日の湊、いつもよりきれいよ」
「そう、かな」
ママが私のこと褒めてくれてる。なんか嬉しい。
「あのね・・・メイク、教えてもらったんだ」
「それで!いいじゃない。実は私もねぇ、前のメイクはどうかなって思ってたの」
といきなりの告白。っていうかそれ酷くない。教えてくれたのママじゃない!
なんて言葉はお互いのため口には出さず、がんばってポジティブな発言をしてみた。
「で、でしょ!私もメイクした顔見て『かわいい』って思ったの」
自分のことかわいいとか言うの、まだ少し恥ずかしかった。
「ねえ湊、どこでそのメイク教わってきたの?デパートとか行った?」
「デパート!い、行ってないよ」
「じゃあどこで教わってきたのよ。ナチュラルなのに湊の良さが引き出されてる感じ、っていうの?そんなメイク、プロじゃなきゃできないわよ」
「そう?」
そうよね。智さんってプロみたいよね!
「ねえ、教えてよ。私も行きたい!」
「えー、どうしよっかなぁ」
ママにメイクを褒められた私は、久しぶりに気分が上がっていた。
「あんた、そういう顔してた方がいいわよ」
「え?」
「ここんとこずっと落ち込んでたでしょ。心配してたんだからね」
ママがお母さんの顔になった。
「う、うん・・・ありがと」
ママ、ちゃんと私のことわかってたんだ。でもずっと何も言わずに見守っててくれた。そのことがちょっと嬉しかった。
「何かある時は、ママに相談しなさいよ。聞くくらいしかできないかもだけど、一人で抱え込んでるよりはいいでしょ」
「うん・・・今度何かあったらママに話すね」
「早く手、洗ってきなさい。冷めちゃうわ」
胸の真ん中が温かくなるのを感じながら、私は手を洗いにいった。
「湊?あんたどうしたの?」
「ん?何が?」
えっ、私、なんか変?
「今日の湊、いつもよりきれいよ」
「そう、かな」
ママが私のこと褒めてくれてる。なんか嬉しい。
「あのね・・・メイク、教えてもらったんだ」
「それで!いいじゃない。実は私もねぇ、前のメイクはどうかなって思ってたの」
といきなりの告白。っていうかそれ酷くない。教えてくれたのママじゃない!
なんて言葉はお互いのため口には出さず、がんばってポジティブな発言をしてみた。
「で、でしょ!私もメイクした顔見て『かわいい』って思ったの」
自分のことかわいいとか言うの、まだ少し恥ずかしかった。
「ねえ湊、どこでそのメイク教わってきたの?デパートとか行った?」
「デパート!い、行ってないよ」
「じゃあどこで教わってきたのよ。ナチュラルなのに湊の良さが引き出されてる感じ、っていうの?そんなメイク、プロじゃなきゃできないわよ」
「そう?」
そうよね。智さんってプロみたいよね!
「ねえ、教えてよ。私も行きたい!」
「えー、どうしよっかなぁ」
ママにメイクを褒められた私は、久しぶりに気分が上がっていた。
「あんた、そういう顔してた方がいいわよ」
「え?」
「ここんとこずっと落ち込んでたでしょ。心配してたんだからね」
ママがお母さんの顔になった。
「う、うん・・・ありがと」
ママ、ちゃんと私のことわかってたんだ。でもずっと何も言わずに見守っててくれた。そのことがちょっと嬉しかった。
「何かある時は、ママに相談しなさいよ。聞くくらいしかできないかもだけど、一人で抱え込んでるよりはいいでしょ」
「うん・・・今度何かあったらママに話すね」
「早く手、洗ってきなさい。冷めちゃうわ」
胸の真ん中が温かくなるのを感じながら、私は手を洗いにいった。
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