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踊り子さんは乱されたい②※

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「や、あの、亮司さん。やっぱりこんな」
「ダメだよジル。俺はもう我慢はしないんだ」
 有無を言わさず抱き上げられて、人生初のお姫様抱っこで事務所の中を移動すると、部屋の奥のパーテーションで仕切られた簡易ベッドに寝かされる。
 俺は自分の情けない姿に溜め息を吐くと、膝までずり落ちたデニムとボクサーパンツを一思いに脱ぎ捨てて、そのまま床に落とした。
 俺が服を脱いでる間に、亮司さんはどこから取り出したのか聞きたくもないが、携帯用のローションとコンドームを持ってパーテーションの内側に入って来た。
「さあ、もう邪魔は入らない」
「亮司さんて、結構イイ性格してますね」
「褒め言葉にしておこうか」
 亮司さんは口元に弧を描くと、慣れた手つきでネクタイを緩め、ボタンを外した下の逞しい身体が露わになって、ふわりと漂う香水の香りが俺に新たな刺激を与える。
 そのまま抱き合って直接肌が触れると、キスを交わした後に唇が下に降りて、隆起した乳首を甘噛みされて声が漏れる。
「ンッ」
「こんなに硬くして。随分と抱かれ慣れてるみたいだね」
「それ今言います?」
「それもそうか」
 アンタもでしょという言葉を呑み込んで亮司さんを睨むと、可笑しそうに喉を鳴らして亮司さんの舌が俺の鳩尾を丹念に舐め、唾液で濡らされた乳首を指先で弾かれ翻弄される。
 俺が溢す切ない息遣いで、胸を弄られると弱いのを悟ったのか、亮司さんはしっとりとした唇で乳首を喰むと、口の中で尖らせた舌先を尖端に押し当ててグリグリする。
「ンフッ」
「引っ掻くのと舐るの、どっちが好きなの?」
「……舐めて」
「素直で良いね」
 じゅるんと唾液を啜る音がしたと思ったら、湿らせた指先が右の乳首を引っ掻いて、唇と舌が左の乳首を舐り倒す。
 れろれろと器用に蠢く舌先が、指と交互に動き回って胸元を可愛がられると、腹に当たるほど反り返った俺の性器は鈴口から透明な雫を漏らして、それが亮司さんの腹を汚す。
「胸だけでそんなに気持ち良くなるのか」
「亮司さんの舌がやらしいからっ」
「へえ。じゃあもっと気持ちいいことしようかな」
 亮司さんは俺の乳首を指で掻くように弾くと、ベッドの上を器用に移動して俺の膝を割った間に顔を埋める。
「ちょ、待って」
「咥えられるのは嫌い?」
「や、え?」
 咄嗟にどう返していいか分からなくなって口をパクパクさせてしまう。
 この体勢でいくと、亮司さんは確実に俺を抱く気だろうし、俺の緊張を知ってか知らずか、それをほぐすためにもナニを咥えようとしてるんだろう。
 だけど相手にしてやったことはあっても、自分のを咥えられた経験はほとんどない。
 しかも今から抱かれるであろう相手にだ。
「力抜いてなよ」
「や、亮司さんっ」
 俺の股間に顔を埋めた亮司さんは、少し萎えかかった俺の性器をゆっくりと掴み、縮こまる袋から裏筋にかけてねっとりと舌を這わせる。
 それを何度も味わうと、硬さを持ち始めた屹立の鈴口を舌先でこじ開けるように舐られて、そのまま肥大した狩首までが亮司さんの口の中に収まった。
「あふっ、ん」
 ジュボッと啜り上げる音がすると、一気に根元まで咥えられて、複雑に舌が絡んで唇が上下して屹立を口で扱かれる。
 今までに経験がない訳じゃないけど、こんな風に厭らしく淫靡な動きは初めての経験だ。
 亮司さんが指で作った輪が、唇とは違う動きで俺の屹立の根元を重点的に責め立てると、狩首までを咥えた唇が窄められて、今度は鈴口を執拗に弄られる。
「ハッ、や、んん」
 チロチロと動く舌先が与えてくる気持ちよさに腰を捩ると、ジュポジュポ卑猥な音を立てて俺の肉茎をしゃぶりながら、いつの間にか開封したローションで後孔を拡げられた。
 ぐちゅんと蕾をこじ開けられる音がするのに、淫棒を美味そうにしゃぶられて、あまりの快感に全く後ろに力が入らない。
「気持ちよさそうな顔してる」
「だって……」
「とりあえず 達くまで続けようか」
「やっ、亮司さん、こんなのっ、ア……ァッ」
 隘路を掘削する指が増やされて、ぐちゅぐちゅ浅瀬を掻き回されると、腹側の少し膨らんだ場所を探し当てられて執拗にそこを擦られる。
「ヒッ、やぁああ、どっちかやめて。亮司さんっ、無理、ムリだからぁ」
「いいよ。好きなだけ気持ち良くなったら良い」
 淫棒をしゃぶったまま目線だけを上げると、亮司さんは喉の奥まで咥え込んで舌を搦め、奥に忍ばせた指を抽挿するように煩雑に動かして俺を責めた。
「アアッ、ンン。本当ヤバい。声我慢できないって」
 プシュッと空気が弾ける音に羞恥が煽られて、思わず後ろに力を入れて亮司さんの指を締め付けると、尚もそれを押し広げるように三本目の指が入り込んでくる。
「大丈夫。この時間なら、みんなステージだよ」
 俺を咥え込んだままそう答えて鈴口を甘噛みすると、それが合図みたいに窄めた唇が一気に根元までを咥え込んで、張り詰めた屹立が暴発寸前まで追い立てられる。
 じゅるじゅる啜る音と、ぶちゅんと奥を掻き回される音が同時に響いて、どちらから押し寄せる快楽なのか分からずに、俺は堪え切れずに失禁したように先走りを垂らす。
「溜まってる? 味濃いね」
「や、そういうの言わなくても」
「勇樹の匂いがして興奮するよ、俺は」
 不意に本名を呼ばれてビクッとすると、直腸の奥を掻き混ぜてた指が浅瀬に引き戻されて、腹側を押し上げるように擦り上げてくる。
「やっ、まっ、ダメ、も……出ちゃう」
「達って良いよ、勇樹」
 亮司さんが屹立を吸い上げる口の動きが速くなって、同時に俺の後孔を掻き回す指が乱暴に動き回る。
「アッ、アァアア」
「んっ」
 堪え切れずに咥え込まれたまま吐精した熱を、喉をごくりと鳴らして亮司さんが嚥下する音が聞こえる。
「はあ、はあっ、呑ん、だの?」
「達く時の声、可愛いね」
「いや、いやいやいや」
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