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今のハナシ30

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今度こそ・・・

今度こそ私が・・・守り抜く。

私の大切な人たちを、仲間たちを絶対に。

私だって、守れる。

守られるだけはもう終わりだ。

「さすが篠葉さんです。」

「やったね!蒼!篠とずっと一緒に居られるよ!」

「そうだね。」

「あ、残念。ずっとは無理。」

「ええぇぇぇ・・・」

「私仕事あるし。今は生徒会長やってるし、父さんの会社継いだし。」

「会社ってなに?!」

おっと間違えた。

「秘密。」

「もう!」

「ねぇ・・・私が、守っても、いいのかな?」

「「「「もちろん(です)!」」」」

よかった・・・

私には資格があるんだ。

みんなを守る・・・資格が・・・

「なぁ!まだここに残るだろ?たまには俺と組手しようぜ!最近瞬ばっかかまってんじゃん!」

「いいよ。最近淳とはやってなかったからね。」

「よっしゃぁ!」

「せっかくだし蒼と白も入る?いいトレーニングになるよ。」

主に私の。

「んー白はどうする?」

「せっかく篠と戦えるんだしやるよ!」

「じゃ、俺もー。」

ずっと思ってたんだけど蒼って他人に自分の考え合わせるよね。

「蒼。やりたくなかったらやらなくてもいいよ?別に白に合わせなくても・・・」

「なーんで篠葉ちゃんは俺のことすぐに見抜いちゃうかなー。ま、合わせてるのはほんとだけど別に嫌なわけじゃないから。ただ人に合わせるのが楽ってだけ。」

それだけじゃない気がするけどまぁ、いいか。

「そだ、零斗はどうする?」

「私はいいです。適当に情報収集でもしてますよ。」

「そっか。・・・・・・私の情報集めようとしても無駄だからね。ガッチガチに固めてあるから。」

「ふふ。分かっていますよ。」

零斗もいつか敬語やめてくれないかな?

双にはタメだったし私にもそうしてくれるといいんだけど。

ま、それは零斗が慣れてからでいいかな。

「よし、三人とも。やるよ。」



~三十分後~

「「「負けたぁー・・・」」」

「お疲れ様。」

んー。三人とも普通に強いんだよね。

個々の能力はもちろん連携でもっといい動きをする。

特に蒼と白の組み合わせは最高。

さすが双子。

淳は攻撃力が高い。

適当にやってるかと思いきや一発一発が綺麗だし重い。

さて。

「零斗。良いデータは取れた?」

「はい。おかげさまで。」

うん。良い笑顔。

零斗とも戦ってみたいな。

普通に強そうなんだよね。

多分この中では二番目に強い。

そんな気がする。

「みんな。糖分補給しよう。」

篠宮様にも食べてもらったけど感想は多いに越したことはない。

まだ改良できそうだし。

「はい。どうぞ。」

「「やった!」」

「ありがと。」

「ありがとうございます。・・・・・・これ・・・DortドルトLuceルーチェと書いていますが・・・売ってませんよね?」

「ドルト・ルーチェって・・・あの?!」

「篠すごーい!」

「やっぱ篠葉はすげぇな!」

「まぁ、知り合いにドルト・ルーチェで働いてる人がいてね。その人に貰ったんだ。新作だって。食べてみて。」

「「「「いただきます(!)。」」」」

「おいしいっ!」

「「うっま!」」

「美味しいですね。よくあるタルトレットですが生地のしっとりさが絶妙です。ガナッシュはヨーグルトとイチゴですかね・・・?上にのっているイチゴと合わせると味がちょうどいいです。」

やっぱり零斗に食べてもらって正解だった。

しっかりと感想を言ってくれる。

これをみんなに伝えたら喜ぶかな。

「これ、ほかのフルーツでも出来そうですよね。ガナッシュを変えることも出来そうじゃないですか?たとえば生チョコで作って苦さを変えてみるとか。」

「そうだね。・・・うん、そうだ。伝えておくよ。私は学校あるし帰るよ。夜みんなに発表ね。じゃあ。」

「ばいばーい。またねー!」

「気を付けて帰れよ。」

「またな!」

「気を付けてくださいね。」

「うん。」
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