暴れる将軍様、暴れ終い

成敗!そして。

成敗!

久しぶりにスッキリと悪人を倒した上様は金目のものをぶっしょ・・・ではないようで。

捕まった、まぁそういう可哀想な女の娘を見つけ出しましたが。

「・・・」

総ては遅すぎたらしく、放置気味な赤ん坊と一緒でした。



上様は女の娘を村に届けましたが、赤ん坊だけはどうにも出来ませんでした。


赤ん坊を抱っこしながら上様は馬に乗り、ふと喉の乾きを覚えたのがあの元悪奉行の家のまえでした。

上様は館に上がり、線香を立て、お茶を飲んでいます。

すっかり改心して改革の中心人物になった勘定奉行と打ち合わせなどしておりますと、やがて赤ん坊が泣き出しまして。


それを聞いたおカネさんガバッと飛び起きて赤ん坊を抱きしめました。

何故かその胸からは乳が溢れています。


その後、母親は小石川養生所のそばに初めての孤児院を立てました。

父親は改革を進め。

子供は2代目の勘定奉行になる予定です。


そして上様は悪代官を最後に暴れる事を辞め。

家康公以来の名君として名前を轟かせたそうです。


　　　　　　　　　　暴れる将軍様暴れ仕舞い