1 / 8
夏休み
しおりを挟む
夏だ…
今日はコミュ障の僕は何故か海に連れてこられた
行きたくないとあれほど行ったのだが…
「おい!そんなとこで何してんだ!?早く遊ぶぞ!」
こいつが連れてきた張本人、水島連夜だ
連夜「おいおい…海に来て遊ばねーのか?」
「ああ、遊ばないな」
連夜「ったく…おめーはつれねーなー」
因みに、僕は五島海斗だ
苗字が似てるとかどうとかで、こいつが話しかけてきた
正直面倒臭い
海斗「というかなんで僕を連れてきたんだ?」
連夜「ああ、ナンパの手伝い」
海斗「サラッとナンパとか言ってんじゃねーよ」
連夜「悪いかよ」
海斗「堂々と言えるもんじゃねーと思うけど?」
連夜「ハイハイ、悪かった」
海斗「で?なんで僕を連れてきたんだ?」
連夜「おめーがイケメンだから」
海斗「…」
意味がわからん
「よーっす」
連夜「わりーわりー、1人にしてたな」
一応クラスメイトの桜井樹だ
一応と付けたのは全く学校に来ないからだ
あと、こいつの名前を見た時、僕はてっきり女の子かと思ったが、実際はただの不良だった
樹「なんだ?なんか文句あんのか?」
連夜「樹、海斗と一緒に来てること忘れんな」
樹「ああ、わりー。全然こっち来ねーから嫌われてんのかと思ってな!」
拳が飛んできた
僕にはそんなのよけれる運動神経ないと思われてるから……
ゴスっと鈍い音がした
僕は砂浜にぶっ倒れた
海斗「…」
連夜「おい!樹!いくらなんでもそりゃねーだろ!?」
樹「へぇ~避ける事もしないんだ~」
連夜「避けれねーんだよ!海斗、運動神経が悪いから!」
海斗「…それ、大声で言うな」
連夜「ああ…わり…」
海斗「んで、いきなり殴ってきて何?」
ここは近所の海水浴場で、知り合いが多数いるため、この騒ぎには干渉してこない
樹「来ねーからいけねーんだろ?」
海斗「元々来る気なんてなかったんだからそのへんは見逃してほしいな」
樹「はあ?」
連夜「かっ海斗?」
連夜には心配をして欲しくはないのだが、こうなっては仕方ない
僕は武道系はこなしてきた
剣道、柔道、弓道、合気道、そして空手
でもこのことは誰も知らない
だが、それだけの武道をしていて、運動神経がないと言うのはどう考えてもおかしい
連夜にはずっと嘘をついていた
樹「ほおー、見逃してほしいと?人に物を頼む態度としてどうなんだ!?」
またもや拳が飛んできたが、するりと回避し、そして反撃に転じる
樹「ぬあっ!」
ザワっと周囲がざわめく
それはそうだろう
何せこちらは運動神経なんてほぼ皆無なクズ男子かと思いきや、桜井をボコボコにしているのだから
気絶する寸前で止めた
海斗「これでどうだ?」
樹「申し訳ありませんでした…」
連夜「か、海斗?」
海斗「わりー連夜、僕、帰るよ」
連夜「お、おう…」
僕はその場を立ち去った
これはあとから聞いた話だ
樹「まさか、あいつがあんなに出来るとは思わなかったぜ…」
連夜「それは同感だ」
海斗「はあ…」
正直言ってギリギリだった
僕自身、あまり短気な方ではないが、あれはやばかった…
はっきりいって堪忍袋の緒が切れそうだった
一人称も今は僕だが、キレたら俺に変わってしまうから本当にギリギリだった
とりあえず、今日は家に帰って寝るか
次の日には忘れてるといいんだが…
下手に噂されても困る
夏休みが終わった
今日はコミュ障の僕は何故か海に連れてこられた
行きたくないとあれほど行ったのだが…
「おい!そんなとこで何してんだ!?早く遊ぶぞ!」
こいつが連れてきた張本人、水島連夜だ
連夜「おいおい…海に来て遊ばねーのか?」
「ああ、遊ばないな」
連夜「ったく…おめーはつれねーなー」
因みに、僕は五島海斗だ
苗字が似てるとかどうとかで、こいつが話しかけてきた
正直面倒臭い
海斗「というかなんで僕を連れてきたんだ?」
連夜「ああ、ナンパの手伝い」
海斗「サラッとナンパとか言ってんじゃねーよ」
連夜「悪いかよ」
海斗「堂々と言えるもんじゃねーと思うけど?」
連夜「ハイハイ、悪かった」
海斗「で?なんで僕を連れてきたんだ?」
連夜「おめーがイケメンだから」
海斗「…」
意味がわからん
「よーっす」
連夜「わりーわりー、1人にしてたな」
一応クラスメイトの桜井樹だ
一応と付けたのは全く学校に来ないからだ
あと、こいつの名前を見た時、僕はてっきり女の子かと思ったが、実際はただの不良だった
樹「なんだ?なんか文句あんのか?」
連夜「樹、海斗と一緒に来てること忘れんな」
樹「ああ、わりー。全然こっち来ねーから嫌われてんのかと思ってな!」
拳が飛んできた
僕にはそんなのよけれる運動神経ないと思われてるから……
ゴスっと鈍い音がした
僕は砂浜にぶっ倒れた
海斗「…」
連夜「おい!樹!いくらなんでもそりゃねーだろ!?」
樹「へぇ~避ける事もしないんだ~」
連夜「避けれねーんだよ!海斗、運動神経が悪いから!」
海斗「…それ、大声で言うな」
連夜「ああ…わり…」
海斗「んで、いきなり殴ってきて何?」
ここは近所の海水浴場で、知り合いが多数いるため、この騒ぎには干渉してこない
樹「来ねーからいけねーんだろ?」
海斗「元々来る気なんてなかったんだからそのへんは見逃してほしいな」
樹「はあ?」
連夜「かっ海斗?」
連夜には心配をして欲しくはないのだが、こうなっては仕方ない
僕は武道系はこなしてきた
剣道、柔道、弓道、合気道、そして空手
でもこのことは誰も知らない
だが、それだけの武道をしていて、運動神経がないと言うのはどう考えてもおかしい
連夜にはずっと嘘をついていた
樹「ほおー、見逃してほしいと?人に物を頼む態度としてどうなんだ!?」
またもや拳が飛んできたが、するりと回避し、そして反撃に転じる
樹「ぬあっ!」
ザワっと周囲がざわめく
それはそうだろう
何せこちらは運動神経なんてほぼ皆無なクズ男子かと思いきや、桜井をボコボコにしているのだから
気絶する寸前で止めた
海斗「これでどうだ?」
樹「申し訳ありませんでした…」
連夜「か、海斗?」
海斗「わりー連夜、僕、帰るよ」
連夜「お、おう…」
僕はその場を立ち去った
これはあとから聞いた話だ
樹「まさか、あいつがあんなに出来るとは思わなかったぜ…」
連夜「それは同感だ」
海斗「はあ…」
正直言ってギリギリだった
僕自身、あまり短気な方ではないが、あれはやばかった…
はっきりいって堪忍袋の緒が切れそうだった
一人称も今は僕だが、キレたら俺に変わってしまうから本当にギリギリだった
とりあえず、今日は家に帰って寝るか
次の日には忘れてるといいんだが…
下手に噂されても困る
夏休みが終わった
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
春まち、虹まち、キミの町
時計の針-clock hands-
青春
不良DK×根暗JK。
虹町のとある高校に通う男女。
多感な時期。2人にも誰にも言えないそれぞれの小さな秘め事があった。
『一つの小さな出会い』によって、クラスメイトという意外はまるで共通点のなかった2人は互いの意外な一面や共通点を知ることに。
まだ青春を知らない2人の歯車が動き始めた。
*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚
7/28 執筆を開始しましたが、機能に慣れておらず大変スローペースです。長編のつもりですが果たして完成するのか…。
もし良ければお付き合いください。
*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚
♪表紙はぱくたそ(www.pakutaso.com)さんのフリー素材を使用させていただきました。
My Angel -マイ・エンジェル-
甲斐てつろう
青春
逃げて、向き合って、そして始まる。
いくら頑張っても認めてもらえず全てを投げ出して現実逃避の旅に出る事を選んだ丈二。
道中で同じく現実に嫌気がさした麗奈と共に行く事になるが彼女は親に無断で家出をした未成年だった。
世間では誘拐事件と言われてしまい現実逃避の旅は過酷となって行く。
旅の果てに彼らの導く答えとは。
生きてみたところで
滝本潤
青春
何の変哲もない千葉県の田舎町。
十九歳の田中光一は、この町で退屈な日常を大した意味もなく淡々と生きていた。
地元のコンビニでバイトとして働いていた光一。
たまたまシフトが合わずに店長から頼まれた夜勤の最中、客として現れた可愛らしい女の子「谷 有希子」
やがて同じコンビニで働く事になった光一と有希子。
最初こそ有希子の存在を煙たがっていた光一だったが、天真爛漫な性格の有希子と接していくうちに少しずつその心を惹かれていく。
何も変わらない日常の中から、光一の人生を表す心の中の時計の針が徐々に動き出してきていた。
夢も希望もない退屈な人生の中から一筋の光を見出した光一。
光一の心の中で、何かが大きく変わろうとしていた。
しかし、やっと生きる事の意味を掴みかけていた光一の身体に大きな病が見つかってしまう。
人生の中で八年分のギャグをすべて詰め込んだ人生冒険譚
黒猫サイバーパンク
青春
タイトル通り人生の中の八年分のギャグすべてを詰め込んだ人生冒険譚です
できればいいねお願いします!
面白くなかったらブラウザバックしてください!
いやてかブラウザバックあったっけ?
和歌浦グラフィティ
真夜中
青春
レーズンの家の近くには二軒の本屋がある。雑誌を読むにはもっぱら大浦街道に面した大きい方を利用することにしている。倉庫のような白い建物にそれを照らすライティング設置用の黄色い鉄骨、看板には赤く大きな文字でBooKとある。その中にあったアイスクリームを主に売るテナントはオープンして三年程で消えた。レーズン達はよくそこで水風船を買いアイスクリームを頬張った。そこで覚えたラム・レーズンの味は最高。僕のニックネームはレーズンに決まった。 これから何度と淡い春が来て、その度にまた厳しい冬を乗り越えようとも、もう、あの頃と同じ情熱を感じることはないのかもしれない。僕は決して誠実な人間ではないけれど、あの時代に感じていたすべてを忘れることはないだろう。目一杯満喫したから二度と振り返らないなんて言わないし、サヨナラの手を振るつもりもない。あの頃からいろいろと吸うものは変わったけど、カクテルグラスに刺さった安いストローや、濃度の高い煙に巻かれながら、僕らは、この胸、深いところと共謀し、センチメンタルという一生懸命に甘くて、精一杯に酸っぱく苦しいドロップを互いの口に放り込む計画を立てている。かつて、僕のことをレーズンと呼んだあの悪ガキ達の残像が摺り寄って来ては、僕の横腹を突つきニヤっとささやくと、今、僕の横に掛けているのはあの頃とちっとも変わらないチャーミングな女の子。
それは、たった一度の魔法で、僕らはそれを初恋と呼んだ。
桜の下でさよならを
book bear
青春
高校3年になった幼馴染三人組は卒業したらそれぞれ違う道に進む事が決まっていた。
そんな中、一矢は愛弓と弦希とはあと一年でお別れになる寂しさを感じていた。
しかし、愛弓に対する寂しさは弦希との寂しさとは違っていることに気づく。
愛弓と離れたくない、それは友人としてではなく、想い人として離れたくなかったんだと知る一矢。
そんな一矢の気持ちに気づいていた弦希は気を利かせて、二人きりになれるようセッティングをしてくれた。
それを機に3人の関係はどんどん悪い方へと変わっていく・・・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる