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第10話

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大神官室へ向かっている私達。

(あれ、そういえば精霊召喚の間で女の子私だけしかいなかったような????いくら少ないといっても私1人だけとかある?????)

「ねぇ、アルお兄様。なんで精霊召喚の間では女の子私だけだったんですか?」
「あー、基本的に女の子は外に出してはいけないんだ。外は危険が多いからね。どうしても外に行かなければいけない時は、婚約者か夫が付き添う。夫達に守ってもらう必要があるんだ。」
「なるほど、、でも精霊召喚って家族の晴れ舞台ですよね??流石に今日は外に出してもらえるのでは?」

「それは女の子が拒否したからだと思う。」

ずいっとクロードお兄様が説明に参加してくれた。

「え?どうして?」

「あー、ほら女の子は外に出かけるのって日に焼けるからやだ!とかあるじゃん?しかも晴れ舞台といっても女の子は基本興味ない子がほとんどなんだよ。自分が召喚できるわけじゃないから。大抵は結果だけ聞く。それまでの過程は聞いても面白くないんだよ。」

「そんな、、!!!家族の晴れ舞台を興味ないなんて!!」
「ふふっ、シアがそう言ってくれるだけで精霊召喚に参加した子達が泣いて喜ぶよ。」
「え!?いや、流石にそこまででは、、」
「いやいや、女の子なのにわざわざ精霊召喚を見るために来てくれたんだよ?それを喜ばない男はいない。」
「そーだそーだ!俺達もシアが着いてくれて幸せなんだぜ?」
「アルお兄様、クロードお兄様!!」

じーんと感動を噛み締める。

「なぁ、シア。なんでアルフレッドは愛称呼びなのに俺は違うの?」
「えっ、クロードお兄様の愛称呼びしたいですけど、お兄様嫌じゃないのかなって、、」
「は!?そんなことあるわけないだろう!?」
「え、そうなんですか!?」
「当たり前だ!!!そんな理由で俺がどれだけモヤモヤしていたと、、!!」

「ご、ごめんなさい、、」
初めてのクロードお兄様の怒声にしゅんとしてしまう。

「あっ、シア!違うんだ、、別に怒っているわけじゃ!!」
「クロード?何シアを悲しませてるのかな?」
にこっとアルお兄様がクロードお兄様に話しかけた。しかし、その瞳は笑っていない。

「シア、、ごめんな、、俺はただシアに愛称で呼ばれたいだけなんだ、、」

はうっ!!!!しゅんとしてるクロードお兄様もかわいい!!!!!!

「わかりました!じゃぁこれからはクロお兄様とお呼びしますね!!!!」

「シア~!!!!!!大好き!!!!」
ぱぁぁ!!!!と嬉しそうに微笑み、頬ずりされた。

えへへ、寂しかったのかな?
いつも剣の稽古の時の真剣な表情も好きだけど、意外とこういう寂しがり屋なとこもすきですよ!!







実は、最近お兄様達から好きとか、大好きとか、愛してるとかよく言われるようになったけど、その度に一瞬ドキってしちゃうの。
お兄様からしたら妹としての好意なんだろうけど、、勘違いしそう、、
絶対そんなこと言えないけど!!!!



そんなことを思っていると、、

「さぁ、ここが大神官室でございます。」

と、神官が教えてくれた。









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