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23 フツーに
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「おぉ……まさかのここでアイドルになっちゃう、かぁ……うーん。俺の人生、どうなっちゃうんだろ」
そう、ポツリと呟いた時だった。
「…………ただいま」
「あ、おかえりぃ」
「…………何してんだ?」
久我山さんが帰ってきて。
「んー? 今、子ども三人いるけどアイドルになろうとしてんの」
そう言いながら、俺はルーレットを回した。
「なんか掃除してたら見つけて」
毎日、一緒にご飯を食べるようになった。
作るのは、俺。
って言っても、ルーなしでシチューは作れないし、ラザニアも無理。大体は、野菜切って、お肉炒めて、切った野菜も一緒に炒めて、市販のソースを絡めて出来上がり、みたいなやつ。結構あるんだよね。バラエティー豊富に和食、洋食、そしてダントツに多いのが中華だけど。でも、調理超初心者の俺には本当にすっごくお役立ちアイテムで。
そして、毎日、夕飯を一緒に食べるようになっちゃった。
朝は、今のところ別々。多分そこはずっと別々。
いや。
ずっとってことはないか。
ここ、仮住まいだし。そのうち出てくだろうし。
「ライフゲーム、よくこんなの持ってたね」
「職場の忘年会でやったビンゴゲームで当たったんだ」
「エリート官僚の?」
「そう」
「ふーん、頭良いエリートでも、こういうのするんだ」
「するだろ。そりゃ」
えー? けど、もうそもそも勝ち組じゃん。アイドルにはなれなくても、お金ならいっぱい持ってるじゃん。
そのエリート官僚、勝ち組である久我山さんはワイシャツの袖を腕まくりした手でパクリと本日の中華を食べた。今日のメニューは白菜と豚バラ肉のうま煮。うまいって名前がつくくらいだから本当に美味しい。それからこっちはインスタントにしちゃった。卵の中華スープ。
今日の晩御飯は完全中華。
帰ってくるのは大体十時くらい。
すごくお腹が空いてるのか、ネクタイだけ外して、ワイシャツにスラックスで帰ってきてすぐに夕飯を食べてくれる。
「っていうか、ビンゴゲームでこれを当てた時の久我山さんが見たい」
「?」
「だってぜぇぇったいにいらないって思ってそうだもん」
「まぁな。これだったら、おまけ賞のサランラップ百メートル分のほうがよかった」
「何それ、百メートルのなんて売ってんの?」
「特注ってことはないだろうから、どこかで売ってたんだろ。景品で見たきりどこの店でも見たことはないけどな」
すごくない? どんななの。気になるって笑うと、隣に座っている久我山さんも楽しそうに笑った。
アイランドキッチンにくっついてるカウンターテーブルで完全中華を食べてると、中華レストランで定食食べてる気分になってくる。
肩並べて。
今日あったこととか、色々話しながら。
一緒に遅い夕食を食べる。
なんか、フツーに共同生活、してる。
「ごちそうさま」
「いえいえ、お粗末さまでした」
「美味かった」
「……ありがと」
なんか、フツーに一緒に暮らしちゃってる。
「あ、そうだ。聡衣」
「?」
「これ、いっつも夕食作ってもらってるから、お礼に買ってきた」
「わっ」
久我山さんが仕事用のカバンから出したのは超有名店のチョコレート。カカオの純度がすごくて、美容にもいいとかで大人気のやつ。
「これ、食いながら、ちょっとやろうぜ」
「?」
「ライフゲーム」
なんか、フツーに楽しく、なっちゃってる。
「いえーい! 株で超儲けた!」
ソファには座らず、久我山さんが座ってるソファーを背もたれにしてラグの上に座ってる俺は大喜びで両手をあげた。そして、また一つ高級チョコレートを一つパクリと食べた。
この高級チョコレート、口に入れた瞬間ほろりと溶けて消えちゃうくらいに繊細で、指先が熱いと、あっという間に口に運ぶ間に少し溶けてしまう。それを一つ、口へ大急ぎで放り込んだ。
これは二人で決めた即興ルール。ルーレットの目で「五」以上が出たら、チョコレートを一粒ゲット。なんかそうした方が面白いかなって。
「久我山さんと全然違う人生なんだけど」
「確かにな」
なんか久我山さんの人生がすっごい地味だった。教師になっちゃってるし。株投資は怖いからやらないし。途中、さっき俺もやったアイドルオーティションを受けたけど、悪天候で遅刻して失格になっちゃうし。
「リアルと全然違う人生ですな。久我山さん」
「……言ってろ。あとで、ひっくり返す」
久我山さんならありそうだよね。フツーに最後は大金持ちの黄金の山の前にドヤ顔で座ってそう。大富豪とかになってそうって言ったら、すっごい笑われた。それ、漫画じゃねぇかって。同年代どころか同じ歳。だから今俺が言ったのがどの漫画のキャラクターなのかとかもわかっちゃって、二人にしかわからない笑いのツボにハマりまくりで。
「次は俺な」
「地味路線、地味路線……」
わざとらしく両手を合わせて唱えてみせると、ルーレットの手を伸ばした久我山さんが前傾姿勢になりながら「うるせぇ」って、低く囁いた。笑いながら、不敵に、少し掠れた声で。
それ、なんか……。
腕も、そう。
本人は何も意識なんてしてないんだろうなぁって思う。
女子、ドキドキしまくるんじゃない? これ。
声も、腕まくりした筋肉質な腕も、仕草一つ一つ。
ね、俺。
「あぁ、クソ……また四かよ」
「ぃ、イエーイ」
ゲイ、なんだけど。
「また、久我山さんチョコレートゲットならず」
久我山さん。
俺がノンケは対象外にしてるゲイでよかったね。じゃなかったら。
「つ、次、俺ねっ、五以上、五、以上……」
じゃなかったら。
「! やった! 今度は七!」
「くそ」
「チョコレートまたもやゲット」
七マス、急いで進めて、俺はチョコレートに手を伸ばした。
久我山さんはルーレットに、手を。
「!」
手を伸ばして。二人の手がライフゲームのボードの上でほぼ同時、左右それぞれに手を伸ばして、交差して。
「!」
顔が……ぶつかりそうなくらいに近くに。
心臓、が。
びっくりして。
それで。
「っぷ、すげ、子どもかよ」
「!」
「口にチョコレートくっつけてるとか」
ね、ゲイって、覚えてる? 俺、ゲイ、だよ?
「……」
なのに、なんで、フツーに触るの。
チョコレートがついたって頬をぐいって、その指先でなんで、拭ったりとかさ。
「……」
なんで、しちゃうの?
そう、ポツリと呟いた時だった。
「…………ただいま」
「あ、おかえりぃ」
「…………何してんだ?」
久我山さんが帰ってきて。
「んー? 今、子ども三人いるけどアイドルになろうとしてんの」
そう言いながら、俺はルーレットを回した。
「なんか掃除してたら見つけて」
毎日、一緒にご飯を食べるようになった。
作るのは、俺。
って言っても、ルーなしでシチューは作れないし、ラザニアも無理。大体は、野菜切って、お肉炒めて、切った野菜も一緒に炒めて、市販のソースを絡めて出来上がり、みたいなやつ。結構あるんだよね。バラエティー豊富に和食、洋食、そしてダントツに多いのが中華だけど。でも、調理超初心者の俺には本当にすっごくお役立ちアイテムで。
そして、毎日、夕飯を一緒に食べるようになっちゃった。
朝は、今のところ別々。多分そこはずっと別々。
いや。
ずっとってことはないか。
ここ、仮住まいだし。そのうち出てくだろうし。
「ライフゲーム、よくこんなの持ってたね」
「職場の忘年会でやったビンゴゲームで当たったんだ」
「エリート官僚の?」
「そう」
「ふーん、頭良いエリートでも、こういうのするんだ」
「するだろ。そりゃ」
えー? けど、もうそもそも勝ち組じゃん。アイドルにはなれなくても、お金ならいっぱい持ってるじゃん。
そのエリート官僚、勝ち組である久我山さんはワイシャツの袖を腕まくりした手でパクリと本日の中華を食べた。今日のメニューは白菜と豚バラ肉のうま煮。うまいって名前がつくくらいだから本当に美味しい。それからこっちはインスタントにしちゃった。卵の中華スープ。
今日の晩御飯は完全中華。
帰ってくるのは大体十時くらい。
すごくお腹が空いてるのか、ネクタイだけ外して、ワイシャツにスラックスで帰ってきてすぐに夕飯を食べてくれる。
「っていうか、ビンゴゲームでこれを当てた時の久我山さんが見たい」
「?」
「だってぜぇぇったいにいらないって思ってそうだもん」
「まぁな。これだったら、おまけ賞のサランラップ百メートル分のほうがよかった」
「何それ、百メートルのなんて売ってんの?」
「特注ってことはないだろうから、どこかで売ってたんだろ。景品で見たきりどこの店でも見たことはないけどな」
すごくない? どんななの。気になるって笑うと、隣に座っている久我山さんも楽しそうに笑った。
アイランドキッチンにくっついてるカウンターテーブルで完全中華を食べてると、中華レストランで定食食べてる気分になってくる。
肩並べて。
今日あったこととか、色々話しながら。
一緒に遅い夕食を食べる。
なんか、フツーに共同生活、してる。
「ごちそうさま」
「いえいえ、お粗末さまでした」
「美味かった」
「……ありがと」
なんか、フツーに一緒に暮らしちゃってる。
「あ、そうだ。聡衣」
「?」
「これ、いっつも夕食作ってもらってるから、お礼に買ってきた」
「わっ」
久我山さんが仕事用のカバンから出したのは超有名店のチョコレート。カカオの純度がすごくて、美容にもいいとかで大人気のやつ。
「これ、食いながら、ちょっとやろうぜ」
「?」
「ライフゲーム」
なんか、フツーに楽しく、なっちゃってる。
「いえーい! 株で超儲けた!」
ソファには座らず、久我山さんが座ってるソファーを背もたれにしてラグの上に座ってる俺は大喜びで両手をあげた。そして、また一つ高級チョコレートを一つパクリと食べた。
この高級チョコレート、口に入れた瞬間ほろりと溶けて消えちゃうくらいに繊細で、指先が熱いと、あっという間に口に運ぶ間に少し溶けてしまう。それを一つ、口へ大急ぎで放り込んだ。
これは二人で決めた即興ルール。ルーレットの目で「五」以上が出たら、チョコレートを一粒ゲット。なんかそうした方が面白いかなって。
「久我山さんと全然違う人生なんだけど」
「確かにな」
なんか久我山さんの人生がすっごい地味だった。教師になっちゃってるし。株投資は怖いからやらないし。途中、さっき俺もやったアイドルオーティションを受けたけど、悪天候で遅刻して失格になっちゃうし。
「リアルと全然違う人生ですな。久我山さん」
「……言ってろ。あとで、ひっくり返す」
久我山さんならありそうだよね。フツーに最後は大金持ちの黄金の山の前にドヤ顔で座ってそう。大富豪とかになってそうって言ったら、すっごい笑われた。それ、漫画じゃねぇかって。同年代どころか同じ歳。だから今俺が言ったのがどの漫画のキャラクターなのかとかもわかっちゃって、二人にしかわからない笑いのツボにハマりまくりで。
「次は俺な」
「地味路線、地味路線……」
わざとらしく両手を合わせて唱えてみせると、ルーレットの手を伸ばした久我山さんが前傾姿勢になりながら「うるせぇ」って、低く囁いた。笑いながら、不敵に、少し掠れた声で。
それ、なんか……。
腕も、そう。
本人は何も意識なんてしてないんだろうなぁって思う。
女子、ドキドキしまくるんじゃない? これ。
声も、腕まくりした筋肉質な腕も、仕草一つ一つ。
ね、俺。
「あぁ、クソ……また四かよ」
「ぃ、イエーイ」
ゲイ、なんだけど。
「また、久我山さんチョコレートゲットならず」
久我山さん。
俺がノンケは対象外にしてるゲイでよかったね。じゃなかったら。
「つ、次、俺ねっ、五以上、五、以上……」
じゃなかったら。
「! やった! 今度は七!」
「くそ」
「チョコレートまたもやゲット」
七マス、急いで進めて、俺はチョコレートに手を伸ばした。
久我山さんはルーレットに、手を。
「!」
手を伸ばして。二人の手がライフゲームのボードの上でほぼ同時、左右それぞれに手を伸ばして、交差して。
「!」
顔が……ぶつかりそうなくらいに近くに。
心臓、が。
びっくりして。
それで。
「っぷ、すげ、子どもかよ」
「!」
「口にチョコレートくっつけてるとか」
ね、ゲイって、覚えてる? 俺、ゲイ、だよ?
「……」
なのに、なんで、フツーに触るの。
チョコレートがついたって頬をぐいって、その指先でなんで、拭ったりとかさ。
「……」
なんで、しちゃうの?
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