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主人公補正たちとのデート ルプ編
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皆さんこんにちは。圧倒的なモブ属性のユリアです。
そう。私はモブ。モブの中のモブ。なのにどうして......ルプ様とデートすることになったのよ⁉︎
遡ること約一日前
「俺様とデートさせてやるよ」
「え......」
「だから!お前と一緒にデートしてやるって言ってんだ」
「は、はぁ⁇」
「この俺様がわざわざ時間を割いてやるんだから感謝しろよな?」
「あ、ありがとうございます」
頼んでないし感謝することでもなんでもねぇ!とは言えない。言ったら間違えなく殺される。
「明日が楽しみだな?」
「は、はい......」
こうして楽しい楽しい⁇地獄のデートが始まったのである。
「好きな物はなんでも言え。買ってやるよ」
「......いえ。いいです」
「やけにきっぱりと言い切るな?」
「欲しい物は自分で手に入れるタイプなので......」
もしオッケーなんてしたら......。
「この店の物を俺様に全部寄越せ」
ってなるやつ!絶対に!
「面白えなぁ。他の女は喜んで飛びつくぞ?お前は違うのか?」
「私は私の欲しい物は苦労するからいいと思うのです。大切に使うからこそ自分で買ってその日のことを思い出したい。そう思います」
「そうか」
可愛い。真面目と淡々と話すその姿さえ愛しい。ここで好きだって言ったら受け入れてくれるのか?
「ユリア......ってあれ⁇」
「......」
「ユリア⁇」
「はっ⁉︎る、ルプ様!ごめんなさい‼︎つい綺麗で見惚れてて......」
「そんなにその宝石が綺麗か?俺様にはただの石ころに見えるが?」
「そ、そうなんですね?」
流石皇太子殿下は違いますね!
「ルビーか」
「はい。とても赤く綺麗で繊細な色です」
まるでアク様の瞳の色みたいで素敵......って⁉︎私はなにを言っているの?それじゃまるでアグ様が好きみたいじゃない⁉︎
「買ってやろうか?」
「いいです。自分で......」
五百ゴールド
「げっ⁉︎」
高っ!私のお小遣い三十年分じゃん!
「おい店員」
「はいはい。なんでしょうか?あれ?皇太子殿下⁉︎」
「ここにあるルビーを寄越せ」
「は、はい!ただいま‼︎」
「る、ルプ様⁉︎いいですよ。そんな......いただけません。お高いですし、それにそこまでしていただく必要は......」
「俺様がお前にあげたいって思ったからあげるんだ。勘違いするな」
「......ありがとうございます」
「大事にしろよ」
「はい」
「それに俺様にとってはこんなの額端金だ」
「......」
大陸一大金持ちだもんね?
「それに下民どもには一生かかっても買えない物を買ってやるんだよ」
カチン
「今なんて言いました?」
「えっ?だから下民どもには一生かかっても......」
「殿下は平民の皆さんが下僕が何かだと思っているのですか?」
「そりゃそうだろ?だって貴族や王族がいるから下民どもは食べていけるんだぜ?」
ボソッ
「いい加減にしてよ」
「えっ?ユリア⁇どうし......」
「全国の平民の皆さんに謝れ!」
ビクッ
「平民がいるから私たちは生活していける。平民がいるから貴族がいるのよ!あなたはなに様のつもり?殿下だろうがなんだろうが元は同じ人間なんだよ!それを差別するとか人としてどうかしてる‼︎」
しーん
「......はっ⁉︎」
私はルプ様にタメ口だけでは飽き足らずなにを言っているの?
「あ、あの......だから、その......」
「悪かった」
「へっ?」
「俺様の言い方が悪かった。お前に格好つけたくてその......平民を悪く言った。お前の言う通りだ。平民がいなきゃ今頃は貴族の派閥争うが絶えなかった。そんな気がする」
「ルプ様⁇私の方こそ申し訳ございませんでした。殿下の前で無礼を働いたことを深くお詫びします」
「ふむ。今回のことは不問とする」
「ありがたき幸せです」
私はてっきり処刑されるって思ってた。モブは捨ててもあまり意味をなさない存在だから。でもモブがいることでヒロインが目立つのなら私はそれでいい。
「帰ろうか。ルビーは明日お前の屋敷に届く」
「はい」
「ちょっと横を向け」
「えっ、あっはい」
チュッ
「な、なにゃああああ⁉︎」
モブの要素どこにいった⁉︎
そう。私はモブ。モブの中のモブ。なのにどうして......ルプ様とデートすることになったのよ⁉︎
遡ること約一日前
「俺様とデートさせてやるよ」
「え......」
「だから!お前と一緒にデートしてやるって言ってんだ」
「は、はぁ⁇」
「この俺様がわざわざ時間を割いてやるんだから感謝しろよな?」
「あ、ありがとうございます」
頼んでないし感謝することでもなんでもねぇ!とは言えない。言ったら間違えなく殺される。
「明日が楽しみだな?」
「は、はい......」
こうして楽しい楽しい⁇地獄のデートが始まったのである。
「好きな物はなんでも言え。買ってやるよ」
「......いえ。いいです」
「やけにきっぱりと言い切るな?」
「欲しい物は自分で手に入れるタイプなので......」
もしオッケーなんてしたら......。
「この店の物を俺様に全部寄越せ」
ってなるやつ!絶対に!
「面白えなぁ。他の女は喜んで飛びつくぞ?お前は違うのか?」
「私は私の欲しい物は苦労するからいいと思うのです。大切に使うからこそ自分で買ってその日のことを思い出したい。そう思います」
「そうか」
可愛い。真面目と淡々と話すその姿さえ愛しい。ここで好きだって言ったら受け入れてくれるのか?
「ユリア......ってあれ⁇」
「......」
「ユリア⁇」
「はっ⁉︎る、ルプ様!ごめんなさい‼︎つい綺麗で見惚れてて......」
「そんなにその宝石が綺麗か?俺様にはただの石ころに見えるが?」
「そ、そうなんですね?」
流石皇太子殿下は違いますね!
「ルビーか」
「はい。とても赤く綺麗で繊細な色です」
まるでアク様の瞳の色みたいで素敵......って⁉︎私はなにを言っているの?それじゃまるでアグ様が好きみたいじゃない⁉︎
「買ってやろうか?」
「いいです。自分で......」
五百ゴールド
「げっ⁉︎」
高っ!私のお小遣い三十年分じゃん!
「おい店員」
「はいはい。なんでしょうか?あれ?皇太子殿下⁉︎」
「ここにあるルビーを寄越せ」
「は、はい!ただいま‼︎」
「る、ルプ様⁉︎いいですよ。そんな......いただけません。お高いですし、それにそこまでしていただく必要は......」
「俺様がお前にあげたいって思ったからあげるんだ。勘違いするな」
「......ありがとうございます」
「大事にしろよ」
「はい」
「それに俺様にとってはこんなの額端金だ」
「......」
大陸一大金持ちだもんね?
「それに下民どもには一生かかっても買えない物を買ってやるんだよ」
カチン
「今なんて言いました?」
「えっ?だから下民どもには一生かかっても......」
「殿下は平民の皆さんが下僕が何かだと思っているのですか?」
「そりゃそうだろ?だって貴族や王族がいるから下民どもは食べていけるんだぜ?」
ボソッ
「いい加減にしてよ」
「えっ?ユリア⁇どうし......」
「全国の平民の皆さんに謝れ!」
ビクッ
「平民がいるから私たちは生活していける。平民がいるから貴族がいるのよ!あなたはなに様のつもり?殿下だろうがなんだろうが元は同じ人間なんだよ!それを差別するとか人としてどうかしてる‼︎」
しーん
「......はっ⁉︎」
私はルプ様にタメ口だけでは飽き足らずなにを言っているの?
「あ、あの......だから、その......」
「悪かった」
「へっ?」
「俺様の言い方が悪かった。お前に格好つけたくてその......平民を悪く言った。お前の言う通りだ。平民がいなきゃ今頃は貴族の派閥争うが絶えなかった。そんな気がする」
「ルプ様⁇私の方こそ申し訳ございませんでした。殿下の前で無礼を働いたことを深くお詫びします」
「ふむ。今回のことは不問とする」
「ありがたき幸せです」
私はてっきり処刑されるって思ってた。モブは捨ててもあまり意味をなさない存在だから。でもモブがいることでヒロインが目立つのなら私はそれでいい。
「帰ろうか。ルビーは明日お前の屋敷に届く」
「はい」
「ちょっと横を向け」
「えっ、あっはい」
チュッ
「な、なにゃああああ⁉︎」
モブの要素どこにいった⁉︎
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