上 下
11 / 41

復讐その2

しおりを挟む
 「そういえば、まだ名乗っていませんでしたわね⁇」
 「知る必要はない」
 「そう言わずに聞いてくださいですわ‼︎私は、アナステラですわ‼︎いひひ」
 「そう」
 「その無表情の顔をぐちゃぐちゃに歪ませてあげますわよ‼︎いひひ」
 「はぁはぁ。ティーナ‼︎何があっても、他の奴らを守れ‼︎」
 「あんたなんかに命令される言われは無いわ」
 「じゃあ‼︎俺がマスターになってやるよ‼︎」
 「え?本当にマスターになってくれるの⁇冗談とかじゃなくて⁇」
 「こんな一大事に冗談を言えるわけねぇだろが‼︎」
 「そうよね。マスター登録開始」
 「ティーナ‼︎皆んなを守れ‼︎」
 「マスター登録完了致しました。了解‼︎」
 俺は、ティーナと別れて、屋上に続く階段をひたすらに登り続けた。
 「クルル‼︎無事で居てくれよ!」
 バンバン
 「くっ‼︎」
 「いひひ‼︎避けていては、何も変わりませんことよ‼︎いひひひひひ‼︎」
 「クルル‼︎」
 「ツムグ!?」
 「命令だ‼︎誰も死なすな‼︎いいな?」
 「はいマスター‼︎」
 「いひひ。そんな命令クソぐらいですわ‼︎」
 「リンク」
 「は?まさか、解放なさるおつもりで?」
 「はい」
 「正気ですの!?この世界ごと吹き飛ばすおつもり⁇」
 「本気さえ出さなければ、そんな事にはならない‼︎」
 「本気を出したらどうなさるつもり⁇」
 「たとえ、本気を出したとしても結界を張り巡らせてこの世界を守るから」
 「そんな事なさったら‼︎」
 「私もただでは済まない。でも、アナステラを止められるなら‼︎」
 「なんなんですの⁇どうしてそこまで、マスターの人間の命令を聞くんですの!?」
 「ツムグの命令は絶対‼︎私は、ツムグの為にも皆んなの為にも戦う‼︎」
 「なんなんですのよ......貴方は‼︎」
 「ザインル」
 「ざ、ザインル!?世界最強のアンドロイドしか、持つ事が許されないあの武器ですの⁇」
 「私は、アンドロイドの中では一番の最強のアンドロイドって言われた事がある」
 「か、勝てるわけありませんわ。こんなの反則ですわよ‼︎」
 「リンクバルト」
 「も、森!?」
 「貴方は逃さない」
 「リンクの中に銃が沢山ですわ。それに、森の中にも銃やミサイルなどが、隠されていますの⁇逃げ切れませんわ」
 「アナステラ‼︎」
 「ツツリさん!?駄目えええええ‼︎」
 「クスクス。貴方は何処までも真っ直ぐなお方ですわね。これがあだとなることを知らずにですけどね。いひひ」
 カチカチ
 「この音......時限爆弾!?ツツリさん‼︎」
 「両親の敵を取れるならば、この命喜んで捨てよう」
 「やめてえええええええええ‼︎」
 「いひひひひ‼︎面白くなってきましたわ‼︎」
 「華百合‼︎やめろよおおおおお‼︎」
 「貴方の頼みでもこれは聞けない‼︎この恨みは、永遠に消える事はない‼︎だから命を捨ててもあいつを、アナステラを倒す‼︎」
 「ツツリさん‼︎馬鹿な真似はやめて‼︎」
 「馬鹿ではない。ただ、命を捨てるだけ」
 俺は、華百合の所まで、間に合わないと知りながらも走った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

俺のセフレが義妹になった。そのあと毎日めちゃくちゃシた。

ねんごろ
恋愛
 主人公のセフレがどういうわけか義妹になって家にやってきた。  その日を境に彼らの関係性はより深く親密になっていって……  毎日にエロがある、そんな時間を二人は過ごしていく。 ※他サイトで連載していた作品です

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

処理中です...