135 / 145
やり直し
しおりを挟む
黒のモヤの世界を壊した私は代償を使って過去に来ていた。何故そうしたかっていうと、ルークをあの黒のモヤに近づけさせない為でもあり未来を変える為だ。
「ノワール達のところに戻ってすぐだから三人に恨まれそう」
過去に行く少し前
「ラティス‼︎」
アリアスが私の名前を呼びながら泣き鼻水が出ていたので全力で避けた。
スススッ
「なんで避けるのよ!?」
不満たらたらでそう言ったので、手鏡をアリアスに投げつけた。
ゴンッ
「痛っ!」
手鏡がアリアスのおでこにヒットする。
「うぅぅーーーーーっ!」
流石の私もこれには慌てた。
「ご、ごめん......大丈夫⁇」
私がそう言うと、死んだ魚のような目でこう言った。
「大丈夫だよ。ラティスの頭突きに比べればこんなの痛くも痒くもないから」
「......」
私の頭突きってそんなに痛いの?
ラティスの頭突きは岩すらも木っ端微塵にするほどの威力だ。「本人は試したことがないので知りません」
「アリアス。とりあえず鼻水どうにかしようね?」
私がそう言うと、恥ずかしそうに鼻をかむ。
「ごめぇちゃんね?」
「なんて?」
鼻をかみながらアリアスは謝罪して来たが当の本人は聞き取れなかった。
「......」
「ラティス⁇」
私がいきなり黙ったもんだから皆んなが心配して、私の顔を覗き込む。
「......っ」
「えっ!?」
私は今から過去に行く。代償は私のセリファだ。まだレイセリファが残っているので、そう簡単にはセリファも壊れたりしない。
「な、なんで泣いてるの?」
そう慌てたように言うウリス
「ごめんね。本当にごめんなさい。私今から過去に行くよ。今度こそルーク救うから」
そう泣きながら笑顔で言うと、ノワールが怒ったような口調で何かを言おうとしたけど、私はそれを聞かずに代償を使って過去に来た。
そして今に至る。
「ルーク様?」
ビクッ
「え、えっ?」
ルークって、私のことを言ってるの?でも私はルークじゃない。落ち着いて。此処は過去の世界。だからあんまりこの世界の人と関わりを持つな。
「ルーク様!何故そんなところにいらっしゃる。早く神の間にお戻りください」
「......」
そうか。この人達がルークを閉じ込めて、ルークの家族を殺した人達。
私は軽蔑な眼差しを向けながらルークではないことを言った。
「ルーク様ではない?そんなわけないでしょ‼︎その瞳はルーク様以外に居られない」
尚も食い下がってくるので少しイライラした。
「黙りなさい。私はルーク.ハートではない。ルークに似ているかもしれないけど、貴方の知っているルークとは全くの別人よ」
そう冷たく吐き捨てて、ルークが居る神の間に向かった。
バーン
「え、えっ!?な、なに?」
驚いたような顔で私を見つめるルーク。
「貴方はもうレイセリファを作った後なのね?」
私がそう言うと、何故それを知っているのかと言いたげな顔で私は見上げる。
「まだ間に合うわ。あんな奴の言うことを聞く必要はない」
私は説得するかのようにルーク手を取り神の間から出した。
「貴方は自由になれる。だからもう苦しまないで」
そう今にも泣きそうな顔で私は言った。
「だから人を殺す必要なんてないよ」
「......っ!」
思ったよりもセリファの崩壊が早い。
「ち、ちょっと君!?」
私が苦しそうな顔をするものだからびっくりしたのか私を支えてくれる。
「る、ルーク様が二人!?」
「まずい......」
村の人達に追い付かれた。逃げ道を作らないと!
「ルークよく聞いて。私が道を開ける。だからルークは此処から出るの。ノルと幸せに暮らすの」
私がそう言うと、無言のまま頷いた。何かを察ししたのだろう。勘の鋭い子だから今この状況を理解したんだ。
「ルーク様を神の間に戻せ!」
その言葉を聞いただけで怒りが沸々と込み上げてくる。
「ルークのところには行かせない!」
私はそう怒鳴り風魔法を使い街の人々を吹き飛ばした。
もちろん死なない程度にだ。
「此処から先は一歩も行かせない。貴方達の思い通りになんかにさせないから」
「な、なんなんだこの小娘は?」
私がルークではないとわかったようだが、街の人達も一歩も引かずに私に襲いかかる。
「ぐっ!」
オレンジのレイセリファを使い体を回復させる。
「絶対に行かせないって言ったら行かせないんだから!!!!!!!」
今度こそルークを守るんだ。
「ノワール達のところに戻ってすぐだから三人に恨まれそう」
過去に行く少し前
「ラティス‼︎」
アリアスが私の名前を呼びながら泣き鼻水が出ていたので全力で避けた。
スススッ
「なんで避けるのよ!?」
不満たらたらでそう言ったので、手鏡をアリアスに投げつけた。
ゴンッ
「痛っ!」
手鏡がアリアスのおでこにヒットする。
「うぅぅーーーーーっ!」
流石の私もこれには慌てた。
「ご、ごめん......大丈夫⁇」
私がそう言うと、死んだ魚のような目でこう言った。
「大丈夫だよ。ラティスの頭突きに比べればこんなの痛くも痒くもないから」
「......」
私の頭突きってそんなに痛いの?
ラティスの頭突きは岩すらも木っ端微塵にするほどの威力だ。「本人は試したことがないので知りません」
「アリアス。とりあえず鼻水どうにかしようね?」
私がそう言うと、恥ずかしそうに鼻をかむ。
「ごめぇちゃんね?」
「なんて?」
鼻をかみながらアリアスは謝罪して来たが当の本人は聞き取れなかった。
「......」
「ラティス⁇」
私がいきなり黙ったもんだから皆んなが心配して、私の顔を覗き込む。
「......っ」
「えっ!?」
私は今から過去に行く。代償は私のセリファだ。まだレイセリファが残っているので、そう簡単にはセリファも壊れたりしない。
「な、なんで泣いてるの?」
そう慌てたように言うウリス
「ごめんね。本当にごめんなさい。私今から過去に行くよ。今度こそルーク救うから」
そう泣きながら笑顔で言うと、ノワールが怒ったような口調で何かを言おうとしたけど、私はそれを聞かずに代償を使って過去に来た。
そして今に至る。
「ルーク様?」
ビクッ
「え、えっ?」
ルークって、私のことを言ってるの?でも私はルークじゃない。落ち着いて。此処は過去の世界。だからあんまりこの世界の人と関わりを持つな。
「ルーク様!何故そんなところにいらっしゃる。早く神の間にお戻りください」
「......」
そうか。この人達がルークを閉じ込めて、ルークの家族を殺した人達。
私は軽蔑な眼差しを向けながらルークではないことを言った。
「ルーク様ではない?そんなわけないでしょ‼︎その瞳はルーク様以外に居られない」
尚も食い下がってくるので少しイライラした。
「黙りなさい。私はルーク.ハートではない。ルークに似ているかもしれないけど、貴方の知っているルークとは全くの別人よ」
そう冷たく吐き捨てて、ルークが居る神の間に向かった。
バーン
「え、えっ!?な、なに?」
驚いたような顔で私を見つめるルーク。
「貴方はもうレイセリファを作った後なのね?」
私がそう言うと、何故それを知っているのかと言いたげな顔で私は見上げる。
「まだ間に合うわ。あんな奴の言うことを聞く必要はない」
私は説得するかのようにルーク手を取り神の間から出した。
「貴方は自由になれる。だからもう苦しまないで」
そう今にも泣きそうな顔で私は言った。
「だから人を殺す必要なんてないよ」
「......っ!」
思ったよりもセリファの崩壊が早い。
「ち、ちょっと君!?」
私が苦しそうな顔をするものだからびっくりしたのか私を支えてくれる。
「る、ルーク様が二人!?」
「まずい......」
村の人達に追い付かれた。逃げ道を作らないと!
「ルークよく聞いて。私が道を開ける。だからルークは此処から出るの。ノルと幸せに暮らすの」
私がそう言うと、無言のまま頷いた。何かを察ししたのだろう。勘の鋭い子だから今この状況を理解したんだ。
「ルーク様を神の間に戻せ!」
その言葉を聞いただけで怒りが沸々と込み上げてくる。
「ルークのところには行かせない!」
私はそう怒鳴り風魔法を使い街の人々を吹き飛ばした。
もちろん死なない程度にだ。
「此処から先は一歩も行かせない。貴方達の思い通りになんかにさせないから」
「な、なんなんだこの小娘は?」
私がルークではないとわかったようだが、街の人達も一歩も引かずに私に襲いかかる。
「ぐっ!」
オレンジのレイセリファを使い体を回復させる。
「絶対に行かせないって言ったら行かせないんだから!!!!!!!」
今度こそルークを守るんだ。
0
お気に入りに追加
642
あなたにおすすめの小説
転生者の取り巻き令嬢は無自覚に無双する
山本いとう
ファンタジー
異世界へと転生してきた悪役令嬢の取り巻き令嬢マリアは、辺境にある伯爵領で、世界を支配しているのは武力だと気付き、生き残るためのトレーニングの開発を始める。
やがて人智を超え始めるマリア式トレーニング。
人外の力を手に入れるモールド伯爵領の面々。
当然、武力だけが全てではない貴族世界とはギャップがある訳で…。
脳筋猫かぶり取り巻き令嬢に、王国中が振り回される時は近い。
チートな幼女に転生しました。【本編完結済み】
Nau
恋愛
道路に飛び出した子供を庇って死んだ北野優子。
でもその庇った子が結構すごい女神が転生した姿だった?!
感謝を込めて別世界で転生することに!
めちゃくちゃ感謝されて…出来上がった新しい私もしかして規格外?
しかも学園に通うことになって行ってみたら、女嫌いの公爵家嫡男に気に入られて?!
どうなる?私の人生!
※R15は保険です。
※しれっと改正することがあります。
前世で医学生だった私が、転生したら殺される直前でした。絶対に生きてみんなで幸せになります
mica
ファンタジー
ローヌ王国で、シャーロットは、幼馴染のアーサーと婚約間近で幸せな日々を送っていた。婚約式を行うために王都に向かう途中で、土砂崩れにあって、頭を強くぶつけてしまう。その時に、なんと、自分が転生しており、前世では、日本で医学生をしていたことを思い出す。そして、土砂崩れは、実は、事故ではなく、一家を皆殺しにしようとした叔父が仕組んだことであった。
殺されそうになるシャーロットは弟と河に飛び込む…
前世では、私は島の出身で泳ぎだって得意だった。絶対に生きて弟を守る!
弟ともに平民に身をやつし過ごすシャーロットは、前世の知識を使って周囲
から信頼を得ていく。一方、アーサーは、亡くなったシャーロットが忘れられないまま騎士として過ごして行く。
そんな二人が、ある日出会い….
小説家になろう様にも投稿しております。アルファポリス様先行です。
世界最強の公爵様は娘が可愛くて仕方ない
猫乃真鶴
ファンタジー
トゥイリアース王国の筆頭公爵家、ヴァーミリオン。その現当主アルベルト・ヴァーミリオンは、王宮のみならず王都ミリールにおいても名の通った人物であった。
まずその美貌。女性のみならず男性であっても、一目見ただけで誰もが目を奪われる。あと、公爵家だけあってお金持ちだ。王家始まって以来の最高の魔法使いなんて呼び名もある。実際、王国中の魔導士を集めても彼に敵う者は存在しなかった。
ただし、彼は持った全ての力を愛娘リリアンの為にしか使わない。
財力も、魔力も、顔の良さも、権力も。
なぜなら彼は、娘命の、究極の娘馬鹿だからだ。
※このお話は、日常系のギャグです。
※小説家になろう様にも掲載しています。
※2024年5月 タイトルとあらすじを変更しました。
世界樹の下で
瀬織董李
ファンタジー
神様のうっかりで死んでしまったお詫びに異世界転生した主人公。
念願だった農民生活を満喫していたある日、聖女の代わりに世界樹を救う旅に行けと言われる。
面倒臭いんで、行きたくないです。え?ダメ?……もう、しょうがないなあ……その代わり自重しないでやっちゃうよ?
あれ?もしかしてここ……乙女ゲームの世界なの?
プロット無し、設定行き当たりばったりの上に全てスマホで書いてるので、不定期更新です
転生王女は現代知識で無双する
紫苑
ファンタジー
普通に働き、生活していた28歳。
突然異世界に転生してしまった。
定番になった異世界転生のお話。
仲良し家族に愛されながら転生を隠しもせず前世で培ったアニメチート魔法や知識で色んな事に首を突っ込んでいく王女レイチェル。
見た目は子供、頭脳は大人。
現代日本ってあらゆる事が自由で、教育水準は高いし平和だったんだと実感しながら頑張って生きていくそんなお話です。
魔法、亜人、奴隷、農業、畜産業など色んな話が出てきます。
伏線回収は後の方になるので最初はわからない事が多いと思いますが、ぜひ最後まで読んでくださると嬉しいです。
読んでくれる皆さまに心から感謝です。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
転生貴族可愛い弟妹連れて開墾します!~弟妹は俺が育てる!~
桜月雪兎
ファンタジー
祖父に勘当された叔父の襲撃を受け、カイト・ランドール伯爵令息は幼い弟妹と幾人かの使用人たちを連れて領地の奥にある魔の森の隠れ家に逃げ込んだ。
両親は殺され、屋敷と人の住まう領地を乗っ取られてしまった。
しかし、カイトには前世の記憶が残っており、それを活用して魔の森の開墾をすることにした。
幼い弟妹をしっかりと育て、ランドール伯爵家を取り戻すために。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる