91 / 145
ラティスとアリアス大喧嘩
しおりを挟む
記憶を失ってから数週間が経過しました。私は今、アリアスと口喧嘩をしています。何故そうなったかと言うと遡る事数分前
「今は甘えている時じゃないか」
その意味はわからない。でも何かとてつもなく不吉な予感がする。何か大切なものを奪われそうな感じだ。
「やあー。ラティス」
「あ、ウリス」
「今日も綺麗だよ。愛している」
「あ、ありがとう」
実はあの日ウリスと出会ってからずっともうアプローチをされています。
「結婚しよう」
「ごめんなさい」
付き合ってもないのにいきなり結婚とか無理だから!
心の叫びです。
「そうか。じゃあまた明日プロポーズするよ」
「え、えええー」
誰かこのこいつをなんとかしてくれ!
再び心の叫びです。
「またね」
「う、うん。またね」
もう来なくていいよ。
しつこいようですが心の叫びです。
曲がり角
「あ......」
「ラティスおはよう」
「......おはよう」
「ね、ねぇ!今度、ラティスと町に出かけたいな」
「ごめん。今はそんなことしている場合じゃないから」
「ちょっとでいいから!二人っきりで出かけたいの!お願い!」
ギュウウウウ
「ちょっ!?アリアス!?しつこいよ!」
「だって、ラティスがまともにこっちを見てくれないから」
「......」
「あのことは謝ったじゃん!もういい加減に許しなさいよ!」
「は?許しなさい?私が自分の意志で許すならまだしも......相手に対して命令口調?アリアス、貴方私に何をしてほしいの?怒ってほしいの?」
「そんなんじゃ......」
「じゃあ何?命令しているの?たとえ記憶がないからっていいように利用しないでよね?」
カチン
「はあ!?利用?私が?出来るわけないでしょ!ラティスがどれだけ強いか私が一番知っているもん!」
「だから何?」
「ラティス酷いよ。なんで歩み寄ってくれないの⁇」
「本当に酷いのはどっち⁇人を死に追いやって置いてふざけた謝罪しか出来ないの?」
「あの時ちゃんと謝ったんだよ!」
「誤って済む問題じゃない!」
そして今に至る
「大体ラティスは何でもかんでも溜め込んで爆発するよね?それはやめたらどうなの?」
「それに言うならアリアスも私含めて大勢の人を殺めたんだから償いはしたの?」
「これからするんだよ!ラティスが言ったんだよ‼︎生きている間に償いは出来るって‼︎」
「じゃあ何回償ったの?」
「ま、まだ何もしてない......」
「アリアス。貴方はもうもう少し周りを見て慎重に動くべきよ。なのにいつも考えなしに飛び出すからこうなるのよ」
「ラティスだけには言われたくない!」
ぎゃあーぎゃあー
「なんの騒ぎだ?」
「ラティス馬鹿!」
ドンッ
「きゃあ!」
「おいおいおい!?アリアスもラティスもやめろ!何があったんだよ!」
「だってラティスが......」
「だってアリアスが......」
「ふざけた謝罪をするのよ!」
「ちゃんと謝ったのにまだぐちぐち言ってくるのよ!」
「ご、ごめん。ひとりずつ喋って」
「もし私が許すって言ったのならそれは本気じゃないと思う」
「......え」
「あんなことをして置いて本気で許せるなんて思っているの?馬鹿じゃないの!許せるわけないじゃない!アリアスなんて......アリアスなんて大っ嫌いなんだから!」
ガーン
ダッ
「ら、ラティス!?」
「ラティスに嫌われた」
「お前、ラティスに何言ったわけ?」
「それは......かくかくしかじか」
アリアスの人通りの説明が終わると
「お前が悪い」
ズーン
「......はい」
「あんな謝り方は謝罪にうちに入らんぞ」
「誠に申し訳ございませんでした」
しゅん
「ラティスに誠心誠意謝るんだな。じゃないとあいつといつまでもギクシャクしたままだぞ」
「わかってるけど......ラティスだってあんな言い方は......」
「お前マジで反省しているのかよ?」
「ゔっ!ごめんなさい」
「......」
あんなこと言うつもりじゃなかった。アリアスと仲直りしたい。でも怖い。またあの時みたいになって殺されたら私は立ち直れなくなる。
「きっと大丈夫よ」
「え......」
ハニーブロンドに緑色の瞳。この人は私のお母様なの?
「貴方達のこと少しの間見ていたわ。アリアス皇女様を悪いけど、ラティスも言い方が悪かったわね」
「......」
「大丈夫よ。あの方はラティスが本当に好きだから許してくれるわ」
そう言って抱きしめてくれた。
「私はアリアスと仲直りして来る!」
「今は甘えている時じゃないか」
その意味はわからない。でも何かとてつもなく不吉な予感がする。何か大切なものを奪われそうな感じだ。
「やあー。ラティス」
「あ、ウリス」
「今日も綺麗だよ。愛している」
「あ、ありがとう」
実はあの日ウリスと出会ってからずっともうアプローチをされています。
「結婚しよう」
「ごめんなさい」
付き合ってもないのにいきなり結婚とか無理だから!
心の叫びです。
「そうか。じゃあまた明日プロポーズするよ」
「え、えええー」
誰かこのこいつをなんとかしてくれ!
再び心の叫びです。
「またね」
「う、うん。またね」
もう来なくていいよ。
しつこいようですが心の叫びです。
曲がり角
「あ......」
「ラティスおはよう」
「......おはよう」
「ね、ねぇ!今度、ラティスと町に出かけたいな」
「ごめん。今はそんなことしている場合じゃないから」
「ちょっとでいいから!二人っきりで出かけたいの!お願い!」
ギュウウウウ
「ちょっ!?アリアス!?しつこいよ!」
「だって、ラティスがまともにこっちを見てくれないから」
「......」
「あのことは謝ったじゃん!もういい加減に許しなさいよ!」
「は?許しなさい?私が自分の意志で許すならまだしも......相手に対して命令口調?アリアス、貴方私に何をしてほしいの?怒ってほしいの?」
「そんなんじゃ......」
「じゃあ何?命令しているの?たとえ記憶がないからっていいように利用しないでよね?」
カチン
「はあ!?利用?私が?出来るわけないでしょ!ラティスがどれだけ強いか私が一番知っているもん!」
「だから何?」
「ラティス酷いよ。なんで歩み寄ってくれないの⁇」
「本当に酷いのはどっち⁇人を死に追いやって置いてふざけた謝罪しか出来ないの?」
「あの時ちゃんと謝ったんだよ!」
「誤って済む問題じゃない!」
そして今に至る
「大体ラティスは何でもかんでも溜め込んで爆発するよね?それはやめたらどうなの?」
「それに言うならアリアスも私含めて大勢の人を殺めたんだから償いはしたの?」
「これからするんだよ!ラティスが言ったんだよ‼︎生きている間に償いは出来るって‼︎」
「じゃあ何回償ったの?」
「ま、まだ何もしてない......」
「アリアス。貴方はもうもう少し周りを見て慎重に動くべきよ。なのにいつも考えなしに飛び出すからこうなるのよ」
「ラティスだけには言われたくない!」
ぎゃあーぎゃあー
「なんの騒ぎだ?」
「ラティス馬鹿!」
ドンッ
「きゃあ!」
「おいおいおい!?アリアスもラティスもやめろ!何があったんだよ!」
「だってラティスが......」
「だってアリアスが......」
「ふざけた謝罪をするのよ!」
「ちゃんと謝ったのにまだぐちぐち言ってくるのよ!」
「ご、ごめん。ひとりずつ喋って」
「もし私が許すって言ったのならそれは本気じゃないと思う」
「......え」
「あんなことをして置いて本気で許せるなんて思っているの?馬鹿じゃないの!許せるわけないじゃない!アリアスなんて......アリアスなんて大っ嫌いなんだから!」
ガーン
ダッ
「ら、ラティス!?」
「ラティスに嫌われた」
「お前、ラティスに何言ったわけ?」
「それは......かくかくしかじか」
アリアスの人通りの説明が終わると
「お前が悪い」
ズーン
「......はい」
「あんな謝り方は謝罪にうちに入らんぞ」
「誠に申し訳ございませんでした」
しゅん
「ラティスに誠心誠意謝るんだな。じゃないとあいつといつまでもギクシャクしたままだぞ」
「わかってるけど......ラティスだってあんな言い方は......」
「お前マジで反省しているのかよ?」
「ゔっ!ごめんなさい」
「......」
あんなこと言うつもりじゃなかった。アリアスと仲直りしたい。でも怖い。またあの時みたいになって殺されたら私は立ち直れなくなる。
「きっと大丈夫よ」
「え......」
ハニーブロンドに緑色の瞳。この人は私のお母様なの?
「貴方達のこと少しの間見ていたわ。アリアス皇女様を悪いけど、ラティスも言い方が悪かったわね」
「......」
「大丈夫よ。あの方はラティスが本当に好きだから許してくれるわ」
そう言って抱きしめてくれた。
「私はアリアスと仲直りして来る!」
0
お気に入りに追加
642
あなたにおすすめの小説
転生者の取り巻き令嬢は無自覚に無双する
山本いとう
ファンタジー
異世界へと転生してきた悪役令嬢の取り巻き令嬢マリアは、辺境にある伯爵領で、世界を支配しているのは武力だと気付き、生き残るためのトレーニングの開発を始める。
やがて人智を超え始めるマリア式トレーニング。
人外の力を手に入れるモールド伯爵領の面々。
当然、武力だけが全てではない貴族世界とはギャップがある訳で…。
脳筋猫かぶり取り巻き令嬢に、王国中が振り回される時は近い。
チートな幼女に転生しました。【本編完結済み】
Nau
恋愛
道路に飛び出した子供を庇って死んだ北野優子。
でもその庇った子が結構すごい女神が転生した姿だった?!
感謝を込めて別世界で転生することに!
めちゃくちゃ感謝されて…出来上がった新しい私もしかして規格外?
しかも学園に通うことになって行ってみたら、女嫌いの公爵家嫡男に気に入られて?!
どうなる?私の人生!
※R15は保険です。
※しれっと改正することがあります。
前世で医学生だった私が、転生したら殺される直前でした。絶対に生きてみんなで幸せになります
mica
ファンタジー
ローヌ王国で、シャーロットは、幼馴染のアーサーと婚約間近で幸せな日々を送っていた。婚約式を行うために王都に向かう途中で、土砂崩れにあって、頭を強くぶつけてしまう。その時に、なんと、自分が転生しており、前世では、日本で医学生をしていたことを思い出す。そして、土砂崩れは、実は、事故ではなく、一家を皆殺しにしようとした叔父が仕組んだことであった。
殺されそうになるシャーロットは弟と河に飛び込む…
前世では、私は島の出身で泳ぎだって得意だった。絶対に生きて弟を守る!
弟ともに平民に身をやつし過ごすシャーロットは、前世の知識を使って周囲
から信頼を得ていく。一方、アーサーは、亡くなったシャーロットが忘れられないまま騎士として過ごして行く。
そんな二人が、ある日出会い….
小説家になろう様にも投稿しております。アルファポリス様先行です。
世界最強の公爵様は娘が可愛くて仕方ない
猫乃真鶴
ファンタジー
トゥイリアース王国の筆頭公爵家、ヴァーミリオン。その現当主アルベルト・ヴァーミリオンは、王宮のみならず王都ミリールにおいても名の通った人物であった。
まずその美貌。女性のみならず男性であっても、一目見ただけで誰もが目を奪われる。あと、公爵家だけあってお金持ちだ。王家始まって以来の最高の魔法使いなんて呼び名もある。実際、王国中の魔導士を集めても彼に敵う者は存在しなかった。
ただし、彼は持った全ての力を愛娘リリアンの為にしか使わない。
財力も、魔力も、顔の良さも、権力も。
なぜなら彼は、娘命の、究極の娘馬鹿だからだ。
※このお話は、日常系のギャグです。
※小説家になろう様にも掲載しています。
※2024年5月 タイトルとあらすじを変更しました。
【古代召喚魔法】を悪霊だとよばれ魔法学園を追放されました。でもエルフの王女に溺愛されて幸せです。だから邪魔する奴らは排除していいよね?
里海慧
ファンタジー
「レオ・グライス。君は呪いの悪霊を呼び寄せ、危険極まりない! よって本日をもって退学に処す!!」
最終学年に上がったところで、魔法学園を退学になったレオ。
この世界では魔物が跋扈しており、危険から身を守るために魔法が発達している。
だが魔法が全く使えない者は、呪われた存在として忌み嫌われていた。
魔法が使えないレオは貴族だけが通う魔法学園で、はるか昔に失われた【古代召喚魔法】を必死に習得した。
しかし召喚魔法を見せても呪いの悪霊だと誤解され、危険人物と認定されてしまう。
学園を退学になり、家族からも見捨てられ居場所がなくなったレオは、ひとりで生きていく事を決意。
森の奥深くでエルフの王女シェリルを助けるが、深い傷を負ってしまう。だがシェリルに介抱されるうちに心を救われ、王女の護衛として雇ってもらう。
そしてシェリルの次期女王になるための試練をクリアするべく、お互いに想いを寄せながら、二人は外の世界へと飛び出していくのだった。
一方レオを追い出した者たちは、次期女王の試練で人間界にやってきたシェリルに何とか取り入ろうとする。
そして邪魔なレオを排除しようと画策するが、悪事は暴かれて一気に転落していくのだった。
※きゅんきゅんするハイファンタジー、きゅんファン目指してます。
世界樹の下で
瀬織董李
ファンタジー
神様のうっかりで死んでしまったお詫びに異世界転生した主人公。
念願だった農民生活を満喫していたある日、聖女の代わりに世界樹を救う旅に行けと言われる。
面倒臭いんで、行きたくないです。え?ダメ?……もう、しょうがないなあ……その代わり自重しないでやっちゃうよ?
あれ?もしかしてここ……乙女ゲームの世界なの?
プロット無し、設定行き当たりばったりの上に全てスマホで書いてるので、不定期更新です
転生王女は現代知識で無双する
紫苑
ファンタジー
普通に働き、生活していた28歳。
突然異世界に転生してしまった。
定番になった異世界転生のお話。
仲良し家族に愛されながら転生を隠しもせず前世で培ったアニメチート魔法や知識で色んな事に首を突っ込んでいく王女レイチェル。
見た目は子供、頭脳は大人。
現代日本ってあらゆる事が自由で、教育水準は高いし平和だったんだと実感しながら頑張って生きていくそんなお話です。
魔法、亜人、奴隷、農業、畜産業など色んな話が出てきます。
伏線回収は後の方になるので最初はわからない事が多いと思いますが、ぜひ最後まで読んでくださると嬉しいです。
読んでくれる皆さまに心から感謝です。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる