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ルークの復讐その3青のレイセリファ編

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 あの女の子に出会ってから変だ。あの子に言われた言葉が頭から離れない。
  「何神様に負けているの?」
 「......うるさい」
 「好きなら最後まで貫きなさいよ!」
 「うるさーい!」
 誰も居ない部屋であの言葉を思い出すたびに叫んでしまう。それほどに凝りに突き刺さる。
 「幻?そうか。人間達にも見せればいいんだ」
 私はまた神の力使った。
 「あははは‼︎」
 「......」
 「君は青のレイセリファだよ」
 「私のこと?」
 「えぇ。そうよ。私はルーク.ハート。神様さぁ」
 「......神様」
 「君には人間達に幻覚を見せてもらうよ」
 「幻覚ですか?」
 「そうよ。人間達にいい夢を見せて絶望させなさい」
 「わかりました」
 そう言って、青のレイセリファはすぐに行動した。
 「......恋ってそんなもんなの?」
 「......またごちゃごちゃと戯言を!」
 ただの幻聴なのになんでこんなにも胸に突き刺さるのだろ?あの子は一体何者なの?何処の誰で、私について何処まで知っているの?
 「必ず見つけ出して問いただしてやる」 
 数日後
 「ああ。ママ。やっと会えたね?」
 「私の子供?嬉しいわ」
 「神よありがとうございます」
 「うふふ。今は幸せな夢を見なさい。でもすぐに絶望の淵に立たされる運命から逃れられない」
 「あくどいわね」
 「あら?オレンジのレイセリファ」
 「これで三個目ね」
 「いい夢見させてあげているのだから多少絶望してもいいじゃない?」
 「うわー。趣味悪い」
 「あいつほどじゃないわよ」
 「あいつ?」
 「うん。あいつ」
 ドーン
 「あははは‼︎もっともっと強く魔法で戦おう!」
 「たくっ!テメェにかまけている場合じゃねぇんだよ!」
 「釣れないこと言うなよな!」
 「たしかにあいつよりかはましね」
 「でしょ?」
 「見てみて!足が治ってる!」  
 「クスクス。さぁそろそろ悪夢の時間よ」
 数時間後
 「あ、ああああああ‼︎ママ‼︎駄目だ!居なくならないでよ」
 「神よ。我らを見捨てるのですか?」
 「痛いよ」
 「怖いよー」
 「わ、私の足が!?」
 「私の子供は?私の坊やは何処に?いや。いやああああ!?」
 「全員が苦しんでいる」
 「当たり前よ。幸せな幻から残酷で最低で地獄の幻にしているんだから。辛いに決まっているでしょ⁇」
 「それもそうね」
 「ごめんなさい」
 「ママ‼︎戻って来てよ」
 「私の子供を返して!」
 グサッ
 「ぎゃあああああ‼︎」
 「あらあら。他の人を攻撃しちゃったわ」
 「予想はしていたのよね?」
 「まぁね。でもまだ始まりに過ぎないわ」
 「そうね。人間達を誰ひとりして生かさず殺さずね」
 「怖いこと言うわね」
 「ルーク様のために!」
 「人間がまた死んだ。まだまだ死んで神様に逆らった事を許し申し上げなさい‼︎あははは‼︎」
 もうあの頃には戻れない。私は完全に壊れてしまったのだ。もし戻れるならもう一度君に抱きしめて欲しい。そう願わずにはいられなかった。それほどまでに君を愛しいと思った。
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