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死と隣り合わせその4

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 駄目!避けられない。私の風をうまく利用して速度を上げて来た。やられる。
 ゴンッ
 「ぐっ......」
 「!?」
 「あ、アリアス!?」
 ドサッ
 「アリアス!?しっかり......ゔぐっ!」
 ドンッ
 「あははは‼︎ゴミがひとり倒れた‼︎あははは」
 「主人様‼︎」
 「ノワール‼︎アリアスの手当を......早く!」
 「くそ!」
 「手当てしてもいいけど......その前にニアを殺す」
 「そう簡単には殺されない」
 「あははは‼︎人間はいつもそう言う」
 「は?」
 「いつもそうだった。ルーク様だけが傷付いて......他の人間は傷付かないところに居るくせに......何がそう簡単に死なないよ。何が自分達のために戦えよ。ルーク様はあんたらの奴隷でもなければ人間だけの神様じゃない」
 「なんの話?」
 「ねぇ?赤のレイセリファ。あんたはどう思っているの?あの時のことを......」
 「確かにあいつらには腹が立つし......許せねぇって思ったよ」
 「だったら人間の肩を持つなよ」
 「でも主人様は人間だ。主人様が望むことを俺様はするぜ」
 「......カセリ」
 「そうよね?主人が居るっていいわよね?だから早くルーク様を復活させなきゃ......」
 「まだわからねぇのかよ?」
 「何がよ?」
 「俺達があの日レイセリファに戻したのは誰なのか?」
 「わかっているわよ‼︎そんなこと!」
 「だったら......」
 「だからって人間を許せって言うの?あんな事しておきながら安全なところで暮らしているのが許せないのよ!」
 「俺様だって人間は嫌いだ」
 「だったら殺せば?」
 「いいや。それは出来ない」
 「何よヘタレ」
 「は?俺様がヘタレだって?ふざけているのかよ?」
 「うっさいわね!」
 「あ、あの......」
 私完全に二人に置いて行かれている。
 「ゲボゲボっ!」
 「アリアス‼︎しっかりしろよ!」
 「な、何やっているのよ」
 「は?」
 「なんで......ラティスのところに行かないの?なんで私なの?手当してもらわなくてもいいのよ‼︎」
 「んなこと出来ねぇよ」
 「なんでよ!」  
 「ラティスのお願いだからだよ」
 「......本当にラティスだけには甘いわね」
 「うっせ」
 「カセリ。お喋りは此処まで。レイセリファ」
 「瞳が赤に?」
 何これ?レイセリファを使ったら瞳が赤になる?ルーク様はこんなことなかった。彼女だけに出る症状なの?わからない。
 「もうこれ以上は誰かを傷付けるのことを許さない」
 「ふん。あんた如きに何が出来るの⁇せいぜい足掻く程度よね?あははは」
 ボオオオオオオ
 「!?」
 何この物凄い風は?今まで以上に強い!てか、今までにないほどに比べ物にならないほどに強い!
 「私がこの戦争を終わらせる」
 シュル
 と、飛ばされる!?
 「やあああああ‼︎」
 ゴボオオオオ
 「あ、ああああ!?」
 ドホンッ
 「た、滝のほうに落ちちゃった」
 そうだ!アリアスは無事なの?
 「アリアス‼︎」
 ブスッ
 「......え」
 「!?」
 「これでもうお終いね。ニア。あははは‼︎」
 
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