35 / 145
抜け出せないあの日その1
しおりを挟む
「此処って......」
前世のニーアスだった頃の部屋?なんで?なんでこんな所にいるの?
コンコン
「ニーアス皇女様。皇帝陛下がお呼びです」
「......」
皇帝陛下の部屋
「来たな」
「皇帝陛下に煌めく星々の祈りを捧げます」
なんだ?ニーアスの表情が読めない。
貴方なんかにもう期待なんてしない。貴方に抱く感情は恐怖のみ。
「......ニーアス。ひょっとして、体調が悪いのか?」
「は、はい?体調ですか?」
「あ、ああ。いつもならお父様大好きって言っているだろ?」
「は、はあ!?私がですか!?」
なになになに!?どうなってるの?私、前世でそんな事言ったっけ?いや、小さい頃に言った覚えはあるけど......今持ち出す普通?
「......」
大きくなってからは言ってないね?多分......そうだと思いたい。
「ニーアス。その余は娘を愛しておるぞ」
ゾワ
ひぃぃ!?気持ち悪い。こんなの陛下じゃない‼︎どう見ても幻の世界だ!
カチン
「えっ?」
ベッドの上?なんで?
「ニーアス皇女様。皇帝陛下がお呼びです」
「......」
「もういい下がれ」
ほっ
「皇帝陛下に煌めく星々の祈りを捧げます」
陛下だ!これこそが、前世のお父様‼︎なんか自分で言ってて悲しくなってきた。
ふと空を見ると、虹色に輝く太陽を見つけた。
「え......なにあれ?気持ち悪い」
次の日
ドンドンドン
「......」
「お前を皇帝陛下殺人未遂で死刑にする」
いきなりすぎるんだろ‼︎
「......そうですか」
「え?否定とかなさらないのですか?」
「否定してどうなるの?どうせ何を言っても聞く耳を持たない人達と話す気はない」
「くっ......連れて行け!」
そして、私は幻の世界でも死んだ......はずなのに何故、ベッド上?
「もしかしてこれって、ループ!?」
だとしたらこの世界を終わらせるための条件か出口があるはず。
その頃、ノワール達は
「ラティスの魔法の真似事をしやがって‼︎」
「はぁはぁ。私の魔力量じゃもう持たない」
「クソが!」
パキーン
「は?」
「......氷?」
「アリアス皇女様、ノワール無事だね?」
「こ、公爵様とセス!?」
「遅くなってごめん」
「なにやってたんだよ?」
「瞬間移動しようにも人が多すぎて出来なくて、やっと抜け出せたんだ」
「今は、ラティスの救出だ!」
「おおー!」
「......陛下。アリアスは何処ですか⁇」
「この城にアリアスと言う名前の奴はおらんぞ」
「は?居ないのですか?」
「うむ」
アリアスが居ない。それに魔法すら使えない。だとするとどうやって此処を出るかだ。既に四回も死んでいるんだよね?私。
「死刑‼︎」
「死刑‼︎」
「死刑!」
「死刑処す‼︎」
あと何回死ねばいいの?てか、この世界自体がおかしい。ならひとつか二つの出口はあるはず。でも調べているけど、それらしいものは見当たらない。空を突き破るとかは勘弁してほしい。
「......」
「もうよい。下がれ」
「......皇帝陛下に煌めく星々の祈りを捧げます」
このループする世界をなんとか抜け出す方法を探さなきゃ‼︎
前世のニーアスだった頃の部屋?なんで?なんでこんな所にいるの?
コンコン
「ニーアス皇女様。皇帝陛下がお呼びです」
「......」
皇帝陛下の部屋
「来たな」
「皇帝陛下に煌めく星々の祈りを捧げます」
なんだ?ニーアスの表情が読めない。
貴方なんかにもう期待なんてしない。貴方に抱く感情は恐怖のみ。
「......ニーアス。ひょっとして、体調が悪いのか?」
「は、はい?体調ですか?」
「あ、ああ。いつもならお父様大好きって言っているだろ?」
「は、はあ!?私がですか!?」
なになになに!?どうなってるの?私、前世でそんな事言ったっけ?いや、小さい頃に言った覚えはあるけど......今持ち出す普通?
「......」
大きくなってからは言ってないね?多分......そうだと思いたい。
「ニーアス。その余は娘を愛しておるぞ」
ゾワ
ひぃぃ!?気持ち悪い。こんなの陛下じゃない‼︎どう見ても幻の世界だ!
カチン
「えっ?」
ベッドの上?なんで?
「ニーアス皇女様。皇帝陛下がお呼びです」
「......」
「もういい下がれ」
ほっ
「皇帝陛下に煌めく星々の祈りを捧げます」
陛下だ!これこそが、前世のお父様‼︎なんか自分で言ってて悲しくなってきた。
ふと空を見ると、虹色に輝く太陽を見つけた。
「え......なにあれ?気持ち悪い」
次の日
ドンドンドン
「......」
「お前を皇帝陛下殺人未遂で死刑にする」
いきなりすぎるんだろ‼︎
「......そうですか」
「え?否定とかなさらないのですか?」
「否定してどうなるの?どうせ何を言っても聞く耳を持たない人達と話す気はない」
「くっ......連れて行け!」
そして、私は幻の世界でも死んだ......はずなのに何故、ベッド上?
「もしかしてこれって、ループ!?」
だとしたらこの世界を終わらせるための条件か出口があるはず。
その頃、ノワール達は
「ラティスの魔法の真似事をしやがって‼︎」
「はぁはぁ。私の魔力量じゃもう持たない」
「クソが!」
パキーン
「は?」
「......氷?」
「アリアス皇女様、ノワール無事だね?」
「こ、公爵様とセス!?」
「遅くなってごめん」
「なにやってたんだよ?」
「瞬間移動しようにも人が多すぎて出来なくて、やっと抜け出せたんだ」
「今は、ラティスの救出だ!」
「おおー!」
「......陛下。アリアスは何処ですか⁇」
「この城にアリアスと言う名前の奴はおらんぞ」
「は?居ないのですか?」
「うむ」
アリアスが居ない。それに魔法すら使えない。だとするとどうやって此処を出るかだ。既に四回も死んでいるんだよね?私。
「死刑‼︎」
「死刑‼︎」
「死刑!」
「死刑処す‼︎」
あと何回死ねばいいの?てか、この世界自体がおかしい。ならひとつか二つの出口はあるはず。でも調べているけど、それらしいものは見当たらない。空を突き破るとかは勘弁してほしい。
「......」
「もうよい。下がれ」
「......皇帝陛下に煌めく星々の祈りを捧げます」
このループする世界をなんとか抜け出す方法を探さなきゃ‼︎
0
お気に入りに追加
645
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された公爵令嬢のお嬢様がいい人すぎて悪女になれないようなので異世界から来た私が代わりにざまぁしていいですか?
すだもみぢ
ファンタジー
気が付いたら目の前で唐突に起きていた誰かの婚約破棄シーン。
私は誰!?ここはどこ!?
どうやら現世で塾講師だった私は異世界に飛ばされて、リリアンヌというメイドの娘の体にのり移ったらしい。
婚約破棄をされていたのは、リリアンヌの乳姉妹のメリュジーヌお嬢様。先妻の娘のお嬢様はこの家では冷遇されているようで。
お嬢様の幼い頃からの婚約者はそんなお嬢様を見捨てて可愛がられている義理の姉の方に乗り換えた模様。
私のすべきことは、この家を破滅に導き、お嬢様の婚約者に復讐し、お嬢様を幸せにすることですね?
※成り上がりストーリーですが、恋愛要素多めです。ざまぁは最後の方です。
※主人公はあまり性格よくありません。
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!
神桜
ファンタジー
小学生の子を事故から救った華倉愛里。本当は死ぬ予定じゃなかった華倉愛里を神が転生させて、愛し子にし家族や精霊、神に愛されて楽しく過ごす話!
『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!』の番外編を『私公爵令嬢としてこの世界を楽しみます!番外編』においています!良かったら見てください!
投稿は1日おきか、毎日更新です。不規則です!宜しくお願いします!
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
悪役令嬢を陥れようとして失敗したヒロインのその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
女伯グリゼルダはもう不惑の歳だが、過去に起こしたスキャンダルが原因で異性から敬遠され未だに独身だった。
二十二年前、グリゼルダは恋仲になった王太子と結託して彼の婚約者である公爵令嬢を陥れようとした。
けれど、返り討ちに遭ってしまい、結局恋人である王太子とも破局してしまったのだ。
ある時、グリゼルダは王都で開かれた仮面舞踏会に参加する。そこで、トラヴィスという年下の青年と知り合ったグリゼルダは彼と恋仲になった。そして、どんどん彼に夢中になっていく。
だが、ある日。トラヴィスは、突然グリゼルダの前から姿を消してしまう。グリゼルダはショックのあまり倒れてしまい、気づいた時には病院のベッドの上にいた。
グリゼルダは、心配そうに自分の顔を覗き込む執事にトラヴィスと連絡が取れなくなってしまったことを伝える。すると、執事は首を傾げた。
そして、困惑した様子でグリゼルダに尋ねたのだ。「トラヴィスって、一体誰ですか? そんな方、この世に存在しませんよね?」と──。
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
異世界転生した時に心を失くした私は貧民生まれです
ぐるぐる
ファンタジー
前世日本人の私は剣と魔法の世界に転生した。
転生した時に感情を欠落したのか、生まれた時から心が全く動かない。
前世の記憶を頼りに善悪等を判断。
貧民街の狭くて汚くて臭い家……家とはいえないほったて小屋に、生まれた時から住んでいる。
2人の兄と、私と、弟と母。
母親はいつも心ここにあらず、父親は所在不明。
ある日母親が死んで父親のへそくりを発見したことで、兄弟4人引っ越しを決意する。
前世の記憶と知識、魔法を駆使して少しずつでも確実にお金を貯めていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる