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ニーアス.サン.アイ.サーンドル
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風を感じる。流れる風を感じとる。
「ラティス力を抜くんだ」
「うん」
私は空気。空を飛ぶ時は空気ように軽く風のように優しく吹き荒れる。
「......え?」
私が思っていた以上に高く飛んでしまった。
「うわー。家が見えない」
どんだけ高く飛んだんだろう?
「お前の魔法って極端だな?」
「ノワール‼︎」
「お前今のところ空を飛ぶイコール風魔法しか出来ねぇだろ?」
ギクッ
「し、仕方ないじゃん。前世では魔法使った事ないんだもん!」
「怒鳴るな。耳が痛い」
こいつ!
「そんなことよりもお前の父親心配してるぞ」
「は?」
「高く飛び過ぎて、ラティスが見えないって慌てふためいているみたいだぜ。うけるよな?」
「......嘘?」
「お前の父親はなぁ、お前が思っている以上にラティスが大事なんだよ」
「そんなはずないよ。だって私は......」
「本物のラティスじゃないって言いたいのか?」
「......うん」
「はぁ......お前は、ラティス.ハンル.モールドだ!誰がなんと言おうと、ラティスなんだよ!」
「......ノワール?」
「お前は自分のことも信じられねぇなら俺を信じろ!俺は間違わない。だからラティスお前のことは俺が信じてやるよ」
その言葉は嘘偽りも無い言葉だとわかった。ノワールの瞳は曇りすらなく、私を見つめている。
「......わかった。私、ノワールを信じるよ」
「それで良いだよ」
「うふふ」
「楽しそうだね?」
ドクン
この声って、私?ううん。ニーアス?
「おい。集中しねぇと落ち......っておい!あの馬鹿!」
シュルルル
「貴方はニーアスでしょ?ラティスって誰?」
「そ、それは......」
「ニーアス.サン.アイ.サーンドルでしょ?その事実は変わらない」
「あ、ああ......ああああ」
「調子に乗り過ぎ。期待して裏切られて、どーせいつかは見捨てられる。いつもそうだったでしょ⁇」
「私は......私......は?」
「今ならまだ間に合う。心を永遠に閉ざせば良い。そうすれば怖い事なんて何もないよ?」
前世の私の言葉は胸を抉るような痛みと溶けかけていた心の氷をまた、凍り付かせるものだった。
「ニーアス。永遠にニーアスなんだから」
私、調子に乗ってた。光なんて、何処にあるの?あるのは暗闇だけ。
「ラティス‼︎」
この声は......ノワール?
「聞くだけ無駄」
「俺言っただろう?俺だけは信じろって!」
「はっ!?」
「その言葉は無意味だよ。私はもう駄目なの。だから貴方もそうでなくてはならない」
「私は......ノワールを信じたい」
「そんなのは無意味だよ」
「手を伸ばせ!」
「掴んでくれないよ。どうせ手振り払われるだけ」
「......」
「どうしたの?」
「さようならニーアス.サン.アイ.サーンドル。私は、ラティス.ハンル.モールドだから。もう誰かを疑ったり、自分はこうだって言わないよ」
「......後悔しても知らないから」
暗かったはずの目の前が泣きたくなるほどの優しい光が見えた。
ギュッ
「......ノワール」
「ラティス......お前はドアホだな!」
「へ?」
「魔法に集中しない奴が何処に居んだよ!」
「ご、ごめんなさい」
「お前の父親、死にそうな顔してるぞ」
「え?」
「ら、ラティス!?け、怪我してないか?」
「お父様?」
ギュウウウウ
「わあああ!?」
「あまり心配させないでくれよ」
「ごめんなさい」
「でも魔法は凄いな!」
眩しい。この笑顔は私の勇気になる。そう思うほどに優しく眩しい笑顔だった。
「ラティス力を抜くんだ」
「うん」
私は空気。空を飛ぶ時は空気ように軽く風のように優しく吹き荒れる。
「......え?」
私が思っていた以上に高く飛んでしまった。
「うわー。家が見えない」
どんだけ高く飛んだんだろう?
「お前の魔法って極端だな?」
「ノワール‼︎」
「お前今のところ空を飛ぶイコール風魔法しか出来ねぇだろ?」
ギクッ
「し、仕方ないじゃん。前世では魔法使った事ないんだもん!」
「怒鳴るな。耳が痛い」
こいつ!
「そんなことよりもお前の父親心配してるぞ」
「は?」
「高く飛び過ぎて、ラティスが見えないって慌てふためいているみたいだぜ。うけるよな?」
「......嘘?」
「お前の父親はなぁ、お前が思っている以上にラティスが大事なんだよ」
「そんなはずないよ。だって私は......」
「本物のラティスじゃないって言いたいのか?」
「......うん」
「はぁ......お前は、ラティス.ハンル.モールドだ!誰がなんと言おうと、ラティスなんだよ!」
「......ノワール?」
「お前は自分のことも信じられねぇなら俺を信じろ!俺は間違わない。だからラティスお前のことは俺が信じてやるよ」
その言葉は嘘偽りも無い言葉だとわかった。ノワールの瞳は曇りすらなく、私を見つめている。
「......わかった。私、ノワールを信じるよ」
「それで良いだよ」
「うふふ」
「楽しそうだね?」
ドクン
この声って、私?ううん。ニーアス?
「おい。集中しねぇと落ち......っておい!あの馬鹿!」
シュルルル
「貴方はニーアスでしょ?ラティスって誰?」
「そ、それは......」
「ニーアス.サン.アイ.サーンドルでしょ?その事実は変わらない」
「あ、ああ......ああああ」
「調子に乗り過ぎ。期待して裏切られて、どーせいつかは見捨てられる。いつもそうだったでしょ⁇」
「私は......私......は?」
「今ならまだ間に合う。心を永遠に閉ざせば良い。そうすれば怖い事なんて何もないよ?」
前世の私の言葉は胸を抉るような痛みと溶けかけていた心の氷をまた、凍り付かせるものだった。
「ニーアス。永遠にニーアスなんだから」
私、調子に乗ってた。光なんて、何処にあるの?あるのは暗闇だけ。
「ラティス‼︎」
この声は......ノワール?
「聞くだけ無駄」
「俺言っただろう?俺だけは信じろって!」
「はっ!?」
「その言葉は無意味だよ。私はもう駄目なの。だから貴方もそうでなくてはならない」
「私は......ノワールを信じたい」
「そんなのは無意味だよ」
「手を伸ばせ!」
「掴んでくれないよ。どうせ手振り払われるだけ」
「......」
「どうしたの?」
「さようならニーアス.サン.アイ.サーンドル。私は、ラティス.ハンル.モールドだから。もう誰かを疑ったり、自分はこうだって言わないよ」
「......後悔しても知らないから」
暗かったはずの目の前が泣きたくなるほどの優しい光が見えた。
ギュッ
「......ノワール」
「ラティス......お前はドアホだな!」
「へ?」
「魔法に集中しない奴が何処に居んだよ!」
「ご、ごめんなさい」
「お前の父親、死にそうな顔してるぞ」
「え?」
「ら、ラティス!?け、怪我してないか?」
「お父様?」
ギュウウウウ
「わあああ!?」
「あまり心配させないでくれよ」
「ごめんなさい」
「でも魔法は凄いな!」
眩しい。この笑顔は私の勇気になる。そう思うほどに優しく眩しい笑顔だった。
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