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第16話 年末に女性陣が全員俺の家に遊びに来てて修羅場①
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「いやー、まさかあの唯香様が伊山くんの妹だったとは……」
「実際に会うとやっぱりオーラが違いますね! ちょー可愛いです!」
「えっへへぇ、とんでもないですぅ!……いつもお兄ちゃんがお世話になってます!」
昨日、4人からほぼ同時に俺の家に遊びに行ってもいいか? という内容のメッセージが届いており、どうせならみんなで楽しく過ごした方がいいと思い、全員を呼ぶことにした。
そして今全員がそろっているわけだが、ネットで女子大生から大人気のインフルエンサー、YUIKAがいるものだから、しかもそれが俺の妹なものだから当然みな驚愕している。
唯香もまんざらでもなさそうだ。そして妹よ、普段は決してそんな呼びかたしないくせに、なんだそのお兄ちゃんってのは。
「あっ、そろそろ鍋が出来上がるのでみなさんコタツ入ってください!」
唯香の提案で、俺たちはみな鍋をのせた長方形のコタツを囲むことになったのだが……その前に謎の戦いが始まった。
なんか俺を除いた5人でジャンケンを始めて、座る席を決め始めたのだ。唯香から「お兄ちゃんには関係ないでしょ!」とか言われて内容を教えてもらえなかったので、結局何のジャンケンだったのかはわからない。
もしかして、負けた人が我慢して俺の隣に座るとかそういうやつだろうか。うぅ……。
結局、俺の隣に高宮さん、前に若菜さんと神崎さんが座り、俺から見て斜め右に七瀬さん、斜め左に唯香が座ることになった。
ということはジャンケンで負けたのは高宮さんだな。なのになんで高宮さんはそんなに機嫌よさそうで、それ以外のみんなはそんなにいじけてるのかな??
そして唯香が鍋をよそり始めたところで、俺は飲み物でも出そうかと思い立ち上がる。
「えと、みんな何か飲む? お酒とかもあるけど……」
俺は冷蔵庫からペットボトルや缶のアルコールを取り出して見せる。
「じゃあわたしチューハイもらおうかな」
「わたしも美緒と同じの」
「はーい」
ええと、七瀬さんと神崎さんはチューハイっと……。
「アタシと琴莉ちゃんはお酒飲めないから……お兄ちゃん、なにかジュースない?」
そうか、唯香と若菜さんはまだ大学2年生で19歳だもんな。
「サイダーとコーラがあるから両方持っていくよ。えと、高宮さんは?」
「あっ、わたしはウーロン茶で」
高宮さんはお酒飲まないのか。意外だな。今日も車で来てるのだろうか。
と、俺がそんなことを考えていると……
「えぇー、愛衣先輩、飲めばいいのに」
「だっ、ダメよ、車の運転があるんだから……」
「泊まって行っちゃえばいいじゃないですか、先輩の家に」
「そ、そんなことしたらわたし洋一くんのこそ襲っちゃうぞ?」
「それは困るかな~」
なんか、若菜さんと高宮さんの攻防戦が始まった。というか高宮さん襲うとかいうのやめて!!
「あっ、それならわたしの部屋に泊まって行っても大丈夫ですよ!」
「えっ……」
まぁ、唯香の部屋に泊まるのなら安心か。
「だそうですよ、先輩?」
「うぅ~、もう、わかったわよ! 飲めばいいんでしょ!! 洋一くんビールちょうだい!」
こうして、高宮さんもお酒を飲むことになった。
それにしても高宮さんってお酒かなり強そうだよな……。
「実際に会うとやっぱりオーラが違いますね! ちょー可愛いです!」
「えっへへぇ、とんでもないですぅ!……いつもお兄ちゃんがお世話になってます!」
昨日、4人からほぼ同時に俺の家に遊びに行ってもいいか? という内容のメッセージが届いており、どうせならみんなで楽しく過ごした方がいいと思い、全員を呼ぶことにした。
そして今全員がそろっているわけだが、ネットで女子大生から大人気のインフルエンサー、YUIKAがいるものだから、しかもそれが俺の妹なものだから当然みな驚愕している。
唯香もまんざらでもなさそうだ。そして妹よ、普段は決してそんな呼びかたしないくせに、なんだそのお兄ちゃんってのは。
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唯香の提案で、俺たちはみな鍋をのせた長方形のコタツを囲むことになったのだが……その前に謎の戦いが始まった。
なんか俺を除いた5人でジャンケンを始めて、座る席を決め始めたのだ。唯香から「お兄ちゃんには関係ないでしょ!」とか言われて内容を教えてもらえなかったので、結局何のジャンケンだったのかはわからない。
もしかして、負けた人が我慢して俺の隣に座るとかそういうやつだろうか。うぅ……。
結局、俺の隣に高宮さん、前に若菜さんと神崎さんが座り、俺から見て斜め右に七瀬さん、斜め左に唯香が座ることになった。
ということはジャンケンで負けたのは高宮さんだな。なのになんで高宮さんはそんなに機嫌よさそうで、それ以外のみんなはそんなにいじけてるのかな??
そして唯香が鍋をよそり始めたところで、俺は飲み物でも出そうかと思い立ち上がる。
「えと、みんな何か飲む? お酒とかもあるけど……」
俺は冷蔵庫からペットボトルや缶のアルコールを取り出して見せる。
「じゃあわたしチューハイもらおうかな」
「わたしも美緒と同じの」
「はーい」
ええと、七瀬さんと神崎さんはチューハイっと……。
「アタシと琴莉ちゃんはお酒飲めないから……お兄ちゃん、なにかジュースない?」
そうか、唯香と若菜さんはまだ大学2年生で19歳だもんな。
「サイダーとコーラがあるから両方持っていくよ。えと、高宮さんは?」
「あっ、わたしはウーロン茶で」
高宮さんはお酒飲まないのか。意外だな。今日も車で来てるのだろうか。
と、俺がそんなことを考えていると……
「えぇー、愛衣先輩、飲めばいいのに」
「だっ、ダメよ、車の運転があるんだから……」
「泊まって行っちゃえばいいじゃないですか、先輩の家に」
「そ、そんなことしたらわたし洋一くんのこそ襲っちゃうぞ?」
「それは困るかな~」
なんか、若菜さんと高宮さんの攻防戦が始まった。というか高宮さん襲うとかいうのやめて!!
「あっ、それならわたしの部屋に泊まって行っても大丈夫ですよ!」
「えっ……」
まぁ、唯香の部屋に泊まるのなら安心か。
「だそうですよ、先輩?」
「うぅ~、もう、わかったわよ! 飲めばいいんでしょ!! 洋一くんビールちょうだい!」
こうして、高宮さんもお酒を飲むことになった。
それにしても高宮さんってお酒かなり強そうだよな……。
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