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第1話 同じサークルのギャルをライバーデビューさせたらバズった
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「はっ、はあぁぁぁ!? アタシがライバー!? いやいや無理だって」
純はさっそく、彼が所属しているサークルの中から同学年の女学生をスカウトすることにした。
女子生徒の名前は霧雨 沙彩。沙彩は純と同じ大学1年生で、ツインテールの髪を金髪に染めたギャルだ。
「女のアタシが配信なんかしたって、人気出るわけないって……あんただってわかってるんでしょ?」
もちろん純も知っている。男女比1:10000のこの世界において女性ライバーに需要はなく、有名になっているのはほとんどが男性ライバーだということを。
だが、それはこの世界においての話だ。あっちの世界では違う。
「大丈夫、霧雨さんは絶対人気が出るよ。俺が保証する」
純はまっすぐな瞳を沙彩に向ける。彼が元いた世界で女性の上目遣いに破壊力があるように、この貞操逆転世界における男性のまっすぐな瞳に沙彩は逆らえなかった。
「わっ、わかったから……! やればいいんでしょ、やれば……。もぅ……でも、どうせアタシなんかが配信したとこで意味ないのに……」
そんな、浮かない顔をしている沙彩の表情は数時間後、一変することとなる。
◇
沙彩を純が1人暮らししているアパートに連れてきてから、彼は配信を開始した。もちろん純は能力を使い、元いた世界で最も有名な動画投稿サイトにアクセスしてライブ配信を開始する。
「はぁ……。どうせ女のアタシが配信したとこで……って、えっ、なんでこんな同接増えてんの!? えっ、えっ!?」
沙彩が驚きの表情を浮かべる傍ら、純は想定通りというようにその光景を眺めていた。
《コメント》
:可愛い
:えっ、めっちゃ可愛い
:かわいいです
コメント欄は沙彩を絶賛する言葉であふれている。
それはそうだ。この男女比1:10000の世界において沙彩は普通の女子なのかもしれないが、純が元いた世界においては紛れもない、絶世の美少女なのだから。
普通に顔出し配信をしている時点で、元いた世界の女性ライバーをぶった切ってトップに君臨できるだろう。
「えっ、ちょっ、か、可愛いとか……アタシをからかうのもいい加減にしてよ!」
《コメント》
:えっ、リアルツンデレですか?
:ツンデレ可愛い!
:たっ、たまらん……
「なっ、つっ、ツンデレってなによ……もぅ~~~!!」
それから約1時間に渡る配信で、沙彩はこの男女比1:10000の世界における男性ライバーと違わぬ数のチャンネル登録者数を獲得した。
純はさっそく、彼が所属しているサークルの中から同学年の女学生をスカウトすることにした。
女子生徒の名前は霧雨 沙彩。沙彩は純と同じ大学1年生で、ツインテールの髪を金髪に染めたギャルだ。
「女のアタシが配信なんかしたって、人気出るわけないって……あんただってわかってるんでしょ?」
もちろん純も知っている。男女比1:10000のこの世界において女性ライバーに需要はなく、有名になっているのはほとんどが男性ライバーだということを。
だが、それはこの世界においての話だ。あっちの世界では違う。
「大丈夫、霧雨さんは絶対人気が出るよ。俺が保証する」
純はまっすぐな瞳を沙彩に向ける。彼が元いた世界で女性の上目遣いに破壊力があるように、この貞操逆転世界における男性のまっすぐな瞳に沙彩は逆らえなかった。
「わっ、わかったから……! やればいいんでしょ、やれば……。もぅ……でも、どうせアタシなんかが配信したとこで意味ないのに……」
そんな、浮かない顔をしている沙彩の表情は数時間後、一変することとなる。
◇
沙彩を純が1人暮らししているアパートに連れてきてから、彼は配信を開始した。もちろん純は能力を使い、元いた世界で最も有名な動画投稿サイトにアクセスしてライブ配信を開始する。
「はぁ……。どうせ女のアタシが配信したとこで……って、えっ、なんでこんな同接増えてんの!? えっ、えっ!?」
沙彩が驚きの表情を浮かべる傍ら、純は想定通りというようにその光景を眺めていた。
《コメント》
:可愛い
:えっ、めっちゃ可愛い
:かわいいです
コメント欄は沙彩を絶賛する言葉であふれている。
それはそうだ。この男女比1:10000の世界において沙彩は普通の女子なのかもしれないが、純が元いた世界においては紛れもない、絶世の美少女なのだから。
普通に顔出し配信をしている時点で、元いた世界の女性ライバーをぶった切ってトップに君臨できるだろう。
「えっ、ちょっ、か、可愛いとか……アタシをからかうのもいい加減にしてよ!」
《コメント》
:えっ、リアルツンデレですか?
:ツンデレ可愛い!
:たっ、たまらん……
「なっ、つっ、ツンデレってなによ……もぅ~~~!!」
それから約1時間に渡る配信で、沙彩はこの男女比1:10000の世界における男性ライバーと違わぬ数のチャンネル登録者数を獲得した。
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