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第14章 四度目の春、帝国は
第371話 もう少し丁寧に扱って欲しいと思うの…
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朝、目を覚ますとなにやら窓の外がうるさい。ただ、外から聞こえてくる声に怒声のようなものな雑じっておらず、物騒なことが起こったのではないらしい。
何が起こったのか大体予想がついたわたしが寝室の中を見回すと、片隅に置かれたソファーにフェイさんたち三人の姿があった。
「おはよう、みんな。
大体予定通りの到着だね、それでどんな感じだった。」
「おはよう、ターニャちゃん。
そうね、予想通り東部地方と同じで森は殆んど見当たらなかったわ。
そのせいか、大地は干上がっていて、耕作放棄された土地がたくさんあったわよ。
昔は奪い合いになるほど肥沃な土地だったというのが信じられないくらい荒れ果てていたわ。」
フェイさんが西部地方の状況を説明してくれた。
今回、上位精霊のみんなとは別行動だったのよね。
フェイさんたちには陸路で西部地区の状況を見てもらいながらここまで来てもらったの。
陸路といっても、精霊は飛べるし、転移も出来る。
頻繁に行き来している帝都までは転移で移動し、そこから西に向かって様子を見てもらったんだ。
本来なら、船より速いはずなのだけど、例によって無人の場所に森を創りながら来たのでわたし達よりも到着が遅れたの。
そして、もちろん外から聞こえるざわめきの原因は……。
「この町は思ったより大きかったので、取り囲む森も今までの森よりも大分大きなモノになったわ。
いつも通り、町に拡張の余地を持たせるため町に面した内側は普通の森にしてあるの。
それで、外側の精霊の森を通り抜ける道の部分は誰でも通れるようにしてあるけど。
お願いされたとおり、一定以上の瘴気をはらんだモノは徹底的に浄化するように、おチビちゃん達に指示してあるわ。
みんな、やる気満々だから良い働きをしてくれると思うわよ。」
そう、それは良かった。これで、『黒の使徒』の人達が町を出入りすると無事では済まないね。
まあ、死ぬ訳でも、怪我をする訳でもないけどね。ちょっとご自慢の黒い色が抜けるだけのこと。
取り合えず、急に出現した鬱蒼とした森に驚く町の人の様子でも見に行きますか。
部屋を出るとそこには、わたしを待ち構えるようにリタさんが立っていた。
「おはようございます。ターニャちゃん、それに上位精霊の皆様。
朝起きたら町が森に取り囲まれているので、もしやと思ったのですが、やはりそうなのですね。」
リタさんはわたしの後ろに立つフェイさん達を見て納得したように言った。
そう言えば、フェイさん達が森を作りながらここへ来るということは言ってなかったか。
「そういう事、町の人も驚いているだろうけど、『黒の使徒』の連中は心中穏やかじゃないだろうね。」
『色の黒い人』達は、瘴気が急激に薄くなったので脱力感を感じているはずだものね。
なんで、『黒の使徒』が懸命に森を減らそうとしているのかを身をもって理解しただろうね。
リタさんと並んで建物の外へ出ると、人がたくさん道へ出て町の外の森を眺めていたの。
言葉をなくして呆然と立ち尽くす人が多い中で、こんな言葉が聞こえてくる。
「なんか、今日は空気が澄んでいるような気がするんだ。」
「おまえもか、そうなんだよ、今日は朝から空気が美味いような気がするんだよ。」
「今日は、体が軽い気がするぞ。」
多分瘴気が大分濃くなっていたと思うから、浄化されれば普通の人が体調が良くなる筈なんだ。
町のみんなの体調が良くなれば何よりだと思う、フェイさん達が頑張った甲斐があるものね。
**********
さて、こちらも戦力が揃いましたと、後は向こうが仕掛けてくるのを待つだけだね。
ルーナちゃんともしっかりと打ち合わせをした、あの子は頭が良いからわたしの指示に従ってくれるだろう。悪乗りしないかちょっと心配だけど……。
そして、デニスさんのお店の開店二日目、今日も店舗は大繁盛で、わたしとルーナちゃんは道に出てお客さんを整列させる作業をしているの。
店が開店してしばらくしたとき、おチビちゃんがお客さんの到来を知らせてくれたの。
わたしは、ルーナちゃんにそのことを告げ、手はず通りに動くことを確認する。
そして、……。
いきなり、目の前が暗くなると体が横倒しにされ、担ぎ上げられる感触があった。
そして、えらい速さで動き出した。以前もあったな……、こんなこと……。
流石に事前に心構えをしていても、袋詰めにされて目の前が真っ暗、しかも横倒しで運ばれると恐怖感があるよ。
しかし、それ以上に横倒しの姿勢で肩に担がれて全力疾走されると、内臓が揺すぶられて込み上げてくるのが辛いよ。
気分の悪さをしばらく我慢していると固い床に降ろされた。どうやら、監禁場所に着いたようだ。
隣にもう一つ降ろされれる音がするので、ルーナちゃんと別の場所に監禁されることはなかったようだ。良かった、離れ離れにされると対処が面倒だからね。
「よし、うまいこと小娘二人を拉致できたな。これで、あいつらをこの町から追い出せるぜ。
小娘二人を返して欲しければこの町から出て行けってな。
おい、おまえ、ヘスリヒ支配人に上手くいったと知らせて来い。
脅迫状を送ってもらわないといけねえからな。」
「ああ、わかった」という返事と共にここから遠ざかっていく足音がした。
わたしは周囲にいるはずのおチビちゃん達に呼びかける。
ひとつは誰でもいいから、フェイさんたちにこの場所を知らせて欲しいと。
それから、光のおチビちゃんにお願いをする、この建物中にいる人を全員眠らせて欲しいと。
ちょっとやそっとじゃ起きないように深い眠りに就くようにね。
最後に、風のおチビちゃんにお願い、わたし達を入れた布袋を引き裂いてわたし達を解放してって。
程なくして、近くでドサッと幾つかの人が倒れる音が聞こえた。
そして、いきなり目の前が明るくなったの。
わたしが入れられていた布袋は風のおチビちゃんの術でずたずたに切り裂かれて舞い散った。
ルーナちゃんは大丈夫かと思って隣を見ると、……いびきをかいて眠っている。
ルーナちゃんには、抵抗すると乱暴をされる恐れがあるので大人しく捕まって欲しいとお願いしたの。
たしかに、大人しくはしていたけど、まさか、寝ているとは思わなかった。
本当に物事に動じない子だよね……。
おチビちゃんの話ではここは港の外れにある倉庫外の一角らしい。
ここも倉庫なんだって、流石にあいつらの支店の建物の中に監禁するほど馬鹿ではなかったか。
あいつらの倉庫なら、なんか密輸品でも置いていないかな?
わたしが倉庫の中を物色しようかと考えていると、複数の足音が響いてきた。
それからすぐに衛兵を連れたソールさんが部屋に入ってきた。
「ターニャちゃん、それにルーナさんもご無事ですか?」
「うん、二人とも怪我一つしていないから安心して。
それより、その辺に寝ている連中を拘束してもらえるかな。」
わたしの返答を聞いた衛兵さんが、床に転がっているシュバーツアポステル商会の連中を拘束してくれたんだ。
そして、衛兵さんには拘束した連中と一緒に部屋の隅にいて欲しいとお願いした。
**********
それから、またしばらくして早足の足音が聞こえたきたかと思うと。
「でかしたぞ、うまいことガキ共を拉致したようだな。
早速、脅迫状を送り届けてきたぞ。
小娘を無事に帰して欲しければ、店をたたんでこの町を出て行けってな。
あいつら、今頃、慌てふためいていることだろうよ。
衛兵にチクッたら小娘の命はないぞと書いておいたから手も足も出まいよ。」
と言いながらヘスリヒが部屋に入ってきた。
馬鹿だね、そういうことは部屋の中を確認してから言えば良いのに。
部屋の中にいるのは敵だとは微塵も疑っていないのだね。
だからね、わたしはヘスリヒに答えてあげたの。
「さあ、それはどうかしらね。」
って。
何が起こったのか大体予想がついたわたしが寝室の中を見回すと、片隅に置かれたソファーにフェイさんたち三人の姿があった。
「おはよう、みんな。
大体予定通りの到着だね、それでどんな感じだった。」
「おはよう、ターニャちゃん。
そうね、予想通り東部地方と同じで森は殆んど見当たらなかったわ。
そのせいか、大地は干上がっていて、耕作放棄された土地がたくさんあったわよ。
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フェイさんが西部地方の状況を説明してくれた。
今回、上位精霊のみんなとは別行動だったのよね。
フェイさんたちには陸路で西部地区の状況を見てもらいながらここまで来てもらったの。
陸路といっても、精霊は飛べるし、転移も出来る。
頻繁に行き来している帝都までは転移で移動し、そこから西に向かって様子を見てもらったんだ。
本来なら、船より速いはずなのだけど、例によって無人の場所に森を創りながら来たのでわたし達よりも到着が遅れたの。
そして、もちろん外から聞こえるざわめきの原因は……。
「この町は思ったより大きかったので、取り囲む森も今までの森よりも大分大きなモノになったわ。
いつも通り、町に拡張の余地を持たせるため町に面した内側は普通の森にしてあるの。
それで、外側の精霊の森を通り抜ける道の部分は誰でも通れるようにしてあるけど。
お願いされたとおり、一定以上の瘴気をはらんだモノは徹底的に浄化するように、おチビちゃん達に指示してあるわ。
みんな、やる気満々だから良い働きをしてくれると思うわよ。」
そう、それは良かった。これで、『黒の使徒』の人達が町を出入りすると無事では済まないね。
まあ、死ぬ訳でも、怪我をする訳でもないけどね。ちょっとご自慢の黒い色が抜けるだけのこと。
取り合えず、急に出現した鬱蒼とした森に驚く町の人の様子でも見に行きますか。
部屋を出るとそこには、わたしを待ち構えるようにリタさんが立っていた。
「おはようございます。ターニャちゃん、それに上位精霊の皆様。
朝起きたら町が森に取り囲まれているので、もしやと思ったのですが、やはりそうなのですね。」
リタさんはわたしの後ろに立つフェイさん達を見て納得したように言った。
そう言えば、フェイさん達が森を作りながらここへ来るということは言ってなかったか。
「そういう事、町の人も驚いているだろうけど、『黒の使徒』の連中は心中穏やかじゃないだろうね。」
『色の黒い人』達は、瘴気が急激に薄くなったので脱力感を感じているはずだものね。
なんで、『黒の使徒』が懸命に森を減らそうとしているのかを身をもって理解しただろうね。
リタさんと並んで建物の外へ出ると、人がたくさん道へ出て町の外の森を眺めていたの。
言葉をなくして呆然と立ち尽くす人が多い中で、こんな言葉が聞こえてくる。
「なんか、今日は空気が澄んでいるような気がするんだ。」
「おまえもか、そうなんだよ、今日は朝から空気が美味いような気がするんだよ。」
「今日は、体が軽い気がするぞ。」
多分瘴気が大分濃くなっていたと思うから、浄化されれば普通の人が体調が良くなる筈なんだ。
町のみんなの体調が良くなれば何よりだと思う、フェイさん達が頑張った甲斐があるものね。
**********
さて、こちらも戦力が揃いましたと、後は向こうが仕掛けてくるのを待つだけだね。
ルーナちゃんともしっかりと打ち合わせをした、あの子は頭が良いからわたしの指示に従ってくれるだろう。悪乗りしないかちょっと心配だけど……。
そして、デニスさんのお店の開店二日目、今日も店舗は大繁盛で、わたしとルーナちゃんは道に出てお客さんを整列させる作業をしているの。
店が開店してしばらくしたとき、おチビちゃんがお客さんの到来を知らせてくれたの。
わたしは、ルーナちゃんにそのことを告げ、手はず通りに動くことを確認する。
そして、……。
いきなり、目の前が暗くなると体が横倒しにされ、担ぎ上げられる感触があった。
そして、えらい速さで動き出した。以前もあったな……、こんなこと……。
流石に事前に心構えをしていても、袋詰めにされて目の前が真っ暗、しかも横倒しで運ばれると恐怖感があるよ。
しかし、それ以上に横倒しの姿勢で肩に担がれて全力疾走されると、内臓が揺すぶられて込み上げてくるのが辛いよ。
気分の悪さをしばらく我慢していると固い床に降ろされた。どうやら、監禁場所に着いたようだ。
隣にもう一つ降ろされれる音がするので、ルーナちゃんと別の場所に監禁されることはなかったようだ。良かった、離れ離れにされると対処が面倒だからね。
「よし、うまいこと小娘二人を拉致できたな。これで、あいつらをこの町から追い出せるぜ。
小娘二人を返して欲しければこの町から出て行けってな。
おい、おまえ、ヘスリヒ支配人に上手くいったと知らせて来い。
脅迫状を送ってもらわないといけねえからな。」
「ああ、わかった」という返事と共にここから遠ざかっていく足音がした。
わたしは周囲にいるはずのおチビちゃん達に呼びかける。
ひとつは誰でもいいから、フェイさんたちにこの場所を知らせて欲しいと。
それから、光のおチビちゃんにお願いをする、この建物中にいる人を全員眠らせて欲しいと。
ちょっとやそっとじゃ起きないように深い眠りに就くようにね。
最後に、風のおチビちゃんにお願い、わたし達を入れた布袋を引き裂いてわたし達を解放してって。
程なくして、近くでドサッと幾つかの人が倒れる音が聞こえた。
そして、いきなり目の前が明るくなったの。
わたしが入れられていた布袋は風のおチビちゃんの術でずたずたに切り裂かれて舞い散った。
ルーナちゃんは大丈夫かと思って隣を見ると、……いびきをかいて眠っている。
ルーナちゃんには、抵抗すると乱暴をされる恐れがあるので大人しく捕まって欲しいとお願いしたの。
たしかに、大人しくはしていたけど、まさか、寝ているとは思わなかった。
本当に物事に動じない子だよね……。
おチビちゃんの話ではここは港の外れにある倉庫外の一角らしい。
ここも倉庫なんだって、流石にあいつらの支店の建物の中に監禁するほど馬鹿ではなかったか。
あいつらの倉庫なら、なんか密輸品でも置いていないかな?
わたしが倉庫の中を物色しようかと考えていると、複数の足音が響いてきた。
それからすぐに衛兵を連れたソールさんが部屋に入ってきた。
「ターニャちゃん、それにルーナさんもご無事ですか?」
「うん、二人とも怪我一つしていないから安心して。
それより、その辺に寝ている連中を拘束してもらえるかな。」
わたしの返答を聞いた衛兵さんが、床に転がっているシュバーツアポステル商会の連中を拘束してくれたんだ。
そして、衛兵さんには拘束した連中と一緒に部屋の隅にいて欲しいとお願いした。
**********
それから、またしばらくして早足の足音が聞こえたきたかと思うと。
「でかしたぞ、うまいことガキ共を拉致したようだな。
早速、脅迫状を送り届けてきたぞ。
小娘を無事に帰して欲しければ、店をたたんでこの町を出て行けってな。
あいつら、今頃、慌てふためいていることだろうよ。
衛兵にチクッたら小娘の命はないぞと書いておいたから手も足も出まいよ。」
と言いながらヘスリヒが部屋に入ってきた。
馬鹿だね、そういうことは部屋の中を確認してから言えば良いのに。
部屋の中にいるのは敵だとは微塵も疑っていないのだね。
だからね、わたしはヘスリヒに答えてあげたの。
「さあ、それはどうかしらね。」
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