257 / 508
第9章 王都の冬
第256話【閑話】職が見つかりました
しおりを挟む
事態が飲み込めずに呆けている私にミルト様は言った。
「ごめんなさいね。まだ良く事情が飲み込めないようね。
順を追って説明するわ。」
ミルト様の説明では、以前から私を王宮にスカウトしたいと思っていらしたそうです。
どうやら、若様が殺人未遂事件を起こしたときに見せた私の特技に目を着けられたようでした。
でも、アロガンツ伯爵のところから引き抜く訳にもいかず、手をこまねいていたらしい。
四日前に宿無しとなった私に会った時、勧誘するチャンスだと思われたみたいです。
ミルト様は、私を侍女とするため急ぎ私の身元調査をしたらしいです。
なんでも、王族の側に仕える者の周りに性質の悪い人がいると困るからだそうです。
私の交友関係や両親と兄弟そしてその交友関係が調査されたみたい。
あまり気持ち良いものではないですが、王族の側に侍る人を雇うのだからしかたがないのだと私も思います。
身元調査の担当者は私の母校にも行き学生時代の成績の記録も手に入れたらしい。
そして、その時私も知らない事実を入手したそうです。それが今回のことに繋がったようですね。
「私は近い将来皇后になるの、その時私の片腕となって働いてくれる女性官僚が欲しいのよ。
でも、あなたは中等国民学校卒でしょう、女性官僚にするのは叶わないと思っていたの。
だから、最初は私の侍女として採用しようと思っていたのよ。
ところが、あなたの学生時代のことを調べたら、高等文官試験いけるんじゃないかと思ってね。」
侍女は身の回りのお世話をする人で、身元調査さえクリアすれば試験なしで採用できるらしい。
一方で、女性官僚、略して女官は仕事面の補佐をする人で、登用試験を合格しなければならないそうです。
そして、私に母校に行った担当者が恩師から聞かされた話しとは…。
「あなた、学生時代、先生から補習授業を受けていたでしょう、かなりの頻度で。
先生は、『あなたには勉強の方が不足している』と言っていた様だけど、あなたは誤解していたみたいね。」
「はい、先生からは私は勉強不足だからもっと勉強しなければいけないと言われて、三年間ほぼ毎日二時間程度の補習を受けていました。
それが何の誤解なんでしょう。」
「先生は、中等学校で教える内容では優秀なあなたには物足りないだろうという意味で言っていたみたいなの。
先生は本当はあなたに高等国民学校に進んで欲しかったみたいなのだけど、あなたの家庭があまり裕福ではないのをご存知でしたので勧めなかったそうよ。
その代わりに補習授業をしていたのだって、あの補習授業の内容は高等学校のもの。
しかも、高等国民学校のモノではなく、王立学園高等部の履修内容だそうよ。」
な、なんだってえ…、何で教科書に書いてないのかと思ってたらそういうことでしたか。
その話しを聞いてミルト様は、私に高等文官試験を受けさせようと思ったらしい。
合格すればミルト様付きの女官として採用される手はずになっているそうです。
「あなたの先生ね、実は王宮の中ではとっても有名な方なのよ。
あの方、平民出の官僚の中では二番目に出世した方なの。
フェアメーゲン氏が宰相にまでなって立志伝中の人物になっちゃったので影に隠れちゃったけどね。
平民で、王宮の課長にまでなったのはフェアメーゲン氏とあの方の二人だけよ。
あの方も、もう少し王宮にいれば局長になって男爵位が貰えたかも知れないのにね。
後進を育てたいと言って、王宮を辞めて学校の先生になっちゃったの。
それで、あなたが卒業するときにも本当は王宮の登用試験を受けさせたかったみたい。
でも、その頃のあなたは、『玉の輿に乗って、めざせ有閑マダム』って言って憚らなかったでしょう。
あの方は、生徒の希望を尊重する人だから、無理強いせずにあなたの希望に沿って貴族家の使用人の仕事を紹介したそうよ。
貴族家にお勤めしていれば良いご縁があるかもって。」
は、恥ずかしい…、そんな事まで知られていたのですか…。
ええ、確かに言っていましたとも、『玉の輿に乗って、めざせ有閑マダム』と。
でも、それは今でも変わっていないのです。
ここでそれを主張しておかねば取り返しのつかないことになりそうですね。
王宮の官僚は確かに高給取りらしいですが、この国で一番働かされる職業としても有名です。
私の夢はお金持ちと結婚してあくせくせずのんびりと暮らすこと、決して馬車馬のように働くことではないのです。
「ミルト様、恐れながら申し上げます。
私は学生の頃からの『玉の輿に乗って、めざせ有閑マダム』と言う心情は変わっておりません。
確かに私は良い職場に勤めたいと思ってはおりますが、それはあくまでも良縁を結ぶため。
決してバリバリのキャリアウーマンになるつもりはないのです。
王宮の官僚、ましてやミルト様付きの女官など、私には荷が重過ぎます。」
ここまで言えばミルト様も諦めてくれるでしょう。
法の遵守が信条のミルト様だ、私の職業選択の自由を侵してまで無理強いをすることはないはず。
「そうそれは残念ね、私も無理強いはしたくないわ。
ところであなたの身元調査書を拝見したわ、まあ、これを読んだから今日のことになったのだけど。
あなたの男性関係の欄、見事なほど空白ね。
普通お年頃の女性の調査をすると一つくらいは何か書いてあるのだけど、清々しいほど潔白なのね。
『玉の輿に乗って、めざせ有閑マダム』という割には良縁に恵まれていないようだけど。
あなた、今年で十九歳よね、もうそろそろお友達でお嫁に行く人がいるのじゃない?」
ギクッ、それを言われるとぐうの音も出ない…。
「私の下に来れば良縁を結んであげるわ。嘘はつかないわよ。
身元のしっかりした人で、人柄が良くて、お金持ちの殿方、年齢も容姿もあなたの希望に沿うように探してあげるわ。
ねえ、伯父様。」
「いや、ミルト、嘘ではないが…。」
ミルト様に話しを振られた侯爵様は一瞬言い淀んだ後、私に言いました。
「リタさんと言ったかね。
皇太子妃殿下のおっしゃられることに嘘はない、もしそなたが王宮に出仕すると言うのであれば身元のしっかりしたそなたの希望に沿った者を紹介しよう。
もっともこれは、そなたの為という訳でもないのだ。」
侯爵様によると、王族の側に仕える者が伴侶を選ぶときには、王の許可が要るそうです。
それは、王族の側に仕える者に性質の悪い者を寄せ付けないためらしいです。
伴侶が王族の側に仕えるものという立場を利用して、悪いことを企むような輩を排除するためですね。
それで、この手続きが意外と面倒臭いようです。
で、実際どう運用されているかというと、伴侶を探すのを王族に丸投げしてしまうそうです。
そうすると、王族が人事局に希望に沿う者を紹介するように指示を出し、複数の候補が上がってくるそうです。
候補に実際に会ってみて、一番希望に合致する者を伴侶に選べるのですって。
この場合、伴侶選びは両性の合意ではなく、王族に仕える者の側に選択権があるそうです。
こんなところにも、身分制度が利いているのですね…。
お相手は人事局が探してくると言うことは当然王宮に仕える人でしょう。
それは、家柄もよくて、お金持ちでしょう、だって大部分は貴族の家の生まれなのですから。
それに、貴族達には美形が多い、いくらでも美形の伴侶を選べる立場にあったから。
平民の私に紹介されてくるのだから、お相手は家を継ぐことが出来ない貴族の次男坊以下もしくは平民の官僚でしょう。
それなら、身分は平民のまま、貴族の家風やしきたりに悩まされることもないはず。
王宮の官僚は高給取りです。
私も働くことになると『有閑マダム』の夢は遠退きますが、夫婦共高級取りで老後は悠々自適になるはず。
老後、ポルト辺りに家を買い求めて海を眺めて素敵な旦那様とのんびり暮らす。…いいかも。
『玉の輿に乗って、めざせ有閑マダム』という初志と言うには情けない私の気持ちが揺らいでいた時に、ミルト様が言いました。
「そうそう、赤ちゃんが出来たら、ちゃんと二年間の産休もあげるわ、基本給だけになるけど有給よ。
有給で二年も休めて、元の役職で職場復帰できるなんてこんな職場他にはないわよ。
どお、考え直す気にならないかしら?」
このとき、頭の中で私の軟弱な初志が音を立てて崩れ去りました。
「是非、ミルト様の下でお世話になりたいと思います。
誠心誠意仕えさせて頂きますのでよろしくお願いします。」
そうミルトさんに返答したとき、学生時代に聞いた恩師の言葉が私の頭の中をよぎりました。
「何かを決断させるとき、こちらに都合の良い条件だけを並べ立てて、その場で決断を迫るのは詐欺の常套手段ですから気を付けるのですよ。
そういう時は、一旦家に持ち帰って落とし穴がないか冷静に考えてみることです。」
私の目の前には満足そうに微笑むミルト様の顔がありました。
ミルト様に限って私を騙す事なんかないですよね…。
「ごめんなさいね。まだ良く事情が飲み込めないようね。
順を追って説明するわ。」
ミルト様の説明では、以前から私を王宮にスカウトしたいと思っていらしたそうです。
どうやら、若様が殺人未遂事件を起こしたときに見せた私の特技に目を着けられたようでした。
でも、アロガンツ伯爵のところから引き抜く訳にもいかず、手をこまねいていたらしい。
四日前に宿無しとなった私に会った時、勧誘するチャンスだと思われたみたいです。
ミルト様は、私を侍女とするため急ぎ私の身元調査をしたらしいです。
なんでも、王族の側に仕える者の周りに性質の悪い人がいると困るからだそうです。
私の交友関係や両親と兄弟そしてその交友関係が調査されたみたい。
あまり気持ち良いものではないですが、王族の側に侍る人を雇うのだからしかたがないのだと私も思います。
身元調査の担当者は私の母校にも行き学生時代の成績の記録も手に入れたらしい。
そして、その時私も知らない事実を入手したそうです。それが今回のことに繋がったようですね。
「私は近い将来皇后になるの、その時私の片腕となって働いてくれる女性官僚が欲しいのよ。
でも、あなたは中等国民学校卒でしょう、女性官僚にするのは叶わないと思っていたの。
だから、最初は私の侍女として採用しようと思っていたのよ。
ところが、あなたの学生時代のことを調べたら、高等文官試験いけるんじゃないかと思ってね。」
侍女は身の回りのお世話をする人で、身元調査さえクリアすれば試験なしで採用できるらしい。
一方で、女性官僚、略して女官は仕事面の補佐をする人で、登用試験を合格しなければならないそうです。
そして、私に母校に行った担当者が恩師から聞かされた話しとは…。
「あなた、学生時代、先生から補習授業を受けていたでしょう、かなりの頻度で。
先生は、『あなたには勉強の方が不足している』と言っていた様だけど、あなたは誤解していたみたいね。」
「はい、先生からは私は勉強不足だからもっと勉強しなければいけないと言われて、三年間ほぼ毎日二時間程度の補習を受けていました。
それが何の誤解なんでしょう。」
「先生は、中等学校で教える内容では優秀なあなたには物足りないだろうという意味で言っていたみたいなの。
先生は本当はあなたに高等国民学校に進んで欲しかったみたいなのだけど、あなたの家庭があまり裕福ではないのをご存知でしたので勧めなかったそうよ。
その代わりに補習授業をしていたのだって、あの補習授業の内容は高等学校のもの。
しかも、高等国民学校のモノではなく、王立学園高等部の履修内容だそうよ。」
な、なんだってえ…、何で教科書に書いてないのかと思ってたらそういうことでしたか。
その話しを聞いてミルト様は、私に高等文官試験を受けさせようと思ったらしい。
合格すればミルト様付きの女官として採用される手はずになっているそうです。
「あなたの先生ね、実は王宮の中ではとっても有名な方なのよ。
あの方、平民出の官僚の中では二番目に出世した方なの。
フェアメーゲン氏が宰相にまでなって立志伝中の人物になっちゃったので影に隠れちゃったけどね。
平民で、王宮の課長にまでなったのはフェアメーゲン氏とあの方の二人だけよ。
あの方も、もう少し王宮にいれば局長になって男爵位が貰えたかも知れないのにね。
後進を育てたいと言って、王宮を辞めて学校の先生になっちゃったの。
それで、あなたが卒業するときにも本当は王宮の登用試験を受けさせたかったみたい。
でも、その頃のあなたは、『玉の輿に乗って、めざせ有閑マダム』って言って憚らなかったでしょう。
あの方は、生徒の希望を尊重する人だから、無理強いせずにあなたの希望に沿って貴族家の使用人の仕事を紹介したそうよ。
貴族家にお勤めしていれば良いご縁があるかもって。」
は、恥ずかしい…、そんな事まで知られていたのですか…。
ええ、確かに言っていましたとも、『玉の輿に乗って、めざせ有閑マダム』と。
でも、それは今でも変わっていないのです。
ここでそれを主張しておかねば取り返しのつかないことになりそうですね。
王宮の官僚は確かに高給取りらしいですが、この国で一番働かされる職業としても有名です。
私の夢はお金持ちと結婚してあくせくせずのんびりと暮らすこと、決して馬車馬のように働くことではないのです。
「ミルト様、恐れながら申し上げます。
私は学生の頃からの『玉の輿に乗って、めざせ有閑マダム』と言う心情は変わっておりません。
確かに私は良い職場に勤めたいと思ってはおりますが、それはあくまでも良縁を結ぶため。
決してバリバリのキャリアウーマンになるつもりはないのです。
王宮の官僚、ましてやミルト様付きの女官など、私には荷が重過ぎます。」
ここまで言えばミルト様も諦めてくれるでしょう。
法の遵守が信条のミルト様だ、私の職業選択の自由を侵してまで無理強いをすることはないはず。
「そうそれは残念ね、私も無理強いはしたくないわ。
ところであなたの身元調査書を拝見したわ、まあ、これを読んだから今日のことになったのだけど。
あなたの男性関係の欄、見事なほど空白ね。
普通お年頃の女性の調査をすると一つくらいは何か書いてあるのだけど、清々しいほど潔白なのね。
『玉の輿に乗って、めざせ有閑マダム』という割には良縁に恵まれていないようだけど。
あなた、今年で十九歳よね、もうそろそろお友達でお嫁に行く人がいるのじゃない?」
ギクッ、それを言われるとぐうの音も出ない…。
「私の下に来れば良縁を結んであげるわ。嘘はつかないわよ。
身元のしっかりした人で、人柄が良くて、お金持ちの殿方、年齢も容姿もあなたの希望に沿うように探してあげるわ。
ねえ、伯父様。」
「いや、ミルト、嘘ではないが…。」
ミルト様に話しを振られた侯爵様は一瞬言い淀んだ後、私に言いました。
「リタさんと言ったかね。
皇太子妃殿下のおっしゃられることに嘘はない、もしそなたが王宮に出仕すると言うのであれば身元のしっかりしたそなたの希望に沿った者を紹介しよう。
もっともこれは、そなたの為という訳でもないのだ。」
侯爵様によると、王族の側に仕える者が伴侶を選ぶときには、王の許可が要るそうです。
それは、王族の側に仕える者に性質の悪い者を寄せ付けないためらしいです。
伴侶が王族の側に仕えるものという立場を利用して、悪いことを企むような輩を排除するためですね。
それで、この手続きが意外と面倒臭いようです。
で、実際どう運用されているかというと、伴侶を探すのを王族に丸投げしてしまうそうです。
そうすると、王族が人事局に希望に沿う者を紹介するように指示を出し、複数の候補が上がってくるそうです。
候補に実際に会ってみて、一番希望に合致する者を伴侶に選べるのですって。
この場合、伴侶選びは両性の合意ではなく、王族に仕える者の側に選択権があるそうです。
こんなところにも、身分制度が利いているのですね…。
お相手は人事局が探してくると言うことは当然王宮に仕える人でしょう。
それは、家柄もよくて、お金持ちでしょう、だって大部分は貴族の家の生まれなのですから。
それに、貴族達には美形が多い、いくらでも美形の伴侶を選べる立場にあったから。
平民の私に紹介されてくるのだから、お相手は家を継ぐことが出来ない貴族の次男坊以下もしくは平民の官僚でしょう。
それなら、身分は平民のまま、貴族の家風やしきたりに悩まされることもないはず。
王宮の官僚は高給取りです。
私も働くことになると『有閑マダム』の夢は遠退きますが、夫婦共高級取りで老後は悠々自適になるはず。
老後、ポルト辺りに家を買い求めて海を眺めて素敵な旦那様とのんびり暮らす。…いいかも。
『玉の輿に乗って、めざせ有閑マダム』という初志と言うには情けない私の気持ちが揺らいでいた時に、ミルト様が言いました。
「そうそう、赤ちゃんが出来たら、ちゃんと二年間の産休もあげるわ、基本給だけになるけど有給よ。
有給で二年も休めて、元の役職で職場復帰できるなんてこんな職場他にはないわよ。
どお、考え直す気にならないかしら?」
このとき、頭の中で私の軟弱な初志が音を立てて崩れ去りました。
「是非、ミルト様の下でお世話になりたいと思います。
誠心誠意仕えさせて頂きますのでよろしくお願いします。」
そうミルトさんに返答したとき、学生時代に聞いた恩師の言葉が私の頭の中をよぎりました。
「何かを決断させるとき、こちらに都合の良い条件だけを並べ立てて、その場で決断を迫るのは詐欺の常套手段ですから気を付けるのですよ。
そういう時は、一旦家に持ち帰って落とし穴がないか冷静に考えてみることです。」
私の目の前には満足そうに微笑むミルト様の顔がありました。
ミルト様に限って私を騙す事なんかないですよね…。
5
お気に入りに追加
2,274
あなたにおすすめの小説
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
転生幼女具現化スキルでハードな異世界生活
高梨
ファンタジー
ストレス社会、労働社会、希薄な社会、それに揉まれ石化した心で唯一の親友を守って私は死んだ……のだけれども、死後に閻魔に下されたのは願ってもない異世界転生の判決だった。
黒髪ロングのアメジストの眼をもつ美少女転生して、
接客業後遺症の無表情と接客業の武器営業スマイルと、勝手に進んで行く周りにゲンナリしながら彼女は異世界でくらします。考えてるのに最終的にめんどくさくなって突拍子もないことをしでかして周りに振り回されると同じくらい周りを振り回します。
中性パッツン氷帝と黒の『ナンでも?』できる少女の恋愛ファンタジー。平穏は遙か彼方の代物……この物語をどうぞ見届けてくださいませ。
無表情中性おかっぱ王子?、純粋培養王女、オカマ、下働き大好き系国王、考え過ぎて首を落としたまま過ごす医者、女装メイド男の娘。
猫耳獣人なんでもござれ……。
ほの暗い恋愛ありファンタジーの始まります。
R15タグのように15に収まる範囲の描写がありますご注意ください。
そして『ほの暗いです』
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
クラスメイトのなかで僕だけ異世界転移に耐えられずアンデッドになってしまったようです。
大前野 誠也
ファンタジー
ー
子供頃から体の弱かった主人公は、ある日突然クラスメイトたちと異世界に召喚されてしまう。
しかし主人公はその召喚の衝撃に耐えきれず絶命してしまった。
異世界人は世界を渡る時にスキルという力を授かるのだが、主人公のクラスメイトである灰田亜紀のスキルは死者をアンデッドに変えてしまうスキルだった。
そのスキルの力で主人公はアンデッドとして蘇ったのだが、灰田亜紀ともども追放されてしまう。
追放された森で2人がであったのは――
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる