217 / 508
第9章 王都の冬
第216話 冬篭りの準備
しおりを挟む
距離と言うのはそれ自体が大変な障壁なんだと思ったよ。
夏に摘発したプッペの組織の全容や秋口に新たにわかった北部地区で暗躍する者の正体など気掛かりな事がたくさんあるのにまだ調査の途中らしい。
進捗が遅いなとつい口に出してしまったら、ミルトさんにこう言われた。
「だいたい、こんなものよ。真面目で有能な者を調査に当てているのだけど、距離は越えられないからね。
考えてみなさい、馬車を使うとノイエシュタットとここを往復するだけで二ヶ月かかるのよ。
この捜査に数少ない王室の魔導車を全部投入するわけには行かないですからね。
プッペはこの国の彼方此方でやらかしているから、その確認作業だけで多大な時間が掛かるのよ。
ターニャちゃんは自分の使っている魔導車しか乗ったことが無いから距離が障害になるという感覚に乏しいのだと思いますよ」
確かに移動速度に圧倒的な差があったので、プッペたちの行動を先回りして防ぐことが出来たんだものね。
わたし達の魔導車を前提に物事を考えてはいけないんだよね、ましてや魔導通信機なんかはわたし達しか持っていないのだから。
もっとも、主犯格のプッペとシャッテンが黙秘を貫いているのも、自供した部下の証言だけでは全体像が掴めない一因でもあるらしい。
『色なし』にするぞと脅したことで自供した部下達の証言だけでは不明なことが結構あるそうだ。
幹部のプッペとシャッテンしか知らないことがあるようで、『黒の使徒』の中でもそれなりの地位にいるらしい二人は組織への忠誠心なのか『色なし』にされても黙秘を続けているそうだ。
そうしている間にも時間は流れて、王都は本格的な冬を迎えようとしている。
**********
「冬休みはどう過ごすのですか?」
放課後のサロンでエルフリーデちゃんに問われた。ちなみにエルフリーデちゃんは昨年同様冬休みに入ったらすぐに王都の屋敷に行くらしい。
わたしはできればまたポルトにお邪魔したいと思っていた。
だけど、ミルトさんが冬の間にプッペの事件の整理をするのでこの冬は王都から出られないと言ってるから今年は無理かな。
さすがに、保護者抜きでフローラちゃんを連れ出す訳にはいかない。
フローラちゃん抜きなら、どこのホテルに泊まっても良いから気軽にポルトまで行けるのだけどね。
でも、夏休みのように目的があって出掛けるのではなく、単に寒さを避けるために遊びに行くというのにフローラちゃんを抜け者にしたら気の毒だよね。
「まだ、ミーナちゃんとも相談していないのだけど、今年はポルトへ行けそうも無いから寮に篭りきりかな。」
本当は我慢できないくらい寒いなら、精霊の森に篭ろうかと思っているけどそれは言わないよ。
みんなを連れて行くことは出来ないから。
「ポルトへのお出掛けも良いですが、この寮で一冬篭るのもいいかもしれません。
食べ物や薪の準備もせずに冬篭りが出来るなんて夢のようです。」
とミーナちゃんは言う。
「冬篭りに準備が要るのですか?」
全部使用人がしてくれるエルフリーデちゃんには馴染みが無いことのようだ。
「そうですよ、この時期平民は冬篭りの準備で忙しいのです。」
ミーナちゃんが言うには、ノイエシュタット辺りでも王都ほどではないが雪が降り、他の町との交易が途切れるそうだ。
また、雪のため町の外の森に薪を拾いに行くこともできないらしい。
そのため、雪の季節を前に森に入り一冬分の薪を集め、足りない分を商人から買う。
そして、一冬分の塩漬け野菜や塩漬け肉、腸詰肉、燻製肉などを作ったり、商人から買ったりするらしい。
一冬分と言うのは相当な量になるらしくて、商人から購入すると大変な金額になるので、出来る限り自前で作るらしい。だから冬前は大忙しなんだって。
「でも、私はまだ恵まれていた方なんですよ。
街に住んでいたので、いざとなったら高いお金を払うことを覚悟すればお店が開いていたから。
ただ、それにもタイミングがあって冬も終わりに近付くとお店も在庫がなくなってしまうのです。
薪や食べ物が不足しそうだと思ったらなるべく早く買わないと凍えたり、お腹を空かせたりする羽目になるのです。
農村に住む人はもっと大変らしいです。
冬場は雪に閉ざされて街へ行くことが出来ないので、本当に一冬分の薪と食料を不足なく用意しなければならないのです。
足りなくなると本当の意味で冬を越せませんから。」
ミーナちゃんは自分が経験した冬篭りの準備について説明をしていく、一昨年叔父さんに無理やり奉公に出されて暖炉の無い部屋で凍えて冬を越した話になったときは場の雰囲気も凍り付いてしまったよ。
「まあ、そうでしたの。市井の方は大変ですのね。全然知りませんでしたわ。」
エルフリーデちゃんの言葉にルーナちゃんを除くみんなも頷いている。
「えー、そうなの?ボクの家もミーナちゃんと似た様なもんだよ。
小さな男爵家で使用人も少ないから、親父自ら鹿狩りをして冬場のための燻製肉にするんだ。
燻製肉や塩漬け野菜を作るのはお袋の仕事だし、ボクだって薪拾いをしてたよ。
ボクの領地は極寒の地で冬場は外に出られないから、冬篭りの準備が十分に出来たかどうかは死活問題だったよ。
むしろ、平民のミーナちゃんより切実だったかもしれない…。」
ルーナちゃんの言葉に今度はミーナちゃんが驚いている。
ミーナちゃんが思っている貴族像に奥方自ら塩漬け野菜を作っている姿は無かったんだろうね。
**********
「でも、ターニャちゃん、冬休みは寮でのんびり篭っている訳にもいかないのではありませんか?」
「え、何かあったっけ?」
「いえ、昨年、ポルトへ行く途中で酷い風邪が流行った町があったではないですか。
あんな病気が蔓延すると大変です。
定期的に精霊神殿をお借りして診療活動をした方が良いと思いますが。」
ああ、思い出した。町の住人の半数近くが酷い風邪に罹っていた場所があったね。
ミーナちゃんに言われて思い出したよ。
「そうだね、精霊神殿を使うならミルトさんとマリアさんに相談しないといけないね。」
こんなとき便利だよね魔導通信機、わざわざ王宮まで行かなくても相談できるものね。
あ、ミルトさんで思い出した。
「ねえ、フローラちゃんは冬休みどうするの?」
さっきから一言も言葉を発していないフローラちゃんに尋ねると、暗い表情で返事が返ってきた。
「年明けから地獄のようなスケジュールだわ。
新年の謁見から始まってパーティの連続、一日中公務から逃げられないの。
昨年の冬休みが夢のようだわ、今年もポルトへ逃げられると思っていたのに…。
お母様なんて私の顔を見て逃がさないわよって言って笑うの。
せめてもの抵抗に年内いっぱいは寮の自室に篭るつもりよ、その方が快適だから。」
フローラちゃんの部屋にはわたしの部屋にあるのと同じ魔導空調機があるものね、空気清浄機能付きで一年中快適な温度と湿度を保ってくれる優れものが。
ミルトさんがもらった物は、王様の指示で王家のリビングに供出させられたって拗ねてたっけ。
夏に摘発したプッペの組織の全容や秋口に新たにわかった北部地区で暗躍する者の正体など気掛かりな事がたくさんあるのにまだ調査の途中らしい。
進捗が遅いなとつい口に出してしまったら、ミルトさんにこう言われた。
「だいたい、こんなものよ。真面目で有能な者を調査に当てているのだけど、距離は越えられないからね。
考えてみなさい、馬車を使うとノイエシュタットとここを往復するだけで二ヶ月かかるのよ。
この捜査に数少ない王室の魔導車を全部投入するわけには行かないですからね。
プッペはこの国の彼方此方でやらかしているから、その確認作業だけで多大な時間が掛かるのよ。
ターニャちゃんは自分の使っている魔導車しか乗ったことが無いから距離が障害になるという感覚に乏しいのだと思いますよ」
確かに移動速度に圧倒的な差があったので、プッペたちの行動を先回りして防ぐことが出来たんだものね。
わたし達の魔導車を前提に物事を考えてはいけないんだよね、ましてや魔導通信機なんかはわたし達しか持っていないのだから。
もっとも、主犯格のプッペとシャッテンが黙秘を貫いているのも、自供した部下の証言だけでは全体像が掴めない一因でもあるらしい。
『色なし』にするぞと脅したことで自供した部下達の証言だけでは不明なことが結構あるそうだ。
幹部のプッペとシャッテンしか知らないことがあるようで、『黒の使徒』の中でもそれなりの地位にいるらしい二人は組織への忠誠心なのか『色なし』にされても黙秘を続けているそうだ。
そうしている間にも時間は流れて、王都は本格的な冬を迎えようとしている。
**********
「冬休みはどう過ごすのですか?」
放課後のサロンでエルフリーデちゃんに問われた。ちなみにエルフリーデちゃんは昨年同様冬休みに入ったらすぐに王都の屋敷に行くらしい。
わたしはできればまたポルトにお邪魔したいと思っていた。
だけど、ミルトさんが冬の間にプッペの事件の整理をするのでこの冬は王都から出られないと言ってるから今年は無理かな。
さすがに、保護者抜きでフローラちゃんを連れ出す訳にはいかない。
フローラちゃん抜きなら、どこのホテルに泊まっても良いから気軽にポルトまで行けるのだけどね。
でも、夏休みのように目的があって出掛けるのではなく、単に寒さを避けるために遊びに行くというのにフローラちゃんを抜け者にしたら気の毒だよね。
「まだ、ミーナちゃんとも相談していないのだけど、今年はポルトへ行けそうも無いから寮に篭りきりかな。」
本当は我慢できないくらい寒いなら、精霊の森に篭ろうかと思っているけどそれは言わないよ。
みんなを連れて行くことは出来ないから。
「ポルトへのお出掛けも良いですが、この寮で一冬篭るのもいいかもしれません。
食べ物や薪の準備もせずに冬篭りが出来るなんて夢のようです。」
とミーナちゃんは言う。
「冬篭りに準備が要るのですか?」
全部使用人がしてくれるエルフリーデちゃんには馴染みが無いことのようだ。
「そうですよ、この時期平民は冬篭りの準備で忙しいのです。」
ミーナちゃんが言うには、ノイエシュタット辺りでも王都ほどではないが雪が降り、他の町との交易が途切れるそうだ。
また、雪のため町の外の森に薪を拾いに行くこともできないらしい。
そのため、雪の季節を前に森に入り一冬分の薪を集め、足りない分を商人から買う。
そして、一冬分の塩漬け野菜や塩漬け肉、腸詰肉、燻製肉などを作ったり、商人から買ったりするらしい。
一冬分と言うのは相当な量になるらしくて、商人から購入すると大変な金額になるので、出来る限り自前で作るらしい。だから冬前は大忙しなんだって。
「でも、私はまだ恵まれていた方なんですよ。
街に住んでいたので、いざとなったら高いお金を払うことを覚悟すればお店が開いていたから。
ただ、それにもタイミングがあって冬も終わりに近付くとお店も在庫がなくなってしまうのです。
薪や食べ物が不足しそうだと思ったらなるべく早く買わないと凍えたり、お腹を空かせたりする羽目になるのです。
農村に住む人はもっと大変らしいです。
冬場は雪に閉ざされて街へ行くことが出来ないので、本当に一冬分の薪と食料を不足なく用意しなければならないのです。
足りなくなると本当の意味で冬を越せませんから。」
ミーナちゃんは自分が経験した冬篭りの準備について説明をしていく、一昨年叔父さんに無理やり奉公に出されて暖炉の無い部屋で凍えて冬を越した話になったときは場の雰囲気も凍り付いてしまったよ。
「まあ、そうでしたの。市井の方は大変ですのね。全然知りませんでしたわ。」
エルフリーデちゃんの言葉にルーナちゃんを除くみんなも頷いている。
「えー、そうなの?ボクの家もミーナちゃんと似た様なもんだよ。
小さな男爵家で使用人も少ないから、親父自ら鹿狩りをして冬場のための燻製肉にするんだ。
燻製肉や塩漬け野菜を作るのはお袋の仕事だし、ボクだって薪拾いをしてたよ。
ボクの領地は極寒の地で冬場は外に出られないから、冬篭りの準備が十分に出来たかどうかは死活問題だったよ。
むしろ、平民のミーナちゃんより切実だったかもしれない…。」
ルーナちゃんの言葉に今度はミーナちゃんが驚いている。
ミーナちゃんが思っている貴族像に奥方自ら塩漬け野菜を作っている姿は無かったんだろうね。
**********
「でも、ターニャちゃん、冬休みは寮でのんびり篭っている訳にもいかないのではありませんか?」
「え、何かあったっけ?」
「いえ、昨年、ポルトへ行く途中で酷い風邪が流行った町があったではないですか。
あんな病気が蔓延すると大変です。
定期的に精霊神殿をお借りして診療活動をした方が良いと思いますが。」
ああ、思い出した。町の住人の半数近くが酷い風邪に罹っていた場所があったね。
ミーナちゃんに言われて思い出したよ。
「そうだね、精霊神殿を使うならミルトさんとマリアさんに相談しないといけないね。」
こんなとき便利だよね魔導通信機、わざわざ王宮まで行かなくても相談できるものね。
あ、ミルトさんで思い出した。
「ねえ、フローラちゃんは冬休みどうするの?」
さっきから一言も言葉を発していないフローラちゃんに尋ねると、暗い表情で返事が返ってきた。
「年明けから地獄のようなスケジュールだわ。
新年の謁見から始まってパーティの連続、一日中公務から逃げられないの。
昨年の冬休みが夢のようだわ、今年もポルトへ逃げられると思っていたのに…。
お母様なんて私の顔を見て逃がさないわよって言って笑うの。
せめてもの抵抗に年内いっぱいは寮の自室に篭るつもりよ、その方が快適だから。」
フローラちゃんの部屋にはわたしの部屋にあるのと同じ魔導空調機があるものね、空気清浄機能付きで一年中快適な温度と湿度を保ってくれる優れものが。
ミルトさんがもらった物は、王様の指示で王家のリビングに供出させられたって拗ねてたっけ。
5
お気に入りに追加
2,297
あなたにおすすめの小説
神々に見捨てられし者、自力で最強へ
九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。
「天職なし。最高じゃないか」
しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。
天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
最強スキルで無双したからって、美女達によってこられても迷惑なだけなのだが……。冥府王は普通目指して今日も無双する
覧都
ファンタジー
男は四人の魔王を倒し力の回復と傷ついた体を治す為に魔法で眠りについた。
三十四年の後、完全回復をした男は、配下の大魔女マリーに眠りの世界から魔法により連れ戻される。
三十四年間ずっと見ていたの夢の中では、ノコと言う名前で貧相で虚弱体質のさえない日本人として生活していた。
目覚めた男はマリーに、このさえない男ノコに姿を変えてもらう。
それはノコに自分の世界で、人生を満喫してもらおうと思ったからだ。
この世界でノコは世界最強のスキルを持っていた。
同時に四人の魔王を倒せるほどのスキル<冥府の王>
このスキルはゾンビやゴーストを自由に使役するスキルであり、世界中をゾンビだらけに出来るスキルだ。
だがノコの目標はゾンビだらけにすることでは無い。
彼女いない歴イコール年齢のノコに普通の彼女を作ることであった。
だがノコに近づいて来るのは、大賢者やお姫様、ドラゴンなどの普通じゃない美女ばかりでした。
果たして普通の彼女など出来るのでしょうか。
普通で平凡な幸せな生活をしたいと思うノコに、そんな平凡な日々がやって来ないという物語です。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。
異世界に転生したので幸せに暮らします、多分
かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。
前世の分も幸せに暮らします!
平成30年3月26日完結しました。
番外編、書くかもです。
5月9日、番外編追加しました。
小説家になろう様でも公開してます。
エブリスタ様でも公開してます。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる