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第7章 二度目の夏休み、再び帝国へ
第177話 氷河を見に行こう
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「わーい!すごーい!はやい!きもちいいー!」
「わわわわ、ウ、ウンディーネ様、もう少しゆっくりお願いします…。」
猛スピードで湖面を渡る小船の上ではしゃぐハンナちゃん、その隣でミーナちゃんが青い顔をして小船の縁にしがみ付いている。
わたしの隣の座るフローラちゃんは顔を青くして声を上げる余裕もないようだ。
そういうわたしも胃から酸っぱいものが込み上げてきた…。
今わたし達は、女神の湖の上を猛スピードで疾走する小船の上にいる、何でこんなことに…。
**********
昨日の夕方のこと、金色に輝く対岸の氷河を見ていたハンナちゃんが言った。
「ねえ、あのキラキラ光っているところ、あそこどうして光っているの?
ハンナ、あそこに行ってみたい。」
「ハンナちゃん、あそこまで行く道はないのよ。
昔、ハンナちゃんと同じ興味を持った人が大変な苦労をして小船であの氷河まで行って、その上にある大氷原を発見したの。
小船で女神の湖を渡るのも、氷河を遡るのも非常に困難なことで後に続いた人はないの。
だから、行ってみたいといわれても難しいのよ。」
ハンナちゃんが気落ちしないように優しい口調で、行くことは難しいとフローラちゃんが告げる。
「なに、ハンナちゃんは氷河がみたいの?
それじゃあ、私が連れて行ってあげようか?」
横で聞いていたウンディーネおかあさんが言った、それで今この状況…。
わたし達が乗っているのは漕ぎ手と大人二人が乗るのがやっとの手漕ぎの小船。
避暑に来た王族の人が湖上で涼む時やのんびりと釣り糸を垂らす時に用いる木製の小船だ。
それが二艘、昨日ウンディーネおかあさんが現れた小さな桟橋に係留されていた。
ウンディーネおかあさんは小船を見て、
「これなら、大丈夫そうね。
フェイちゃん、ミツハちゃんそれからアリエルちゃんもちょっと手伝ってね。」
と言った。いったい、何を確認して大丈夫そうと言ったのだろう…。
ウンディーネおかあさんは、湖の表層に氷河まで一直線に水流を作るという。
その水流が結構な速さになるので、フェイさんとミツハさんが小船に並走してみんなが湖に落ちないように気を配るんだって。
ここは涼しいので風に当たると体が冷えるから、アリエルさんが風を和らげてくれるらしい。風にあおられて転落するのを防ぐ意味もあるみたい。
そして、わたし達はいつもの四人と地元組五人に分れ、小船二艘に分乗して氷河を見に行くことになったの。
ちなみに、フェイさん、ミツハさん、アリエルさんは小船に並走して飛んでいる。
昨日、わたしの従者のようにしている人が精霊だとばらしてしまったので、もう遠慮なしだった。
小船がウンディーナおかあさんの作り出す水流に乗ってゆっくりと桟橋を離れ、氷河に向かって方向を変えると、いきなり加速した。
そして、今この状況、もの凄い速さにハンナちゃん以外はみんなの顔色が青ざめている。
並走しているフェイさんが、
「速いですか?これでもいつもの魔導車の半分の速度も出ていませんよ。
湖面が近くに見えることと風が直接体に当たっていることで速く感じているだけですよ。
これでも、アリエルが風を和らげているので幾分ましなはずですが。」
と言う。いや、感じるだけでも怖いものは、怖いって…。
だいたい魔導車の速度の半分って馬車の五倍の速度じゃない…。
ハンナちゃん以外のみんながげっそりとしてしまった頃、小船は氷河を間近に望む場所に辿り着いた。
「ねー、おねーちゃん、あの光っていたのどこ?全然光っていなよ。」
ハンナちゃんがみんなに問い掛けるが、答える元気のある人がいない…。
「ハンナちゃん、目の前に白い塊が見えるでしょう。よく見て、あの塊はずーっと山の上まで繋がっているの。川みたいでしょう。
ハンナちゃん、冬になると池の表面に張る氷って知っているでしょう、あの冷たいの。
白い塊は氷なのよ。昨日は、あの氷の川に陽の光が反射して金色に光っていたのよ。」
フェイさんの説明にハンナちゃんは不満そうだ。
「でも、あの白い塊、泥だらけであんまりきれいじゃないよ。
氷って、透明できれいなんだよね。光に当たるとキラキラ光るの。」
ハンナちゃんが言った事を聞いていたウンディーネおかあさんが言う。
「そうね、この氷は山の上から流れてくる間に石や土を巻き込んで表面は薄汚れてしまうの。
でも、間近でみるとこんなに汚れていても、少し離れてみるときれいな白色をして見えるのよ。
それが陽の光に当たるとキラキラと輝いているの。
それと、せっかくここまで来たんだ今から見るものをよく見ておきなさい、とってもきれいなものが見えるから。」
ウンディーネおかあさんの言葉が終るのを待っていたわけではないだろうが、その時氷河に変化が起こった。
湖面に一シュトラーセほど張り出して垂れ下がっていた氷河の先端部分が、張り出した根元の辺りから割れて湖の崩落したんだ。
大きな音と共に湖面に落下する氷の塊、そして大きな水しぶきが上がる。
大迫力の光景にみんなが目を見張っていた。
でも、本当に息を呑む光景はその後にあったんだ。
「うわー、キラキラしている!すごいきれい!」
割れて崩落した後に残った氷の断面、どこまでも透き通った青い色を見せている。
そこに陽の光が当たってキラキラと輝いている、まるで宝石のようだった。
「どう、ハンナちゃん、きれいでしょう。ここまで来た甲斐があったでしょう?」
ウンディーネおかあさんがハンナちゃんに言うと、
「うん、ウンディーネ様、つれてきてくれてありがとうございました。
とっても、きれい、きてよかった。」
と満面の笑みを湛えてハンナちゃんは答えていた。
そのとき、わたしの隣でフローラちゃんが呟いた。
「話には聞いていましたが、氷河が崩落する景色って本当に神秘的ですね。
滅多に見れるものではないので貴重な体験ができましたわ。」
ああ、昨日言っていたね。
本当に幻想的な光景だよね、げっそりする思いをしてまで来た甲斐があったね。
そして帰り道、もう少しゆっくり進んでもらえるようにみんなでお願いしました。
「わわわわ、ウ、ウンディーネ様、もう少しゆっくりお願いします…。」
猛スピードで湖面を渡る小船の上ではしゃぐハンナちゃん、その隣でミーナちゃんが青い顔をして小船の縁にしがみ付いている。
わたしの隣の座るフローラちゃんは顔を青くして声を上げる余裕もないようだ。
そういうわたしも胃から酸っぱいものが込み上げてきた…。
今わたし達は、女神の湖の上を猛スピードで疾走する小船の上にいる、何でこんなことに…。
**********
昨日の夕方のこと、金色に輝く対岸の氷河を見ていたハンナちゃんが言った。
「ねえ、あのキラキラ光っているところ、あそこどうして光っているの?
ハンナ、あそこに行ってみたい。」
「ハンナちゃん、あそこまで行く道はないのよ。
昔、ハンナちゃんと同じ興味を持った人が大変な苦労をして小船であの氷河まで行って、その上にある大氷原を発見したの。
小船で女神の湖を渡るのも、氷河を遡るのも非常に困難なことで後に続いた人はないの。
だから、行ってみたいといわれても難しいのよ。」
ハンナちゃんが気落ちしないように優しい口調で、行くことは難しいとフローラちゃんが告げる。
「なに、ハンナちゃんは氷河がみたいの?
それじゃあ、私が連れて行ってあげようか?」
横で聞いていたウンディーネおかあさんが言った、それで今この状況…。
わたし達が乗っているのは漕ぎ手と大人二人が乗るのがやっとの手漕ぎの小船。
避暑に来た王族の人が湖上で涼む時やのんびりと釣り糸を垂らす時に用いる木製の小船だ。
それが二艘、昨日ウンディーネおかあさんが現れた小さな桟橋に係留されていた。
ウンディーネおかあさんは小船を見て、
「これなら、大丈夫そうね。
フェイちゃん、ミツハちゃんそれからアリエルちゃんもちょっと手伝ってね。」
と言った。いったい、何を確認して大丈夫そうと言ったのだろう…。
ウンディーネおかあさんは、湖の表層に氷河まで一直線に水流を作るという。
その水流が結構な速さになるので、フェイさんとミツハさんが小船に並走してみんなが湖に落ちないように気を配るんだって。
ここは涼しいので風に当たると体が冷えるから、アリエルさんが風を和らげてくれるらしい。風にあおられて転落するのを防ぐ意味もあるみたい。
そして、わたし達はいつもの四人と地元組五人に分れ、小船二艘に分乗して氷河を見に行くことになったの。
ちなみに、フェイさん、ミツハさん、アリエルさんは小船に並走して飛んでいる。
昨日、わたしの従者のようにしている人が精霊だとばらしてしまったので、もう遠慮なしだった。
小船がウンディーナおかあさんの作り出す水流に乗ってゆっくりと桟橋を離れ、氷河に向かって方向を変えると、いきなり加速した。
そして、今この状況、もの凄い速さにハンナちゃん以外はみんなの顔色が青ざめている。
並走しているフェイさんが、
「速いですか?これでもいつもの魔導車の半分の速度も出ていませんよ。
湖面が近くに見えることと風が直接体に当たっていることで速く感じているだけですよ。
これでも、アリエルが風を和らげているので幾分ましなはずですが。」
と言う。いや、感じるだけでも怖いものは、怖いって…。
だいたい魔導車の速度の半分って馬車の五倍の速度じゃない…。
ハンナちゃん以外のみんながげっそりとしてしまった頃、小船は氷河を間近に望む場所に辿り着いた。
「ねー、おねーちゃん、あの光っていたのどこ?全然光っていなよ。」
ハンナちゃんがみんなに問い掛けるが、答える元気のある人がいない…。
「ハンナちゃん、目の前に白い塊が見えるでしょう。よく見て、あの塊はずーっと山の上まで繋がっているの。川みたいでしょう。
ハンナちゃん、冬になると池の表面に張る氷って知っているでしょう、あの冷たいの。
白い塊は氷なのよ。昨日は、あの氷の川に陽の光が反射して金色に光っていたのよ。」
フェイさんの説明にハンナちゃんは不満そうだ。
「でも、あの白い塊、泥だらけであんまりきれいじゃないよ。
氷って、透明できれいなんだよね。光に当たるとキラキラ光るの。」
ハンナちゃんが言った事を聞いていたウンディーネおかあさんが言う。
「そうね、この氷は山の上から流れてくる間に石や土を巻き込んで表面は薄汚れてしまうの。
でも、間近でみるとこんなに汚れていても、少し離れてみるときれいな白色をして見えるのよ。
それが陽の光に当たるとキラキラと輝いているの。
それと、せっかくここまで来たんだ今から見るものをよく見ておきなさい、とってもきれいなものが見えるから。」
ウンディーネおかあさんの言葉が終るのを待っていたわけではないだろうが、その時氷河に変化が起こった。
湖面に一シュトラーセほど張り出して垂れ下がっていた氷河の先端部分が、張り出した根元の辺りから割れて湖の崩落したんだ。
大きな音と共に湖面に落下する氷の塊、そして大きな水しぶきが上がる。
大迫力の光景にみんなが目を見張っていた。
でも、本当に息を呑む光景はその後にあったんだ。
「うわー、キラキラしている!すごいきれい!」
割れて崩落した後に残った氷の断面、どこまでも透き通った青い色を見せている。
そこに陽の光が当たってキラキラと輝いている、まるで宝石のようだった。
「どう、ハンナちゃん、きれいでしょう。ここまで来た甲斐があったでしょう?」
ウンディーネおかあさんがハンナちゃんに言うと、
「うん、ウンディーネ様、つれてきてくれてありがとうございました。
とっても、きれい、きてよかった。」
と満面の笑みを湛えてハンナちゃんは答えていた。
そのとき、わたしの隣でフローラちゃんが呟いた。
「話には聞いていましたが、氷河が崩落する景色って本当に神秘的ですね。
滅多に見れるものではないので貴重な体験ができましたわ。」
ああ、昨日言っていたね。
本当に幻想的な光景だよね、げっそりする思いをしてまで来た甲斐があったね。
そして帰り道、もう少しゆっくり進んでもらえるようにみんなでお願いしました。
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