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第6章 王家の森
第124話 ある商人の選択
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*お昼に1話投稿しています。
お読みでない方は、お手数ですが1話戻ってお読みください。
**********
商人たちに選択を迫って数日、継続的におチビちゃんが商人の様子も教えてくれる。
ミルトさんと商人たちの会合になんでわたしが混じっていたかって?
そんなのおチビちゃん達を商人に付けるために決まっているじゃない。
ミルトさんのマナの量では常時それだけの精霊にお願いをするのは難しいから。
商人たちはミルトさんの隣にわたしがいることに最初は怪訝な顔をしたけれど、気にしないことにしたみたい。
ミルトさんとわたし、ミーナちゃん、ハンナちゃんの三人がちょくちょく一緒にいることは結構王都の人に知られているから。
何者かとは思われているみたいだけど、一緒にいるのは当たり前のようになっている。
まさかわたしが間者のようなマネをしているとは誰も思わないよね。
結局この間呼ばれた五人の商人のうち四人はドゥム伯爵と縁を切ることにしたみたい。
伯爵からの使いの人を門前払いにしていた。
その四人は王都でも指折りの大店で王室との取引が大きいらしい。
王家の森の開発利権に王家の御用商人の座と引き換えにするほどの価値は見出せなかったようだね。まあ、開発できるかどうかもわからないものね。
でも残る一人は、グラウベ大司教とドゥム伯爵に賭けたらしいよ。
おチビちゃんの聞いてきた話だと、王家の御用商人と言っても王家との取引は少なくてたいした利益は出ていないと言っているらしいね。
それよりも、ドゥム伯爵が王家の森を開発して領主になった場合の利権に期待しているみたい。
それをミルトさんに報告すると、
「そう残念ね、あの方は代替わりしたばかりなのよ。
まだ若いので直接の利益しか見えていないようだわ。
王室御用達の金看板が持つ意味がよく分っていないのね。
本当に気の毒だわ、その意味を理解する前に取り上げられてしまうなんて。」
と全然残念そうでも、気の毒そうでもなく言った、薄く笑っているし…。
ああ、これ見せしめに使うのね…。
相変わらずやると決めたらすぐ行動するミルトさんは、その日のうちにその商人を呼び出した。
**********
「本当に残念ですが、あなたの商会を王家の御用商人から外させていただきます。」
ミルトさんは呼び出した商人に前置きもなしにそう言って、丸められた羊皮紙に封蝋がされた書状を一つ手渡した。
「恐れながら申し上げます。これはいかなる理由によることなのでしょうか。
何の説明もなく、王家の御用商人の座を剥奪するとはあまりに横暴ではございませんか。」
突然のことに商人は慌てて抗議した。
「えっ、先日、あらかじめ申し上げたではございませんか。
王家に対していわれのない悪意のこもった風聞を流したものは御用商人から外すと。
あなた、昨日グラウベ大司教とドゥム伯爵の訪問を受けましたわね。
あなたは応接室に二人を招き入れ面談しましたよね。
その席で、あの二人に協力すると言っていたではありませんか。
あの二人が立ち去ったあとで、番頭さんをあなたの執務室に呼んで、私が創世教の布教活動を妨害しているという事と民衆に精霊に対する信仰を強要しているという事を実しやかに世間に流すよう指示していたでしょう。」
商人は「何故そのことを」という顔をして、口をパクパクさせている。
「何を証拠に、そんな事を言うのですか。」
商人はやっと言葉を捻り出した。確かに証拠はと言われると困るよね、でも…。
「あら、証拠が要りまして?
これは犯罪捜査ではないのですよ。
王家の私的取引の話ですもの、本来は気に入らないから取り消すでも構わないことなのよ。
当家は民衆に対して理不尽なことはしないと言うのが家訓ですから前もって忠告したのです。
だいたい、あなたはグラウベ大司教たちを前に王家との取引はたいしたことないから御用商人から外されても良いと言っていたでしょう。
ご希望通り、御用商人から外すことにしたのよ。」
このミルトさんの言葉を聞いて、やっと大司教達とのたくらみが筒抜けであることを理解したようだ。
前に呼んだとき、あなた達のところへ大司教達が話を持ちかけるよと、普通では知りえない話をしたでしょうに。そこで気付こうよ…。
「しかし、御用商人から外すというのは皇太子妃様一人の意向ではできないのではないですか。」
商人は最後の抵抗を試みる。
「その書状、ここで見ていただいて構わないわよ。
それと、あなたは要らないみたいなので王室御用達の金看板はもう外させてもらったわ。
もちろん商業組合にも公示しておきましたので。」
商人が封蝋を外して中を見ると、偽造防止のために装飾が施された羊皮紙にはたった三行が記されていた。
最初の行に商人の名前、次の行に『標記の者、奥の宮への立ち入り許可を取り消す』、最後の行に国王ヴァイゼさんのサイン。
公的には御用商人という言葉はないみたい。
奥の宮というのは王族の住まうところのこと、今いる部屋もそうだね。
王家の私的な取引は奥の宮ですることになっていて、奥の宮に立ち入りを許された商人を慣例として王家の御用商人と呼んでいるみたい。
それと、御用商人になると王家から黒地に金で王家の紋章が描かれた看板が下賜されるんだって。
大変名誉なことで、下賜されるとお店の正面に掲げることが慣例になっているそうだ。
これは一種のステータスシンボルで、商人としての信用の証なんだって。
多くの商人は王家との取引きは赤字でもいいからこの金看板が欲しいと言うそうだ。
最後に商人組合って言うのは商人の互助組織なんだって。どんなことをしているのかは、聞いていないので知らない。
わたしが教えてもらったのは、大部分の商人が所属しているので、国や王家の告知などにも利用させてもらっているってこと。
商人に関係する法律の改正なんかがあると商人組合の告知板に掲示されるらしい。
つまり、現時点をもってこの商人さんが王家の御用商人から外されたことが、広く告知されちゃった訳だね。
目の前の商人さんは茫然自失としている。今になって事の重大さに気が付いたようだよ。
ミルトさんがここまで周到に準備しているとは思っていなかったみたいね。
この人もミルトさんを侮っていたようだね。
**********
このことは、当然残りに四人にもすぐに知られることとなった。
四人は、ドゥム伯爵と縁を切ったことで胸を撫で下ろすと共に虎の尾を踏みかけていたことを知って肝を冷やしたみたい。
あの商人みたいにミルトさんを甘く見ないでよかったね。
このときから、ドゥム伯爵やグラウベ大司教を支援する商人が減っていくのだけど…。
お読みでない方は、お手数ですが1話戻ってお読みください。
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商人たちに選択を迫って数日、継続的におチビちゃんが商人の様子も教えてくれる。
ミルトさんと商人たちの会合になんでわたしが混じっていたかって?
そんなのおチビちゃん達を商人に付けるために決まっているじゃない。
ミルトさんのマナの量では常時それだけの精霊にお願いをするのは難しいから。
商人たちはミルトさんの隣にわたしがいることに最初は怪訝な顔をしたけれど、気にしないことにしたみたい。
ミルトさんとわたし、ミーナちゃん、ハンナちゃんの三人がちょくちょく一緒にいることは結構王都の人に知られているから。
何者かとは思われているみたいだけど、一緒にいるのは当たり前のようになっている。
まさかわたしが間者のようなマネをしているとは誰も思わないよね。
結局この間呼ばれた五人の商人のうち四人はドゥム伯爵と縁を切ることにしたみたい。
伯爵からの使いの人を門前払いにしていた。
その四人は王都でも指折りの大店で王室との取引が大きいらしい。
王家の森の開発利権に王家の御用商人の座と引き換えにするほどの価値は見出せなかったようだね。まあ、開発できるかどうかもわからないものね。
でも残る一人は、グラウベ大司教とドゥム伯爵に賭けたらしいよ。
おチビちゃんの聞いてきた話だと、王家の御用商人と言っても王家との取引は少なくてたいした利益は出ていないと言っているらしいね。
それよりも、ドゥム伯爵が王家の森を開発して領主になった場合の利権に期待しているみたい。
それをミルトさんに報告すると、
「そう残念ね、あの方は代替わりしたばかりなのよ。
まだ若いので直接の利益しか見えていないようだわ。
王室御用達の金看板が持つ意味がよく分っていないのね。
本当に気の毒だわ、その意味を理解する前に取り上げられてしまうなんて。」
と全然残念そうでも、気の毒そうでもなく言った、薄く笑っているし…。
ああ、これ見せしめに使うのね…。
相変わらずやると決めたらすぐ行動するミルトさんは、その日のうちにその商人を呼び出した。
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「本当に残念ですが、あなたの商会を王家の御用商人から外させていただきます。」
ミルトさんは呼び出した商人に前置きもなしにそう言って、丸められた羊皮紙に封蝋がされた書状を一つ手渡した。
「恐れながら申し上げます。これはいかなる理由によることなのでしょうか。
何の説明もなく、王家の御用商人の座を剥奪するとはあまりに横暴ではございませんか。」
突然のことに商人は慌てて抗議した。
「えっ、先日、あらかじめ申し上げたではございませんか。
王家に対していわれのない悪意のこもった風聞を流したものは御用商人から外すと。
あなた、昨日グラウベ大司教とドゥム伯爵の訪問を受けましたわね。
あなたは応接室に二人を招き入れ面談しましたよね。
その席で、あの二人に協力すると言っていたではありませんか。
あの二人が立ち去ったあとで、番頭さんをあなたの執務室に呼んで、私が創世教の布教活動を妨害しているという事と民衆に精霊に対する信仰を強要しているという事を実しやかに世間に流すよう指示していたでしょう。」
商人は「何故そのことを」という顔をして、口をパクパクさせている。
「何を証拠に、そんな事を言うのですか。」
商人はやっと言葉を捻り出した。確かに証拠はと言われると困るよね、でも…。
「あら、証拠が要りまして?
これは犯罪捜査ではないのですよ。
王家の私的取引の話ですもの、本来は気に入らないから取り消すでも構わないことなのよ。
当家は民衆に対して理不尽なことはしないと言うのが家訓ですから前もって忠告したのです。
だいたい、あなたはグラウベ大司教たちを前に王家との取引はたいしたことないから御用商人から外されても良いと言っていたでしょう。
ご希望通り、御用商人から外すことにしたのよ。」
このミルトさんの言葉を聞いて、やっと大司教達とのたくらみが筒抜けであることを理解したようだ。
前に呼んだとき、あなた達のところへ大司教達が話を持ちかけるよと、普通では知りえない話をしたでしょうに。そこで気付こうよ…。
「しかし、御用商人から外すというのは皇太子妃様一人の意向ではできないのではないですか。」
商人は最後の抵抗を試みる。
「その書状、ここで見ていただいて構わないわよ。
それと、あなたは要らないみたいなので王室御用達の金看板はもう外させてもらったわ。
もちろん商業組合にも公示しておきましたので。」
商人が封蝋を外して中を見ると、偽造防止のために装飾が施された羊皮紙にはたった三行が記されていた。
最初の行に商人の名前、次の行に『標記の者、奥の宮への立ち入り許可を取り消す』、最後の行に国王ヴァイゼさんのサイン。
公的には御用商人という言葉はないみたい。
奥の宮というのは王族の住まうところのこと、今いる部屋もそうだね。
王家の私的な取引は奥の宮ですることになっていて、奥の宮に立ち入りを許された商人を慣例として王家の御用商人と呼んでいるみたい。
それと、御用商人になると王家から黒地に金で王家の紋章が描かれた看板が下賜されるんだって。
大変名誉なことで、下賜されるとお店の正面に掲げることが慣例になっているそうだ。
これは一種のステータスシンボルで、商人としての信用の証なんだって。
多くの商人は王家との取引きは赤字でもいいからこの金看板が欲しいと言うそうだ。
最後に商人組合って言うのは商人の互助組織なんだって。どんなことをしているのかは、聞いていないので知らない。
わたしが教えてもらったのは、大部分の商人が所属しているので、国や王家の告知などにも利用させてもらっているってこと。
商人に関係する法律の改正なんかがあると商人組合の告知板に掲示されるらしい。
つまり、現時点をもってこの商人さんが王家の御用商人から外されたことが、広く告知されちゃった訳だね。
目の前の商人さんは茫然自失としている。今になって事の重大さに気が付いたようだよ。
ミルトさんがここまで周到に準備しているとは思っていなかったみたいね。
この人もミルトさんを侮っていたようだね。
**********
このことは、当然残りに四人にもすぐに知られることとなった。
四人は、ドゥム伯爵と縁を切ったことで胸を撫で下ろすと共に虎の尾を踏みかけていたことを知って肝を冷やしたみたい。
あの商人みたいにミルトさんを甘く見ないでよかったね。
このときから、ドゥム伯爵やグラウベ大司教を支援する商人が減っていくのだけど…。
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