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第十六章 里帰り、あの人達は…
第458話 心が和めば、わだかまりも消えるよね
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館の玄関ホールに入ると、アルトは父ちゃんのお嫁さん達を『積載庫』から降ろしたの。
まだよちよち歩きの小さな子供がいるので、抱えて歩くのは大変だから『積載庫』に載せたままになってたんだ。
『積載庫』から降りると、妹のミンメイは周囲を見回わし、パッと花が咲いたように笑顔を浮かべたんだ。
そして、おいらに飛びついて来て…。
「ねーちゃといっしょのうち!
いっしょにおふよ、いっしょにねゆ!」
この家に住んでいた時はいつも一緒にお風呂に入っていたし。
時には、おいらとオランの間で川の字になって一緒に寝ていたんだ。
まだ二歳になったばかりなのに、ミンメイの脳裏にはその記憶がハッキリと焼き付いていたみたい。
ウエニアール国へ行ってから、自由においらの所へ来ることが出来なくなっちゃって。
ミンメイは寂しい思いをしていたようなの。
きっとこの家なら、おいらと一緒に居られると思ったんだね。
「そうだね、今晩は一緒に寝ようね。
もちろん、お風呂へ入るのも一緒だよ。」
おいらが頭を撫でながら声を掛けると。
「うん! いっしょ!」
ミンメイは嬉しそうに返事をすると、いっそうギュッとしがみ付いて来たよ。
「あら、あら、良かったわね、ミンメイ。
そしたら、マロンちゃん、さっそくお風呂に入って来たら。
その間に私達は夕食の支度をしておくから。
パターツさんとプティーニさんも一緒にお誘いしたらいかがです。」
ミンメイの産みの親のミンミン姉ちゃんが、旅の埃を落してきてたらと勧めてくれたの。
パターツさん親子を部屋に案内し、その後、お風呂に連れて行くようにって。
きっと温泉は初めてだろうから、入浴のし方を教えてあげるようにって言ってたよ。
「わーい! おふよ!」
ミンミン姉ちゃんの言葉にミンメイは歓声を上げ、おいらの手を取って駆け出そうとしたよ。
はやるミンメイを宥めて、先ずはパターツさん親子を客室に案内したよ。
そこで、二人をお風呂に誘うと。
パターツさんは、「姫様とご一緒するなど、畏れ多い。」などと言って遠慮してたの。
自分は食事の支度を手伝うなどと言ってたけど、半ば無理やり風呂場に引っ張って来たよ。
お風呂に誘ったのは、プティー姉とパターツさんの距離を縮めるのが目的なんだもの。
パターツさんが居なくなったのは、プティー姉が一歳の頃だから。
当然、プティー姉には母親としてのパターツさんの記憶が無いんだ
パターツさんとどう接して良いのか、プティー姉は戸惑っているみたいなんだ。
物心つく頃には優しい育ての母親が居たみたいだから、尚更なんだろうね、
そんな二人だけど、温かいお風呂に浸かって心が和めば、打ち解ける切っ掛けになるかも知れないから。
**********
「あっわ、あわ、きもち、い~!」
良く泡立てた泡々の実で髪の毛を洗ってあげると、ミンメイがホントに気持ちよさそうな声を上げたの。
「あら、あら、ミンメイちゃん、姫様に髪を洗ってもらって良いですね。」
そんなミンメイを見て、パターツさんは微笑まし気な表情をしてたよ。
「本当に、いつ見ても仲の良い姉妹ですね。」
王宮で一緒にお風呂に入った事のあるプティー姉もそんな風に感心してた。
「せっかくだから、パターツさんの背中も流してあげようか?」
おいらがパターツさんに持ち掛けると。
「姫様に、お背中を流してもらうなんて、それこそ畏れ多いです。
本来は私が姫様のお世話をしないといけない立場なのに。」
遠慮がちに辞退したパターツさんに向かって、プティー姉が言ったの。
「それじゃあ、私がお母様のお背中を流しますわ。」
って、お湯に浸した布に泡々の実を泡立てながらね。
そして、パターツさんの返事を待つことなく、背中を洗い始めたよ。
「えっ、えっ、プティーニ…。」
おもむろに自分の背中を流し始めたプティー姉に戸惑うパターツさん。
「良いではないですか。
私にできる親孝行など、これくらいしかございませんから。」
「あっ、ありがとう…。
それじゃ、次は私がプティーニの背中を流してあげるわね。」
「それは助かります。
自分では上手く背中を洗えないのですよね、
王宮のお風呂でマロン様とご一緒させていただくと。
決まって、マロン様に洗って頂くことになるのです。」
おいらが王宮にいる時は、大概プティー姉と一緒にお風呂に入るのだけど。
背中は交互に洗いっこしてしてるんだ。
普通、貴族の家では侍女に背中を拭いてもらうそうで。
本来ならプティー姉がおいらの背中を洗う役であって、おいらに背中を洗わせるなんてあってはならないことらしいけど。
おいら、そんなのは気にせずにプティー姉の背中を流しているよ。
最初に一緒に入った時に、不器用な手付きで背中を洗おうとするプティー姉を見てられなかったからね。
そして、次にパターツさんがプティー姉の背中を洗い始めると。
「本当に大きくなったわね。
私が最後にプティーニを洗ったのは、まだ一歳になる前でしたのよ。
あの時は、小さな洗い桶の中に溜めたお湯に、プティーニを浸けて洗ったの。
小さなあなたの顔にお湯が掛からないように、恐々洗っていたのよ。
私、今でもその時のことを鮮明に覚えてます。
こうして、大きくなったプティーニの背中を洗うことが出来るなんて。
一年前には、夢にも思ってなかった…。」
パターツさんは感無量って感じでプティー姉に話しかけたの。…目の端に涙を浮かべて。
「お母様…。」
背中越しでもパターツさんの表情が伺えたのか。
プティー姉には、それしか返す言葉が見つからなかったみたい。
しばらく、パターツさんは黙々とプティー姉の背中を流し、プティー姉も無言でされるがままにしていたよ。
体を洗い終えると、おいらは膝の上にミンメイを座らせてお湯に浸かったんだ。
その頃には、二人も通常モードに戻ってたよ。
湯船からあふれ出しているお湯に浸かると。
「こんなに豊富なお湯が地面から湧き出しているなんて不思議ですね。
マロン様から聞かされてはいましたが…。
ポルトゥスの町では、こんなにお湯を贅沢に使うなんて考えられないです。」
一緒にお風呂に入る度に、おいらはこの町の温泉を自慢してたんだけど。
実際に浸かってみて、お湯の豊富さにプティー姉は驚いていたよ。
「この館のお風呂は凄いですね。
私も、ハテノ領に来て初めて温泉というモノを知ったのですが。
ライム様のお屋敷に湧いている温泉はここほど湯量が豊富ではなく。
湯船も大人四、五人が浸かるのがやっとでした。」
パターツさんはしばらくライム姉ちゃんの館に住んでいたので、館の温泉を使っていたみたいだね。
「この家の温泉は、何時でも入れるから好きな時に入れば良いよ。
でも、父ちゃんやオランが入っている時もあるから。
男の人と一緒に入るのが嫌なら気をつけてね。
おいらは、父ちゃんやオランとも一緒に入るけどね。」
「うん、みんな、いっしょにおふよなの。」
おいらの膝の上に乗ってご機嫌なミンメイが、おいらの言葉に倣っていたよ。
「そうですね。
お母様、ここに滞在している間は一緒にお風呂に入りましょう。
お母様が八年間どんな暮らしをして来たのか聞きたいわ。
私がどんな生活をしてきたのかも、話したいの。」
「あら、嬉しい。
私もプティーニがどんな風に育って来たのかを知りたいわ。
姫様、しばらくご滞在のようですし。
ゆっくりとお話ししましょうか。」
パターツさんとプティー姉がお互いの顔を見合わせて微笑んでいたよ。
ここに居る間に良く話をして、打ち解けることが出来れば良いね。
まだよちよち歩きの小さな子供がいるので、抱えて歩くのは大変だから『積載庫』に載せたままになってたんだ。
『積載庫』から降りると、妹のミンメイは周囲を見回わし、パッと花が咲いたように笑顔を浮かべたんだ。
そして、おいらに飛びついて来て…。
「ねーちゃといっしょのうち!
いっしょにおふよ、いっしょにねゆ!」
この家に住んでいた時はいつも一緒にお風呂に入っていたし。
時には、おいらとオランの間で川の字になって一緒に寝ていたんだ。
まだ二歳になったばかりなのに、ミンメイの脳裏にはその記憶がハッキリと焼き付いていたみたい。
ウエニアール国へ行ってから、自由においらの所へ来ることが出来なくなっちゃって。
ミンメイは寂しい思いをしていたようなの。
きっとこの家なら、おいらと一緒に居られると思ったんだね。
「そうだね、今晩は一緒に寝ようね。
もちろん、お風呂へ入るのも一緒だよ。」
おいらが頭を撫でながら声を掛けると。
「うん! いっしょ!」
ミンメイは嬉しそうに返事をすると、いっそうギュッとしがみ付いて来たよ。
「あら、あら、良かったわね、ミンメイ。
そしたら、マロンちゃん、さっそくお風呂に入って来たら。
その間に私達は夕食の支度をしておくから。
パターツさんとプティーニさんも一緒にお誘いしたらいかがです。」
ミンメイの産みの親のミンミン姉ちゃんが、旅の埃を落してきてたらと勧めてくれたの。
パターツさん親子を部屋に案内し、その後、お風呂に連れて行くようにって。
きっと温泉は初めてだろうから、入浴のし方を教えてあげるようにって言ってたよ。
「わーい! おふよ!」
ミンミン姉ちゃんの言葉にミンメイは歓声を上げ、おいらの手を取って駆け出そうとしたよ。
はやるミンメイを宥めて、先ずはパターツさん親子を客室に案内したよ。
そこで、二人をお風呂に誘うと。
パターツさんは、「姫様とご一緒するなど、畏れ多い。」などと言って遠慮してたの。
自分は食事の支度を手伝うなどと言ってたけど、半ば無理やり風呂場に引っ張って来たよ。
お風呂に誘ったのは、プティー姉とパターツさんの距離を縮めるのが目的なんだもの。
パターツさんが居なくなったのは、プティー姉が一歳の頃だから。
当然、プティー姉には母親としてのパターツさんの記憶が無いんだ
パターツさんとどう接して良いのか、プティー姉は戸惑っているみたいなんだ。
物心つく頃には優しい育ての母親が居たみたいだから、尚更なんだろうね、
そんな二人だけど、温かいお風呂に浸かって心が和めば、打ち解ける切っ掛けになるかも知れないから。
**********
「あっわ、あわ、きもち、い~!」
良く泡立てた泡々の実で髪の毛を洗ってあげると、ミンメイがホントに気持ちよさそうな声を上げたの。
「あら、あら、ミンメイちゃん、姫様に髪を洗ってもらって良いですね。」
そんなミンメイを見て、パターツさんは微笑まし気な表情をしてたよ。
「本当に、いつ見ても仲の良い姉妹ですね。」
王宮で一緒にお風呂に入った事のあるプティー姉もそんな風に感心してた。
「せっかくだから、パターツさんの背中も流してあげようか?」
おいらがパターツさんに持ち掛けると。
「姫様に、お背中を流してもらうなんて、それこそ畏れ多いです。
本来は私が姫様のお世話をしないといけない立場なのに。」
遠慮がちに辞退したパターツさんに向かって、プティー姉が言ったの。
「それじゃあ、私がお母様のお背中を流しますわ。」
って、お湯に浸した布に泡々の実を泡立てながらね。
そして、パターツさんの返事を待つことなく、背中を洗い始めたよ。
「えっ、えっ、プティーニ…。」
おもむろに自分の背中を流し始めたプティー姉に戸惑うパターツさん。
「良いではないですか。
私にできる親孝行など、これくらいしかございませんから。」
「あっ、ありがとう…。
それじゃ、次は私がプティーニの背中を流してあげるわね。」
「それは助かります。
自分では上手く背中を洗えないのですよね、
王宮のお風呂でマロン様とご一緒させていただくと。
決まって、マロン様に洗って頂くことになるのです。」
おいらが王宮にいる時は、大概プティー姉と一緒にお風呂に入るのだけど。
背中は交互に洗いっこしてしてるんだ。
普通、貴族の家では侍女に背中を拭いてもらうそうで。
本来ならプティー姉がおいらの背中を洗う役であって、おいらに背中を洗わせるなんてあってはならないことらしいけど。
おいら、そんなのは気にせずにプティー姉の背中を流しているよ。
最初に一緒に入った時に、不器用な手付きで背中を洗おうとするプティー姉を見てられなかったからね。
そして、次にパターツさんがプティー姉の背中を洗い始めると。
「本当に大きくなったわね。
私が最後にプティーニを洗ったのは、まだ一歳になる前でしたのよ。
あの時は、小さな洗い桶の中に溜めたお湯に、プティーニを浸けて洗ったの。
小さなあなたの顔にお湯が掛からないように、恐々洗っていたのよ。
私、今でもその時のことを鮮明に覚えてます。
こうして、大きくなったプティーニの背中を洗うことが出来るなんて。
一年前には、夢にも思ってなかった…。」
パターツさんは感無量って感じでプティー姉に話しかけたの。…目の端に涙を浮かべて。
「お母様…。」
背中越しでもパターツさんの表情が伺えたのか。
プティー姉には、それしか返す言葉が見つからなかったみたい。
しばらく、パターツさんは黙々とプティー姉の背中を流し、プティー姉も無言でされるがままにしていたよ。
体を洗い終えると、おいらは膝の上にミンメイを座らせてお湯に浸かったんだ。
その頃には、二人も通常モードに戻ってたよ。
湯船からあふれ出しているお湯に浸かると。
「こんなに豊富なお湯が地面から湧き出しているなんて不思議ですね。
マロン様から聞かされてはいましたが…。
ポルトゥスの町では、こんなにお湯を贅沢に使うなんて考えられないです。」
一緒にお風呂に入る度に、おいらはこの町の温泉を自慢してたんだけど。
実際に浸かってみて、お湯の豊富さにプティー姉は驚いていたよ。
「この館のお風呂は凄いですね。
私も、ハテノ領に来て初めて温泉というモノを知ったのですが。
ライム様のお屋敷に湧いている温泉はここほど湯量が豊富ではなく。
湯船も大人四、五人が浸かるのがやっとでした。」
パターツさんはしばらくライム姉ちゃんの館に住んでいたので、館の温泉を使っていたみたいだね。
「この家の温泉は、何時でも入れるから好きな時に入れば良いよ。
でも、父ちゃんやオランが入っている時もあるから。
男の人と一緒に入るのが嫌なら気をつけてね。
おいらは、父ちゃんやオランとも一緒に入るけどね。」
「うん、みんな、いっしょにおふよなの。」
おいらの膝の上に乗ってご機嫌なミンメイが、おいらの言葉に倣っていたよ。
「そうですね。
お母様、ここに滞在している間は一緒にお風呂に入りましょう。
お母様が八年間どんな暮らしをして来たのか聞きたいわ。
私がどんな生活をしてきたのかも、話したいの。」
「あら、嬉しい。
私もプティーニがどんな風に育って来たのかを知りたいわ。
姫様、しばらくご滞在のようですし。
ゆっくりとお話ししましょうか。」
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