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第十二章 北へ行こう! 北へ!
第306話 父ちゃん、お願い!
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無事に『カピパラ』の魔王を生み出したおいら達。
その日は南西の辺境に入ったところで陽が暮れちゃって、そこで一夜を明かすことにしたの。
おいらはアルトに頼んで、父ちゃんに会わせてもらったの。
アルトの『積載庫』、おいらや父ちゃんが使っている『特別席』は個室でとても居心地が良いけど。
『特別席』同士の移動を自由に出来ないことが何気に不便なんだ。
おいらとオランが父ちゃんのいる個室に入ると…。
父ちゃんがどんよりとした顔で俯いていて、まるでお通夜のような雰囲気だった。
おいらが、何処か具合が悪いのと父ちゃんに尋ねると。
「マロン、もう、お別れなんだな…。
こんなに早く、俺のもとから巣立つ日が来るなんて…。
マロンが俺の手から離れるのは、大きくなってお嫁に行く時だと思ってた。
こんなことになるなんて…。
俺は、今、あの時鉱山を見に行ったことを死ぬほど後悔しているよ。
興味本位に軽率な行動をしたばかりに。
マロンと一緒に居られたはずの時間を、三年も失ってしまったのだから。」
どうやら、父ちゃんはおいらと別れる日が突然やって来てショックを受けているみたい。
と、同時に、鉱山を見に行ったがために魔物にやられて。
三年間おいらと離れ離れになったことを悔やんでいたの。
父ちゃんは今にも泣きだしそうな顔で…。
「マロンは俺の宝だ、いつだって実の娘だと思っている。
王様なんて仕事が嫌になったら、放っぽり出しちまえば良い
マロンの部屋は何時までも、あのままにしておくから。
何時でも帰って来て良いんだからな。」
おいらを本当に大切にしてくれる父ちゃんの想いが、ひしひしと伝わって来たよ。
でも…。
「父ちゃん、父ちゃん、何、一人で一抜けするつもりになってるの。
おいら一人を残して、知らんぷりして帰るつもりなの?
幼気なおいらが王様なんて面倒な仕事をするんだよ。
助けてくれるつもりはないの?」
頼れるのが一つ年上のオランだけというのはあんまりだよね。
おいらの歳じゃ、まだ保護者が必要だと思うよ。
「いや、助けるって…。
俺、自慢じゃねえが、根っからの庶民育ちで、冒険者だ。
宮廷の仕事なんて、猫の手ほどにも役に立たねえぜ。
しかも、幾ら育ての親と言っても、平民の俺が王宮に居座る訳にもいかないだろう。」
「誰も、父ちゃんに宮廷の仕事なんて期待してないよ。
でも、父ちゃんにはそれ以上に大事な仕事をして欲しいの。
ウエニアール国に住む人達が、安心して暮らせる世の中を創る大切な仕事をね。」
そう、父ちゃんの部屋にやって来たのは、オランが考えたプランに協力をお願いするためなんだ。
おいらの話を聞いても、父ちゃんは自分が何の役に立てるかを思い付かない様子で。
「何だい、その大事な仕事ってのは。
民が安心して暮らせる世の中を創るだなんて、随分と大袈裟じゃねえか。」
「父ちゃんには、冒険者ギルドの監督と冒険者の育成をして欲しいの。
ハテノ男爵領の騎士団とジロチョー親分の仕事を足したようなもんだね。」
そう、何処の国でも頭を痛めているのは冒険者の問題。
冒険者って、要は定職に就いてない人間の総称だから。
本来なら魔物を狩って、お肉や果実、それに『スキルの実』を採って来たり。
採集スキルを活かして、鉱物資源や植物の果実を採集して稼ぐのが仕事なのに。
いつの間にか、弱い者を脅して楽してお金を稼ごうというならず者の集団に成り果てているんだ。
恐喝とか、みかじめ料とか、美人局とか、人身売買とか。
そう言えば、『俺だ、俺だ、詐欺』なんてしょうもない事もしてたね。
何処の国でも、何処の町でも冒険者は少なからずいて、トラブルの元になっているの。
もちろん、人が集まれば揉め事が起こるのは仕方がないけど。
大半の冒険者は、四六時中揉め事を起こしている世の中の鼻つまみ者なんだ。
そのせいで、父ちゃんのような真っ当な冒険者も肩身が狭い思いをしているの。
そんな中で、ハテノ男爵領だけは、冒険者を上手く更生させた実績があるんだ。
アルトがこっ酷くお仕置きした上に、騎士団が厳しく監視しているんで悪さが出来なくなったんだけど。
それだけじゃなくて、冒険者が真っ当な仕事に就く機会を作ったの。
駅馬車とか、宿屋とか、『山の民の作品』専門店とか、そこで働くだけじゃなく護衛とかもね。
ハテノ男爵領は、ならず者冒険者がいなくなったことで街の雰囲気も、街往く人の表情も格段に明るくなったよ。
それとは別に、トアール国の王都では、ジロチョー親分が真っ当な冒険者を育てる取り組みをしているの。
魔物狩りや採集のノウハウや冒険者の心構えを指導しているんだ。
父ちゃんも若い頃、ジロチョー親分に仕込んでもらったそうだし。
ジロチョー親分が組長をしている冒険者ギルド『ドッチカイ』は、宮廷から王族の護衛依頼を受けるくらい真っ当だったらしいの。
オランは、ハテノ男爵領の冒険者を見て、至ってまともな事に関心していたの。
それで、いつか自分が為政者の立場になったら見倣おうと、オランは思っていたんだって。
今回、おいらが女王になるのを機に実践しようと考え、その役は父ちゃんが適任だと思ったそうだよ。
と言うことで、父ちゃんに、ウエニアール国の冒険者を真っ当な人間に更生させる役割をお願いしたの。
「俺に、ジロチョー親分の真似をしろってか。
面白れぇ、責任重大だが。
可愛い娘に頼まれたら嫌とは言えねえぜ。」
オランが予想してた通り、おいらがお願いしたら快く引き受けてくれたよ。
**********
父ちゃんがおいらの頼みを受け入れてくれると。
「義父殿が、引き受けてくれて良かったのじゃ。
ついては、義父殿の四人の奥方にも、仕事を手伝って欲しいのじゃ。
この仕事は、長きを生きる耳長族が適任なのじゃ。」
オランがそんなことを言い出したの。おいら、何も聞いてないよ。
「うん? 俺の女房にも何かマロンの役に立てと言うのか?」
「そうなのじゃ、奥方殿には『正史』の編纂をして欲しいのじゃ。
『正史』と言っても、遥か彼方の昔から調べて記せと言う訳ではないのじゃ。
逆賊ヒーナルが謀反を企てた時からのことを、主観を交えずに淡々と事実を記述して欲しいのじゃ。
あの事件以降のキーン一族の治世は、二度と起こしてはならない愚行なのじゃ。
過ちを繰り返さないために、戒めとして後世に残さないとならないのじゃ。」
オランは続けて言ったの。
『正史』はキーン一族の治世だけ記すのではなく、おいらの治世、おいらの子の治世と未来永劫記し続けるそうだよ。
恣意性を排して、王や重臣の行い、折々の世の中の情勢を正確に書き残すんだって。
王や重臣は、自分の行いが後世に伝えられるとなれば、おかしな政はしないだろうって。
それこそ、黒歴史として後世に伝えられちゃうからね。
「でも、何で、耳長族が適任なの?」
おいらが尋ねると。
「幾ら恣意性を排せと言っても、書き手が変わると視点が変わってしまうのじゃ。
中には、時の為政者に忖度して、都合の良いことしか記さない輩がでるやも知れんのじゃ。
人の寿命では同じ者が記せるのは精々三十年なのじゃ。
しかし、耳長族であれば、百年、二百年、同じ視点で記すことが出来るのじゃ。」
史書を編纂する者が為政者に忖度するならまだしも。
為政者が気に入らないことを書く者の首を挿げ替えたり、圧力を掛けて書き改めさせるなんてなったら目も当てられないって。
その点、おいらが父ちゃんのお嫁さんに終身身分保証して『正史』の編纂を命じれば。
百年、二百年、おいらの命じた通りに編纂を続けるだろうって。
加えて、オランのプランではおいらの子孫たちに対する歴史教育も任せるんだって。
オランは言うんだ。
二百年にもわたる世の中の変遷や時々の為政者の対応を、実際に目にして来た者の言葉は重いはずだと。
紙に記されただけの歴史に比べてリアリティがあるはずだってね。
「そうだね。自分の行いが後々まで残されると思うと、いい加減な事は出来ないね。
いつも夫婦喧嘩をしていたなんて書かれたら恥ずかしいから、夫婦仲良くしないといけないし。
子供がセーオンのような人間のクズに育ったら、後々まで後ろ指差されるだろうから。
真っ当な為政者になるように、厳しく育てないといけないもんね。
オランの考えに、おいらも賛成だよ。
『正史』を編纂する人を側に置くというのも、それを父ちゃんのお嫁さんにお願いするというのも。」
おいらは、オランのプランに乗ることにしたんだ。
王宮に戻ったら、主だった貴族を集めて相談することにしたよ。
その日は南西の辺境に入ったところで陽が暮れちゃって、そこで一夜を明かすことにしたの。
おいらはアルトに頼んで、父ちゃんに会わせてもらったの。
アルトの『積載庫』、おいらや父ちゃんが使っている『特別席』は個室でとても居心地が良いけど。
『特別席』同士の移動を自由に出来ないことが何気に不便なんだ。
おいらとオランが父ちゃんのいる個室に入ると…。
父ちゃんがどんよりとした顔で俯いていて、まるでお通夜のような雰囲気だった。
おいらが、何処か具合が悪いのと父ちゃんに尋ねると。
「マロン、もう、お別れなんだな…。
こんなに早く、俺のもとから巣立つ日が来るなんて…。
マロンが俺の手から離れるのは、大きくなってお嫁に行く時だと思ってた。
こんなことになるなんて…。
俺は、今、あの時鉱山を見に行ったことを死ぬほど後悔しているよ。
興味本位に軽率な行動をしたばかりに。
マロンと一緒に居られたはずの時間を、三年も失ってしまったのだから。」
どうやら、父ちゃんはおいらと別れる日が突然やって来てショックを受けているみたい。
と、同時に、鉱山を見に行ったがために魔物にやられて。
三年間おいらと離れ離れになったことを悔やんでいたの。
父ちゃんは今にも泣きだしそうな顔で…。
「マロンは俺の宝だ、いつだって実の娘だと思っている。
王様なんて仕事が嫌になったら、放っぽり出しちまえば良い
マロンの部屋は何時までも、あのままにしておくから。
何時でも帰って来て良いんだからな。」
おいらを本当に大切にしてくれる父ちゃんの想いが、ひしひしと伝わって来たよ。
でも…。
「父ちゃん、父ちゃん、何、一人で一抜けするつもりになってるの。
おいら一人を残して、知らんぷりして帰るつもりなの?
幼気なおいらが王様なんて面倒な仕事をするんだよ。
助けてくれるつもりはないの?」
頼れるのが一つ年上のオランだけというのはあんまりだよね。
おいらの歳じゃ、まだ保護者が必要だと思うよ。
「いや、助けるって…。
俺、自慢じゃねえが、根っからの庶民育ちで、冒険者だ。
宮廷の仕事なんて、猫の手ほどにも役に立たねえぜ。
しかも、幾ら育ての親と言っても、平民の俺が王宮に居座る訳にもいかないだろう。」
「誰も、父ちゃんに宮廷の仕事なんて期待してないよ。
でも、父ちゃんにはそれ以上に大事な仕事をして欲しいの。
ウエニアール国に住む人達が、安心して暮らせる世の中を創る大切な仕事をね。」
そう、父ちゃんの部屋にやって来たのは、オランが考えたプランに協力をお願いするためなんだ。
おいらの話を聞いても、父ちゃんは自分が何の役に立てるかを思い付かない様子で。
「何だい、その大事な仕事ってのは。
民が安心して暮らせる世の中を創るだなんて、随分と大袈裟じゃねえか。」
「父ちゃんには、冒険者ギルドの監督と冒険者の育成をして欲しいの。
ハテノ男爵領の騎士団とジロチョー親分の仕事を足したようなもんだね。」
そう、何処の国でも頭を痛めているのは冒険者の問題。
冒険者って、要は定職に就いてない人間の総称だから。
本来なら魔物を狩って、お肉や果実、それに『スキルの実』を採って来たり。
採集スキルを活かして、鉱物資源や植物の果実を採集して稼ぐのが仕事なのに。
いつの間にか、弱い者を脅して楽してお金を稼ごうというならず者の集団に成り果てているんだ。
恐喝とか、みかじめ料とか、美人局とか、人身売買とか。
そう言えば、『俺だ、俺だ、詐欺』なんてしょうもない事もしてたね。
何処の国でも、何処の町でも冒険者は少なからずいて、トラブルの元になっているの。
もちろん、人が集まれば揉め事が起こるのは仕方がないけど。
大半の冒険者は、四六時中揉め事を起こしている世の中の鼻つまみ者なんだ。
そのせいで、父ちゃんのような真っ当な冒険者も肩身が狭い思いをしているの。
そんな中で、ハテノ男爵領だけは、冒険者を上手く更生させた実績があるんだ。
アルトがこっ酷くお仕置きした上に、騎士団が厳しく監視しているんで悪さが出来なくなったんだけど。
それだけじゃなくて、冒険者が真っ当な仕事に就く機会を作ったの。
駅馬車とか、宿屋とか、『山の民の作品』専門店とか、そこで働くだけじゃなく護衛とかもね。
ハテノ男爵領は、ならず者冒険者がいなくなったことで街の雰囲気も、街往く人の表情も格段に明るくなったよ。
それとは別に、トアール国の王都では、ジロチョー親分が真っ当な冒険者を育てる取り組みをしているの。
魔物狩りや採集のノウハウや冒険者の心構えを指導しているんだ。
父ちゃんも若い頃、ジロチョー親分に仕込んでもらったそうだし。
ジロチョー親分が組長をしている冒険者ギルド『ドッチカイ』は、宮廷から王族の護衛依頼を受けるくらい真っ当だったらしいの。
オランは、ハテノ男爵領の冒険者を見て、至ってまともな事に関心していたの。
それで、いつか自分が為政者の立場になったら見倣おうと、オランは思っていたんだって。
今回、おいらが女王になるのを機に実践しようと考え、その役は父ちゃんが適任だと思ったそうだよ。
と言うことで、父ちゃんに、ウエニアール国の冒険者を真っ当な人間に更生させる役割をお願いしたの。
「俺に、ジロチョー親分の真似をしろってか。
面白れぇ、責任重大だが。
可愛い娘に頼まれたら嫌とは言えねえぜ。」
オランが予想してた通り、おいらがお願いしたら快く引き受けてくれたよ。
**********
父ちゃんがおいらの頼みを受け入れてくれると。
「義父殿が、引き受けてくれて良かったのじゃ。
ついては、義父殿の四人の奥方にも、仕事を手伝って欲しいのじゃ。
この仕事は、長きを生きる耳長族が適任なのじゃ。」
オランがそんなことを言い出したの。おいら、何も聞いてないよ。
「うん? 俺の女房にも何かマロンの役に立てと言うのか?」
「そうなのじゃ、奥方殿には『正史』の編纂をして欲しいのじゃ。
『正史』と言っても、遥か彼方の昔から調べて記せと言う訳ではないのじゃ。
逆賊ヒーナルが謀反を企てた時からのことを、主観を交えずに淡々と事実を記述して欲しいのじゃ。
あの事件以降のキーン一族の治世は、二度と起こしてはならない愚行なのじゃ。
過ちを繰り返さないために、戒めとして後世に残さないとならないのじゃ。」
オランは続けて言ったの。
『正史』はキーン一族の治世だけ記すのではなく、おいらの治世、おいらの子の治世と未来永劫記し続けるそうだよ。
恣意性を排して、王や重臣の行い、折々の世の中の情勢を正確に書き残すんだって。
王や重臣は、自分の行いが後世に伝えられるとなれば、おかしな政はしないだろうって。
それこそ、黒歴史として後世に伝えられちゃうからね。
「でも、何で、耳長族が適任なの?」
おいらが尋ねると。
「幾ら恣意性を排せと言っても、書き手が変わると視点が変わってしまうのじゃ。
中には、時の為政者に忖度して、都合の良いことしか記さない輩がでるやも知れんのじゃ。
人の寿命では同じ者が記せるのは精々三十年なのじゃ。
しかし、耳長族であれば、百年、二百年、同じ視点で記すことが出来るのじゃ。」
史書を編纂する者が為政者に忖度するならまだしも。
為政者が気に入らないことを書く者の首を挿げ替えたり、圧力を掛けて書き改めさせるなんてなったら目も当てられないって。
その点、おいらが父ちゃんのお嫁さんに終身身分保証して『正史』の編纂を命じれば。
百年、二百年、おいらの命じた通りに編纂を続けるだろうって。
加えて、オランのプランではおいらの子孫たちに対する歴史教育も任せるんだって。
オランは言うんだ。
二百年にもわたる世の中の変遷や時々の為政者の対応を、実際に目にして来た者の言葉は重いはずだと。
紙に記されただけの歴史に比べてリアリティがあるはずだってね。
「そうだね。自分の行いが後々まで残されると思うと、いい加減な事は出来ないね。
いつも夫婦喧嘩をしていたなんて書かれたら恥ずかしいから、夫婦仲良くしないといけないし。
子供がセーオンのような人間のクズに育ったら、後々まで後ろ指差されるだろうから。
真っ当な為政者になるように、厳しく育てないといけないもんね。
オランの考えに、おいらも賛成だよ。
『正史』を編纂する人を側に置くというのも、それを父ちゃんのお嫁さんにお願いするというのも。」
おいらは、オランのプランに乗ることにしたんだ。
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