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第四章 魔物暴走(スタンピード)顛末記
第89話 とんでもないスキルでした…
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「後は、『金貨採集量増加』っていう謎のスキルね。
マロンは今レベル四十だっけ?
ここからの帰り道で、巧い具合にそのくらいのレベルの魔物が襲ってくれると良いわね。
さっき、『金貨採集量増加』のレベルを六まで上げたって言ってたものね。」
『高速連撃』の実を食べた後で、アルトはそんなことを言っていた。
アルトが言う通り、今のおいらはレベル四十。
レベル四十一に上げるためには、レベル四十の魔物をあと二体狩らないとダメなんだけど。
ただ、もし『金貨』が『生命の欠片』のことを示しているのだとしたら、…。
今、スキルレベル六の効果で『金貨採集量百二十%アップ』になっているからね。
一体狩れれば二体分以上の『生命の欠片』が手に入ることになるんだ。
だから、レベル四十の魔物が出て来てくれると、スキルの検証とレベルアップがいっぺんに出来てお得なの。
因みに、襲ってくれるのを待っているのは、基本アルトからは喧嘩を売らないから。
一応、妖精族の掟の『殺しはご法度』を守っているつもりらしいよ。
襲ってきた場合の自衛行動は、『ご法度』の適用外だって言い訳してた。
「でも、アルト、そう都合よくレベルの近い魔物が襲って来るかな。
ワイバーンでも襲って来れば良いけど。」
「ここに来る時、私を襲って来た怖いもの知らずの翼の生えた『ヘビ』。
あれ、ギーヴルって魔物なんだけど、だいたいレベル四十くらいなのよね。
魔物の領域じゃあ、その辺中を飛んでるし、血の気が多いからまた襲ってくるかもね。
明日、襲って来たら、マロンに倒してもらおうかしら。」
なんて、アルトは言ってるんだ。
でも、あれ、見た目、巨大なマムシにコウモリの翼が生えた感じで凄くキモいんだけど。
おいらなんか一飲みの大きな口から、長い舌をチロチロと出しているの見たら鳥肌がたっちゃう。
正直、遠慮したいところだよ。
あれなら、トカゲに翼をつけたワイバーンの方がましだよ。
おいらが、そう言おうとしたら、アルトってばおいらのベッドの上でもう寝てた。
余りの寝つきの良さに、驚いたよ。
********
それで翌日。
「こいつら、いったい何なのよ!」
そう叫びながらアルトが逃げてる。
正しくに言えば、逃げている訳ではなく、おいらが闘い易いように足場の良い所へ誘導しているんだけど。
結果から言うと、アルトが寝る前に言ってた通り、ギーヴルはその辺中を飛んでいたよ。
誤算だったのは、本当にその辺中にいたってこと。
今、アルトを追いかけてくるギーヴルの数は、六匹、あっ、今七匹に増えた。
あんな巨体じゃ、アルトなんて食べてもお腹の足しにもならないだろに、…。
なんであんなに追いかけて来るんだろうね。
だって、アルトって、おいらの手のひらの倍程度の背丈しかないんだよ。
アルトは見失われないようにギリギリの距離を取りつつ、昨日『カタバミ』を採取した岩山へギーヴルを誘導したんだ。
「ゴメン、あいつらマムシのようにしつこくて。
予定よりいっぱい引っ張って来ちゃった。
遠慮せずにマロンのレベルの肥やしにしてあげなさい。
要らなければ、私が倒しちゃうけど。」
おいらが『積載庫』の中から出て来たら、アルトはギーヴルの群れを指差して言ったんだ。
レベルの肥やしって…、何かさっきより数が増えているんだけど。
「ねえ、アルト、あれ、数多過ぎない?
あれじゃあ、ちょっとしたスタンピードだよ。
あの数で、人の町なんか襲われたらひとたまりもないって。
スキルの検証するのにあんな数は要らないんじゃ…。」
おいら、少しずつシルエットが大きくなってきたギーヴルを眺めながらアルトに言ったんだ。
だって、巨大なマムシの集団だよ、出来る事なら一体だけにしておきたいよ。
「そうね、ちょっとした町だったら壊滅しそうな数になっちゃったわね。
そんなに、私のレベルが魅力的だったのかしら。
まあ、良いわ、来ちゃったんなら仕方ないわね。
マロンのスキルがあればどうってことない相手よ。
せっかく向こうから来てくれたんだもの、レベルを上げるチャンスよ。
思いっ切りやっちゃいなさい。」
そう告げると、アルトは、ギーヴルの視界から逃れるように、おいらの背後に隠れちゃった。
いや、だから、おいら、遠慮したいんだって…。
そんなおいらの気も知れらずに、最初のギーヴルがおいらを丸呑みするように大きな口を開けて迫って来たよ。
口の中から覗く二本の鋭い牙が、いかにも毒蛇って感じのヤバさを感じたよ。
思わず、錆びた包丁を握る手に力が入ったね。
そして、牙を剥いて迫りくるギーヴルがおいらを飲み込もうとした瞬間、いつもの感覚が走ったんだ。
突然、ギーヴルがカクカクとゆっくり動くように目に映り、おいらの体は寸でのところ回避したよ。
そして、おいらの横を通り過ぎるギーヴルの頭の付け根に錆びた包丁を軽く当てると…。
ポンッという感じで、いともあっさり頭が飛んだの…。
ビックリだよ!一発で首チョンパなんだもん。
おいらは、ギーヴルが地面に激突する前にすかさず『積載庫』の中に仕舞ったよ。
地面に落下したら、その衝撃においらが巻き込まれそうだから。
それから、おいらは延々とその作業を繰り返すことになったんだ。
その数十二体、アルトが言った通り、『回避』、『クリティカル』、『積載』の単純作業の繰り返しだったよ。
討伐は簡単だったけど、延々とキモいヘビの姿を見てたから、今晩うなされるかも知れない…。
********
ギーヴルの襲撃が一段落すると。
「どう、簡単な作業だったでしょう。
マロンにとっては、あの程度の魔物は恐れるに足らないわよ。
自信を持ちなさい。」
そう言いながら、アルトがおいらの目の前に出てきたんだ。
自信持ちなさいって…、おいら、あんまり闘う気はないから。
「でも、ヘビはキモかったよ。できれば、遠慮したかった。」
「それは仕方がないわね。
概ね目的に適う魔物の方から出て来てくれたんだもの。
選り好みはしていられないわ。
それで、どうだった?
『生命の欠片』は幾つ手に入ったかしら?」
おいらの不満を軽くいなして、アルトは尋ねてきたの。
「うーん、一、十、百、千、万、…。
ねえ、アルト、数字が大きすぎて何て読めば良いのか分からないよ。
京の上の単位ってなに?」
八歳児のおいらにはとても読めるような桁の数字じゃなくて、アルトに聞いたんだ。
すると、アルトは驚きの表情を浮かべて…。
「凄いわ、マロン!
『金貨採集量増加』って、やっぱり『生命の欠片』が通常より沢山手に入るのよ。
考えてみて、レベル四十の魔物がドロップする『生命の欠片』は多少増えることはあるけど約四百京個よ。
今、マロンが倒したのは十二体、単純にかけると四千八百京個くらいになるはず。
個体によっては他からレベルを奪って、多めに持っていたギーヴルがいたかもしれないけど。
桁が変わるほどではないと思うわ。
数字が読めなくても良いわ、上三桁が一〇六くらいなら二・二倍になっているはずだけど。」
アルトにそう言われて、もう一度数字を確認すると…、なってた。
「うん、アルトの言う通りだよ。上三桁が一〇六になってる。」
「そう、じゃあ、それ全部、体の中に取り込んでみてもらえる。」
アルトの指示に従って、おいらは『生命の欠片』を体に取り込むように念じてみたんだ。
前から持っていた分百万個を残して、全部体の中に取り込むむと…。
最初にレベルアップした時と同じで、頭の中で鐘の音が響いたよ。
それが三回、鐘の音が鳴りやむと能力値のレベルの欄には四十三という数字が書き込まれてた。
「うんとね、全部取り込んだらレベル四十三になったよ。」
「やっぱり、間違いないわね。
レベル四十のマロンが、レベルを三つ上げようとしたら。
相手が、レベル四十の魔物だけの場合、二十六体倒さないとダメなの。
それを十二体で済ますことが出来るなんて凄いわ。
マロン、スキル『金貨採集量増加』のことは秘密にしておきなさい。
その方がマロンのアドバンテージになるから。」
ということで、スキル『金貨採集量増加』の謎が明らかになり。
おいらは、家の庭で『カタバミ』の魔物を栽培することにしたんだ。
『金貨採集量増加』のスキルの実は、指先ほどの大きさだから。
『高速連撃』と違って、あっという間にスキルレベル十まで上げられるね。
スキルレベル十で『金貨採集量三百%アップ』だろうってアルトは言ってた。
だから、他の人の四倍の速度でレベルを上げられるだろうって。
アルト自身も。
「私くらいのレベルになると、ちょっとやそっとの『生命の欠片』じゃ端数なのよね。
もう、レベルは上がらないかもって諦めかけていたけど。
私にもスキル『金貨採集量増加』の効果があるのなら、希望がもてるわ。」
そういって、妖精の森に『カタバミ』の魔物を栽培するって言ってたよ。
でもね、アルト、最大の謎は謎のままだよ。
なんで、他の人と同じ魔物を倒したのに、取得できる『生命の欠片』が増えるの?
倒した魔物が持っている欠片の数は一緒でしょう。
このスキル、理解不能だよ。
マロンは今レベル四十だっけ?
ここからの帰り道で、巧い具合にそのくらいのレベルの魔物が襲ってくれると良いわね。
さっき、『金貨採集量増加』のレベルを六まで上げたって言ってたものね。」
『高速連撃』の実を食べた後で、アルトはそんなことを言っていた。
アルトが言う通り、今のおいらはレベル四十。
レベル四十一に上げるためには、レベル四十の魔物をあと二体狩らないとダメなんだけど。
ただ、もし『金貨』が『生命の欠片』のことを示しているのだとしたら、…。
今、スキルレベル六の効果で『金貨採集量百二十%アップ』になっているからね。
一体狩れれば二体分以上の『生命の欠片』が手に入ることになるんだ。
だから、レベル四十の魔物が出て来てくれると、スキルの検証とレベルアップがいっぺんに出来てお得なの。
因みに、襲ってくれるのを待っているのは、基本アルトからは喧嘩を売らないから。
一応、妖精族の掟の『殺しはご法度』を守っているつもりらしいよ。
襲ってきた場合の自衛行動は、『ご法度』の適用外だって言い訳してた。
「でも、アルト、そう都合よくレベルの近い魔物が襲って来るかな。
ワイバーンでも襲って来れば良いけど。」
「ここに来る時、私を襲って来た怖いもの知らずの翼の生えた『ヘビ』。
あれ、ギーヴルって魔物なんだけど、だいたいレベル四十くらいなのよね。
魔物の領域じゃあ、その辺中を飛んでるし、血の気が多いからまた襲ってくるかもね。
明日、襲って来たら、マロンに倒してもらおうかしら。」
なんて、アルトは言ってるんだ。
でも、あれ、見た目、巨大なマムシにコウモリの翼が生えた感じで凄くキモいんだけど。
おいらなんか一飲みの大きな口から、長い舌をチロチロと出しているの見たら鳥肌がたっちゃう。
正直、遠慮したいところだよ。
あれなら、トカゲに翼をつけたワイバーンの方がましだよ。
おいらが、そう言おうとしたら、アルトってばおいらのベッドの上でもう寝てた。
余りの寝つきの良さに、驚いたよ。
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それで翌日。
「こいつら、いったい何なのよ!」
そう叫びながらアルトが逃げてる。
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結果から言うと、アルトが寝る前に言ってた通り、ギーヴルはその辺中を飛んでいたよ。
誤算だったのは、本当にその辺中にいたってこと。
今、アルトを追いかけてくるギーヴルの数は、六匹、あっ、今七匹に増えた。
あんな巨体じゃ、アルトなんて食べてもお腹の足しにもならないだろに、…。
なんであんなに追いかけて来るんだろうね。
だって、アルトって、おいらの手のひらの倍程度の背丈しかないんだよ。
アルトは見失われないようにギリギリの距離を取りつつ、昨日『カタバミ』を採取した岩山へギーヴルを誘導したんだ。
「ゴメン、あいつらマムシのようにしつこくて。
予定よりいっぱい引っ張って来ちゃった。
遠慮せずにマロンのレベルの肥やしにしてあげなさい。
要らなければ、私が倒しちゃうけど。」
おいらが『積載庫』の中から出て来たら、アルトはギーヴルの群れを指差して言ったんだ。
レベルの肥やしって…、何かさっきより数が増えているんだけど。
「ねえ、アルト、あれ、数多過ぎない?
あれじゃあ、ちょっとしたスタンピードだよ。
あの数で、人の町なんか襲われたらひとたまりもないって。
スキルの検証するのにあんな数は要らないんじゃ…。」
おいら、少しずつシルエットが大きくなってきたギーヴルを眺めながらアルトに言ったんだ。
だって、巨大なマムシの集団だよ、出来る事なら一体だけにしておきたいよ。
「そうね、ちょっとした町だったら壊滅しそうな数になっちゃったわね。
そんなに、私のレベルが魅力的だったのかしら。
まあ、良いわ、来ちゃったんなら仕方ないわね。
マロンのスキルがあればどうってことない相手よ。
せっかく向こうから来てくれたんだもの、レベルを上げるチャンスよ。
思いっ切りやっちゃいなさい。」
そう告げると、アルトは、ギーヴルの視界から逃れるように、おいらの背後に隠れちゃった。
いや、だから、おいら、遠慮したいんだって…。
そんなおいらの気も知れらずに、最初のギーヴルがおいらを丸呑みするように大きな口を開けて迫って来たよ。
口の中から覗く二本の鋭い牙が、いかにも毒蛇って感じのヤバさを感じたよ。
思わず、錆びた包丁を握る手に力が入ったね。
そして、牙を剥いて迫りくるギーヴルがおいらを飲み込もうとした瞬間、いつもの感覚が走ったんだ。
突然、ギーヴルがカクカクとゆっくり動くように目に映り、おいらの体は寸でのところ回避したよ。
そして、おいらの横を通り過ぎるギーヴルの頭の付け根に錆びた包丁を軽く当てると…。
ポンッという感じで、いともあっさり頭が飛んだの…。
ビックリだよ!一発で首チョンパなんだもん。
おいらは、ギーヴルが地面に激突する前にすかさず『積載庫』の中に仕舞ったよ。
地面に落下したら、その衝撃においらが巻き込まれそうだから。
それから、おいらは延々とその作業を繰り返すことになったんだ。
その数十二体、アルトが言った通り、『回避』、『クリティカル』、『積載』の単純作業の繰り返しだったよ。
討伐は簡単だったけど、延々とキモいヘビの姿を見てたから、今晩うなされるかも知れない…。
********
ギーヴルの襲撃が一段落すると。
「どう、簡単な作業だったでしょう。
マロンにとっては、あの程度の魔物は恐れるに足らないわよ。
自信を持ちなさい。」
そう言いながら、アルトがおいらの目の前に出てきたんだ。
自信持ちなさいって…、おいら、あんまり闘う気はないから。
「でも、ヘビはキモかったよ。できれば、遠慮したかった。」
「それは仕方がないわね。
概ね目的に適う魔物の方から出て来てくれたんだもの。
選り好みはしていられないわ。
それで、どうだった?
『生命の欠片』は幾つ手に入ったかしら?」
おいらの不満を軽くいなして、アルトは尋ねてきたの。
「うーん、一、十、百、千、万、…。
ねえ、アルト、数字が大きすぎて何て読めば良いのか分からないよ。
京の上の単位ってなに?」
八歳児のおいらにはとても読めるような桁の数字じゃなくて、アルトに聞いたんだ。
すると、アルトは驚きの表情を浮かべて…。
「凄いわ、マロン!
『金貨採集量増加』って、やっぱり『生命の欠片』が通常より沢山手に入るのよ。
考えてみて、レベル四十の魔物がドロップする『生命の欠片』は多少増えることはあるけど約四百京個よ。
今、マロンが倒したのは十二体、単純にかけると四千八百京個くらいになるはず。
個体によっては他からレベルを奪って、多めに持っていたギーヴルがいたかもしれないけど。
桁が変わるほどではないと思うわ。
数字が読めなくても良いわ、上三桁が一〇六くらいなら二・二倍になっているはずだけど。」
アルトにそう言われて、もう一度数字を確認すると…、なってた。
「うん、アルトの言う通りだよ。上三桁が一〇六になってる。」
「そう、じゃあ、それ全部、体の中に取り込んでみてもらえる。」
アルトの指示に従って、おいらは『生命の欠片』を体に取り込むように念じてみたんだ。
前から持っていた分百万個を残して、全部体の中に取り込むむと…。
最初にレベルアップした時と同じで、頭の中で鐘の音が響いたよ。
それが三回、鐘の音が鳴りやむと能力値のレベルの欄には四十三という数字が書き込まれてた。
「うんとね、全部取り込んだらレベル四十三になったよ。」
「やっぱり、間違いないわね。
レベル四十のマロンが、レベルを三つ上げようとしたら。
相手が、レベル四十の魔物だけの場合、二十六体倒さないとダメなの。
それを十二体で済ますことが出来るなんて凄いわ。
マロン、スキル『金貨採集量増加』のことは秘密にしておきなさい。
その方がマロンのアドバンテージになるから。」
ということで、スキル『金貨採集量増加』の謎が明らかになり。
おいらは、家の庭で『カタバミ』の魔物を栽培することにしたんだ。
『金貨採集量増加』のスキルの実は、指先ほどの大きさだから。
『高速連撃』と違って、あっという間にスキルレベル十まで上げられるね。
スキルレベル十で『金貨採集量三百%アップ』だろうってアルトは言ってた。
だから、他の人の四倍の速度でレベルを上げられるだろうって。
アルト自身も。
「私くらいのレベルになると、ちょっとやそっとの『生命の欠片』じゃ端数なのよね。
もう、レベルは上がらないかもって諦めかけていたけど。
私にもスキル『金貨採集量増加』の効果があるのなら、希望がもてるわ。」
そういって、妖精の森に『カタバミ』の魔物を栽培するって言ってたよ。
でもね、アルト、最大の謎は謎のままだよ。
なんで、他の人と同じ魔物を倒したのに、取得できる『生命の欠片』が増えるの?
倒した魔物が持っている欠片の数は一緒でしょう。
このスキル、理解不能だよ。
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そのどこまてもアリーチェの人格を否定する考え方にアリーチェの心は死んだ。
──自分を愛してくれないならこちらもあなたたちを愛さない──
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もうあなたたちに情はない。
─────
◇これは『ざまぁ』の話です。
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◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げてます。
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