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第18章 冬、繫栄する島国で遭遇したのは
第572話 なんと!『オーガ殺し』は肉食動物でした
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沢山の精霊に囲まれてご満悦のマーブル青年。
精霊から世界各地にこんな森があると耳にすると、とても関心を示しました。
そして、私と一緒にいれば、ここ以外にも精霊の森に行きあたる機会があるのではとそそのかされます。
そして、その気にさせられてしまったマーブル青年が言いました。
「大公、是非とも、ボクを雇ってもらえませんか。
ボク、大公と一緒にいて、もっと、もっと、不思議なことに出会いたいです。」
「いえ、遠慮させていただきます。
マーブルさん、何か特技はありますか?
私、新聞社を経営する気はありませんよ。
今、欲しいと思っているのはオークレフトのアシスタントが出来る技術者なのですが。」
私は即座に断りました。慈善事業をしている訳では無いのです。
もっぱら、貧困家庭やスラムから人を採用しているので、慈善活動家のように見えるかも知れませんが。
工房でマーブル青年に説明した通り、多額の利益を上げている事業家なのです。
不思議なことに巡りあいたいなどという、フワフワとした動機の人を採用する気はありません。
なにがしかの利益を生んでくれる人材でないと困ります。
「ひどっ! 即座に断りますか。
確かに、ボクはオークレフトさんのような技術的素養はございませんが。
だてに大学は卒業していませんよ。
法律、会計、経済、どれもそこそこ精通しているので、事務仕事には重宝するはずです。
大公の工房、事務員さん、いないでしょう。
あれだけの規模で仕事をしていて、事務員なしでは大変じゃないですか。」
カーラが事務仕事をしているのを見て、他には事務員がいないと当たりを付けた様子です。
別にどうしても新聞が作りたかった訳ではないそうで。
幾らでも潰しが利くように、一通りそれなりの水準に学んできたと言います。
「シャルロッテ様、今、ベルタさんとお二人で全ての事業の事務をこなしているのですよね。
マーブルさんを雇うかどうかはともかくとして。
どなたか、事務をしてくださる方を採用した方がよろしいのではないですか。」
私が、夜遅くまで帳簿付けなどをしていることがあると知っているカーラがそんな進言をしてきました。
そうですね、最近、サリーやエリーと眠ることが多いので、事務仕事に割ける時間も減って来ました。
そろそろ、現場だけではなく、そういった人材も採用した方が良いかも知れません。
目の前のメルヘン脳の青年を雇うかどうかはともかくとして…。
「そういうことであれば、是非、ボクを雇ってください。
大公のお側にお仕えできるのなら、給金は高くなくて構いません。」
カーラの言葉を耳にして、我が意を得たりと言わんばかりに青年が迫って来ます。
ですから、そんなに鼻息を荒くして迫られるとキモいですって。
まあ、やる気はあるみたいですし、マナーや教養は十分に身に着けているでしょうから…。
取り敢えず、採用してみることにしますか。
**********
それから、数日後、マーブル青年は『アルビオンタイムス』をさっさと辞めて私のもとにやって来ました。
「ねえ、シャルロッテちゃん、本当にこの子のことを雇っても大丈夫なの?
自分の孫を悪くは言いたくないけど…。
この子、シャルロッテちゃんのお風呂を覗くかもしれないわよ。
いいえ、ここには女の子が沢山いるから、…。
危ないのは、シャルロッテちゃんだけじゃないわね。
やっぱり、止めておいた方が良いのでは?
娘さん達にもしものことがあったら取り返しがつかないですもの。」
何故か一緒に来たメアリーさんが、マーブル青年の雇用を思い留まるように言います。
「何、その男、これからここに住むだと。
ダメだ、可愛い孫娘に何かあったらどうする。
若い娘の着替えを覗くような男を住まわせるなんて危なすぎる。」
メアリーさんの言葉を耳にしたおじいさままで、ダメだと言い出す始末です。
覗きって、何年も前のたった一度の過ちなのですが、ずっと言われ続けるのですね。
自業自得と言えばそれに尽きるのですが…。
「おじいちゃんも、メアリーさんも安心してくださって結構ですわよ。
私達、精霊がロッテちゃんの周りに常に目を光らせていますから。
ロッテちゃんに不埒を働くようなマネはさせませんわ。」
心配する二人の前に現れた水の精霊アクアちゃんが、安心するようにと伝えます。
普段は姿を消していますが、常に私の周りには精霊達がいますからね。
実際問題、私に対して不埒なマネをする事は不可能でしょう。
「そう言えばそうね。
アクアちゃんが監視してくれているなら安心だわ。
この子がおイタをするようなら、キツいお仕置きしてしまって良いわよ。」
アクアちゃんの言葉は説得力があったようで、メアリーさんもおじいさまも一応は安心してくださった様子です。
その日から、マーブル青年は私の館に住み込みで働くことになりました。
肩書は大公補佐官、大そうな名称ですが何のことはありません。私専用の小間使いです。
こうして、私の館におじいさまに次いで二人目の男性住人がやってきたのです。
**********
マーブル青年を雇い入れた私は再び工房を訪れます。
オークレフトさんやジョンさんに、マーブル青年を雇用したことを伝えるためです。
これから、工房関係の事務手続きもしてもらうことになりますから。
すると…。
「シャルロッテ様、ご報告することがあったのです。
来て頂けて助かりました。
先日は少年達がいたので、報告できませんでした。」
私が顔を見せるなり、私の用件よりも先にオークレフトさんがそんなことを言ったのです。
「何か、急ぎの報告でしたか?」
「実は、僕、結婚することになりまして…。
そのご報告と色々相談したいことがあるのです。」
オークレフトさんがそう告げると、背中に隠れるようにしていたリラさんが恥ずかしそうに現れます。
先日、朴念仁のオークレフトさんが珍しく気遣いを見せると思えばそういうことでしたか。
結局、工房一の美女と言われるリラさんはオークレフトさんが射止めたのですね。
「それはおめでとうございます。
相談と言うのは結婚後の二人の住居でしょうか?
リラさんの処遇でしたら、結婚後も働き続けて頂けたら助かりますが。」
「いえ、リラのお腹の中にいる子供の出産のことで…。
仕事を辞めさせた方が良いのか。
休業という形を取らせて頂けるのかという相談を…。」
晴天の霹靂でした、朴念仁で女性には全く興味がないような事を言っていたのに…。
まさか、できちゃった婚だとは。
それで、先日、無理をしないようにとか気遣いを見せていたのですね。
「まあ、二重のおめでたですね。
ですが、オークレフトさん、まさか、むりやり関係を迫ったのではないでしょうね。
上司であることをかさに着て。
もし、そんな事をされたのなら、クビですよ。」
オークレフトさんに限ってまさかとは思いますが、一応確認すると。
返答したのは、オークレフトさんではなく、リラさんでした。
「そんな事はないです。
支配人たら、私が秋波を送っているのに全然気付いてくださらないのです。
ですから、私の方から支配人のお部屋にお邪魔して、頂いちゃいました。
支配人、何時でもお部屋の鍵を閉めていませんから。」
なんと、『オーガ殺し』と呼ばれる猛者は肉食動物だったのですね。…可愛い顔して。
リラさん、近隣の村一の美人と言われ、年頃になると毎晩のように夜這いを受けたと言います。
それをことごとく撃退して純潔を守ったので、『オーガ殺し』などという物騒な二つ名がついたそうですが。
そんな経験から、リラさんは粗野で脳筋な農村育ちの男が大嫌いだと聞いていました。
オークレフトさんのような頭脳派で、線の細い男性が好みだったそうです。
この工房に勤めた当初からオークレフトさんを狙っていて。
少しでも近くで働けるように、頑張って勉強して、真面目に仕事に取り組んだそうです。
念願かなって、オークレフトさんの腹心の一人になれたものの…。
当の朴念仁の頭の中は仕事の事ばかりで、リラさんの秋波には全然気付く様子もなかったと言います。
業を煮やしたリラさんは、実力行使にでたそうで…。
さすがの朴念仁も、朝起きて隣でスヤスヤ眠っているリラさんを見たら、彼女の想いに気付いた様子です。
それ以前に、色々と証拠が残っていたので、オークレフトさんも逃げる訳にはいかったそうです。
**********
相談の結果、リラさんにはなるべく力仕事はさせないように指示しました。
もちろん、深夜に及ぶ勤務も禁止です。
先日雇い入れた少年達に対する研修を中心に、出産ギリギリまで働いてもらいます。
出産後は一、二年仕事を休み育児に専念してもらい、その後職場復帰することにしました。
リラさん自身が仕事を続けることを望んでいますし。
何よりも、ここで辞めてしまうと今まで身に着けた技術が勿体ないです。
オークレフトさんとリラさんには、二人で住むことが出来る広めの寄宿舎を用意することにしました。
一応、春になったら妻帯者向けの寄宿舎を造ることにしていましたが。
支配人のオークレフトさんが住むのですから、一般工員たちと同じという訳にもいかないでしょう。
少し広めで、高級感のあるモノをドリーちゃん達にお願いしようと思います。
春には『裏なりズッキーニ』君も結婚しますし。
他にも赤ちゃんが生まれることが予想されますから、託児所も必要になりそうですね。
その時は、ブラウニー達に子供のお世話を頼んでみましょうか。
精霊から世界各地にこんな森があると耳にすると、とても関心を示しました。
そして、私と一緒にいれば、ここ以外にも精霊の森に行きあたる機会があるのではとそそのかされます。
そして、その気にさせられてしまったマーブル青年が言いました。
「大公、是非とも、ボクを雇ってもらえませんか。
ボク、大公と一緒にいて、もっと、もっと、不思議なことに出会いたいです。」
「いえ、遠慮させていただきます。
マーブルさん、何か特技はありますか?
私、新聞社を経営する気はありませんよ。
今、欲しいと思っているのはオークレフトのアシスタントが出来る技術者なのですが。」
私は即座に断りました。慈善事業をしている訳では無いのです。
もっぱら、貧困家庭やスラムから人を採用しているので、慈善活動家のように見えるかも知れませんが。
工房でマーブル青年に説明した通り、多額の利益を上げている事業家なのです。
不思議なことに巡りあいたいなどという、フワフワとした動機の人を採用する気はありません。
なにがしかの利益を生んでくれる人材でないと困ります。
「ひどっ! 即座に断りますか。
確かに、ボクはオークレフトさんのような技術的素養はございませんが。
だてに大学は卒業していませんよ。
法律、会計、経済、どれもそこそこ精通しているので、事務仕事には重宝するはずです。
大公の工房、事務員さん、いないでしょう。
あれだけの規模で仕事をしていて、事務員なしでは大変じゃないですか。」
カーラが事務仕事をしているのを見て、他には事務員がいないと当たりを付けた様子です。
別にどうしても新聞が作りたかった訳ではないそうで。
幾らでも潰しが利くように、一通りそれなりの水準に学んできたと言います。
「シャルロッテ様、今、ベルタさんとお二人で全ての事業の事務をこなしているのですよね。
マーブルさんを雇うかどうかはともかくとして。
どなたか、事務をしてくださる方を採用した方がよろしいのではないですか。」
私が、夜遅くまで帳簿付けなどをしていることがあると知っているカーラがそんな進言をしてきました。
そうですね、最近、サリーやエリーと眠ることが多いので、事務仕事に割ける時間も減って来ました。
そろそろ、現場だけではなく、そういった人材も採用した方が良いかも知れません。
目の前のメルヘン脳の青年を雇うかどうかはともかくとして…。
「そういうことであれば、是非、ボクを雇ってください。
大公のお側にお仕えできるのなら、給金は高くなくて構いません。」
カーラの言葉を耳にして、我が意を得たりと言わんばかりに青年が迫って来ます。
ですから、そんなに鼻息を荒くして迫られるとキモいですって。
まあ、やる気はあるみたいですし、マナーや教養は十分に身に着けているでしょうから…。
取り敢えず、採用してみることにしますか。
**********
それから、数日後、マーブル青年は『アルビオンタイムス』をさっさと辞めて私のもとにやって来ました。
「ねえ、シャルロッテちゃん、本当にこの子のことを雇っても大丈夫なの?
自分の孫を悪くは言いたくないけど…。
この子、シャルロッテちゃんのお風呂を覗くかもしれないわよ。
いいえ、ここには女の子が沢山いるから、…。
危ないのは、シャルロッテちゃんだけじゃないわね。
やっぱり、止めておいた方が良いのでは?
娘さん達にもしものことがあったら取り返しがつかないですもの。」
何故か一緒に来たメアリーさんが、マーブル青年の雇用を思い留まるように言います。
「何、その男、これからここに住むだと。
ダメだ、可愛い孫娘に何かあったらどうする。
若い娘の着替えを覗くような男を住まわせるなんて危なすぎる。」
メアリーさんの言葉を耳にしたおじいさままで、ダメだと言い出す始末です。
覗きって、何年も前のたった一度の過ちなのですが、ずっと言われ続けるのですね。
自業自得と言えばそれに尽きるのですが…。
「おじいちゃんも、メアリーさんも安心してくださって結構ですわよ。
私達、精霊がロッテちゃんの周りに常に目を光らせていますから。
ロッテちゃんに不埒を働くようなマネはさせませんわ。」
心配する二人の前に現れた水の精霊アクアちゃんが、安心するようにと伝えます。
普段は姿を消していますが、常に私の周りには精霊達がいますからね。
実際問題、私に対して不埒なマネをする事は不可能でしょう。
「そう言えばそうね。
アクアちゃんが監視してくれているなら安心だわ。
この子がおイタをするようなら、キツいお仕置きしてしまって良いわよ。」
アクアちゃんの言葉は説得力があったようで、メアリーさんもおじいさまも一応は安心してくださった様子です。
その日から、マーブル青年は私の館に住み込みで働くことになりました。
肩書は大公補佐官、大そうな名称ですが何のことはありません。私専用の小間使いです。
こうして、私の館におじいさまに次いで二人目の男性住人がやってきたのです。
**********
マーブル青年を雇い入れた私は再び工房を訪れます。
オークレフトさんやジョンさんに、マーブル青年を雇用したことを伝えるためです。
これから、工房関係の事務手続きもしてもらうことになりますから。
すると…。
「シャルロッテ様、ご報告することがあったのです。
来て頂けて助かりました。
先日は少年達がいたので、報告できませんでした。」
私が顔を見せるなり、私の用件よりも先にオークレフトさんがそんなことを言ったのです。
「何か、急ぎの報告でしたか?」
「実は、僕、結婚することになりまして…。
そのご報告と色々相談したいことがあるのです。」
オークレフトさんがそう告げると、背中に隠れるようにしていたリラさんが恥ずかしそうに現れます。
先日、朴念仁のオークレフトさんが珍しく気遣いを見せると思えばそういうことでしたか。
結局、工房一の美女と言われるリラさんはオークレフトさんが射止めたのですね。
「それはおめでとうございます。
相談と言うのは結婚後の二人の住居でしょうか?
リラさんの処遇でしたら、結婚後も働き続けて頂けたら助かりますが。」
「いえ、リラのお腹の中にいる子供の出産のことで…。
仕事を辞めさせた方が良いのか。
休業という形を取らせて頂けるのかという相談を…。」
晴天の霹靂でした、朴念仁で女性には全く興味がないような事を言っていたのに…。
まさか、できちゃった婚だとは。
それで、先日、無理をしないようにとか気遣いを見せていたのですね。
「まあ、二重のおめでたですね。
ですが、オークレフトさん、まさか、むりやり関係を迫ったのではないでしょうね。
上司であることをかさに着て。
もし、そんな事をされたのなら、クビですよ。」
オークレフトさんに限ってまさかとは思いますが、一応確認すると。
返答したのは、オークレフトさんではなく、リラさんでした。
「そんな事はないです。
支配人たら、私が秋波を送っているのに全然気付いてくださらないのです。
ですから、私の方から支配人のお部屋にお邪魔して、頂いちゃいました。
支配人、何時でもお部屋の鍵を閉めていませんから。」
なんと、『オーガ殺し』と呼ばれる猛者は肉食動物だったのですね。…可愛い顔して。
リラさん、近隣の村一の美人と言われ、年頃になると毎晩のように夜這いを受けたと言います。
それをことごとく撃退して純潔を守ったので、『オーガ殺し』などという物騒な二つ名がついたそうですが。
そんな経験から、リラさんは粗野で脳筋な農村育ちの男が大嫌いだと聞いていました。
オークレフトさんのような頭脳派で、線の細い男性が好みだったそうです。
この工房に勤めた当初からオークレフトさんを狙っていて。
少しでも近くで働けるように、頑張って勉強して、真面目に仕事に取り組んだそうです。
念願かなって、オークレフトさんの腹心の一人になれたものの…。
当の朴念仁の頭の中は仕事の事ばかりで、リラさんの秋波には全然気付く様子もなかったと言います。
業を煮やしたリラさんは、実力行使にでたそうで…。
さすがの朴念仁も、朝起きて隣でスヤスヤ眠っているリラさんを見たら、彼女の想いに気付いた様子です。
それ以前に、色々と証拠が残っていたので、オークレフトさんも逃げる訳にはいかったそうです。
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相談の結果、リラさんにはなるべく力仕事はさせないように指示しました。
もちろん、深夜に及ぶ勤務も禁止です。
先日雇い入れた少年達に対する研修を中心に、出産ギリギリまで働いてもらいます。
出産後は一、二年仕事を休み育児に専念してもらい、その後職場復帰することにしました。
リラさん自身が仕事を続けることを望んでいますし。
何よりも、ここで辞めてしまうと今まで身に着けた技術が勿体ないです。
オークレフトさんとリラさんには、二人で住むことが出来る広めの寄宿舎を用意することにしました。
一応、春になったら妻帯者向けの寄宿舎を造ることにしていましたが。
支配人のオークレフトさんが住むのですから、一般工員たちと同じという訳にもいかないでしょう。
少し広めで、高級感のあるモノをドリーちゃん達にお願いしようと思います。
春には『裏なりズッキーニ』君も結婚しますし。
他にも赤ちゃんが生まれることが予想されますから、託児所も必要になりそうですね。
その時は、ブラウニー達に子供のお世話を頼んでみましょうか。
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