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第18章 冬、繫栄する島国で遭遇したのは
第537話 回収に来てもらったのですが…
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「えっ、ベッキー、何で、ここに?
それに、御婆様も。」
いきなり姿を見せたトリアさんに、マーブル青年は狼狽え気味に尋ねました。
「何でじゃないです、今度は私の友人の家に覗きに入るなんて恥かしい。
マーブル兄を名乗る不審者を保護したから引き取りに来て欲しい。
そんな言伝が届いたからに決まっているでしょうが。
慌てて王宮を飛び出してきたのですわよ。」
不機嫌そうに答えたトリアさんは、本当に急いで来たようです。
キチンとした外出着ではなく、王宮の自室で過ごす時のゆったりとした服装でした。
「そうよ。
ちょうど、小アルビオン島の件でビクトリアちゃんと打ち合わせ中だったのですけど。
知らせを聞いて、慌ててやって来たのよ。
あなた、前科持ちなのですもの。
人違いだろうと笑って済ませる訳にはいかなかったわ。
大切なお友達の家に覗きに入るなんて、身内としてとても恥ずかしいことですもの。」
お二人の中では、マーブル青年の目的は『覗き』で確定なのですね。
私、ブリーゼちゃんに言付けたのは、館に『侵入しようとした』不審者を保護したであって、…。
マーブル青年が『覗きに来た』とは一言も口にしてないのですが。
「二人とも失礼だな、ボクは覗きなどしませんよ。
ボクは新聞の取材のためにこの屋敷に入ろうとしていただけです。」
「あら、あなた、息子の反対を押し切って新聞記者になったと聞いていたけど…。
王侯貴族の私生活を覗き見るなんて、そんな系統の新聞社だったの?
友人から耳にしたことがあるわ。
王侯貴族や著名人の家に忍び込んで、スキャンダルを暴いて書き立てる新聞があると。
ダメよ、そんな犯罪まがいの新聞社に勤めていたら。」
マーブル青年の抗弁を聞いて、メアリーさんは青年の属する新聞社がいわゆるイエロージャーナリズムの一角だと思った様子です。
頭が『覗き』から全く離れないのですね。
マーブル青年が数年前に王宮に覗きに入ったことは、余程インパクトが強かったようです。
まあ、王族の着替えを覗きに王宮へ侵入したのですから、それこそ新聞沙汰になってもおかしくないですものね。
「さあ、マーブル兄、帰りますよ。
これから公爵にたっぷり叱ってもらいますから覚悟してください。
マーブル兄は、公爵が後見人になられている方に迷惑をおかけしたのですからね。」
「ボクの父上が後見人?
アルムハイム大公は一国の君主ですよね。
この国の公爵の後見など必要は無いでしょう。」
「あら、あなた、新聞社に勤めている癖にそんな事も知らないの。
やっぱりダメね、下半身スキャンダルっばかり追っている新聞社は。」
マーブル青年の呟きを耳にして、メアリーさんが呆れました。
メアリーさんの頭の中では、青年がイエロージャーナリズムに勤めている事はもう確定なのですね。
「後見人と言うのは、騎士団における紹介者のことですよ。
マーブル兄もご存じでしょう。
ブルーリボンの騎士勲章を受勲する際は、二名の紹介者が必要な事を。
そして、その紹介者は騎士団に於いて、紹介した人物の後見人になることを。
昨年、シャルロッテさんが受勲した時、公爵が紹介者になったのよ。」
「えっ、大公がブルーリボンの受勲者?
で、父上が紹介人?
それは、拙い…。」
私がブルーリボンの受勲者であることも、公爵が紹介人になったことも初耳のようでした。
トリアさんが疑問に答えると、マーブル青年は流石に色を失くしました。
自分の父親である公爵に恥をかかせてしまったのですからね。
マーブル青年の話すところでは。
昨年の六月頃は大学の卒業論文の執筆に忙しくて新聞に目を通している時間が無かったそうです。
それに加えて、ブルーリボンはこの国で最も権威ある騎士勲章ですから。
私のような小娘が受勲者だとは、夢にも思わなかったとのことでした。
仮にも新聞記者になろうと言う方がそれで良いのかとは思いますが。
**********
「さあ、分かったら、もう帰りますよ。
これから、公爵を王宮に呼んで、お父様と一緒にマーブル兄の処分を検討しますから。
監獄大陸送りも覚悟しておいてくださいね。」
トリアさんはそう告げると、ソファーに座るマーブル青年の手を引き立ち上がらせようとしますが。
「嫌です。
ボクはまだ、ここに取材に来た目的を済ませていないのだから。
サクラソウの丘の不思議を解明するまで帰りません。」
マーブル青年は抵抗して、王宮へ帰るのを拒んだのです。
「サクラソウの丘の不思議? 何の事かしら?
あなた、シャルロッテちゃんの私生活を覗きに来たんじゃないの?」
「だから、違いますって。二人共、何でボクを覗き犯だと決めつけるのですか。
ボクは、今朝突如として姿を現したサクラソウの丘を覆う雪の取材に来たのです。」
首をひねるメアリーさんの言葉を否定して、マーブル青年が取材の目的を明かします。
元々は、正規の道を通ってサクラソウの丘に行こうと試みたところ。
道が閉鎖され、衛兵に立ち入りを拒まれたので、この屋敷越しに侵入しようと考えたと説明しました。
マーブル青年の記憶ではこの屋敷は空き家で、私が住んでいることを知らなかったとも。
マーブル青年の言葉を聞いた二人は顔を見合わせ、私の方に視線を送ってきました。
その目は魔法や精霊のことを教えても良いのかと問い掛けています。
もちろん、私は言ったらダメと答えます。
私が軽く左右に首を振ると、二人共心得たもので。
「マーブル兄、それなら、それで王宮に許可を取りに来れば良いじゃない。
何も、こそこそと侵入しようとしなくても…。」
「いや、ベッキーの着替えを覗きに入って捕まってから、王宮は行き難くて…。
ベッキーだって、ボクのことを汚らわしい生き物を見るような目で見るじゃないか。」
「そう、分かりました。
それでは、これから帰り掛けにサクラソウの丘に寄って行きましょう。
私が言えば衛兵は道を開けてくれますわ。
あの衛兵は、普段は王宮の警護をしている者ですから。」
トリアさんは、私の事には何も触れず、正規の道を通ってサクラソウの丘に行くように誘導してくれました。
マーブル青年は言い訳がましくブツブツと呟いていましたが、何とか納得してくれたようです。
これで、私の秘密に気付くことなく帰ってくれるかと期待していたのですが。
「でも、せっかく、このお屋敷の中に入れたのですから…。
ボク、ずっと以前から、『幽霊屋敷』と有名なこの屋敷に興味があったのです。
さっき、大公にもお話したでしょう、以前から忍び込もうと思っていたって。
是非とも、このお屋敷を拝見させてくださいませんか。」
…また厄介なことを言い出しました。
そう言えば、この『幽霊屋敷』に関心を持っていたと言ってましたね。
トリアさんに引き取ってもらおうと思い、屋敷の中に招き入れたのは失敗でしたか。
それに、御婆様も。」
いきなり姿を見せたトリアさんに、マーブル青年は狼狽え気味に尋ねました。
「何でじゃないです、今度は私の友人の家に覗きに入るなんて恥かしい。
マーブル兄を名乗る不審者を保護したから引き取りに来て欲しい。
そんな言伝が届いたからに決まっているでしょうが。
慌てて王宮を飛び出してきたのですわよ。」
不機嫌そうに答えたトリアさんは、本当に急いで来たようです。
キチンとした外出着ではなく、王宮の自室で過ごす時のゆったりとした服装でした。
「そうよ。
ちょうど、小アルビオン島の件でビクトリアちゃんと打ち合わせ中だったのですけど。
知らせを聞いて、慌ててやって来たのよ。
あなた、前科持ちなのですもの。
人違いだろうと笑って済ませる訳にはいかなかったわ。
大切なお友達の家に覗きに入るなんて、身内としてとても恥ずかしいことですもの。」
お二人の中では、マーブル青年の目的は『覗き』で確定なのですね。
私、ブリーゼちゃんに言付けたのは、館に『侵入しようとした』不審者を保護したであって、…。
マーブル青年が『覗きに来た』とは一言も口にしてないのですが。
「二人とも失礼だな、ボクは覗きなどしませんよ。
ボクは新聞の取材のためにこの屋敷に入ろうとしていただけです。」
「あら、あなた、息子の反対を押し切って新聞記者になったと聞いていたけど…。
王侯貴族の私生活を覗き見るなんて、そんな系統の新聞社だったの?
友人から耳にしたことがあるわ。
王侯貴族や著名人の家に忍び込んで、スキャンダルを暴いて書き立てる新聞があると。
ダメよ、そんな犯罪まがいの新聞社に勤めていたら。」
マーブル青年の抗弁を聞いて、メアリーさんは青年の属する新聞社がいわゆるイエロージャーナリズムの一角だと思った様子です。
頭が『覗き』から全く離れないのですね。
マーブル青年が数年前に王宮に覗きに入ったことは、余程インパクトが強かったようです。
まあ、王族の着替えを覗きに王宮へ侵入したのですから、それこそ新聞沙汰になってもおかしくないですものね。
「さあ、マーブル兄、帰りますよ。
これから公爵にたっぷり叱ってもらいますから覚悟してください。
マーブル兄は、公爵が後見人になられている方に迷惑をおかけしたのですからね。」
「ボクの父上が後見人?
アルムハイム大公は一国の君主ですよね。
この国の公爵の後見など必要は無いでしょう。」
「あら、あなた、新聞社に勤めている癖にそんな事も知らないの。
やっぱりダメね、下半身スキャンダルっばかり追っている新聞社は。」
マーブル青年の呟きを耳にして、メアリーさんが呆れました。
メアリーさんの頭の中では、青年がイエロージャーナリズムに勤めている事はもう確定なのですね。
「後見人と言うのは、騎士団における紹介者のことですよ。
マーブル兄もご存じでしょう。
ブルーリボンの騎士勲章を受勲する際は、二名の紹介者が必要な事を。
そして、その紹介者は騎士団に於いて、紹介した人物の後見人になることを。
昨年、シャルロッテさんが受勲した時、公爵が紹介者になったのよ。」
「えっ、大公がブルーリボンの受勲者?
で、父上が紹介人?
それは、拙い…。」
私がブルーリボンの受勲者であることも、公爵が紹介人になったことも初耳のようでした。
トリアさんが疑問に答えると、マーブル青年は流石に色を失くしました。
自分の父親である公爵に恥をかかせてしまったのですからね。
マーブル青年の話すところでは。
昨年の六月頃は大学の卒業論文の執筆に忙しくて新聞に目を通している時間が無かったそうです。
それに加えて、ブルーリボンはこの国で最も権威ある騎士勲章ですから。
私のような小娘が受勲者だとは、夢にも思わなかったとのことでした。
仮にも新聞記者になろうと言う方がそれで良いのかとは思いますが。
**********
「さあ、分かったら、もう帰りますよ。
これから、公爵を王宮に呼んで、お父様と一緒にマーブル兄の処分を検討しますから。
監獄大陸送りも覚悟しておいてくださいね。」
トリアさんはそう告げると、ソファーに座るマーブル青年の手を引き立ち上がらせようとしますが。
「嫌です。
ボクはまだ、ここに取材に来た目的を済ませていないのだから。
サクラソウの丘の不思議を解明するまで帰りません。」
マーブル青年は抵抗して、王宮へ帰るのを拒んだのです。
「サクラソウの丘の不思議? 何の事かしら?
あなた、シャルロッテちゃんの私生活を覗きに来たんじゃないの?」
「だから、違いますって。二人共、何でボクを覗き犯だと決めつけるのですか。
ボクは、今朝突如として姿を現したサクラソウの丘を覆う雪の取材に来たのです。」
首をひねるメアリーさんの言葉を否定して、マーブル青年が取材の目的を明かします。
元々は、正規の道を通ってサクラソウの丘に行こうと試みたところ。
道が閉鎖され、衛兵に立ち入りを拒まれたので、この屋敷越しに侵入しようと考えたと説明しました。
マーブル青年の記憶ではこの屋敷は空き家で、私が住んでいることを知らなかったとも。
マーブル青年の言葉を聞いた二人は顔を見合わせ、私の方に視線を送ってきました。
その目は魔法や精霊のことを教えても良いのかと問い掛けています。
もちろん、私は言ったらダメと答えます。
私が軽く左右に首を振ると、二人共心得たもので。
「マーブル兄、それなら、それで王宮に許可を取りに来れば良いじゃない。
何も、こそこそと侵入しようとしなくても…。」
「いや、ベッキーの着替えを覗きに入って捕まってから、王宮は行き難くて…。
ベッキーだって、ボクのことを汚らわしい生き物を見るような目で見るじゃないか。」
「そう、分かりました。
それでは、これから帰り掛けにサクラソウの丘に寄って行きましょう。
私が言えば衛兵は道を開けてくれますわ。
あの衛兵は、普段は王宮の警護をしている者ですから。」
トリアさんは、私の事には何も触れず、正規の道を通ってサクラソウの丘に行くように誘導してくれました。
マーブル青年は言い訳がましくブツブツと呟いていましたが、何とか納得してくれたようです。
これで、私の秘密に気付くことなく帰ってくれるかと期待していたのですが。
「でも、せっかく、このお屋敷の中に入れたのですから…。
ボク、ずっと以前から、『幽霊屋敷』と有名なこの屋敷に興味があったのです。
さっき、大公にもお話したでしょう、以前から忍び込もうと思っていたって。
是非とも、このお屋敷を拝見させてくださいませんか。」
…また厄介なことを言い出しました。
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