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第17章 夏、季節外れの嵐が通り過ぎます
第472話 リーナ、大人気です
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戦勝祝賀パーティーの翌日、今度は王都の住民に対するリーナの凱旋の御披露目がありました。
王宮の前を出発して、王都の目抜き通りをぐるっと一周して王宮まで戻ってくるのです。
普通パレードと言えば、主役は王と並んで屋根なしの馬車に乗り観衆に手を振るものですが。
今回、リーナは隊列の中、王の馬車には乗らず、一人エールに騎乗して街を行進します。
リーナ一人だと絵面が寂しいので、私がリーナの横をヴァイスに騎乗して同行することになりました。
観衆には、全然関係のない私が横にいて奇異に映った事でしょう。
宰相などは、全身黒尽くめの私が並んでいれば、白いドレスに身を包んだリーナの神聖さが際立つなんて言ってました。
失礼ですよね、それでは私が邪悪なようではないですか。
この日、戦勝パレードを行うことは、前もってお触れが出されていたそうです。
そのため、沿道には多くの観衆が詰め掛けていました。
「おお、あれがカロリーネ殿下か、お美しい。」
リーナを初めて目にしたのでしょう、観衆の中からそんな声が聞かれました。
王の愛妾であるリリさんの娘リーナは、王都にいる間、離宮に隔離されて生活していました。
そのため、これまでは公式行事で民の前に姿を現すことはありませんでした。
この日、初めてリーナを目にする民も多かったのでしょう。
ところで、沿道の民衆から聞こえてくる声に耳を傾けていると。
「聞いたか、あの白馬、空を飛ぶらしいぞ。」
「おう、聞いた、聞いた。
先月辺りから、エルゼスから来た商人が良く酒場でその話をしてたよ。」
「俺も聞いたぜ、プルーシャ軍が橋を渡ってエルゼスに攻め込もうとしていたとき。
空から、颯爽と現れた殿下が瞬く間に橋を落としたって。
一兵たりともエルゼスに足を踏み入れさせなかったってな。
その後も、殿下一人で空からプルーシャに攻め込んで、プルーシャを降伏に追い込んだって。」
驚いたことに、貴族たちより、王都の民衆の方がリーナの活躍を正確に知っていたのです。
どうやら、その瞬間を目撃した商人たちの酒場での話題が情報源のようです。
開戦初日、安全のため橋の近くから民衆を退避させましたが。
ルーネス川に架かる唯一の橋は離れた場所からでも目立ちます。
橋を渡ってエルゼス地方へ攻め込もうとするプルーシャの軍勢も、橋が落ちた時の様子も目撃した人は多いようです。
エルゼス地方の商人が、王都に鉄や石炭を運んできた際に、酒場で酒の肴にリーナの活躍話を広めたようです。
「でも、あの白馬、本当に飛ぶのか?
天馬だと聞いたが、翼なんか見当たらないぞ。」
パレードの隊列が王都の中央広場に差し掛かった時に、観衆の中からそんな声が聞こえます。
その声に触発された訳ではありませんが、その瞬間、エールがパサッと翼を広げました。
それに続くようにヴァイスも翼を広げ、二頭の天馬はリーナと私を乗せて空に舞い上がります。
もちろん、最初から予定していたことです。
一番観衆が集まるであろう、中央広場でエール達天馬のお披露目をすることは。
ここで、天高く舞い上がって、広場の上空を何周かして見せることになっていました。
「すげー!本当に飛んだぞ!」
「天馬なんて初めて見た、本当にいたんだ…。」
歓声を上げる人、呆然と見つめる人、反応は人それぞれでしたが…。
「天馬を従えているなんて、殿下は何者なんだ。
天馬と言えば、神が騎乗する馬だろう。
殿下は女神様なのか?」
「いや、王様とお后様のお子だと言うし、人には違いないだろう。
だけど、酒場で聞いた話じゃ奇跡のような力を使うそうだし。
神のご加護があるのかも知れんな。」
「おお、きっとそうに違いねえ。
神のご加護のある姫様が次の女王ならば、この国は安泰に違いないぜ。」
「そうだよな、たった一人でプルーシャ軍を撃退しちまうんだものな。
神のご加護が無ければ、有り得ないよな。」
民衆の中では、リーナに神のご加護があると信じ込む人が確実に増えてきたようです。
そして、広場の上空をゆっくりと三周ほどして、高度を下げて隊列のもとに戻りました。
上方三ヤードくらいの高さで、隊列に並行して進み始めると。
「「「「ゼーグネン マイネ ハイマット フュ イマー」」」
観衆の中からそんな歓声が上がったのです。
今まで、民衆の前に姿を見せることのなかったリーナですが。
この日、神の加護を持つ次期女王として、大歓声の中で民衆に受け入れられることとなりました。
********
パレードを終えて、王宮へ戻って来て。
「姫様、此度のパレードは大成功でございます。
今まで、人前に余り姿を見せず、王太女に決まった時もお披露目もしませんでしたが。
今日のお披露目で、民衆の支持を確固たるものにしましたぞ。
姫様の今回の武勲も素晴らしきものでしたが、民衆にはやはり目に見えるモノの方が印象が強いようです。
天馬に跨り、空を飛ぶ姫様など、前代未聞ですからな。
やはり、天馬に乗って空に舞い上がって頂いたのは正解でした。」
この日のパレードの進行を計画した宰相が上機嫌でリーナを迎えます。
宰相はともすれば、妾腹の王女と見下されがちなリーナの効果的なお披露目を画策していたのですが。
今回のプルーシャ戦役におけるリーナの活躍もさることながら、リーナがエールと契約したことに着目したのです。
エールに騎乗し空を飛ぶ姿を見れば誰しも、リーナのことを歓迎するだろうと。
最初、リーナは愛馬エールを見せ物にするのに難色を示しましたが。
宰相は、リーナが天馬を従えていることを示すことで、民衆に安心感を持たせることが出来ると説得したのです。
宰相も言っていました、神のご加護がある女王を戴くとなれば、民は心安らかになるでしょうと。
実際、宰相の予想した通りになりましたしね。
「トホホ、これで、リーナに儂の子を産ませると言う積年の夢は潰えてしまった…。」
などと、宰相の隣でハインツ王がボヤいてましたが、それは無視です。
この変態親父、まだ諦めてなかったのですね。
いっそ、『言霊』の魔法を使って諦めさせてしまいましょうか。
パーティーとパレード、行事は一通り済ませたので後は帰るだけかと思っていたのですが。
「それで、姫様、一つお願いがございまして。」
宰相がリーナにそんな言葉を掛けました。
「はあ、お願いですか?」
「ええ、実はエルゼス地方の扱いなのですが…。
現在は王家の直轄領ということになっています。
とは言え、民衆から選挙で選ばれた者を代官に指名していますので。
実際には、自治領みたいなものですが。
その代官から、エルゼス地方を姫様の領地にして欲しいとの要望があったのです。」
どういうことかと言うと。
先の戦役で、見事にエルゼス地方を守り抜いたリーナは、地元で絶大な人気を博しているそうです。
それだけはありません、プルーシャ公国に属する対岸の町キールの住民の人気も高いのです。
戦争の最中、プルーシャ軍の司令官に瀕死の重傷を負わされた女性を助けたほか、体の具合の悪いお年寄りを治療するなど。
キールの町の民衆を味方に付けるべく、慈善活動をしていましたから。
そのため、国境の町の円滑な交友関係を築くためにリーナの力を借りたいと代官から要望があったのだそうです。
宰相は、最期にこんなことを言っていました。
「ですので、エルゼス地方を王家直轄領から切り離して独立した公爵領とします。
その初代公爵を姫様に務めて頂きたいのです。
もちろん、姫様にはシューネフルト領がございますし。
実際の政は従来通り、民の代表が代官として執り行いますので。
姫様には、年に数回、シュトロースと対岸キールを訪ね、民衆を慰撫して頂くだけで結構です。」
要はお飾りの領主として、二つの町が円滑な関係を維持するのに力を貸せと言うのです。
ぶっちゃけ、時々姿を見せて、体の具合の悪い人がいたら癒しを施せと。
「そのくらいの事でしたら、一向にかまいませんよ。
二つの町が円滑な関係を維持するのに、私で力になれるのであれば。」
心優しいリーナが引き受けたことで、この件はあっさりと片付きました。
この日、リーナの肩書が一つ増えました。
初代、『エルゼス公爵』、形の上では、クラーシュバルツ王国で最も豊かな地域の領主です。
********
そして、私にも。
「それで、アルムハイム大公、国として謝礼をする事は出来ないが。
我が娘、カロリーネに協力してくれた謝礼を王家として差し上げたいのであるが。
何か、希望するモノはあるかな。」
ハインツ王が、謝礼をくださると言います。
「では、水力発電所とホテルの建設用地を頂けませんか。」
私の要望は、そのままハインツ王の承諾を受けることが出来ました。
内容は、リーナが領主を務めるシューネフルト領を含む王家の所領の中で。
最大十ヶ所、合計二万エーカーの範囲内で土地が下賜されることになりました。
場所はその都度、申請することになりますが、基本、希望する場所がもらえるそうです。
これは、今までと同じで、私が領主の立場を手に入れるのではなく、一商人として所有権を得ることになります。
何か違うかというと、私には課税の権利が無く、逆に領主に対して税を払わないといけないという事です。
ですが、気に入った場所に無償で、ホテルや発電所が建てられるのです。
これは、事業上、途轍もないアドバンテージです。
私はホクホク顔でアルムハイムへ帰ることになりました。
王宮の前を出発して、王都の目抜き通りをぐるっと一周して王宮まで戻ってくるのです。
普通パレードと言えば、主役は王と並んで屋根なしの馬車に乗り観衆に手を振るものですが。
今回、リーナは隊列の中、王の馬車には乗らず、一人エールに騎乗して街を行進します。
リーナ一人だと絵面が寂しいので、私がリーナの横をヴァイスに騎乗して同行することになりました。
観衆には、全然関係のない私が横にいて奇異に映った事でしょう。
宰相などは、全身黒尽くめの私が並んでいれば、白いドレスに身を包んだリーナの神聖さが際立つなんて言ってました。
失礼ですよね、それでは私が邪悪なようではないですか。
この日、戦勝パレードを行うことは、前もってお触れが出されていたそうです。
そのため、沿道には多くの観衆が詰め掛けていました。
「おお、あれがカロリーネ殿下か、お美しい。」
リーナを初めて目にしたのでしょう、観衆の中からそんな声が聞かれました。
王の愛妾であるリリさんの娘リーナは、王都にいる間、離宮に隔離されて生活していました。
そのため、これまでは公式行事で民の前に姿を現すことはありませんでした。
この日、初めてリーナを目にする民も多かったのでしょう。
ところで、沿道の民衆から聞こえてくる声に耳を傾けていると。
「聞いたか、あの白馬、空を飛ぶらしいぞ。」
「おう、聞いた、聞いた。
先月辺りから、エルゼスから来た商人が良く酒場でその話をしてたよ。」
「俺も聞いたぜ、プルーシャ軍が橋を渡ってエルゼスに攻め込もうとしていたとき。
空から、颯爽と現れた殿下が瞬く間に橋を落としたって。
一兵たりともエルゼスに足を踏み入れさせなかったってな。
その後も、殿下一人で空からプルーシャに攻め込んで、プルーシャを降伏に追い込んだって。」
驚いたことに、貴族たちより、王都の民衆の方がリーナの活躍を正確に知っていたのです。
どうやら、その瞬間を目撃した商人たちの酒場での話題が情報源のようです。
開戦初日、安全のため橋の近くから民衆を退避させましたが。
ルーネス川に架かる唯一の橋は離れた場所からでも目立ちます。
橋を渡ってエルゼス地方へ攻め込もうとするプルーシャの軍勢も、橋が落ちた時の様子も目撃した人は多いようです。
エルゼス地方の商人が、王都に鉄や石炭を運んできた際に、酒場で酒の肴にリーナの活躍話を広めたようです。
「でも、あの白馬、本当に飛ぶのか?
天馬だと聞いたが、翼なんか見当たらないぞ。」
パレードの隊列が王都の中央広場に差し掛かった時に、観衆の中からそんな声が聞こえます。
その声に触発された訳ではありませんが、その瞬間、エールがパサッと翼を広げました。
それに続くようにヴァイスも翼を広げ、二頭の天馬はリーナと私を乗せて空に舞い上がります。
もちろん、最初から予定していたことです。
一番観衆が集まるであろう、中央広場でエール達天馬のお披露目をすることは。
ここで、天高く舞い上がって、広場の上空を何周かして見せることになっていました。
「すげー!本当に飛んだぞ!」
「天馬なんて初めて見た、本当にいたんだ…。」
歓声を上げる人、呆然と見つめる人、反応は人それぞれでしたが…。
「天馬を従えているなんて、殿下は何者なんだ。
天馬と言えば、神が騎乗する馬だろう。
殿下は女神様なのか?」
「いや、王様とお后様のお子だと言うし、人には違いないだろう。
だけど、酒場で聞いた話じゃ奇跡のような力を使うそうだし。
神のご加護があるのかも知れんな。」
「おお、きっとそうに違いねえ。
神のご加護のある姫様が次の女王ならば、この国は安泰に違いないぜ。」
「そうだよな、たった一人でプルーシャ軍を撃退しちまうんだものな。
神のご加護が無ければ、有り得ないよな。」
民衆の中では、リーナに神のご加護があると信じ込む人が確実に増えてきたようです。
そして、広場の上空をゆっくりと三周ほどして、高度を下げて隊列のもとに戻りました。
上方三ヤードくらいの高さで、隊列に並行して進み始めると。
「「「「ゼーグネン マイネ ハイマット フュ イマー」」」
観衆の中からそんな歓声が上がったのです。
今まで、民衆の前に姿を見せることのなかったリーナですが。
この日、神の加護を持つ次期女王として、大歓声の中で民衆に受け入れられることとなりました。
********
パレードを終えて、王宮へ戻って来て。
「姫様、此度のパレードは大成功でございます。
今まで、人前に余り姿を見せず、王太女に決まった時もお披露目もしませんでしたが。
今日のお披露目で、民衆の支持を確固たるものにしましたぞ。
姫様の今回の武勲も素晴らしきものでしたが、民衆にはやはり目に見えるモノの方が印象が強いようです。
天馬に跨り、空を飛ぶ姫様など、前代未聞ですからな。
やはり、天馬に乗って空に舞い上がって頂いたのは正解でした。」
この日のパレードの進行を計画した宰相が上機嫌でリーナを迎えます。
宰相はともすれば、妾腹の王女と見下されがちなリーナの効果的なお披露目を画策していたのですが。
今回のプルーシャ戦役におけるリーナの活躍もさることながら、リーナがエールと契約したことに着目したのです。
エールに騎乗し空を飛ぶ姿を見れば誰しも、リーナのことを歓迎するだろうと。
最初、リーナは愛馬エールを見せ物にするのに難色を示しましたが。
宰相は、リーナが天馬を従えていることを示すことで、民衆に安心感を持たせることが出来ると説得したのです。
宰相も言っていました、神のご加護がある女王を戴くとなれば、民は心安らかになるでしょうと。
実際、宰相の予想した通りになりましたしね。
「トホホ、これで、リーナに儂の子を産ませると言う積年の夢は潰えてしまった…。」
などと、宰相の隣でハインツ王がボヤいてましたが、それは無視です。
この変態親父、まだ諦めてなかったのですね。
いっそ、『言霊』の魔法を使って諦めさせてしまいましょうか。
パーティーとパレード、行事は一通り済ませたので後は帰るだけかと思っていたのですが。
「それで、姫様、一つお願いがございまして。」
宰相がリーナにそんな言葉を掛けました。
「はあ、お願いですか?」
「ええ、実はエルゼス地方の扱いなのですが…。
現在は王家の直轄領ということになっています。
とは言え、民衆から選挙で選ばれた者を代官に指名していますので。
実際には、自治領みたいなものですが。
その代官から、エルゼス地方を姫様の領地にして欲しいとの要望があったのです。」
どういうことかと言うと。
先の戦役で、見事にエルゼス地方を守り抜いたリーナは、地元で絶大な人気を博しているそうです。
それだけはありません、プルーシャ公国に属する対岸の町キールの住民の人気も高いのです。
戦争の最中、プルーシャ軍の司令官に瀕死の重傷を負わされた女性を助けたほか、体の具合の悪いお年寄りを治療するなど。
キールの町の民衆を味方に付けるべく、慈善活動をしていましたから。
そのため、国境の町の円滑な交友関係を築くためにリーナの力を借りたいと代官から要望があったのだそうです。
宰相は、最期にこんなことを言っていました。
「ですので、エルゼス地方を王家直轄領から切り離して独立した公爵領とします。
その初代公爵を姫様に務めて頂きたいのです。
もちろん、姫様にはシューネフルト領がございますし。
実際の政は従来通り、民の代表が代官として執り行いますので。
姫様には、年に数回、シュトロースと対岸キールを訪ね、民衆を慰撫して頂くだけで結構です。」
要はお飾りの領主として、二つの町が円滑な関係を維持するのに力を貸せと言うのです。
ぶっちゃけ、時々姿を見せて、体の具合の悪い人がいたら癒しを施せと。
「そのくらいの事でしたら、一向にかまいませんよ。
二つの町が円滑な関係を維持するのに、私で力になれるのであれば。」
心優しいリーナが引き受けたことで、この件はあっさりと片付きました。
この日、リーナの肩書が一つ増えました。
初代、『エルゼス公爵』、形の上では、クラーシュバルツ王国で最も豊かな地域の領主です。
********
そして、私にも。
「それで、アルムハイム大公、国として謝礼をする事は出来ないが。
我が娘、カロリーネに協力してくれた謝礼を王家として差し上げたいのであるが。
何か、希望するモノはあるかな。」
ハインツ王が、謝礼をくださると言います。
「では、水力発電所とホテルの建設用地を頂けませんか。」
私の要望は、そのままハインツ王の承諾を受けることが出来ました。
内容は、リーナが領主を務めるシューネフルト領を含む王家の所領の中で。
最大十ヶ所、合計二万エーカーの範囲内で土地が下賜されることになりました。
場所はその都度、申請することになりますが、基本、希望する場所がもらえるそうです。
これは、今までと同じで、私が領主の立場を手に入れるのではなく、一商人として所有権を得ることになります。
何か違うかというと、私には課税の権利が無く、逆に領主に対して税を払わないといけないという事です。
ですが、気に入った場所に無償で、ホテルや発電所が建てられるのです。
これは、事業上、途轍もないアドバンテージです。
私はホクホク顔でアルムハイムへ帰ることになりました。
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