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第17章 夏、季節外れの嵐が通り過ぎます
第437話 帝国議会が始まります
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真夏の太陽がジリジリと照り付ける七月中旬、私は帝都に来ています。
高地にあるアルムハイムと違い、帝都はデーヴィス川の流域に広がる盆地にあり、ぶっちゃけ気が狂うほど暑いです。
何もこんな暑い時期に帝国議会など開かなくても良いのにと、私は帝都に来て早々ウンザリしていました。
今更ながら、議会招集のきっかけを作ったプルーシャのタヌキ親父を恨んでしまいます。
そう、今日から、プルーシャ公国の帝国からの離脱を承認するか否かを審議する帝国議会が開催されます。
私は、おじいさまと一緒の馬車で、皇宮から帝国議会の議事堂まで向かうこととしました。
「ロッテや、そなたの可愛い精霊は本当に優しい子達よのう。
年寄りを労わって馬車の中に涼風を起こしてくれるとは有り難いことじゃ。」
馬車の中は熱気がこもるため、風の精霊ブリーゼちゃんが涼やかな風を起こして車内を冷やしてくれました。
おじいさまも暑さが堪えたようで、ブリーゼちゃんの好意にとても喜んでいます。
「それにしても暑いですね。とっとと、会議を終えて帰りたいです。」
「そうじゃのう、何時までの茶番に付き合っているのは時間の無駄だし。
サッサとケリを付けようかのう。
私も、早々に涼しい場所に退避したいしな。」
そんな会話を交わしているうちに馬車は議事堂に到着します。
議事堂に着くと、私はおじいさまと分かれ会議場の議員席に向かいました。
おじいさまは帝国皇帝として議長席近くに席が設けられているので、入り口が別なのです。
議席は指定されており、各々木製の名札が席毎に掲げられていました。
私が、自分の席を見つけて着席すると。
「貴女がアルムハイム大公ですか、はじめまして。」
不意に中年から初老に差し掛かる年頃の紳士から声が掛かりました。
「お初にお目にかかります。
アルムハイム大公を拝命しております、シャルロッテ・フォン・アルムハイムにございます。
なにぶん、帝国議会に出席するのは初めてございまして、不案内で恐縮ですが…。」
「ああ、名乗りもしないで失礼した。
私は、ファノア公爵を拝命している、ゲオルク・ヴィルヘルム・フォン・ファノア。
よろしく、お見知りおきを。
従弟のジョージから貴方の事は聞き及んでいます。
とても利発なレディーだと伺っていましたが、それだけでなく、とてもチャーミングだ。」
「まあ、お上手ですこと。こちらこそ、よろしくお願いします。」
ファノア公国は、帝国北部、ノルド海に面した有力な領邦です。
ややこしい話ですが、ジョージさんのアルビオン王国は百年ほど前に王様がヤンチャして革命が起きました。
革命によりヤンチャした王様は追放され、その後釜としてアルビオン王国から后を迎えていたファノア公国に白羽の矢が立ったのです。
革命後、数代にわたり、ファノア公がファノア公国に留まったまま、アルビオン王を兼務していました。
議会制民主主義を掲げ王権を著しく制限したアルビオン王国にとっては、名前だけで国にいない王は都合が良かったのです。
その時は…。
ですが、国で執り行われる儀礼的な行為を行うのに、王がいないというのは色々と支障がありました。
外国から国家元首を来賓として迎える際に、王様が不在だと格好がつかないですものね。
それで、ジョージさんのお爺様が亡くなった時、アルビオン王国とファノア公国は君主を兄弟で分け合い。
ジョージさんのお父様が、アルビオン王国に国王として迎えられました。
で、目の前のゲオルグさんが、ジョージさんのご実家の現当主という訳です。
実は、この方にはジョージさんの方からある仕込みをお願いしています。
ここでジョージさんの名前を出して、声を掛けてくると言うことは話が通っているようですね。
********
そして、会議が始まり、議長がプルーシャ王に帝国離脱について、理由の説明を求めました。
「儂は、現在の帝国の生温い政策にはこれ以上付き合ってはおられんからな。
帝国から離脱して独自の路線を歩ませてもらう事にしたんだ。
今の帝国のやり方では、アルビオン王国との差は広がるばかりだ。
儂の国も、これからは海外植民地を増やすことで国力を高めることにするよ。
これは、帝国の方針とは相いれないであろう、ならば帝国から離脱するしかなかろう。」
そう切り出したプルーシャ王は、しつこく一昨年のセルベチア戦役の戦後処理の件を持ち出してきました。
あの時、セルベチアに領土割譲を求めずに、金銭賠償としたのが今でも不服みたいです。
そして、何よりも気に入らないのが、エルゼス地方の処理について。
元々、プルーシャ王はエルゼス地方を狙っていたのにクラーシュバルツ王国に持ってかれちゃいましたから。
しかも、潤沢な鉄と石炭が入ってくるようになったのに、軍需には回さないという協定を結んでしまいましたし。
軍事力増強、特に海軍力の増強は、海外植民地獲得を目指すプルーシャ王にとっては、今一番の課題です。
海外に広大な植民地を有するアルビオン王国と植民地獲得競争をするつもりですから。
エルゼス地方から入ってくる豊富な鉄を軍事用に使えない事は、プルーシャ王にとって癪のタネなのです。
更に、帝国は、アルビオン王国と同盟関係にあり、正面から事を構えることは出来ません。
エルゼス地方を手に入れるため侵攻する事もアルビオン王国と植民を巡って争う事も帝国の一員である限り叶わないのです。
なので、帝国を離脱するというのは一見もっともらしいのですが…。
このタヌキは、そのくらいの事で満足するタマではありません。
狙いは、別の所にあります。
前回のセルベチア戦役で、プルーシャ王は嫌と言うほど学びました。
幾ら、軍事力を強化してもプルーシャ公国という小さな領邦では物量で大国には勝てないと。
プルーシャ王の真の狙いは、おじいさまに成り代わって帝国皇帝の座に就くこと。
プルーシャ王は、帝都に住む若い貴族の子弟を集めてしきりに説いていたそうです。
今、帝国に必要なのは、強力なリーダーシップを持つ皇帝なのだと。
プルーシャ王が、皇帝の座に就いた暁には皇帝の権限を強化しようと考えているようです。
絶大な権限を持つ皇帝の下、帝国を今のプルーシャ公国のように中央集権化する計画なのでしょう。
最終的には、今は各領邦が保有している軍隊を、皇帝直下の帝国軍に再編すること。
それにより、皇帝に指揮系統が一元化された強大な軍隊を創設することを計画しているみたいです。
そう、セルベチア皇帝が実際にやって見せたように。
強大な軍隊創設の狙いは、もちろん、大国アルビオン王国から植民地を掠め取る事です。
そのための初手として打って来たのが、帝国からの離脱表明です。
従来、帝国から離脱しようとする領邦があると、議会では必ず離脱が否決されてきました。
だいたいにおいて、離脱を表明した国は否決されたからと言って素直には引き下がりません。
過去においては、必ず離脱を巡って戦争が起こりました。
プルーシャ王はそれを狙っています。
プルーシャ公国の帝国からの離脱を議会に否決させたうえで、プルーシャ王はそれを突っぱねるつもりです。
それにより、プルーシャ公国に帝国離脱を断念させるために、帝国に兵を上げさせるつもりなのです。
当然、その中心は帝国の盟主たるおじいさまの領邦になります。
プルーシャ王は、おじいさまの領邦の軍隊を返り討ちにして、帝都へ逆侵攻をかけるつもりです。
最終的には、おじいさまを亡き者にして、帝国皇帝の座を簒奪する計画のようです。
そのために、プルーシャ王はこの二年間軍備を増強してきましたし、周辺の領邦にも働きかけたようです。
きっと、弱兵と評判のおじいさまの領邦の軍など組み易しと考えているのでしょうね。
この辺りが、おじいさまが放った諜報員が掴んだ情報の概要となります。
実際は、プルーシャ王もそのための仕込みを色々としている様子ですが…。
********
*並行して新作を投稿しています。
『ゴミスキルだって、育てりゃ、けっこうお役立ちです!』
ゴミスキルとバカにされるスキルをモグモグと育てた女の子の物語です。
12時10分、20時30分の投稿です。
お読み頂けたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
↓ ↓ ↓ (PCの方の向け)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/255621303/784533340
高地にあるアルムハイムと違い、帝都はデーヴィス川の流域に広がる盆地にあり、ぶっちゃけ気が狂うほど暑いです。
何もこんな暑い時期に帝国議会など開かなくても良いのにと、私は帝都に来て早々ウンザリしていました。
今更ながら、議会招集のきっかけを作ったプルーシャのタヌキ親父を恨んでしまいます。
そう、今日から、プルーシャ公国の帝国からの離脱を承認するか否かを審議する帝国議会が開催されます。
私は、おじいさまと一緒の馬車で、皇宮から帝国議会の議事堂まで向かうこととしました。
「ロッテや、そなたの可愛い精霊は本当に優しい子達よのう。
年寄りを労わって馬車の中に涼風を起こしてくれるとは有り難いことじゃ。」
馬車の中は熱気がこもるため、風の精霊ブリーゼちゃんが涼やかな風を起こして車内を冷やしてくれました。
おじいさまも暑さが堪えたようで、ブリーゼちゃんの好意にとても喜んでいます。
「それにしても暑いですね。とっとと、会議を終えて帰りたいです。」
「そうじゃのう、何時までの茶番に付き合っているのは時間の無駄だし。
サッサとケリを付けようかのう。
私も、早々に涼しい場所に退避したいしな。」
そんな会話を交わしているうちに馬車は議事堂に到着します。
議事堂に着くと、私はおじいさまと分かれ会議場の議員席に向かいました。
おじいさまは帝国皇帝として議長席近くに席が設けられているので、入り口が別なのです。
議席は指定されており、各々木製の名札が席毎に掲げられていました。
私が、自分の席を見つけて着席すると。
「貴女がアルムハイム大公ですか、はじめまして。」
不意に中年から初老に差し掛かる年頃の紳士から声が掛かりました。
「お初にお目にかかります。
アルムハイム大公を拝命しております、シャルロッテ・フォン・アルムハイムにございます。
なにぶん、帝国議会に出席するのは初めてございまして、不案内で恐縮ですが…。」
「ああ、名乗りもしないで失礼した。
私は、ファノア公爵を拝命している、ゲオルク・ヴィルヘルム・フォン・ファノア。
よろしく、お見知りおきを。
従弟のジョージから貴方の事は聞き及んでいます。
とても利発なレディーだと伺っていましたが、それだけでなく、とてもチャーミングだ。」
「まあ、お上手ですこと。こちらこそ、よろしくお願いします。」
ファノア公国は、帝国北部、ノルド海に面した有力な領邦です。
ややこしい話ですが、ジョージさんのアルビオン王国は百年ほど前に王様がヤンチャして革命が起きました。
革命によりヤンチャした王様は追放され、その後釜としてアルビオン王国から后を迎えていたファノア公国に白羽の矢が立ったのです。
革命後、数代にわたり、ファノア公がファノア公国に留まったまま、アルビオン王を兼務していました。
議会制民主主義を掲げ王権を著しく制限したアルビオン王国にとっては、名前だけで国にいない王は都合が良かったのです。
その時は…。
ですが、国で執り行われる儀礼的な行為を行うのに、王がいないというのは色々と支障がありました。
外国から国家元首を来賓として迎える際に、王様が不在だと格好がつかないですものね。
それで、ジョージさんのお爺様が亡くなった時、アルビオン王国とファノア公国は君主を兄弟で分け合い。
ジョージさんのお父様が、アルビオン王国に国王として迎えられました。
で、目の前のゲオルグさんが、ジョージさんのご実家の現当主という訳です。
実は、この方にはジョージさんの方からある仕込みをお願いしています。
ここでジョージさんの名前を出して、声を掛けてくると言うことは話が通っているようですね。
********
そして、会議が始まり、議長がプルーシャ王に帝国離脱について、理由の説明を求めました。
「儂は、現在の帝国の生温い政策にはこれ以上付き合ってはおられんからな。
帝国から離脱して独自の路線を歩ませてもらう事にしたんだ。
今の帝国のやり方では、アルビオン王国との差は広がるばかりだ。
儂の国も、これからは海外植民地を増やすことで国力を高めることにするよ。
これは、帝国の方針とは相いれないであろう、ならば帝国から離脱するしかなかろう。」
そう切り出したプルーシャ王は、しつこく一昨年のセルベチア戦役の戦後処理の件を持ち出してきました。
あの時、セルベチアに領土割譲を求めずに、金銭賠償としたのが今でも不服みたいです。
そして、何よりも気に入らないのが、エルゼス地方の処理について。
元々、プルーシャ王はエルゼス地方を狙っていたのにクラーシュバルツ王国に持ってかれちゃいましたから。
しかも、潤沢な鉄と石炭が入ってくるようになったのに、軍需には回さないという協定を結んでしまいましたし。
軍事力増強、特に海軍力の増強は、海外植民地獲得を目指すプルーシャ王にとっては、今一番の課題です。
海外に広大な植民地を有するアルビオン王国と植民地獲得競争をするつもりですから。
エルゼス地方から入ってくる豊富な鉄を軍事用に使えない事は、プルーシャ王にとって癪のタネなのです。
更に、帝国は、アルビオン王国と同盟関係にあり、正面から事を構えることは出来ません。
エルゼス地方を手に入れるため侵攻する事もアルビオン王国と植民を巡って争う事も帝国の一員である限り叶わないのです。
なので、帝国を離脱するというのは一見もっともらしいのですが…。
このタヌキは、そのくらいの事で満足するタマではありません。
狙いは、別の所にあります。
前回のセルベチア戦役で、プルーシャ王は嫌と言うほど学びました。
幾ら、軍事力を強化してもプルーシャ公国という小さな領邦では物量で大国には勝てないと。
プルーシャ王の真の狙いは、おじいさまに成り代わって帝国皇帝の座に就くこと。
プルーシャ王は、帝都に住む若い貴族の子弟を集めてしきりに説いていたそうです。
今、帝国に必要なのは、強力なリーダーシップを持つ皇帝なのだと。
プルーシャ王が、皇帝の座に就いた暁には皇帝の権限を強化しようと考えているようです。
絶大な権限を持つ皇帝の下、帝国を今のプルーシャ公国のように中央集権化する計画なのでしょう。
最終的には、今は各領邦が保有している軍隊を、皇帝直下の帝国軍に再編すること。
それにより、皇帝に指揮系統が一元化された強大な軍隊を創設することを計画しているみたいです。
そう、セルベチア皇帝が実際にやって見せたように。
強大な軍隊創設の狙いは、もちろん、大国アルビオン王国から植民地を掠め取る事です。
そのための初手として打って来たのが、帝国からの離脱表明です。
従来、帝国から離脱しようとする領邦があると、議会では必ず離脱が否決されてきました。
だいたいにおいて、離脱を表明した国は否決されたからと言って素直には引き下がりません。
過去においては、必ず離脱を巡って戦争が起こりました。
プルーシャ王はそれを狙っています。
プルーシャ公国の帝国からの離脱を議会に否決させたうえで、プルーシャ王はそれを突っぱねるつもりです。
それにより、プルーシャ公国に帝国離脱を断念させるために、帝国に兵を上げさせるつもりなのです。
当然、その中心は帝国の盟主たるおじいさまの領邦になります。
プルーシャ王は、おじいさまの領邦の軍隊を返り討ちにして、帝都へ逆侵攻をかけるつもりです。
最終的には、おじいさまを亡き者にして、帝国皇帝の座を簒奪する計画のようです。
そのために、プルーシャ王はこの二年間軍備を増強してきましたし、周辺の領邦にも働きかけたようです。
きっと、弱兵と評判のおじいさまの領邦の軍など組み易しと考えているのでしょうね。
この辺りが、おじいさまが放った諜報員が掴んだ情報の概要となります。
実際は、プルーシャ王もそのための仕込みを色々としている様子ですが…。
********
*並行して新作を投稿しています。
『ゴミスキルだって、育てりゃ、けっこうお役立ちです!』
ゴミスキルとバカにされるスキルをモグモグと育てた女の子の物語です。
12時10分、20時30分の投稿です。
お読み頂けたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
↓ ↓ ↓ (PCの方の向け)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/255621303/784533340
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