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第11章 実りの季節に
第259話 『悪魔憑き』なんて、もう言わせません
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「それで、座長、公演の準備をしている最中に俺らを集めて何の用で?」
座長さんの前に居並ぶ六人を代表するように一番年嵩の男性が問い掛けてきました。
どうやら、何でこのメンツが呼び出だされたのかに思い至らないようです。
「ああ、それはだな…、こちらのお貴族様がおまえらに御用があるそうだ。」
えっ、丸投げですか?
ことがことだけに、どうやって話を切り出したものか考えあぐねたのでしょう。
座長さんは、いきなり私に話を振って来ました。
そうですね、男女の関係の事は、他人が口を挟みにくいですよね。
しかも、少し複雑なことになっているようですし…。
仕方がありません、私が話を切り出す事に致しましょうか。
「私は、シャルロッテ・フォン・アルムハイムと申します。
今日は、みなさんの助けになればと思い、集まって頂きました。」
「お貴族様が俺らを助けてくださるので?
俺らは寄る辺のない、『流浪の民』でございます。
俺らの様な下々の者が、お貴族様に助けて頂けるような事はないと思うんですが?」
「あらそうですか?
そこのあなた、恥ずかしくて隠しているのでしょうけど。
とても痛痒いのではなくて、それこそ夜も眠れないくらいに。」
私は、年嵩の男の疑問に直接答えるのではなく、私と同じ年頃の青年を指差して言いました。
「えっ、な、何でそれを!」
私に図星を刺されて、あからさまに狼狽する青年。
横に並んだ他の五人も、ハッとした表情をし、その後気まずそうな顔に変わります。
「もうお気づきかも知れませんが、ここに集まってもらった六人はみな同じ病気を持っている人です。
放っておいても死ぬような病気ではないそうですが、中々に辛い症状が出るようですね。
それに、厄介な事に人から人に移る病気のようですし。
私は、その病気をこの場で完全に治すことが出来ます。
お疑いであれば、この場に生き証人がいますよ。
アリィシャちゃんのお父さん、この方も同じ病気を患っていたので治して差し上げました。
そうですね、アリィシャちゃんのお父さん?」
水を向けられたアリィシャちゃんのお父さん、バツが悪そうに渋々と話し始めます。
「おう、そうなんだ。
俺もさっき、このお貴族様の世話になったんだがな…。
嘘のようにきれいさっぱりと治ったんだ、さっきまで酷く腫れて、痛くて我慢できなかったのに。」
そう言ったアリィシャちゃんのお父さんは、一瞬、目の前にいる二人の女性の片方に目配せをしました。
ふむ、あちらの少し派手な感じ女性がお相手ですか、確かにとても美人ですね。
花形と言われるだけの事は有ります。
私がそこまで言ったところで、それまで黙っていた座長さんが口を開きました。
「お貴族様が、病気の治療をできると言うのは本当のことかも知れん。
でもそれで、お貴族様にどんな得があるって言うんだ。
自慢ではないが高い治療費を要求されても、この一座には払う金なんてないぞ。
さっきの言葉じゃないが、俺達は『流浪の民』。
そこそこ繁盛しちゃあいるが、貯えなんてあんまり無いからな。」
どうやら、法外な治療費を要求されることを警戒しているようです。
たしかに、貴族感覚で報酬を要求されたら、一般の平民に支払えるものではないでしょう。
「いいえ、私はあなた方に何も見返りは期待していませんわ。
私は、この機会に皆さんの誤解を解きたいだけです。
私は、一昨年から、『悪魔憑き』と呼ばれてこの一座を追い出されたアリィシャちゃんを保護しています。
そのアリィシャちゃんが『悪魔憑き』などではない事を知って欲しいのです。
少し話が長くなるので、先に治療してしまいましょうか。
安心してください、最初に言ったように治療費など要求しませんから。
シャインちゃん、姿を現してくれますか。」
「はい、承知しました。」
お淑やかな声音が聞こえ、目の前に光の精霊シャインちゃんが現れます。
突然現れた宙に浮かぶ十インチサイズの女の子、その存在に全員目を見張っています。
「可愛いでしょう、光の精霊シャインちゃんです。
今から、この子があなた方の病気を治療して差し上げます。
シャインちゃん、お願いしますね。」
「はい、ではすぐに治してしまいますね。」
私の願いを聞いたシャインちゃんは直ちにその力を振るいました。
いつものように、治癒の効果を持つ金色に輝く光の雨が六人の男女に降り注ぎます。
「きれい…、とっても優しい光なのね…。」
少し落ち着いた雰囲気の方の女性がため息交じりに呟きを漏らします。
この方、身持ちが堅そうな雰囲気なのに、こんな病気を持っているなんて意外です。
そうこうしているうちに、光の雨が止み…。
「おおお!痛みが取れたぞ!」
「本当に嘘みたいに治っている!」
「奇跡だ…、今この身に奇跡が起こったんだ…。」
どうやら、みなさん、無事に完治したようで口々に喜びをもらしています。
********
でも、これは話のとっかかりに過ぎません。
「みなさん、聞いていただけますか。
今、皆さんの病気を治してくれたのは、このシャインちゃん。
光の精霊は、このように病魔を払う力を持っています。
光の精霊の他にも、水の精霊、風の精霊、火の精霊など、森羅万象をつかさどる様々な精霊がいます。
ただ、精霊は通常、人の目には映らないのですが。
ごく稀に、精霊を視る能力を持つ人が生まれてきます。
その人が精霊と心を通わせ、契約をすると、このように精霊は実体化することが出来るようになります。
さて、もうお気づきかも知れませんが、ここにいたアリィシャちゃんは精霊を視る能力がある子供だったのです。
アリィシャちゃんは幼少の時から、小人さんが浮かんでいると言っていたそうですね。
アリィシャちゃんには、このように宙に浮いている精霊の姿が見えていたのです。」
「では、アリィシャは悪魔憑きではなかったのですかい?」
私が説明をしていると途中で座長さんが尋ねてきました。
「はい、精霊はとても心優しく、純粋な存在です。
決して悪魔などと言う邪悪な存在ではありません。
アリィシャちゃんは、精霊に好かれるタチのようで、生まれた時から精霊に守られていました。
それは、風の精霊。どうやらこの一座が南の国を旅立った頃から一座に着いて来たようです。
風の精霊は、暴力からアリィシャちゃんを守ろうとして、座長を吹き飛ばしたと言っていました。」
「なんと、そうだったのか。
そうとは知らず、俺は子供に対して何という仕打ちをして来たんだ。
俺は、アリィシャを事を、ほんの小さな頃から邪険に扱っていた。
気味が悪くて仕方なかったんだ。
今日だって、お貴族様からアリィシャを押し付けられるんじゃないかとビクついていたんだ。
お貴族様、俺が悪かった。
もうアリィシャを『悪魔憑き』などとは言わんから勘弁してくれ。」
それを私に言われてもね…。謝るのであればアリィシャちゃんに直接言って欲しいです。
それはともかくとして。
「座長さんは、私の言葉を信じてくださるので?」
「ああ、そこの光の精霊さん、あの神々しい姿を見せられちまったら信じるしかないだろう。
あの姿を見て、悪魔だなんて言ったら、バチがあたってしまう。
それで、お貴族様はどうなさりたいのですか。
アリィシャを一座で引き取れと仰せですか。
引き取れとおっしゃるのであれば、一座に迎え入れさせてもらいますが。」
やはり、一座を訪れた甲斐はありました。
座長さんは、けっこう話の分かる方のようです。
自分の非を素直に認めるあたり、アリィシャちゃんのお父さんよりもよっぽど見どころがあります。
「私としては、親子は一緒に暮らすのが一番自然な姿だと思っています。
一座の皆さんのアリィシャちゃんに対する誤解を解いて、一座に受け入れられたら良いと考えていました。
ただ、今日、こうして拝見していると、決して子供の教育に良い環境とは言えないようですね。
私はアリィシャちゃんがいてくれて、寂しくなくて助かっています。
このまま、ずっと私の許にいてもらっても良いと考えているのです。
ですから、ここはアリィシャちゃんがどうしたいのかを尊重したいと思います。」
私が爛れた男女関係をうかがわせる六人を白い目で見ながら告げると。
「そいつは面目次第もない、お恥ずかしい所をお見せした。
わかりやした。
では、俺もアリィシャに直接詫びたいので、ここへ連れて来ていただけますか。」
これで、大分話が進展しそうです。
座長さんの前に居並ぶ六人を代表するように一番年嵩の男性が問い掛けてきました。
どうやら、何でこのメンツが呼び出だされたのかに思い至らないようです。
「ああ、それはだな…、こちらのお貴族様がおまえらに御用があるそうだ。」
えっ、丸投げですか?
ことがことだけに、どうやって話を切り出したものか考えあぐねたのでしょう。
座長さんは、いきなり私に話を振って来ました。
そうですね、男女の関係の事は、他人が口を挟みにくいですよね。
しかも、少し複雑なことになっているようですし…。
仕方がありません、私が話を切り出す事に致しましょうか。
「私は、シャルロッテ・フォン・アルムハイムと申します。
今日は、みなさんの助けになればと思い、集まって頂きました。」
「お貴族様が俺らを助けてくださるので?
俺らは寄る辺のない、『流浪の民』でございます。
俺らの様な下々の者が、お貴族様に助けて頂けるような事はないと思うんですが?」
「あらそうですか?
そこのあなた、恥ずかしくて隠しているのでしょうけど。
とても痛痒いのではなくて、それこそ夜も眠れないくらいに。」
私は、年嵩の男の疑問に直接答えるのではなく、私と同じ年頃の青年を指差して言いました。
「えっ、な、何でそれを!」
私に図星を刺されて、あからさまに狼狽する青年。
横に並んだ他の五人も、ハッとした表情をし、その後気まずそうな顔に変わります。
「もうお気づきかも知れませんが、ここに集まってもらった六人はみな同じ病気を持っている人です。
放っておいても死ぬような病気ではないそうですが、中々に辛い症状が出るようですね。
それに、厄介な事に人から人に移る病気のようですし。
私は、その病気をこの場で完全に治すことが出来ます。
お疑いであれば、この場に生き証人がいますよ。
アリィシャちゃんのお父さん、この方も同じ病気を患っていたので治して差し上げました。
そうですね、アリィシャちゃんのお父さん?」
水を向けられたアリィシャちゃんのお父さん、バツが悪そうに渋々と話し始めます。
「おう、そうなんだ。
俺もさっき、このお貴族様の世話になったんだがな…。
嘘のようにきれいさっぱりと治ったんだ、さっきまで酷く腫れて、痛くて我慢できなかったのに。」
そう言ったアリィシャちゃんのお父さんは、一瞬、目の前にいる二人の女性の片方に目配せをしました。
ふむ、あちらの少し派手な感じ女性がお相手ですか、確かにとても美人ですね。
花形と言われるだけの事は有ります。
私がそこまで言ったところで、それまで黙っていた座長さんが口を開きました。
「お貴族様が、病気の治療をできると言うのは本当のことかも知れん。
でもそれで、お貴族様にどんな得があるって言うんだ。
自慢ではないが高い治療費を要求されても、この一座には払う金なんてないぞ。
さっきの言葉じゃないが、俺達は『流浪の民』。
そこそこ繁盛しちゃあいるが、貯えなんてあんまり無いからな。」
どうやら、法外な治療費を要求されることを警戒しているようです。
たしかに、貴族感覚で報酬を要求されたら、一般の平民に支払えるものではないでしょう。
「いいえ、私はあなた方に何も見返りは期待していませんわ。
私は、この機会に皆さんの誤解を解きたいだけです。
私は、一昨年から、『悪魔憑き』と呼ばれてこの一座を追い出されたアリィシャちゃんを保護しています。
そのアリィシャちゃんが『悪魔憑き』などではない事を知って欲しいのです。
少し話が長くなるので、先に治療してしまいましょうか。
安心してください、最初に言ったように治療費など要求しませんから。
シャインちゃん、姿を現してくれますか。」
「はい、承知しました。」
お淑やかな声音が聞こえ、目の前に光の精霊シャインちゃんが現れます。
突然現れた宙に浮かぶ十インチサイズの女の子、その存在に全員目を見張っています。
「可愛いでしょう、光の精霊シャインちゃんです。
今から、この子があなた方の病気を治療して差し上げます。
シャインちゃん、お願いしますね。」
「はい、ではすぐに治してしまいますね。」
私の願いを聞いたシャインちゃんは直ちにその力を振るいました。
いつものように、治癒の効果を持つ金色に輝く光の雨が六人の男女に降り注ぎます。
「きれい…、とっても優しい光なのね…。」
少し落ち着いた雰囲気の方の女性がため息交じりに呟きを漏らします。
この方、身持ちが堅そうな雰囲気なのに、こんな病気を持っているなんて意外です。
そうこうしているうちに、光の雨が止み…。
「おおお!痛みが取れたぞ!」
「本当に嘘みたいに治っている!」
「奇跡だ…、今この身に奇跡が起こったんだ…。」
どうやら、みなさん、無事に完治したようで口々に喜びをもらしています。
********
でも、これは話のとっかかりに過ぎません。
「みなさん、聞いていただけますか。
今、皆さんの病気を治してくれたのは、このシャインちゃん。
光の精霊は、このように病魔を払う力を持っています。
光の精霊の他にも、水の精霊、風の精霊、火の精霊など、森羅万象をつかさどる様々な精霊がいます。
ただ、精霊は通常、人の目には映らないのですが。
ごく稀に、精霊を視る能力を持つ人が生まれてきます。
その人が精霊と心を通わせ、契約をすると、このように精霊は実体化することが出来るようになります。
さて、もうお気づきかも知れませんが、ここにいたアリィシャちゃんは精霊を視る能力がある子供だったのです。
アリィシャちゃんは幼少の時から、小人さんが浮かんでいると言っていたそうですね。
アリィシャちゃんには、このように宙に浮いている精霊の姿が見えていたのです。」
「では、アリィシャは悪魔憑きではなかったのですかい?」
私が説明をしていると途中で座長さんが尋ねてきました。
「はい、精霊はとても心優しく、純粋な存在です。
決して悪魔などと言う邪悪な存在ではありません。
アリィシャちゃんは、精霊に好かれるタチのようで、生まれた時から精霊に守られていました。
それは、風の精霊。どうやらこの一座が南の国を旅立った頃から一座に着いて来たようです。
風の精霊は、暴力からアリィシャちゃんを守ろうとして、座長を吹き飛ばしたと言っていました。」
「なんと、そうだったのか。
そうとは知らず、俺は子供に対して何という仕打ちをして来たんだ。
俺は、アリィシャを事を、ほんの小さな頃から邪険に扱っていた。
気味が悪くて仕方なかったんだ。
今日だって、お貴族様からアリィシャを押し付けられるんじゃないかとビクついていたんだ。
お貴族様、俺が悪かった。
もうアリィシャを『悪魔憑き』などとは言わんから勘弁してくれ。」
それを私に言われてもね…。謝るのであればアリィシャちゃんに直接言って欲しいです。
それはともかくとして。
「座長さんは、私の言葉を信じてくださるので?」
「ああ、そこの光の精霊さん、あの神々しい姿を見せられちまったら信じるしかないだろう。
あの姿を見て、悪魔だなんて言ったら、バチがあたってしまう。
それで、お貴族様はどうなさりたいのですか。
アリィシャを一座で引き取れと仰せですか。
引き取れとおっしゃるのであれば、一座に迎え入れさせてもらいますが。」
やはり、一座を訪れた甲斐はありました。
座長さんは、けっこう話の分かる方のようです。
自分の非を素直に認めるあたり、アリィシャちゃんのお父さんよりもよっぽど見どころがあります。
「私としては、親子は一緒に暮らすのが一番自然な姿だと思っています。
一座の皆さんのアリィシャちゃんに対する誤解を解いて、一座に受け入れられたら良いと考えていました。
ただ、今日、こうして拝見していると、決して子供の教育に良い環境とは言えないようですね。
私はアリィシャちゃんがいてくれて、寂しくなくて助かっています。
このまま、ずっと私の許にいてもらっても良いと考えているのです。
ですから、ここはアリィシャちゃんがどうしたいのかを尊重したいと思います。」
私が爛れた男女関係をうかがわせる六人を白い目で見ながら告げると。
「そいつは面目次第もない、お恥ずかしい所をお見せした。
わかりやした。
では、俺もアリィシャに直接詫びたいので、ここへ連れて来ていただけますか。」
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