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第10章 動き出す時間
第243話 女装の新王誕生です
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という事が二ヶ月ほど前にありまして、プルーシャ王の行動がトリアさんの余りにも予想通りなので笑ってしまいました。
「あら失礼。
ですが議決権を有する方の圧倒的多数で可決したことに今更異議を述べるなんて見苦しいのでなくて。
動議に反対してらしたのプルーシャ王だけですよ。」
「小娘が知ったような口を利くな。
そんな女みたいななりをした、ガキを連れてきて何ができると言うのだ。
王位継承順位第一位だか何だか知らんが、そんな形式的な事はどうでもいい話だ。
浪費家ばかりが集まる王政復古派などを後ろ盾にして、諸外国へ支払う賠償金をどう工面するのだ。
領地割譲は行わない、金銭賠償で済ませると言うのであれば、確実に支払われなければ納得せんぞ。」
尚もプルーシャ王は喰い下がりますが…。
「では、私が新王の後ろ盾になろうではありませんか。
せっかく、そのような可愛い男の子が国のために尽くそうと名乗り出たのです。
むさいおっさんで無いだけでも応援する甲斐があるというものです。
賠償支払いの財源に不足が生じるようであれば、このアルビオン王が責任を持って用立てるという事でいかがですかな。
支払いは敗戦国セルベチアの通貨ではなく、価値の安定したソブリン金貨で行っても良いですよ。」
そこで、おじいさまの隣に座っているジョージさんが口を開きました。
この会議中、終始沈黙を守っていたので、突然の発言、しかも思いもよらぬ申し出に参加者の間にどよめきが生じました。
「アルビオン王、それは真でございますか?」
「ええ、会議中に戯れは申しません。
賠償金が確実に支払われることを保証いたしましょう。」
会議参加者の一人が口にした問い掛けにジョージさんが答えます。
先程の発言、大分戯れが混じっていたような気がするのですが…。
それはともかく、
「アルビオン王国が後ろ盾に付くのであれば安心できる。」
「ああ、ソブリン金貨で支払ってもらえるのなら、価値の目減りもないしな。」
会議参加者の中から、口々にそんな囁き声が聞こえるようになりました。
ここぞとばかり、お調子者の議長が議事を進めます。
「では、先程の議決の通り、シャルル=ルイ・ド・ベルホン=カンティをセルベチア王と承認する事でよろしいですな。」
『パチ、パチ、パチ、…。』
さくらではありませんが、議長の言葉を受けてすかさず私は拍手をしました。
それにあわせるように、おじいさまとジョージさんも。
そして、それが広がり、会議室が拍手に包まれます。
プルーシャ王は怒りで顔を真っ赤に染めますが、もう何も言える雰囲気ではありません。
********
さて、拍手も鳴りやんだところで、私は挙手をします。
「何ですかな、アルムハイム伯?」
「会議に列席の皆さんの承認が得られましたので、略式ですがここでシャルル王の就任式を済ませたいと思います。
理由は一つ、この時点からシャルル王を代表としたセルベチア政府との交渉を行うためです。
今の状況ですとセルベチアから立場の異なる二つの代表が出ていて、会議の進行に支障があります。」
「それはもっともですが、就任式とはいかがなされるので。」
「それは、お任せください。
シャルル王に正当な王の証を継承して頂くだけです。
ラビエル枢機卿、よろしいですね。」
私は議長の質問に答えると共に、教皇庁の代表として出席しているラビエル枢機卿に声を掛けます。
この会議に出席している教皇庁の代表が顔見知りのラビエル枢機卿なのは、もちろん私の仕込みです。
わざわざ教皇庁まで赴き、事前に根回しをしておいたのです。
「ええ、承知しています。アレは準備できているのでしょうね。」
ラビエル枢機卿の言葉を受けて、私は机の下から大きな旅行鞄を持ち上げました。
周囲に気付かれないように朝一番で席に着き足元に隠しておいたものです。
鞄を開くと…。
周囲の目に留まるようになった鞄の中身、それを目にしたセルベチアの代表の人達がざわめきました。
「おい、あれを見ろ!」
「あれは、行方不明になっていたセルベチア王の王冠ではないか…。」
「やはり、カンティ公爵家に託されていたのか…。」
「あれぞまさしく、正当なる王の証。
シャルル様に、王位に就いていただくのは間違いではなかったのだ。」
そう、鞄の中身は換金するつもりで隠匿していたセルベチア王の証です。
トリアさんの追及を躱し切れず、供出させられてしまいした。少し、惜しいです…。
それを、私の許に近づいて来た二人にそれぞれ鞄の中身を手渡します。
トリアさんに手渡すのは王杖と印璽、そして王のローブ。
王のローブだけは無かったので、シャルちゃんの体形にあわせて新たに仕立てました。
そして、ラビエル枢機卿に手渡すのは、そう、代々セルベチア王家に伝えられてきた王冠です。
ラビエル枢機卿は、王冠を受け取る前に出席者に向けて一巻きの書簡を掲げて見せました。
そこに厳重になされていた蝋の封緘を割って、皆に見えるように両手で広げます。
金の縁取りがされた羊皮紙に書かれていたのは…。
「神の代理人たる我が教皇は、シャルル=ルイ・ド・ベルホン=カンティを新たなセルベチア王として祝福するとしています。
そして、新王への戴冠の大役を私に託すと記されております。
本日、私、ラビエルが教皇の正式な代理人として、戴冠の儀を執り行させて頂きます。」
ラビエル枢機卿の言葉に、やはりこの男が噛み付きました。
「教皇の委任状だと…。
小娘、貴様、謀ったな!
最初からこうするつもりで準備したあったのではないか。
俺を虚仮にするのもいい加減にしろよ!」
顔を真っ赤にして吠えるプルーシャ王。
当たり前です、この二ヶ月間、あなたを出し抜くために東奔西走したのですから。
負け犬の遠吠えは無視です。
こうしている間に、トリアさんがシャルちゃんにローブを羽織らせ、王杖と印璽を手渡します。
そして、本当に略式ですが、ラビエル枢機卿の手によりシャルちゃんの頭に正当な王の証が載せられました。
満場の拍手の中、ここにセルベチアの新王が誕生したのです。
********
さて、新たに用意された席に着いたシャルちゃんが最初に口にしたのは。
「皇帝陛下、恐れながら、少々手を貸していただけますか。
何分今の私には手勢がないものですから。」
「どのようなことかな、余程の事でない限り協力するのはやぶさかではないが。」
「有り難うございます。
この会議場に、セルベチアの代表団を僭称する大罪人たちがおります。
捕縛して、留置をお願いしたいのですが。
会議が終わった後、国に連れて帰り裁判に付したいと思います。」
シャルちゃんに発言にどよめきが起こりました。
狼狽する現政府の代表団、セルベチア革命を主導した民主派の人達です。
一方で、歓喜の声が上がる一角があります。
「シャルル王、良くぞ言ってくださいました。
下賤な民草の分際で、我々王侯貴族に反旗を翻し、尊き王族を弑逆した犯罪人共を捕らえてくだされ。」
王政復古派の一団は大喜びで、そんな声も聞こえて来ます。
「あそこにいる一団を捕らえてください。
あの者共は、贅沢三昧で国を傾かせて民の怒りを買い、王国を破滅に導いた大罪人です。
その後も、性懲りもなく、各地で騒乱を起こしセルベチアに混乱を引き起こしました。
それが、セルベチア皇帝などと言う輩が台頭してくることにもつながったのです。」
シャルちゃんがそう言って指差したのは、王政復古派のいる一角です。
一瞬、シャルちゃんが何を言っているのか理解できなかったようで…。
「シャルル王、いったい何をおっしゃっているので?」
そんな呟きが一団から漏れ聞こえました。
そうこうする間に、この会議場を警備するために配備されていた兵がなだれ込んで来て…。
あっという間に、王政復古派の一団は捕縛されてしまいました。
会議場から連行される時、「この裏切り者め!」と言う怨嗟の声が一団から漏れていました。
捕らえられるのは民主派の方だと誰しもが思っていたのでしょう。
王政復古派が捕縛される様子を目にして、会議場内は呆気に取られています。
王政復古派を見送るとシャルちゃんはおじいさまに向かい。
「皇帝陛下、ご助力に感謝いたします。
ついては、もう一つお願いしたいことが有ります。
皇帝と共に捕らえた、宰相をここへ連れて来ていただけませんか。」
「うん?あの者をどうすると言うのだ。
まさか、ここで首を落とそうと言うのではあるまいな。」
「いえ、あの者に臨時の宰相として、私の補佐をしてもらおうと思います。
あの者、今は皇帝に従っておりますが、王政時代から要職にあった者なのです。
皇帝もあれ以上優秀な者が見当たらなかったため、引き続き重用していたのです。
調べたところでは、政治的信条はあまり持たない有能な実務家といった様子でした。
対価さえ渡せば、誰のもとでもきっちり働くそうです。」
「誰の入れ知恵か知らんが、まあ良い。言う通りにしよう。」
シャルちゃんの言葉を聞いたおじいさまは、私の方を見てそう言いました。
いえ、私の入れ知恵と言う訳ではないのですが…。
「あら失礼。
ですが議決権を有する方の圧倒的多数で可決したことに今更異議を述べるなんて見苦しいのでなくて。
動議に反対してらしたのプルーシャ王だけですよ。」
「小娘が知ったような口を利くな。
そんな女みたいななりをした、ガキを連れてきて何ができると言うのだ。
王位継承順位第一位だか何だか知らんが、そんな形式的な事はどうでもいい話だ。
浪費家ばかりが集まる王政復古派などを後ろ盾にして、諸外国へ支払う賠償金をどう工面するのだ。
領地割譲は行わない、金銭賠償で済ませると言うのであれば、確実に支払われなければ納得せんぞ。」
尚もプルーシャ王は喰い下がりますが…。
「では、私が新王の後ろ盾になろうではありませんか。
せっかく、そのような可愛い男の子が国のために尽くそうと名乗り出たのです。
むさいおっさんで無いだけでも応援する甲斐があるというものです。
賠償支払いの財源に不足が生じるようであれば、このアルビオン王が責任を持って用立てるという事でいかがですかな。
支払いは敗戦国セルベチアの通貨ではなく、価値の安定したソブリン金貨で行っても良いですよ。」
そこで、おじいさまの隣に座っているジョージさんが口を開きました。
この会議中、終始沈黙を守っていたので、突然の発言、しかも思いもよらぬ申し出に参加者の間にどよめきが生じました。
「アルビオン王、それは真でございますか?」
「ええ、会議中に戯れは申しません。
賠償金が確実に支払われることを保証いたしましょう。」
会議参加者の一人が口にした問い掛けにジョージさんが答えます。
先程の発言、大分戯れが混じっていたような気がするのですが…。
それはともかく、
「アルビオン王国が後ろ盾に付くのであれば安心できる。」
「ああ、ソブリン金貨で支払ってもらえるのなら、価値の目減りもないしな。」
会議参加者の中から、口々にそんな囁き声が聞こえるようになりました。
ここぞとばかり、お調子者の議長が議事を進めます。
「では、先程の議決の通り、シャルル=ルイ・ド・ベルホン=カンティをセルベチア王と承認する事でよろしいですな。」
『パチ、パチ、パチ、…。』
さくらではありませんが、議長の言葉を受けてすかさず私は拍手をしました。
それにあわせるように、おじいさまとジョージさんも。
そして、それが広がり、会議室が拍手に包まれます。
プルーシャ王は怒りで顔を真っ赤に染めますが、もう何も言える雰囲気ではありません。
********
さて、拍手も鳴りやんだところで、私は挙手をします。
「何ですかな、アルムハイム伯?」
「会議に列席の皆さんの承認が得られましたので、略式ですがここでシャルル王の就任式を済ませたいと思います。
理由は一つ、この時点からシャルル王を代表としたセルベチア政府との交渉を行うためです。
今の状況ですとセルベチアから立場の異なる二つの代表が出ていて、会議の進行に支障があります。」
「それはもっともですが、就任式とはいかがなされるので。」
「それは、お任せください。
シャルル王に正当な王の証を継承して頂くだけです。
ラビエル枢機卿、よろしいですね。」
私は議長の質問に答えると共に、教皇庁の代表として出席しているラビエル枢機卿に声を掛けます。
この会議に出席している教皇庁の代表が顔見知りのラビエル枢機卿なのは、もちろん私の仕込みです。
わざわざ教皇庁まで赴き、事前に根回しをしておいたのです。
「ええ、承知しています。アレは準備できているのでしょうね。」
ラビエル枢機卿の言葉を受けて、私は机の下から大きな旅行鞄を持ち上げました。
周囲に気付かれないように朝一番で席に着き足元に隠しておいたものです。
鞄を開くと…。
周囲の目に留まるようになった鞄の中身、それを目にしたセルベチアの代表の人達がざわめきました。
「おい、あれを見ろ!」
「あれは、行方不明になっていたセルベチア王の王冠ではないか…。」
「やはり、カンティ公爵家に託されていたのか…。」
「あれぞまさしく、正当なる王の証。
シャルル様に、王位に就いていただくのは間違いではなかったのだ。」
そう、鞄の中身は換金するつもりで隠匿していたセルベチア王の証です。
トリアさんの追及を躱し切れず、供出させられてしまいした。少し、惜しいです…。
それを、私の許に近づいて来た二人にそれぞれ鞄の中身を手渡します。
トリアさんに手渡すのは王杖と印璽、そして王のローブ。
王のローブだけは無かったので、シャルちゃんの体形にあわせて新たに仕立てました。
そして、ラビエル枢機卿に手渡すのは、そう、代々セルベチア王家に伝えられてきた王冠です。
ラビエル枢機卿は、王冠を受け取る前に出席者に向けて一巻きの書簡を掲げて見せました。
そこに厳重になされていた蝋の封緘を割って、皆に見えるように両手で広げます。
金の縁取りがされた羊皮紙に書かれていたのは…。
「神の代理人たる我が教皇は、シャルル=ルイ・ド・ベルホン=カンティを新たなセルベチア王として祝福するとしています。
そして、新王への戴冠の大役を私に託すと記されております。
本日、私、ラビエルが教皇の正式な代理人として、戴冠の儀を執り行させて頂きます。」
ラビエル枢機卿の言葉に、やはりこの男が噛み付きました。
「教皇の委任状だと…。
小娘、貴様、謀ったな!
最初からこうするつもりで準備したあったのではないか。
俺を虚仮にするのもいい加減にしろよ!」
顔を真っ赤にして吠えるプルーシャ王。
当たり前です、この二ヶ月間、あなたを出し抜くために東奔西走したのですから。
負け犬の遠吠えは無視です。
こうしている間に、トリアさんがシャルちゃんにローブを羽織らせ、王杖と印璽を手渡します。
そして、本当に略式ですが、ラビエル枢機卿の手によりシャルちゃんの頭に正当な王の証が載せられました。
満場の拍手の中、ここにセルベチアの新王が誕生したのです。
********
さて、新たに用意された席に着いたシャルちゃんが最初に口にしたのは。
「皇帝陛下、恐れながら、少々手を貸していただけますか。
何分今の私には手勢がないものですから。」
「どのようなことかな、余程の事でない限り協力するのはやぶさかではないが。」
「有り難うございます。
この会議場に、セルベチアの代表団を僭称する大罪人たちがおります。
捕縛して、留置をお願いしたいのですが。
会議が終わった後、国に連れて帰り裁判に付したいと思います。」
シャルちゃんに発言にどよめきが起こりました。
狼狽する現政府の代表団、セルベチア革命を主導した民主派の人達です。
一方で、歓喜の声が上がる一角があります。
「シャルル王、良くぞ言ってくださいました。
下賤な民草の分際で、我々王侯貴族に反旗を翻し、尊き王族を弑逆した犯罪人共を捕らえてくだされ。」
王政復古派の一団は大喜びで、そんな声も聞こえて来ます。
「あそこにいる一団を捕らえてください。
あの者共は、贅沢三昧で国を傾かせて民の怒りを買い、王国を破滅に導いた大罪人です。
その後も、性懲りもなく、各地で騒乱を起こしセルベチアに混乱を引き起こしました。
それが、セルベチア皇帝などと言う輩が台頭してくることにもつながったのです。」
シャルちゃんがそう言って指差したのは、王政復古派のいる一角です。
一瞬、シャルちゃんが何を言っているのか理解できなかったようで…。
「シャルル王、いったい何をおっしゃっているので?」
そんな呟きが一団から漏れ聞こえました。
そうこうする間に、この会議場を警備するために配備されていた兵がなだれ込んで来て…。
あっという間に、王政復古派の一団は捕縛されてしまいました。
会議場から連行される時、「この裏切り者め!」と言う怨嗟の声が一団から漏れていました。
捕らえられるのは民主派の方だと誰しもが思っていたのでしょう。
王政復古派が捕縛される様子を目にして、会議場内は呆気に取られています。
王政復古派を見送るとシャルちゃんはおじいさまに向かい。
「皇帝陛下、ご助力に感謝いたします。
ついては、もう一つお願いしたいことが有ります。
皇帝と共に捕らえた、宰相をここへ連れて来ていただけませんか。」
「うん?あの者をどうすると言うのだ。
まさか、ここで首を落とそうと言うのではあるまいな。」
「いえ、あの者に臨時の宰相として、私の補佐をしてもらおうと思います。
あの者、今は皇帝に従っておりますが、王政時代から要職にあった者なのです。
皇帝もあれ以上優秀な者が見当たらなかったため、引き続き重用していたのです。
調べたところでは、政治的信条はあまり持たない有能な実務家といった様子でした。
対価さえ渡せば、誰のもとでもきっちり働くそうです。」
「誰の入れ知恵か知らんが、まあ良い。言う通りにしよう。」
シャルちゃんの言葉を聞いたおじいさまは、私の方を見てそう言いました。
いえ、私の入れ知恵と言う訳ではないのですが…。
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