212 / 580
第9章 雪解け
第210話 セルベチア皇帝の目的
しおりを挟む
身支度を整えて寝室から出てきたハインツ王、私の目の前で蹲る兵や棒立ちの兵を見て何事かと問いました。
どうせ身支度を整えるのなら、首筋を隠せる服装にして欲しかったです。
随分とお楽しみだったようで…、首筋の小さな充血がはっきりと見えます。
それはともかく、
「賊は、セルベチア共和国の軍人のようです。
どうやら、この国の王制を廃して、セルベチア流の民主主義を押し付けるつもりでやって来たようです。」
「な、なんと、それは誠であるか。」
私の返答に驚愕したハインツ王は、再度確認の言葉を発します。
「ええ、間違いありません。
いま、この指揮官からハッキリと聞きましたから。
これから一緒に、詳細を尋問することにしましょう。
何処か尋問に使う部屋を用意してください。
それと、この者たちを拘束したいので、人を集めてください。」
ハインツ王は、私の依頼にすぐに応じてくれました。
集められた人達が賊を縄で縛りあげ、武器を別の部屋に片付けていきます。
一応、魔法で身動きと武器を持つことを禁じていますが、この方が安心ですものね。
そして、指揮官だけを別室に連行します。
「アルムハイム伯、貴殿のご助力に深く感謝します。
おかげで、私の一番の宝であるリリとカロリーナに危害が及ばずに済みました。」
部屋に入るとハインツ王は私に感謝の言葉を述べると同時に深々と頭を下げたのです。
本当に二人を大切にしているのですね。
「いえ、お気になさらず、頭を上げてください。
あの程度の賊を退治するのは造作ないことですので。」
私はハインツ王にそう答えたのですが、司令官は私達二人の会話をしっかりと聞いていました。
「アルムハイム伯?
貴様、もしかして『アルムの魔女』か?
俺達が貴様の言う事に逆らえないのは、貴様が怪しげな術を使ったからなのだな。」
ほう、『アルムの魔女』はセルベチアでは結構有名なのですね。
すぐに言い当てたのは、何人目でしょうか。
『私の存在及び私の事に関しての一切を他者に伝えることを禁じます。
いかなる手段をもってもです。』
私は最初に私に関しての口止めを施しました。
これをしておかないと安心できませんからね。
そして、…。
「初めまして。
ええ、ご想像の通り、私は当代のアルムハイム伯、『アルムの魔女』ですわ。
これから、あなたにはセルベチア皇帝の企みを教えて頂こうと思います。」
「誰が、貴様などに軍機を漏らすモノか。」
私の言葉を司令官は反抗的な態度を見せますが…。
『以後、私及びハインツ王に質問されたことは、嘘偽りなく、知りうることを包み隠さず答えなさい。』
「貴様、何を!」
「セルベチアの皇帝は何を企んでいるのです。
この国に自由と民主主義をもたらすなんて、建前は聞きたくないです。」
「ふざけるな!口が裂けてもそんなこと…。うっ…。
皇帝陛下は中立などという『こうもり』は目障りだと言っておられる。
この国は小さいが、帝都へ侵攻するにも、ロマリア半島に侵攻するにも絶好の場所にある。
この国を我が国の従属国とする事を陛下はお望みなのだ。
都合の良いことにこの国は旧態依然とした王制を敷いている。
民主主義の名のもとに王権を打倒して、我が国に都合の良い者をトップに据えれば良い。
そして、中立を破棄させて、帝都やロマリア半島へ侵攻するための足掛かりにしようとお考えなのだ。」
こいつら、本当にとんでもない下衆ですね…。
この指令官は更に話を続けました。
それによると、従来はこんな手荒な手段は考えてなかったそうです。
周辺国から認められている中立国に手を出すのは流石に拙いと思っていたのです。
そのため、この国に工作員を送り込み、内通者を作るという地道な方法を取っていました。
内通者によるセルベチアとの同盟への働きかけや、セルベチア軍の領内通過を見過ごす事を期待していたそうです。
ですが、一昨年、工作員と内通者が一斉に摘発させれて、それまで培ってきたモノが水泡に帰していまいました。
また、皇帝自らが出馬したロマリア半島侵攻も何者かによる妨害が入って作戦中止に追い込まれました。
あっ、それ両方とも、私がしたことですね…。
セルベチア皇帝は苛立ちを募らせ、従来のような手段では迂遠過ぎると判断したようです。
それで、今回の暴挙に及んだらしいです。
もしかして、今回の一件は二年前に私がしたことが遠因になっているのでしょうか。
その時、ハインツ王が声を荒げて問いました。
「おい、おまえ、王権の打破が目的と言ったな。
王妃は、二人の王子はどうしたのだ。
ここに来る前に、王宮を襲撃したと言わなんだか。」
おや、王妃を蔑ろにしておいて、それでもその身を案じますか。
さすがに、セルベチア系大貴族の娘である王妃が、内政の上で大切な存在だと認識はしていたのですね。
「我々の目的は王制を打破して、この国を従属国にする事。
後々、王政復古派などという迷惑な連中が出てこない様に、根絶やしにするに決まっているだろう。
我が国では、最初甘い顔をして王族の一部を見逃したから、今でも王政復古派などという愚か者が騒ぎを起こす。
今頃、王妃も二人の王子も、草葉の陰で国王がやって来るのを待っていることだろうよ。」
王宮の方向で、銃声が響き、火の手が上がったのでもしやと思いましたが…。
やはりですか、三人には気の毒な事になってしまいました。
すると、廊下の方から何やら人が駆けてくる音が響いて来ます。
だんだん近づいて来たかと思うと…。
大きな音を立てて、乱暴に扉が開かれました。
慌てて走ってきたせいでしょう、そこには肩で息をする白髪の老人の姿がありました。
老人はハインツ王の姿をみとめ、安堵の表情を見せます。
「陛下、ご無事でしたか。
何やら、物騒な音がして目が覚めたのです。
外を見ると王宮に火の手が上がっているではありませんか。
慌てて王宮に駆け付けると、無残に破壊された王宮とお三方の躯が晒されておりました。
これで、王にもしもの事があればこの国はお終いだと心配していたのです。
本当にご無事で良かった…。」
「おお、宰相か。
夜分遅くに、大儀である。
襲撃してきたのはセルベチアの軍勢だ。
こちらにおられるアルムハイム伯が撃退してくれたのだ。
私の前にいるのが襲撃してきたセルベチア軍の指揮官だ。
ちょうど、今尋問しておったところなのだ。
宰相も一緒に聞いてくれないか。」
幾らこの王都がセルベチアとの国境に近いと言ってもここまですんなりと辿り着くのは不自然です。
この後は、進軍ルートなどに関わる尋問になり、新たな内通者の発覚などもありました。
どうやら、内通者の手引きにより人目が少ない裏道などを進んで来たようです。
それも、夜間を使って。
一通りの尋問が済んだ後です。
「宰相、この者を投獄し厳重な見張りをつけろ。
決して逃がす出ないぞ、セルベチア共和国に対する賠償請求の手札であるからな。
至急、セルベチア共和国に対する抗議文と賠償請求の準備をするのだ。
絶対にタダでは済まさぬぞ。」
宰相に指示を飛ばすハインツ王、それに対して宰相は…。
「御意に。
して、他の兵共はいかがなさりますか。
投獄するにしてもあれだけの数を収容することは出来ませぬぞ。
いっその事、全員を銃殺刑にでもしますか。」
命令に従っただけの兵を皆殺しというのはいくら何でも乱暴です。
収容することが出来ないという理由だけで…。
「あの兵達の処遇は私にお任せいただけませんか。
処刑してしまうなど、勿体ないです。
この国、いえ、この大陸の平和のために役立ってもらいましょう。」
私は、ハインツ王と宰相に対して一つの提案をしました。
どうせ身支度を整えるのなら、首筋を隠せる服装にして欲しかったです。
随分とお楽しみだったようで…、首筋の小さな充血がはっきりと見えます。
それはともかく、
「賊は、セルベチア共和国の軍人のようです。
どうやら、この国の王制を廃して、セルベチア流の民主主義を押し付けるつもりでやって来たようです。」
「な、なんと、それは誠であるか。」
私の返答に驚愕したハインツ王は、再度確認の言葉を発します。
「ええ、間違いありません。
いま、この指揮官からハッキリと聞きましたから。
これから一緒に、詳細を尋問することにしましょう。
何処か尋問に使う部屋を用意してください。
それと、この者たちを拘束したいので、人を集めてください。」
ハインツ王は、私の依頼にすぐに応じてくれました。
集められた人達が賊を縄で縛りあげ、武器を別の部屋に片付けていきます。
一応、魔法で身動きと武器を持つことを禁じていますが、この方が安心ですものね。
そして、指揮官だけを別室に連行します。
「アルムハイム伯、貴殿のご助力に深く感謝します。
おかげで、私の一番の宝であるリリとカロリーナに危害が及ばずに済みました。」
部屋に入るとハインツ王は私に感謝の言葉を述べると同時に深々と頭を下げたのです。
本当に二人を大切にしているのですね。
「いえ、お気になさらず、頭を上げてください。
あの程度の賊を退治するのは造作ないことですので。」
私はハインツ王にそう答えたのですが、司令官は私達二人の会話をしっかりと聞いていました。
「アルムハイム伯?
貴様、もしかして『アルムの魔女』か?
俺達が貴様の言う事に逆らえないのは、貴様が怪しげな術を使ったからなのだな。」
ほう、『アルムの魔女』はセルベチアでは結構有名なのですね。
すぐに言い当てたのは、何人目でしょうか。
『私の存在及び私の事に関しての一切を他者に伝えることを禁じます。
いかなる手段をもってもです。』
私は最初に私に関しての口止めを施しました。
これをしておかないと安心できませんからね。
そして、…。
「初めまして。
ええ、ご想像の通り、私は当代のアルムハイム伯、『アルムの魔女』ですわ。
これから、あなたにはセルベチア皇帝の企みを教えて頂こうと思います。」
「誰が、貴様などに軍機を漏らすモノか。」
私の言葉を司令官は反抗的な態度を見せますが…。
『以後、私及びハインツ王に質問されたことは、嘘偽りなく、知りうることを包み隠さず答えなさい。』
「貴様、何を!」
「セルベチアの皇帝は何を企んでいるのです。
この国に自由と民主主義をもたらすなんて、建前は聞きたくないです。」
「ふざけるな!口が裂けてもそんなこと…。うっ…。
皇帝陛下は中立などという『こうもり』は目障りだと言っておられる。
この国は小さいが、帝都へ侵攻するにも、ロマリア半島に侵攻するにも絶好の場所にある。
この国を我が国の従属国とする事を陛下はお望みなのだ。
都合の良いことにこの国は旧態依然とした王制を敷いている。
民主主義の名のもとに王権を打倒して、我が国に都合の良い者をトップに据えれば良い。
そして、中立を破棄させて、帝都やロマリア半島へ侵攻するための足掛かりにしようとお考えなのだ。」
こいつら、本当にとんでもない下衆ですね…。
この指令官は更に話を続けました。
それによると、従来はこんな手荒な手段は考えてなかったそうです。
周辺国から認められている中立国に手を出すのは流石に拙いと思っていたのです。
そのため、この国に工作員を送り込み、内通者を作るという地道な方法を取っていました。
内通者によるセルベチアとの同盟への働きかけや、セルベチア軍の領内通過を見過ごす事を期待していたそうです。
ですが、一昨年、工作員と内通者が一斉に摘発させれて、それまで培ってきたモノが水泡に帰していまいました。
また、皇帝自らが出馬したロマリア半島侵攻も何者かによる妨害が入って作戦中止に追い込まれました。
あっ、それ両方とも、私がしたことですね…。
セルベチア皇帝は苛立ちを募らせ、従来のような手段では迂遠過ぎると判断したようです。
それで、今回の暴挙に及んだらしいです。
もしかして、今回の一件は二年前に私がしたことが遠因になっているのでしょうか。
その時、ハインツ王が声を荒げて問いました。
「おい、おまえ、王権の打破が目的と言ったな。
王妃は、二人の王子はどうしたのだ。
ここに来る前に、王宮を襲撃したと言わなんだか。」
おや、王妃を蔑ろにしておいて、それでもその身を案じますか。
さすがに、セルベチア系大貴族の娘である王妃が、内政の上で大切な存在だと認識はしていたのですね。
「我々の目的は王制を打破して、この国を従属国にする事。
後々、王政復古派などという迷惑な連中が出てこない様に、根絶やしにするに決まっているだろう。
我が国では、最初甘い顔をして王族の一部を見逃したから、今でも王政復古派などという愚か者が騒ぎを起こす。
今頃、王妃も二人の王子も、草葉の陰で国王がやって来るのを待っていることだろうよ。」
王宮の方向で、銃声が響き、火の手が上がったのでもしやと思いましたが…。
やはりですか、三人には気の毒な事になってしまいました。
すると、廊下の方から何やら人が駆けてくる音が響いて来ます。
だんだん近づいて来たかと思うと…。
大きな音を立てて、乱暴に扉が開かれました。
慌てて走ってきたせいでしょう、そこには肩で息をする白髪の老人の姿がありました。
老人はハインツ王の姿をみとめ、安堵の表情を見せます。
「陛下、ご無事でしたか。
何やら、物騒な音がして目が覚めたのです。
外を見ると王宮に火の手が上がっているではありませんか。
慌てて王宮に駆け付けると、無残に破壊された王宮とお三方の躯が晒されておりました。
これで、王にもしもの事があればこの国はお終いだと心配していたのです。
本当にご無事で良かった…。」
「おお、宰相か。
夜分遅くに、大儀である。
襲撃してきたのはセルベチアの軍勢だ。
こちらにおられるアルムハイム伯が撃退してくれたのだ。
私の前にいるのが襲撃してきたセルベチア軍の指揮官だ。
ちょうど、今尋問しておったところなのだ。
宰相も一緒に聞いてくれないか。」
幾らこの王都がセルベチアとの国境に近いと言ってもここまですんなりと辿り着くのは不自然です。
この後は、進軍ルートなどに関わる尋問になり、新たな内通者の発覚などもありました。
どうやら、内通者の手引きにより人目が少ない裏道などを進んで来たようです。
それも、夜間を使って。
一通りの尋問が済んだ後です。
「宰相、この者を投獄し厳重な見張りをつけろ。
決して逃がす出ないぞ、セルベチア共和国に対する賠償請求の手札であるからな。
至急、セルベチア共和国に対する抗議文と賠償請求の準備をするのだ。
絶対にタダでは済まさぬぞ。」
宰相に指示を飛ばすハインツ王、それに対して宰相は…。
「御意に。
して、他の兵共はいかがなさりますか。
投獄するにしてもあれだけの数を収容することは出来ませぬぞ。
いっその事、全員を銃殺刑にでもしますか。」
命令に従っただけの兵を皆殺しというのはいくら何でも乱暴です。
収容することが出来ないという理由だけで…。
「あの兵達の処遇は私にお任せいただけませんか。
処刑してしまうなど、勿体ないです。
この国、いえ、この大陸の平和のために役立ってもらいましょう。」
私は、ハインツ王と宰相に対して一つの提案をしました。
1
お気に入りに追加
327
あなたにおすすめの小説
前世の記憶さん。こんにちは。
満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。
周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。
主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。
恋愛は当分先に入れる予定です。
主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです!
小説になろう様にも掲載しています。
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
婚約破棄なんて貴方に言われる筋合いがないっ!
さこの
恋愛
何をしても大体は出来る。
努力するけど見苦しい姿は見せません。
それが可愛げがないと学園で開かれたパーティーで婚約を破棄されるレア
ボンクラ婚約者に付き合うのも面倒だから、承知します!
婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る
拓海のり
ファンタジー
階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。
頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。
破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。
ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。
タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。
完結しました。ありがとうございました。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる