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第6章 異国の地を旅します
第108話 夕食前のひととき
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植物の精霊ココちゃんは止める間もなく、ウサギ狩りに行ってしまいました。
うちの子たちを紹介しようと思ったのですが、帰ってきてからですね。
私は、改めてアガサさんに詳しい自己紹介をすることにしました。
「改めて名乗らせていたただ来ます。
私の名は、シャルロッテ・フォン・アルムハイムと申します。
大陸にある神聖帝国の領邦アルムハイム伯国から参りました。
今日は一晩お世話になりますのでよろしくお願いいたします。」
「おやまあ、良い身なりをしているかと思えば、あんた、王族かい。
アルムハイム伯国という国は聞いたことがないけど、帝国は広いからね。
しかし、王族が精霊を連れているなんて珍しいね。
神聖帝国っていったら、教皇庁と密接な関係があるだろう。
布教の妨げとなりそうな、精霊信仰者なんて真っ先に迫害の対象になりそうなもんだが。」
「その辺のお話は今晩でもゆっくりさせて頂きます。
今は後の二人に自己紹介をさせてください。
リーナ、ご挨拶させていただきなさい。」
細かい話は夕食の後にでものんびりとすれば良いでしょう。
今は、リーナとアリィシャちゃんの紹介の方が先です。
「今晩はお世話になります。
私の名は、カロリーネ・フォン・アルトブルクと申します。
大陸にあるクラーシュバルツ王国からこの国に視察に参りました。」
「なんと、こっちも王族かい、しかし帝国の姫と中立国の姫が一緒に旅をしているのは珍しいね。
まあ、その辺のことも後でゆっくりと聞かせてもらおうかい。
で、あとはそっちのちびっこかい。ロッテの弟子とか言っていたかね。」
アガサさんは中々の知識人のようで、リーナの家名を聞いてすぐにクラーシュバルツ王国の王族だと分かりました。
さすがに、私のアルムハイム伯国はご存じなかったようですが。
「はい、そうです。
アリィシャちゃん、ご挨拶させて頂きなさい。」
「はーい。
アガサおばあちゃん、こんにちは。
わたしは、アリィシャといいます。
今は、ロッテお姉ちゃんのところで魔法を習っています。」
「おう、そうかい、そうかい。
まだ小さいのに礼儀正しいいい子だね。」
アガサさんはアリィシャちゃんの自己紹介を聞いて破顔します。
「ええ、それにとても魔法の資質に恵まれているのですよ。
この場所も最初に気付いたのはアリィシャちゃんでした。
私の袖を引いてここに龍穴があると指さしたのです。」
「それは、ずいぶんと魔力に対する感応度の強い子だね。
本当に将来有望な魔法使いの卵だね。」
ええ、アリィシャちゃんの魔力を感じ取る能力は一級品です。
アガサさんも感心しています。
「実は、他にも紹介したい子たちがいるのです。」
「おや、それはそこに控えているカーラという侍女以外にかい?」
「はい、みんな出てらっしゃい。」
「「「「「「「はーい!」」」」」」」
私の呼びかけに応えて現れた七人の精霊達にアガサさんは目を丸くしています。
「これは、本当に驚いたよ。
精霊を二体も連れているのだって珍しいのに、まだこんなにいたのかい。
おや、ココと同じ植物の精霊もいるじゃないか。
あとで、ココと話でもしてやっておくれ、あの子も喜ぶから。」
私はアガサさんにうちの子を一人一人紹介しました。
愛らしいうちの子達の紹介を笑顔で聞いていたアガサさんが尋ねてきました。
「昔はたくさんの精霊と契約していた者がいると聞いたことがあるけど…。
お前さん、いったい何者なんだい。」
「後でゆっくりお話しようかと思っていたのですが、私の素性だけ先にお話した方が良さそうですね。
私の住むアルムハイム伯国は国と言っても有名無実で、魔女狩りを躱す方便に過ぎません。
私は魔女狩りを逃れてアルム山脈の麓に隠れ住んでいた精霊と共にある一族の末裔なのです。」
私は、先祖の事や国の由来などをかいつまんでアガサさんに説明しました。
「精霊と共にある一族かい、昔はこの国にもそんな一族がいたらしいね。
たくさんの精霊達と共存していた集落があったらしい。
でも、それは大分昔の話さ、それこそ魔女狩りなんかよりずっと昔。
この地に聖教が入ってきてからは、この地に住む人たちは聖教の信仰を強いられて。
精霊を信仰する人達は姿を消していったのさ。
まあ、それでも魔女狩りの頃までは、お前さんの一族のようにひっそりと隠れ住んでいた者たちがいたようだがね。」
どうやら、アガサさんは精霊と共にある一族の末裔ではないようです。
アガサさんが人里離れたこの地に結界を張って精霊のココと一緒に暮らしているので、私のお仲間かと思っていました。
魔女狩りを逃れてここに隠れ住んでいた訳ではないのでしょうか。
私がそれを尋ねようとしたとき、外から元気の良い声が聞こえました。
**********
「御ばば、大猟だよ!
ウサギ、たくさんとれたから捌いて!
みんなにお腹いっぱい食べさせてあげて!」
「おっと、話はいったんお終いにしようかね。
あとは晩飯の後ででもゆっくりと聞かせてもらおうかしら。
ちょっと待っていておくれ、今、ウサギを捌いてしまうから。」
そう言って私との会話を打ち切ったアガサさんはココちゃんの声がした方へ歩いていきます。
私も興味を惹かれてアガサさんについていきました。
ココちゃんがウサギをどんな風に捕まえてきたのかを見たかったのです。
すると、そこには五羽もの野ウサギをツタで絡めてぶら下げて飛んでいるココちゃんの姿が…。
ウサギ、まだ生きています。
どうやら、植物の精霊だけあってツタを伸ばしてウサギを絡め捕っているようです。
よくドリーちゃんが悪い人にお仕置きするときに荊の蔓を伸ばして絡め捕るのと同じですね。
「ココ、よくやったね。
これだけあれば、豪勢なおもてなしができるよ。
さあ、ココは中に入っていな。
中にはお前のお仲間がたくさんいるからおしゃべりでもしてれば良い。」
ココちゃんの労をねぎらったアガサさんは、私に向かい言いました。
「若い娘っ子がウサギを捌くところなど見たら食欲をなくすだろう。
ココを連れて行って、お前さんの精霊たちに紹介しておくれ。」
そうですね、生きているウサギを絞めるところを見てしまうと食べられなくなるかも知れません。
ここは大人しくアガサさんの言葉に従うことにしましょう。
「ねえ、ロッテ。
お仲間をいっぱい連れてきたって本当なの?」
「ええ、ココちゃんと同じ植物の精霊もいるわよ、ドリーちゃんって言うの。
とっても気さくな子だから仲良くしてあげてね。」
「うわーい!
アタイと同じ植物の精霊に会うなんて久しぶりだよ。
早く行こう!」
ココちゃんはそう言って私の袖口を引っ張るのでした。
うちの子たちを紹介しようと思ったのですが、帰ってきてからですね。
私は、改めてアガサさんに詳しい自己紹介をすることにしました。
「改めて名乗らせていたただ来ます。
私の名は、シャルロッテ・フォン・アルムハイムと申します。
大陸にある神聖帝国の領邦アルムハイム伯国から参りました。
今日は一晩お世話になりますのでよろしくお願いいたします。」
「おやまあ、良い身なりをしているかと思えば、あんた、王族かい。
アルムハイム伯国という国は聞いたことがないけど、帝国は広いからね。
しかし、王族が精霊を連れているなんて珍しいね。
神聖帝国っていったら、教皇庁と密接な関係があるだろう。
布教の妨げとなりそうな、精霊信仰者なんて真っ先に迫害の対象になりそうなもんだが。」
「その辺のお話は今晩でもゆっくりさせて頂きます。
今は後の二人に自己紹介をさせてください。
リーナ、ご挨拶させていただきなさい。」
細かい話は夕食の後にでものんびりとすれば良いでしょう。
今は、リーナとアリィシャちゃんの紹介の方が先です。
「今晩はお世話になります。
私の名は、カロリーネ・フォン・アルトブルクと申します。
大陸にあるクラーシュバルツ王国からこの国に視察に参りました。」
「なんと、こっちも王族かい、しかし帝国の姫と中立国の姫が一緒に旅をしているのは珍しいね。
まあ、その辺のことも後でゆっくりと聞かせてもらおうかい。
で、あとはそっちのちびっこかい。ロッテの弟子とか言っていたかね。」
アガサさんは中々の知識人のようで、リーナの家名を聞いてすぐにクラーシュバルツ王国の王族だと分かりました。
さすがに、私のアルムハイム伯国はご存じなかったようですが。
「はい、そうです。
アリィシャちゃん、ご挨拶させて頂きなさい。」
「はーい。
アガサおばあちゃん、こんにちは。
わたしは、アリィシャといいます。
今は、ロッテお姉ちゃんのところで魔法を習っています。」
「おう、そうかい、そうかい。
まだ小さいのに礼儀正しいいい子だね。」
アガサさんはアリィシャちゃんの自己紹介を聞いて破顔します。
「ええ、それにとても魔法の資質に恵まれているのですよ。
この場所も最初に気付いたのはアリィシャちゃんでした。
私の袖を引いてここに龍穴があると指さしたのです。」
「それは、ずいぶんと魔力に対する感応度の強い子だね。
本当に将来有望な魔法使いの卵だね。」
ええ、アリィシャちゃんの魔力を感じ取る能力は一級品です。
アガサさんも感心しています。
「実は、他にも紹介したい子たちがいるのです。」
「おや、それはそこに控えているカーラという侍女以外にかい?」
「はい、みんな出てらっしゃい。」
「「「「「「「はーい!」」」」」」」
私の呼びかけに応えて現れた七人の精霊達にアガサさんは目を丸くしています。
「これは、本当に驚いたよ。
精霊を二体も連れているのだって珍しいのに、まだこんなにいたのかい。
おや、ココと同じ植物の精霊もいるじゃないか。
あとで、ココと話でもしてやっておくれ、あの子も喜ぶから。」
私はアガサさんにうちの子を一人一人紹介しました。
愛らしいうちの子達の紹介を笑顔で聞いていたアガサさんが尋ねてきました。
「昔はたくさんの精霊と契約していた者がいると聞いたことがあるけど…。
お前さん、いったい何者なんだい。」
「後でゆっくりお話しようかと思っていたのですが、私の素性だけ先にお話した方が良さそうですね。
私の住むアルムハイム伯国は国と言っても有名無実で、魔女狩りを躱す方便に過ぎません。
私は魔女狩りを逃れてアルム山脈の麓に隠れ住んでいた精霊と共にある一族の末裔なのです。」
私は、先祖の事や国の由来などをかいつまんでアガサさんに説明しました。
「精霊と共にある一族かい、昔はこの国にもそんな一族がいたらしいね。
たくさんの精霊達と共存していた集落があったらしい。
でも、それは大分昔の話さ、それこそ魔女狩りなんかよりずっと昔。
この地に聖教が入ってきてからは、この地に住む人たちは聖教の信仰を強いられて。
精霊を信仰する人達は姿を消していったのさ。
まあ、それでも魔女狩りの頃までは、お前さんの一族のようにひっそりと隠れ住んでいた者たちがいたようだがね。」
どうやら、アガサさんは精霊と共にある一族の末裔ではないようです。
アガサさんが人里離れたこの地に結界を張って精霊のココと一緒に暮らしているので、私のお仲間かと思っていました。
魔女狩りを逃れてここに隠れ住んでいた訳ではないのでしょうか。
私がそれを尋ねようとしたとき、外から元気の良い声が聞こえました。
**********
「御ばば、大猟だよ!
ウサギ、たくさんとれたから捌いて!
みんなにお腹いっぱい食べさせてあげて!」
「おっと、話はいったんお終いにしようかね。
あとは晩飯の後ででもゆっくりと聞かせてもらおうかしら。
ちょっと待っていておくれ、今、ウサギを捌いてしまうから。」
そう言って私との会話を打ち切ったアガサさんはココちゃんの声がした方へ歩いていきます。
私も興味を惹かれてアガサさんについていきました。
ココちゃんがウサギをどんな風に捕まえてきたのかを見たかったのです。
すると、そこには五羽もの野ウサギをツタで絡めてぶら下げて飛んでいるココちゃんの姿が…。
ウサギ、まだ生きています。
どうやら、植物の精霊だけあってツタを伸ばしてウサギを絡め捕っているようです。
よくドリーちゃんが悪い人にお仕置きするときに荊の蔓を伸ばして絡め捕るのと同じですね。
「ココ、よくやったね。
これだけあれば、豪勢なおもてなしができるよ。
さあ、ココは中に入っていな。
中にはお前のお仲間がたくさんいるからおしゃべりでもしてれば良い。」
ココちゃんの労をねぎらったアガサさんは、私に向かい言いました。
「若い娘っ子がウサギを捌くところなど見たら食欲をなくすだろう。
ココを連れて行って、お前さんの精霊たちに紹介しておくれ。」
そうですね、生きているウサギを絞めるところを見てしまうと食べられなくなるかも知れません。
ここは大人しくアガサさんの言葉に従うことにしましょう。
「ねえ、ロッテ。
お仲間をいっぱい連れてきたって本当なの?」
「ええ、ココちゃんと同じ植物の精霊もいるわよ、ドリーちゃんって言うの。
とっても気さくな子だから仲良くしてあげてね。」
「うわーい!
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