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第5章 渡りに船と言いますが…
第97話 幽霊屋敷だと言われましたが…
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サクラソウの丘にほど近い館を見せてもらうため、ミリアム首相は控え室に待たせてある不動産業者を呼んでくださいました。
すぐに現れた業者さんは私が希望する物件の資料を見た途端に顔色が曇りました。
「申し訳ございません。こちらの手違いで不適当な物件が混ざっていたようです。
こちらの物件は、提示させていただいた資料から外させていただきたいのですが…。」
業者さんは、私が希望する物件を不適当だとして、今回の候補から外そうとしました。
「君、こちらは我が国にとって大切なお客様なのだ。
場合が場合なら、国賓としてお迎えしても良い方なのだぞ。
その方が希望されている物件を何の説明もなしに、候補から外そうというのはどういうことだ。
せめて、何が不適当なのか説明くらいしたらどうだね。」
ミリアム首相が業者さんに対して苦言を呈すると、業者さんは青い顔をして慌てて話し始めました。
「実は、この物件、出るのです。」
「出るって、何がだ?」
「幽霊だと思うのですが…。
直接見た者がおらず、ハッキリしないのですよ。」
首相と業者さんのやり取りを聞いていると、どうやらその物件は曰くつきの物件のようです。
「見た者がいないのに何故幽霊が出るという話になっているのだ?」
「それがですね、夜毎、キッチンから物音がするとか、廊下をバタバタ移動する音が聞こえるとかで。
キッチン近くの部屋に住み込む下働きの者が気味悪がってすぐに辞めてしまうのです。
それに、誰も立ち入っていないはずの主人の書斎が夜のうちに片付けられていたりして…。
実害は出ていないのですが、持ち主も気味悪がってみんな二、三年もしないうちに手放してしまうのです。
前の持ち主も幽霊なんて迷信だと言って買ったのですが、結局一年もたずに手放しました。」
「なんだそれは?メイドの幽霊でも出ると言うのか?書斎の片付けとかキッチンとか。
しかし、何でそんな物件が混じっているのだ。
大切なお客様に紹介るするのだから、極上の物件だけを選りすぐれと指示したはずだが。
金貨一万枚もの予算なのだ、良い物件を紹介できるであろう。」
おやっ…。
「それが、閣下のご指示では、治安が良く高位貴族が住まわれるのに適した立地とのことでした。
土地建物については、高位貴族の向けの邸宅で相応の広さの土地の所有権が付いていることとの条件だったと理解しています。
その中で、予算に収まる物件を選りすぐるように部下に指示したのですが…。
この物件、敷地も広いですし、建物も築百年を経過しているとは思えないほど美麗なモノなのです。
この地区で金貨一万枚というのは通常なら破格の条件ですので、事情を知らない部下が候補に入れたのだと思います。
私がチェックした時に、この物件が曰くつきだということを失念しておりました。
今、この物件をご所望だとうかがって思い出したのです。」
ことと次第によると、これはとんでもない掘り出し物かも知れません。
二人の間で結論が出る前にこちらのペースに引き込まないと…。
「すみません、お話しに割り込むようで恐縮ですが、その物件を一度拝見できませんか?」
「見て頂くのは別にかまいませんが…。
よろしいのですか、曰く付きの物件ですよ?」
私の言葉に、業種さんはあまり乗り気でない返事を返してきました。
業者さんとしては成約の可能性の低い物件を見に行って余計な時間を費やすのは勘弁して欲しいといったところでしょうか。
きっと、小娘が興味本位で幽霊が出るという館を見たいと言っていると思っているのでしょう。
「ええ、かまいませんよ。
ところで、物は相談なのですが…。
そのような曰く付きの物件でしたら、少しディスカウントをお願いできませんこと?」
「まあ、塩漬けになっている物件ですので、多少の勉強はさせて頂きますが…。
その代わり、もし購入された場合に幽霊が出るというクレームは無しにしてくださいよ。
それで、いかほどをご希望なので?」
「それは、物件を見てからですね。
ただ、検討するとしたら最大金貨五千枚というところでしょうか。」
私は思い切り吹っ掛けてみました、もし私の想像通りなら銅貨の一枚も値切る必要はないのですが。
「半額ですか?
それは厳しいですよ。
正直申し上げて私の仕入れ値が金貨五千枚なのです。
もう二年も抱えているのですよ、その間の金利分だけでも大赤字ですよ。」
さすがに原価で売れというのは難しいでしょうか。
業者さんは、この物件の噂を聞いていて本当は仕入れたくなかったそうです。
売主が懇意にしている貴族であったため、断り切れずに渋々引き受けたのだと泣き言を言っていました。
でも、売れる見込みがない物件をいつまで抱えていても金利が嵩んで損失が膨らむだけだと思いますが…。
「君、仕入れ値分が回収できるのなら御の字ではないか。
いつ売れるかわからん物件を後生大事に抱えていても仕方がないであろう。
ますます金利が膨らんで損が大きくなるだけではないのか。
もし、レディーのお気に召すようであれば、ここで損切りしてしまえばどうなのだ。」
ナイスアシストです、ミリアム首相。
首相にそう言われると業者さんは返す言葉がないようです。
業者さんは私に向かって渋々言いました。
「分かりました。
物件を見て頂いて、お気に召していただけるようであれば、金貨五千枚まではディスカウント致します。
ただし、その場合は先程申し上げた通り幽霊に関するクレームは受け付けません。
あともう一つ、やはり手放したいということになられても、私はお引き受けいたしませんので予めご了承頂きたく存じます。」
大勝利です。
これで、後は私の想像通りであれば即買いです。
予想が外れれば、買わなければよいだけなのですから。
**********
首相が用意してくださった馬車で郊外の物件を見に行くことになりました。
何故か、私の隣にはミリアム首相が腰掛けています。
目の前では業者さんが緊張して固くなっていました。
仕事で官邸に呼ばれることはあっても、馬車に同乗したことは無いようです。
何と言っても首相専用の馬車だそうですから。
「私が物件を紹介すると言ったのだから、最後まで見届けない訳にはいかない。
何と言っても、我が国の恩人に対する感謝の印なのだからね。
本来であれば我が国の予算でプレゼントしたいくらいなのだが、公にできる功績ではないものだから申し訳ない。」
と言うことで、ミリアム首相は、私が業者とのやり取りで不利になることが無いように、見届けてくださるつもりのようです。
馬車に揺られること半時ほど、美しく咲き誇るサクラソウの丘を背にした広いお屋敷に到着しました。
敷地の後ろに広がるサクラソウの丘が借景になっていて素晴らしいです。これだけで購入を決めてしまいそうです。
「なんと、予想以上に素晴らしい屋敷で驚いた。」
ミリアム首相が呟きました。
「ええ、そうでしょう。
この立地に、この敷地面積、それも賃借でなく土地の所有権付きです。
本来であれば、金貨二万枚はしても不思議ではないのです。
どうぞ、中をご覧ください。」
業者さんに案内された館の中は、正面から入ってすぐが吹き抜けの広いホールになっていてます。
南向きの二階部分に明り取りのガラス窓があって、昼間はとても明るくて心地よい空間でした。
「この建物が築百年を経過しているというのか?
とても信じられない、まだ十年、せいぜい二十年位しかたっていないようではないか。」
「そうでございましょう。
この物件が、土地建物としては極上の物件であることがお分かりいただけましたか。
幽霊が出るといういう噂さえなければ、金貨三万枚でも買い手が付くと思うのですけどね…。」
ミリアム首相が称賛の言葉を漏らすと業者さんがそれに追従しました。
しかし、同時に落胆の色も見せています。
幽霊が出るという噂さえ無ければ儲けるチャンスだったのにと、悔しい思いをしているのでしょう。
そんな業者さんに申し訳ないとは思いつつも、私は気づかれないようにほくそ笑むのでした。
すぐに現れた業者さんは私が希望する物件の資料を見た途端に顔色が曇りました。
「申し訳ございません。こちらの手違いで不適当な物件が混ざっていたようです。
こちらの物件は、提示させていただいた資料から外させていただきたいのですが…。」
業者さんは、私が希望する物件を不適当だとして、今回の候補から外そうとしました。
「君、こちらは我が国にとって大切なお客様なのだ。
場合が場合なら、国賓としてお迎えしても良い方なのだぞ。
その方が希望されている物件を何の説明もなしに、候補から外そうというのはどういうことだ。
せめて、何が不適当なのか説明くらいしたらどうだね。」
ミリアム首相が業者さんに対して苦言を呈すると、業者さんは青い顔をして慌てて話し始めました。
「実は、この物件、出るのです。」
「出るって、何がだ?」
「幽霊だと思うのですが…。
直接見た者がおらず、ハッキリしないのですよ。」
首相と業者さんのやり取りを聞いていると、どうやらその物件は曰くつきの物件のようです。
「見た者がいないのに何故幽霊が出るという話になっているのだ?」
「それがですね、夜毎、キッチンから物音がするとか、廊下をバタバタ移動する音が聞こえるとかで。
キッチン近くの部屋に住み込む下働きの者が気味悪がってすぐに辞めてしまうのです。
それに、誰も立ち入っていないはずの主人の書斎が夜のうちに片付けられていたりして…。
実害は出ていないのですが、持ち主も気味悪がってみんな二、三年もしないうちに手放してしまうのです。
前の持ち主も幽霊なんて迷信だと言って買ったのですが、結局一年もたずに手放しました。」
「なんだそれは?メイドの幽霊でも出ると言うのか?書斎の片付けとかキッチンとか。
しかし、何でそんな物件が混じっているのだ。
大切なお客様に紹介るするのだから、極上の物件だけを選りすぐれと指示したはずだが。
金貨一万枚もの予算なのだ、良い物件を紹介できるであろう。」
おやっ…。
「それが、閣下のご指示では、治安が良く高位貴族が住まわれるのに適した立地とのことでした。
土地建物については、高位貴族の向けの邸宅で相応の広さの土地の所有権が付いていることとの条件だったと理解しています。
その中で、予算に収まる物件を選りすぐるように部下に指示したのですが…。
この物件、敷地も広いですし、建物も築百年を経過しているとは思えないほど美麗なモノなのです。
この地区で金貨一万枚というのは通常なら破格の条件ですので、事情を知らない部下が候補に入れたのだと思います。
私がチェックした時に、この物件が曰くつきだということを失念しておりました。
今、この物件をご所望だとうかがって思い出したのです。」
ことと次第によると、これはとんでもない掘り出し物かも知れません。
二人の間で結論が出る前にこちらのペースに引き込まないと…。
「すみません、お話しに割り込むようで恐縮ですが、その物件を一度拝見できませんか?」
「見て頂くのは別にかまいませんが…。
よろしいのですか、曰く付きの物件ですよ?」
私の言葉に、業種さんはあまり乗り気でない返事を返してきました。
業者さんとしては成約の可能性の低い物件を見に行って余計な時間を費やすのは勘弁して欲しいといったところでしょうか。
きっと、小娘が興味本位で幽霊が出るという館を見たいと言っていると思っているのでしょう。
「ええ、かまいませんよ。
ところで、物は相談なのですが…。
そのような曰く付きの物件でしたら、少しディスカウントをお願いできませんこと?」
「まあ、塩漬けになっている物件ですので、多少の勉強はさせて頂きますが…。
その代わり、もし購入された場合に幽霊が出るというクレームは無しにしてくださいよ。
それで、いかほどをご希望なので?」
「それは、物件を見てからですね。
ただ、検討するとしたら最大金貨五千枚というところでしょうか。」
私は思い切り吹っ掛けてみました、もし私の想像通りなら銅貨の一枚も値切る必要はないのですが。
「半額ですか?
それは厳しいですよ。
正直申し上げて私の仕入れ値が金貨五千枚なのです。
もう二年も抱えているのですよ、その間の金利分だけでも大赤字ですよ。」
さすがに原価で売れというのは難しいでしょうか。
業者さんは、この物件の噂を聞いていて本当は仕入れたくなかったそうです。
売主が懇意にしている貴族であったため、断り切れずに渋々引き受けたのだと泣き言を言っていました。
でも、売れる見込みがない物件をいつまで抱えていても金利が嵩んで損失が膨らむだけだと思いますが…。
「君、仕入れ値分が回収できるのなら御の字ではないか。
いつ売れるかわからん物件を後生大事に抱えていても仕方がないであろう。
ますます金利が膨らんで損が大きくなるだけではないのか。
もし、レディーのお気に召すようであれば、ここで損切りしてしまえばどうなのだ。」
ナイスアシストです、ミリアム首相。
首相にそう言われると業者さんは返す言葉がないようです。
業者さんは私に向かって渋々言いました。
「分かりました。
物件を見て頂いて、お気に召していただけるようであれば、金貨五千枚まではディスカウント致します。
ただし、その場合は先程申し上げた通り幽霊に関するクレームは受け付けません。
あともう一つ、やはり手放したいということになられても、私はお引き受けいたしませんので予めご了承頂きたく存じます。」
大勝利です。
これで、後は私の想像通りであれば即買いです。
予想が外れれば、買わなければよいだけなのですから。
**********
首相が用意してくださった馬車で郊外の物件を見に行くことになりました。
何故か、私の隣にはミリアム首相が腰掛けています。
目の前では業者さんが緊張して固くなっていました。
仕事で官邸に呼ばれることはあっても、馬車に同乗したことは無いようです。
何と言っても首相専用の馬車だそうですから。
「私が物件を紹介すると言ったのだから、最後まで見届けない訳にはいかない。
何と言っても、我が国の恩人に対する感謝の印なのだからね。
本来であれば我が国の予算でプレゼントしたいくらいなのだが、公にできる功績ではないものだから申し訳ない。」
と言うことで、ミリアム首相は、私が業者とのやり取りで不利になることが無いように、見届けてくださるつもりのようです。
馬車に揺られること半時ほど、美しく咲き誇るサクラソウの丘を背にした広いお屋敷に到着しました。
敷地の後ろに広がるサクラソウの丘が借景になっていて素晴らしいです。これだけで購入を決めてしまいそうです。
「なんと、予想以上に素晴らしい屋敷で驚いた。」
ミリアム首相が呟きました。
「ええ、そうでしょう。
この立地に、この敷地面積、それも賃借でなく土地の所有権付きです。
本来であれば、金貨二万枚はしても不思議ではないのです。
どうぞ、中をご覧ください。」
業者さんに案内された館の中は、正面から入ってすぐが吹き抜けの広いホールになっていてます。
南向きの二階部分に明り取りのガラス窓があって、昼間はとても明るくて心地よい空間でした。
「この建物が築百年を経過しているというのか?
とても信じられない、まだ十年、せいぜい二十年位しかたっていないようではないか。」
「そうでございましょう。
この物件が、土地建物としては極上の物件であることがお分かりいただけましたか。
幽霊が出るといういう噂さえなければ、金貨三万枚でも買い手が付くと思うのですけどね…。」
ミリアム首相が称賛の言葉を漏らすと業者さんがそれに追従しました。
しかし、同時に落胆の色も見せています。
幽霊が出るという噂さえ無ければ儲けるチャンスだったのにと、悔しい思いをしているのでしょう。
そんな業者さんに申し訳ないとは思いつつも、私は気づかれないようにほくそ笑むのでした。
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