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第48話 「今のオレは」
しおりを挟むあの「元カノ」さんは、エミさんという、同じ大学の三年生だ。
つい数か月前まで、青葉先輩の「恋人」だったひと。
同じ大学だけど学部は違う。飲み会で知り合って、そこから仲良くなってつきあうことになった、というのは以前聞いたことがある。
それから、夏になる少し前、エミさんがドイツに短期留学をすることになったらしい。それがきっかけで、自然消滅、というほどでもないけれど、とくに喧嘩もなく穏便に別れた、らしい。
こういうことは青葉先輩が映研のみんなといるときに話していることだったり、他のひとにそれとなく聞いて知ったことだ。
エミさんと別れたあとの先輩は、薬指にはめていた指輪を外すくらいで、特に元カノに対して愚痴を言うことも、話題に上げることもなかった。
僕はといえば、その指に新しい指輪がはめられていないことを確認しては安心する、という情けない日々を過ごして。
あのピアスをあけた日。もう二度と話せなくなるだろうと思っていたのに、まさか先輩とつきあう、なんてことになって。
バカな僕は、何度も気を引き締めようとしても、結局この夏の間、浮かれていたんだろう。
全力で逃げ帰ってきて、辿り着いた自室。
遠くで、花火が打ちあがる音が聞こえる。それにあわせて藍色の空は一瞬明るくなり、暗い部屋を明るく照らす。
けど、花火の形も見えない部屋はすぐにまた暗くなる。
真っ暗な部屋の真ん中に、ひとり。
力がはいらないままに座り込む。
立っている力も、たまに白くなる空を隠すためにカーテンをかける余裕も、なにもなかった。
先輩と別れて留学したエミさんは、もともと数か月の短期留学だったから、夏が終わる前に返ってきた。後期が始まるタイミングに合わせたんだろう。
さっき青葉先輩が「もうこっち帰ってきてたんだ」って言っていたとおり。
倒れるように、冷たいフローリングの床に沈み込む。頬にあたる床の感触がひやりと冷たい。
あの会話のとおりだったら、青葉先輩は元恋人の彼女が留学を終えてたことも知らなかったんだろう。連絡をとったりはしていなかった、んだろう。
公園で会ったのも偶然みたいだった。
青葉先輩が、僕に黙って、元カノと連絡を取っていたり、会う約束をしていたとかは、さすがに思いはしない。
花火大会で出会ったのは、偶然なんだろう。
それくらいのことを考えられる程度には、頭はきちんと動いている。
でも、だから、なんだっていうんだ。
そもそも、もし青葉先輩が元カノと連絡をとっていたとして。それを僕に全部報告しなきゃいけない、なんて決まりなんてない。
他の人と遊ぶときに、いちいち僕の許しが必要だなんてこと、ない。
だから、さっきは連絡をしてなくっても。今、花火を見ながら、次会う約束を二人で交わしていたとしても。
それを止める権利なんて、僕にあるのか?
その答えは決まっている。
そんな権利、あるわけない。
先輩は浮気はダメ、と言っていたけれど。
もしも、僕がそれを止めるということは、二人が会っていることを浮気だと、認める必要があって。
つまり――先輩が僕以外の人に、興味を持っているということを、認めることで。
夏の生ぬるい気温は消えたように、床の冷たさだけが身体へ広がって、全身が凍っていく。
もともとつきあっていたんだから、好意的な感情を互いに抱いていたはずで。
焼け木杭には火が付き易いだとか、元さやとか、そういう言葉がある通り。
二人とも嫌いあって別れたわけではない、というのは事実で。
短期留学していたときは、どうしようもない時差と距離という問題があったけど、帰ってきた時点でそこには問題はないわけで。
合宿のとき。僕は先走ってナツメさんと青葉先輩が、つきあうんじゃないかと疑った。そのときはナツメさん自身に興味がないと青葉先輩はハッキリ言った。
でも今回の場合はどうだ。
実際、昔、ともいえないくらい、つい最近まで、二人はつきあっていた、という実績がある。
吐き気がする。気持ち悪い。
タールみたいな黒いねばねばしたものが心臓の中で生まれている。吐き出したいのに、それは左心室も右心房も少しずつ黒いタールで染め上げて。心臓から送り出される血液が、全身に薄汚い黒を送りこんでいる。
真っ暗な部屋の中で、スマートフォンが光る。
さっきから何度も鳴っていて、何度も無視していた。
何度も画面に表示される『三木 青葉』という名前。
いい加減、なにかひとつ、言い訳をしなきゃ。このままだと先輩に迷惑と心配をかけ続けることになる。
けど、今、先輩の声を聞いて平常でいられる自信なんてまるでなくって。
凍った指先を無理やり動かして、画面をタップする。
『途中で帰ってすみません。でも今日はもう、ちょっと時間作れなさそうなので、僕のことは気にしないでください』
本当と嘘を少しずつ混ぜたメッセージを送って、電源を切る。
時間を作れないというのは、先輩からしたら、一応はシノザキたちと合流したことになっている僕が、同級生と盛り上がって時間が作れない、と思ってもらえる、かもしれない。
けど本心から、いま、先輩の話を聞く余裕のある時間は作れそうになかった。
真っ暗な部屋の床の上で目を閉じる。
フローリングが無機質な固い冷たさを身体に広がる。
気づけば、外の花火はおさまっていて。
静寂と、暗い、暗い空だけになっていた。
現実から逃げるように、かたくかたく目を閉じて、眠ってしまおうとする。
そういえば。
約束してから初めて、先輩と、電話をしない日になったな、と頭の片隅でぼんやり考える。
◆
ピンポーン、という間抜けな音で瞼を開ける。
固い床で寝ていたから体が痛い。あと、浅い眠りでみた夢はイヤな夢ばっかりだった気がする。
ピンポン、とまた玄関のチャイムが鳴る。
まだ部屋は暗くて、さっき寝てからそんなに時間はたっていないようだ。スマートフォンの電源を落としているから詳しい時間はわからない。
ピンポン、と急かすように三度目のチャイムが鳴る。
電気のついていない廊下の向こう、玄関の前に立っている人を思い浮かべる。
凍っていた心臓が動き出して、バクバク鳴る。それと同時に冷たい血流が脳に流れて、頭の後ろがズキズキする。
僕が借りている、このアパートの部屋はよく人がくる。飲みに来たり、終電を逃して宿替わりにしたり。だから、友人や映研の誰かがきた可能性もちろんある。
でもこのタイミングで、僕の部屋にわざわざ夜訪ねてくる、人なんて。
見えない玄関の先に、きっと立っているその人の姿を鮮明に思い浮かべる。
紺色のトップスに、シンプルなチノパン。短い黒髪からのぞく、赤いピアス。
冷たい身体は、感情も凍えさせたようだ。
もっと動揺して、緊張して、困惑すると思っていたのに。
ただ、冷たい心臓の中に、黒いタールがへばりついて、把握できない、恐怖に似たなにかが、ただただへばりついている。
漠然と「こわい」っていう感覚が、ぴったりとくっついている。
それでも、このまま無視するわけにもいかない。
重たい身体を動かして、廊下を進む。
ガチャリ、とドアのカギを外す。
ドアを開こうとしたのと、向こうが開けるのはほとんど同時だった。
そこに立っていたのは予想通りの姿で。
夏らしい麻のシャツに、チノパン。その耳には、まだ、深くて赤いピアスが耳におさまっている。
予想と違っているところがあるとしたら、いつもより黒髪が乱れてて、すこし汗をかいているくらいだろうか。
眉にしわを寄せていた先輩は一瞬安心したような顔をして、それから暗い部屋の様子を見て、また眉間にしわをきざむ。
「……入っていい?」
先輩がこの部屋にはいったら、きっとあの話になるに違いない。
脚から凍った水に突っ込んだように、ぞくりと大きな恐怖が広がっていく。
怖さに支配されながら、先輩が真剣な目で見つめてきているから。素直にうなずいた。
玄関に青葉先輩がはいってくる。
青葉先輩は暗いままの廊下の奥を見てかすかに逡巡して、靴を脱がないままそこに立っていた。
僕は先輩と目を合わせられなくて俯く。
先輩からすこしだけ香ってくる、外の匂い。草っぽい匂いに、アルコールが混じったお祭りの匂い。
いまが何時かわからないけど、多分お祭りが終わっても連絡がとれないままだったからここにきたんだろう。
僕が自分の部屋に帰っているかなんて、わからなかったはずなのに。
「……いきなり来て、ごめん」
ちがう。
青葉先輩が謝る必要なんてない。
スマホの電源を切ったのは僕自身で。
先輩のことだから、きっと連絡をしてくれていたはずで。それに気づかなかったのも、見ようとしなかったのも、僕自身だ。
だから、そんな、先輩のほうがいつもより強張って、緊張してるみたいな声なんてする必要もない。
「具合、悪いの?」
ずっと身体が冷たい。顔はきっと青白くなっているだろう。
体調は、よくない。だけどその原因が風邪とかじゃないことくらいわかっている。
小さく首を横に振る。先輩の顔は見れないままだった。
ずきり、と心臓に氷柱が刺さる。
ああ、なんで、そんな風に優しくて、こんな僕を心配なんかしてくれるんだろう。
いきなり逃げた僕のことを、もっと、責めて、詰っていいのに。
「コーヨー」
下を向いている視界に、先輩の青い靴と、大きな手がうつりこむ。
「手、握っていい?」
なんで。そう思ったけど、断る理由は、持ち合わせていない。
ゆっくり近づいてくる手から逃げれずに、ただバカみたいに突っ立っている。
大きな掌が、固く握り込んでいる指ごと包み込む。
じんわりとした熱が伝わってくる。だけど、その熱は、冷えた心臓から送り込まれた血を温めはしなかった。
それでもぎゅうっと力強く握り込まれるのはわかる。先輩の温もりとやさしさ。
「なにもない」
何の前置きもなしに、ハッキリと先輩は言い切った。
「さっき会ったのはホントに偶然で、連絡も、コーヨーとつきあってから、一度もとったことない」
ぐっ、と固く閉じた手を握る力が強まる。
「今のオレは」
こつん、と額と額を合わせられる。
そんなに近づかれたら、困る。
「コーヨーのものだよ」
泣きそうになってる顔を、見られてしまうじゃないか。
震える嗚咽を噛み殺して、歯を食いしばる。
泣くのを我慢していることなんてとうに見抜かれていて。甘やかすように先輩は目尻や頬に、雪みたいな軽いキスを落とす。
その雪がじわり、と肌の上で溶けて、ずっと失っていた温もりが広がってくる。
その熱につられるように、とうとう我慢しきれず、目から涙がこぼれた。
「ご、め、っ、なさ」
「いいよ」
あの場から怖くなって逃げたこと、連絡を無視していたこと。ここでいきなり泣き出したこと。いろんなことを含んだ謝罪は、ひくつく喉で上手く音にならなかった。それでも先輩は、そんな不器用な泣き方も謝罪も、全部抱きしめてしまう。
「いいよ。大丈夫」
名残惜しそうに離れた手は、僕の背中に回る。
必然、僕の顔は先輩の胸に当たって。先輩のシャツを涙で濡らしてしまう。
「コーヨーの泣き顔見られるのは、オレの特権だろ?」
優しい仕草で背中を撫でられる。
ほんとうに、なんで。
「泣いてるコーヨーを甘やかせるのも、オレだけだろ?」
確認するように耳元で囁かれて、先輩からもらったピアスにキスされる。
一人で真っ暗な部屋にいた時だってでなかった涙が、先輩の熱に触れただけで、簡単にあふれてしまう。
ふつうなら。元カノと偶然会っただけで、いきなりその場から嘘をついて逃げて、連絡しないで、泣き出すとか、面倒くさくて仕方ないと思う。僕だって自分のどうしようもない臆病な心がイヤで、こんな自分嫌いでしかない。
なのに、わざわざいるかもわからない僕の部屋にきてくれて。そのうえ、こんな風に甘やかす。
氷はドロドロに溶けて、溶けたぶんだけ涙になってでくるみたいだった。
「すみ、ませ、ん。ずっと、こんな」
いつまでたっても止まらない涙に、服を濡らし続けることが申し訳なくてたどたどしく口にする。
「大丈夫。むしろコーヨーの泣き顔見れるの、ちょっと嬉しいし」
「趣味、わるい、ですよ」
「前にもそんなこと言われたな」
そういえば、先輩の部屋に言った時に、確かそんな会話をした。あのとき先輩は。
「うん、やっぱ。コーヨーが責任とって?」
あの時と同じ言葉で、からかうように先輩が言う。
あの時と違うのは。
僕は反論を示すように、軽く先輩の肩を叩いて。
先輩は笑って、僕にキスをする。
そのまま何度もキスをされる。涙のあとを唇がたどる。
こんな風に、先輩とキスをすることを、受け入れている自分がいるなんて、あの時はまるで思っていなかった。
そうやってじゃれつかれているうちに、ほとんどの氷は溶けたのか、視界はまだ滲んでいるけど、泣き止んだ。
先輩は腕のかこいを外さないまま、瞼にキスする。
「不安にさせて、ごめん」
「そっ、れは、ちがい、ます。先輩の謝る、ことじゃない、です。僕のほうこそ、ごめんなさい」
ふるふると首を横に振る。
本当に、先輩が謝る必要はないんだ。
だって、僕は。
「うーん。じゃあ……デートを先に帰ったことのお詫びだけ、貰ってもいい?」
「え? は、い」
小さな嘘をビール一杯で許されたことを思い出す。そんな等価にもならない等価交換で、許してもらえるなら。
そう思った僕に、先輩は悪戯っ子の笑顔をつくる。
「じゃあ、つけて」
「つける? なにを、ですか?」
「キスマーク」
「…………え?」
楽しそうに上がっている唇と、その言葉と、状況がマッチしなくて間抜けな返事をしてしまう。
「虫除けになるし。そうだなー、ここら辺につけて」
ぐいっと先輩は自分の襟元を広げる。
隠れていた鎖骨があらわになる。その鎖骨の下あたりを指でトントンと叩いて「ここ」と指し示す。
服を着ていたら隠れるかどうかギリギリのライン。もし覗き込まれたりしたら、見られるかもしれないところ。
「ちゃんとコーヨーのものって、マーキングしてよ」
にやっと笑って、先輩は自分の肌をさらす。
そんな、まさか、誰かに見られるかもしれない。そんなところ。いや、服で隠れるくらいだし。でも「虫除け」って言ってたから、むしろ先輩は見られてもいいと思っているのかもしれない。
それでも、勝手に帰ったことは事実で。だいたいそれ以上に迷惑と心配をかけてしまっている。
「……わかりました」
ぐっと唇を引きむすんで、目の前にあらわになっている肌に口づける。
少し唇をあけて、歯を肌に立てる。
あんまり力をいれたら、あまりにもソレっぽすぎるかもしれない。そう思ってすこし力を緩めようとした。けど。
公園で、先輩の前に立っていた、あの人を思い出す。
あのとき、もし、ちゃんと見えるところにキスマークがあったら。
今の先輩は。
僕のなんだと、示せたかもしれない。
「くっ……」
あの時の昏い気持ちが浮かび上がった瞬間、思った以上に力が入ってしまったようだった。
先輩の漏れ出た声にハッとして慌てて離す。
そこには、淡い赤色なんてかわいいものじゃなくて。
歯のあとが残る、紫がかった赤いしるしがあって。
その毒々しさが、自分の醜さを表しているようで。
「あっ……」
自分の昏い欲望が形になっていることに血の気が引きそうになる。
慌てて先輩を見て謝ろうとしたら。
「はは、めっちゃしっかりついてるじゃん」
嬉しそうに、満足そうに、薄汚いキスマークを撫でていて。
そんな顔を見たら、謝ろうとした言葉が引っ込む。
「もっとつける?」
「つけ、ません」
「ちえー。なんだ」
もっとつけてくれていいのに。そんな風に先輩が呟くけど、それは聞かないふりをした。
それから、本当はきちんと謝りたいことを、飲み込んだ。
先輩が言ったことは、全部予想通りだった。
元カノと連絡とってないことも、偶然会っただろうことも。
だから先輩が謝る必要なんて、本当になくて。
だって、僕が謝るべきことは。
そのこともわかってて。先輩の優しさもわかってて。
それなのに。
青葉先輩のことを、信じ切れない。
そのことを、正直に謝るべきなのに、僕は怖くて。
その言葉は飲み込んで、残った氷の欠片が心臓に刺さったままだった。
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