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第27話 「夜這いしてくれる?」
しおりを挟む合宿初日。空は快晴だった。
宿泊するコテージは大学から車で三時間ほどの湖近くにある。
山を超えたところにある湖は、キャンプをしにきたり、併設されたホテルや温泉へ訪れる観光客もそこそこいるところだ。
車が瑞々しい緑に覆われた細い山道をくぐりぬけた先には、空に広がる澄んだ水色と、その色をそのまま映しとったような湖が広がっていた。
車にのっていたメンバーが「おー湖! 湖! あとで泳ぎにいこうぜ」「鹿出たりせえへんのかな?」と騒ぎ出す。
「撮影のロケにきてるんだ。遊ぶのはいいが、手伝いはちゃんとしてくれ」
注意したのはガチ班メンバーの主力の一人、撮影監督のオリヅルさんだ。撮影、映像に関して、今の映研でこの人の右にでるものはいない。
常に眉間にしわをよせていて、いかにも几帳面そうなイメージだ。言葉も少しきつめだ。とはいっても、真面目で仕事には厳しいけど、面倒見がいいことがあって、みんな愛称でオリヅルさんとかツルさんと呼んでいる。ちなみに本名は折出鶴彦だ。
今も注意した後で「観光の時間はちゃんととってある」と付け足している。
湖を横目に、観光客の多い通りを車で10分ほど進む。賑やかな観光客の声が遠くなり、静かになったところにそのコテージはあった。
青空と芝生の緑の中に、二階建ての白く塗装されたコテージ。
白の木目のコテージは綺麗な外観をしていて、テラスから横に併設されているバーベキューができる場所に直接出られるようだった。
絵本に出てきそうな愛らしい小屋を、二回りほど大きく、かつモダンにしたような外見だった。
光を反射しそうな白いコテージは、芝生の緑と青空の雰囲気もあわさって、いかにも、という雰囲気だった。
「思ったよりキレイそうじゃん。もともとは貸別荘なんだっけ?」
「あー車ずっと乗ってんのつかれたー」
「おい、撮影機材おろすから手伝え」
ガチ班の上級生が指示をするが、全体的に浮ついた雰囲気は冷めない。
その気持ちもわかる。先程の湖の光景と、目の前の開放的な自然の中にあるコテージを見れば気分もあがる。
そんな中、全員が乗り切ることはできなかったので、何台かに分けた残りの車が到着してきた。がやがやと映研のメンバーが増える。
「おー、よさそうなとこだな」
あとから着いた車の中から、薄水色のシャツとチノパンという涼し気な恰好の青葉先輩が降りてくる。
感嘆したように周りを見回してから、ふいに撮影機材をおろしていた僕のほうに目を止める。そのままこちらに近づいてきた。
「けっこー陽ざし強いから、ちゃんと帽子かぶっとけよ」
そういって、僕がかぶっていた帽子の鍔を深く下げてくる。
このキャップも、ついでに着ているパーカーも、前に先輩からもらったものだ。本当は持ってくるか悩んだけど、先輩からもらったものを身に着けていると、特に他の人がいるときにそうすると嬉しそうにするから、結局着てきてしまった。
今も嬉しそうに笑って見下ろしてくる。恥ずかしくなってうつむこうとしたら、キャップを深くかぶり直させるのにあわせて、先輩の手が僕の耳たぶをかすった。
わざと、髪の毛で隠れているはずの、ピアスをかすめて。
一瞬のことだったけど、それはまるで、二人きりの時にされることを思い出すような、触り方で。
みんなの喧騒も一瞬聞こえなくなった。唯一認識できるのは、目の前の、晴れた空に負けないような、笑顔を浮かべる青葉先輩だけ。
きちんと耳が隠れるように帽子と髪の毛を整えた後、青葉先輩は「んじゃまたあとでな」と普段通りの声で、まだ荷下ろしが終わっていない車のところへ向かっていく。
それに反応できないまま、絶対わかっていて、やった、と確信した。
今すぐ、左耳を握って、動揺と不安と先輩に触ってもらえたことへの歓びを耐え抜きたい。だけど、下手な行動をここでして目立つのはまずい。
なんだか、最近、先輩は周りにバレなかったらなんでもしていいと思っているんじゃないか。なんでも、は言い過ぎかもしれないけど、ほんの少しの触れ合いなんかは、他の人に見られてなければ大丈夫、と思っている気がする。
もしも、僕と先輩のことが周りにバレたら青葉先輩に迷惑がかかる。それは避けたくて、今回の合宿も、きちんと先輩と後輩の距離を保とうと、していたのに。
ただ、正直この程度の接触や距離感だったら、周りが変だと思わないというのは、わかる。
先輩はあくまで普段通りの表情と声だし、ちらりと『先輩』の枠をこええることをするときは僕以外に気づかれないようにしている。
なにより、元々先輩は周りを気遣ったり優しくすることが多いから、僕へのこういったことが、時別扱いに見えない、というのがある。
「サカイさん、その食材はオレが運ぶから、先にいってコレどこ置けばいいか確認しといてくれる?」
「あ、青葉さん。ありがとうございます!」
現に今も、合宿中の食材がはいったダンボールを運ぼうとした一年女子のサカイさんからさりげなく荷物を代わりに持つ。さらにいえば、ただ代わりに持つだけじゃなくて、別の作業を指示することで相手に必要以上の感謝や罪悪感を抱かせない。
そういった上手い優しさを、どんな相手にもするから、男女関係なく会話をするし、距離が近くなることもある。
だから、先輩の優しさは、決して僕だけが、特別なわけじゃない。
先輩のそういうところはすごいと思うし、尊敬している。だから、他の人にも同じように向ける優しさを見て、胸がちりりと焼けたような気分になるのはおかしい。
僕もいくつかの荷物を持って、コテージの中にはいっていく。
「おー、リビング広いなー」
「これ寝るとこってに二階?」
建物の中も、外観の期待を裏切らないつくりだった。
左手側に大きなテラスに通じるリビングが広がっている。大きめのソファが何個も置かれて、壁には大画面のテレビがつけられている。広々としていて居心地がよさそうだ。
「お前らの寝るところは2階の大部屋。男女で適当にわけて、布団は物置から運んでくれ。ああコーヨー、撮影機材はこっちに持ってきてくれ」
オリヅルさんがリビングとは反対側の廊下の奥を指さす。個室らしき扉がふたつあって、片方をガチ班のメンバーが使うらしい。
「えー、個室はガチ班が使うんですかー?」
「撮影はじまったら編集とかで徹夜とか普通だからな、お前ら夜な夜な脚本や編集の打ち合わせとかしている声聞きながら眠りたいのか?」
「すんません、なんでもないですー」
下級生の文句を一括したオリヅルさんの言葉に苦笑しつつ、大人しく撮影機材を運び込む。先行して到着していたガチ班のメンバーが、パソコンやモニターの配線をしている。
「機材ここ置いときますね。あれ、監督はいないんですか?」
「あー、ネコさんならナツメさんと一緒にロケハンついでにそこらへん軽く回ってる。そろそろ戻ってくるんじゃないかな」
上級生の編集担当が答える。
ガチ班の監督の猫柳さんは、ネコさん、と呼ばれている四年生の女性だ。
監督というのはガチ班、つまり映研の中でも真面目に自主製作映画を作ったりするメンバーの中で、監督という立場にについている。基本的に三度の飯よりも映画が好き、という人だ。
その時、玄関のほうがざわっと賑やかな声がする。
「ナツメさん、荷物持ちますよ!」
「大丈夫ですよ、これくらいは自分で持てます。猫柳さん、問題なかったですか?」
「もーばっちりサイコ―。さっきの湖の反対側で立ってるとこの構図がよかったから、ちょっと脚本に入れられないか検討しないとな」
小型のカメラを持ったケイタさんがあれこれ話しかけている相手は、演劇部のナツメさん、だろう。
写真で見た通りの美人だった。
スラリとした高い身長、長い黒髪がさらさらと揺れる。ぱっちりした目に長い睫毛。すっと通った鼻筋に、穏やかな笑みを浮かべる赤い唇。
アウトドア環境ということもあってかカジュアルな恰好だが、白いデニムにオフホワイトのカーディガン、と着こなすのが難しいコーディネートを違和感なく、むしろナツメさんの凛とした綺麗さを引き立たせている。
なるほど、これはケイタさんが美人だと囃し立てるのもわかる、と頷いてしまう。
横にいる監督のネコヤナギさんも高身長だ。しかし格好はナツメさんとは対照的に、邪魔だといわんばかりに前髪ごとひっつかんで結ばれた髪。細いフレームの眼鏡。アウトドア用のジャンバーの大きいポケットにはペンや丸められた脚本らしきものが入っている。
うーんうーんと、撮影について考えているらしかったが、リビングに進んだあたりでようやく他のメンバーが到着していることに気づいたらしい。
「おや、みんな着いたのか。えーと、五日間ほどだが、よろしく! スケジュールとか細かいとこはツルに聞いといて」
「いや、ネコ、もう少しあるだろ?」
「んー? そうだなー。飲んだり遊ぶのは自由だが、色々頼むことはあるから、起き上がれないほどの二日酔いになるのは最終日にしてくれると嬉しい」
オリヅルさんから注意され、改めて挨拶をするが、内容は自由すぎるものだった。
とはいっても監督が団体行動の細かいところを気にしないのは今にはじまったことではない。というか、映画を観るのはもちろん、映画作りが好きで好きで仕方ない人だということはみんなわかっている。
はあ、と大きくため息をついたオリヅルさんが代わりに口を開く。
「とりあえず、車の中の荷物は全部中に運び込んで。あと自分達の荷物は2階の大部屋で各自保管。酔っ払う前に布団は敷いとけ。今日は一旦撮影スケジュールを確認する時間を設けるが、そのあとはテラスの外のとこでバーベキューだ。あと、ここに風呂はあるが、小さいから全員がはいるのはキツイ。だから、向こうの観光客用の温泉に各自はいること。ただし他のお客さんに迷惑をかけないようにな」
「バーベキュー! 肉!」「温泉!」と嬉しそうな声が何個もあがる。オリヅルさんは全部わかっているというように頷いて「早く食べたり飲んだりしたかったら荷物運び終わらせろ」と手をひらひらさせる。
ほとんどの人が早く遊びたいのか、急いで2階のほうへ向かって準備をはじめる。
僕も自分の荷物を運ぼうかと、2階への大階段に向かうところで、オリヅルさんが「青葉、ちょっとこい」と呼んで、二人が会話するのが聞こえた。
「これ、そこの管理人室の鍵。まあ基本使うことはないだろうけど、部屋の使い方とか、マスターキーとかあるとこだから、お前が持っててくれ」
そこ、と示されたのは玄関横にある、目立たない扉だった。聞かなかったら、そこに部屋があるということに気づかなかったかもしれない。
青葉先輩は鍵を受け取りながら首をかしげる。
「オレでいいんですか? ツルさんが持ってればいいんじゃ?」
「あーまあ、本当はそうしたほうがいいんだろうが、俺も他のガチ班のやつらも撮影が進んだら手が空かないかもしれん。というか、その鍵の存在を忘れそうだ。お前だったら合宿きたこともあるし、変に酔っ払いすぎることもないだろ」
「うわー、そんなん言われたらオレ、好きに飲めなくなるじゃないっすか」
冗談めかして笑っているけど、青葉先輩はきちんと鍵を受け取る。
それほど青葉先輩が信頼されてる、ということだろう。僕もガチ班以外でそういったことを任せるとしたら青葉先輩にお願いする。
それじゃあな、とツルさんは奥のガチ班用の部屋に向かう。青葉先輩は手元の鍵をもてあそびながら、ふっと顔を上げて、僕を見つける。
盗み聞きしようとしていたわけじゃないけど、思わずドキッとする。けど先輩は気にせず、声を出さずに手招きする。
なんだろう、と思いながら、断る理由もないのでおとなしく先輩のほうに近づく。
先輩は目立たない管理人室の扉に鍵をさしこみ、中を開く。
「へえ、狭いけどここもキレイだな」
中は簡易なベッドと、電話が置いてある机があった。それから壁にはこの周辺の地図がはってある。
元々別荘として建てられた建物だから、こういう部屋もあるのだろう。入口付近から眺めていたら、
トン、と背中を押されて、部屋の中にはいってしまう。
え、と振り向くと、先輩も中にはいってきて静かに扉をしめた。
「一応、なにあるか確認しとかないといざってとき困るし」
「そう、です、ね?」
とはいっても管理人室を任されたのは青葉先輩で、僕は違う。思わず疑問形で応えてしまった。
先輩はぐるりと部屋を見渡してから、そっけないベッドに座る。
「コーヨー、こっち」
呼ばれて素直に近づくと、手首をつかまれる。
それから素早く引き寄せられた。
そのまま、キス、される。
キスは一瞬で、触れたらすぐ離れた。けど、合宿で、扉の向こうには宅飲みの時よりもよっぽど多い人がいて。
そんな中で受けた不意打ちに思わずバッと顔をあげる。
「な、せんぱ」
「合宿だから、二人きりになるの難しいかなーって思ってたけど、ラッキーだったな」
バクバクと心臓がうるさい僕とは違って、先輩は楽しそうに笑っている。
今更ながら、ここが個室で、さらに先輩が座っているのはベッドだという事実を認識して、顔に熱が集まる。
「わざわざコーヨーの布団に夜這いかけなくても、ここに連れ込めば問題ないか」
「え、よばっ、つれこむ、って、え?」
色々問いただしたいことがあるけど、それを詳しく聞いたら、心臓がもつ気がしない。
先輩はつかんだままの僕の手首を引っ張って、手首の内側、ちょうど脈があるところに、やわらかい唇を落とす。
「ま、あんまり使いすぎてもよくないかな。今もこれ以上はさすがにまずそうだから、ここまで」
わざとリップ音を立ててから、ようやく僕の手首は解放される。
「オレたちも上いかないと、布団しくとこなくなりそうだから行くか」
心臓はいまだにドキドキしてるし、顔が熱い。この状態で、みんなのところにすぐ合流できる気がしない。
それなのに、そんなことをした先輩は気にも留めてないように立ち上がり、そのうえ、さも自然なことのように、僕の左耳を触る。
「あ、でも、酔っててもオレ以外のヤツを布団にいれたらダメだからな」
それは大部屋で、雑魚寝をするときのことを言っているのだろう。確かに、酔っ払ってたら正しく自分の布団で眠ることが難しかったり、とりあえず手近な布団にはいってしまうというのは、よくあることだ。
だけど、と、僕は熱でぐるぐるしてる頭で、なんとか声をしぼりだす。
「……いや、青葉先輩も、はいってくるのは、ダメです、から」
青葉先輩が僕の寝てる布団にはいるなんて、そんなこと、酔いも眠気も一瞬で醒めるに違いない。想像しただけで、耐えられなくなっているのに。
先輩は思いがけないことを言われた、というように目を開いて、不満を表すみたく口を尖らす。
「えー? なんでダメ?」
「ダメなものは、ダメ、です」
「んー、じゃあコーヨーがオレの布団に夜這いしてくれる?」
数秒、意味が理解できなくて。慌てて「しません!」と声を上げる。
不服そうにしてた先輩だったけど、にやっと口の端をあげる。
「そう? まあオレの布団にはいっていいのは、コーヨーだけだからな?」
ぼくだけ。
その言葉が、たとえ冗談でも、軽口でも。
唐突な、特別扱いに、くらりとしてしまう。
それでもなんとか平静を装って「ダメなものはダメです」と繰り返して、管理人室を出る。赤い顔を誤魔化すように、帽子を深くかぶりなおす。
この合宿を、僕の心臓は無事に乗り越えられるのか。本当に始まったばかりだというのに、不安でしかたなかった。
それから、二階の大部屋にいって、先輩は器用に部屋の一番奥、角のところの布団を勝ち取り、「あ、コーヨーは横のとこ使えよ」と言って、わざわざ布団を隣同士にした。
それには逃げる理由もなく、僕は無言で、跳ねる心臓を抑えながら先輩の隣の布団に自分の荷物を投げ捨てた。
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