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etc1.子羊の夢見た青い春

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 放課後。稲城は真壁と園田を、練習場所にしている私立体育館へと呼び出した。
「えっと、まずはその……ごめん。俺が出てくれって頼んだのに、気まずくなって」
「謝罪されるようなことではありません。元より僕も園田さんも、怒っているわけではありませんから」
 真壁は表情を変えることなく平坦なトーンで言う。深い意味は無いが、親しくない稲城には、それが冷たい態度のように感じられてしまう。
 その認識齟齬をカバーしようと、園田が人畜無害な笑顔で同意した。
「そうだね。俺ら、稲城君達のこと悪く思ってないよ。ちょっとした意見の違いが出ただけで、すり合わせていけたら全然それでいいと思う」
「ありがとう。だから、ちゃんと話そうと思って。誘った理由」
「聞いた僕が言うのもおかしな話ですが、強要をするつもりはありません。無理なら断って頂いても……」
「いや、全然無理とかじゃないんだ。たいした理由でもなくて……むしろ大事になったせいで言いにくいまである。真壁君の方は、敬語やめるの、けっこう無理するんだろ?」
「そうですね。理解されようとは思いませんが、『僕』にとっては譲れないことです」
「じゃあ、やっぱりちゃんと話すよ。俺、こういうの苦手だから所々詰まると思うけど、聞き苦しかったらごめん」
 そう前置きをしたあと、稲城は胸の前でぐっと拳を握り、静かに深呼吸をする。
 稲城 一臣は、どこにでもいる普通の少年だ。
 平凡な一般家庭に生まれ、少し勉強を努力しているだけで特別秀でた能力はない。事件や事故とも無縁に生きてきた。
 ただ、少しだけ他人と異なるのは、幼少期の体質だけ。
「俺、子供の頃身体が弱くて。けっこう頻繁に入退院繰り返してたんだ。だから体育とか、小学生の頃はまともに受けられなかった」
 その言葉に、園田が驚きを示す。
「そう、なんだ。そんな風に見えなかった」
「今は全然そんなことないんだ。本当に子供の頃だけ。けどあの時は、普通に運動できる皆が羨ましくて。とくにスポーツは楽しそうに見えた。病院に置いてあった少年誌のバスケ漫画とか、めちゃくちゃ読み漁った。身体は少しずつ丈夫になってったから、中学に行ったら絶対部活しようって思ってた」
 思っていた。
 その過去形に、園田と真壁は影を察する。
 憧れは形にならなかった。
 現実は、夢見た世界のように綺麗ではなかった。
「中学で、バスケ部に体験入部して……一日目で、挫折した。運動すること自体は問題なくなっても、人間関係が、受け入れられなかったんだ。厳しい上下関係も、強めの言葉の応酬も、何もかもが生理的に無理で。そのうえ、一部にはいじめみたいな雰囲気もあって。絶対にやっていけないって、肌で感じた。ずっと人より劣っていたから、卑屈さが身に沁みついてるんだって、その時自覚した」
 他人にとって当たり前にできることが、自分にはできない。
 そんな境遇で幼少期を過ごした結果、稲城は臆病な性格を形成した。
 克服するため、人知れず身体を鍛え、影ながらの努力をした。平均より上の身体能力を身に着けた。
 それでも、一度形成した人格は覆らなかった。
「周りが心配してくれて当たり前って環境に甘えてたのもあると思う。本当に、意思が弱くて。憧れていた期間は長かったのに、諦めるのは一瞬だった。部活やらない言い訳に、勉強は頑張った。特進に来て……周りがほとんど部活してなくて、安心した。俺がしてないのも変じゃない、悪いことじゃないって。情けないよな。けど、いくら誤魔化して、目をそらしても、憧れが消えるわけじゃなかった」
「それで、球技大会なんですね」
「部活は無理だし、今更成績も落とせない。それでもせめて一度くらい頑張ってみたい。挫折を吹っ切りたい。そう、思って。だから本当は、勝ちになんて拘ってない。ただ、誰かと一緒に、精一杯やってみたいだけなんだ」
 稲城はぎゅっと目を閉じ、祈るような、許しを請うような表情を浮かべる。
 固く握られている拳は、話している間ずっと震えていた。
 臆病な性格を自覚している稲城にとって、他人という存在は無条件で恐怖の対象になりえる。弱さを晒すことを、本能が拒絶する。今はただ、襲い来る恐怖に耐えていた。
 それを拭ったのは、真壁だった。
「事情は理解しました。要するに、青春がしたいということですね」
「へっ?」
 青春。輝かしさを詰め込んだその一言が、真面目の塊である真壁から出てきたことに、稲城は呆気にとられ放心する。
 隣で聞いていた園田も似たような顔をしていた。
 真壁はそんな二人を無視し、不敵に笑う。
「結構な志じゃないですか。園田さんも好きでしょう、こういうの」
「えっ!? や、うん。好きだよ、大好き!」
「だそうです。僕も嫌いではありません。やはり聞いてよかった。モチベーションの上がり方が変わります。お聞かせ頂きありがとうございます」
「あ、いや、こちらこそ、最初から話してなくてごめん……?」
「けれど一点。勝ちに拘りがない、という言葉は撤回して頂きたい」
「えっ?」
 真壁は挑戦的に笑う。だが、仮面は決して崩さない。
 優等生の真壁侑李として、クラスメイトへ言葉をかける。
「勝ちを狙ってこその精一杯。ここまで聞いて、『僕』が手を抜くなどありえません。全力を約束しましょう」
 その熱意を受け、園田が満面の笑みを浮かべた。
「真壁、超やる気じゃん。いいね、こういうの! なんか燃えてきた!」
 青春を諦めていたのは、少し前までの真壁も同じこと。
 クラスメイトへの協力。学校行事への尽力。どれも優等生・真壁侑李の理想に傷をつけない。そのうえ、一度諦めていたものに手が届く。この好機を今の真壁が逃すはずがない。
『乗っからせてもらうぜ。何事も楽しまなきゃな』
 それは仮面に遮られ、言葉にはならなかったが、園田の脳内ではしっかり再生された。


 わだかまりが解消したところで、稲城は教室で待機していた麻生と三好を呼んだ。
「練習中と試合中は、要望通り言葉遣いを崩します。あくまでも要望に応えるためとご理解ください」
「って、敬語のまま言われてもねぇ」
 信用できないと言いたげな顔の三好が言う。
 対して真壁は、それもそうかと顎に手を当てる。少し考えた後、コホンと軽く咳払いをし、スイッチを切り替えた。
「じゃあ崩すけど順応しろよ。慣れずに戸惑われちゃ意味がない」
「ぅえっ!?」
 あまりにも急激な変化に、三好は素っ頓狂な声を上げた。言葉を忘れ、ぱちぱちと瞬きを繰り返す。
「冗長さが問題なら、呼び方も敬称は外す。異論あるか、三好」
「えっ、な、ないです」
「お前が敬語になってどうする」
「だ、だって、そんなスイッチ押したみたいに切り替わるとか、びっくりするよ。あんなに頑なだったのにさぁ」
 話しているうちに少しずつ調子を取り戻した三好は、声を甘えた色へと変えながら言う。真壁は「要望しておいて」と言いたげな表情を浮かべるが、言葉はぐっと飲み込んだ。
 このような三好の勝手な発言には、本来なら稲城、麻生が横から口を出すところだ。しかし、今回ばかりは二人も揃って呆気にとられていた。
 稲城はぱちくりと目を丸くし、三好と真壁を交互に見る。
 麻生は顎に手を当て、見事なまでの切り替わりに感心を示す。
「リツを注意したいとこだけど……これは俺達も慣れるの難しそうかも」
「すごいな、別人みたいだ。ぎこちなくなるかと心配してたんだが、無用だったね」
「誉め言葉として受け取っとく」
 稲城達は真壁の意思を尊重しつつも、心の奥底では、言葉遣い程度という意識を少なからず持っていた。しかし、実際に変えてみせた真壁を見て改める。まるで別人にすり替わったかのような錯覚に陥り、口調が個性と直結する重視すべき要素だと思い知るのだった。
「やっぱり普段よりは話しにくいものかい?」
「多少は。バスケやるぶんには支障はない」
「き、器用だな。すご。実はかなり無理してるとかない?」
「それはないから気にするな」
「そっか。なら良かった」
 麻生と稲城は、会話をすることで少しずつ慣れはじめる。
 最初にこの話を持ち出した三好は、いまだ衝撃が抜けず、引きつった顔で真壁を見て黙りこくっていた。
 そんな三好を、麻生がくすくすと笑いながら軽く小突く。
「な、何するのさ」
「律の要望にここまで完璧に答えてくれているんだ。礼くらい言ったらどうだ?」
 その提案に三好は一瞬眉をひそめたが、すぐに感情を笑顔で塗り固める。
 つぶらな瞳を強調させるようにパチリと開き、口元で弧を描く。低身長を利用し、さりげなく真壁を見上げる体勢を取り、控えめな雰囲気を演出する。
「うん。ボクの意見、聞いてくれてありがとう。完璧すぎてびっくりしちゃったよ。すごいね、真壁くん」
「上辺の賛辞はいらんから今すぐ慣れろ。それだけでいい」
「なぁっ!?」
 猫かぶりの賛辞をバッサリと真壁に切り捨てられ、三好は顔を赤くし、あんぐりと口を開けた。
 それでも脱げかけた猫をギリギリで留め、口元をさっと手で隠し、くりっとした可愛げのある眼差しを維持する。
「そ、そんな言い方しなくてもいいんじゃないかなぁ? ボクはただ、もっとチームが良くなればと思って言っただけで」
「そうか、立派だな。立派ついでに順応も頼む」
 見事なまでのあしらいに、三好の頬は痙攣し続けるのだった。
 真横でやり取りを見ていた園田が、しみじみとした表情を浮かべる。それに気づいた三好が、疑心を向けて園田を睨んだ。
「園田君はなに、そのカオ」
「いや、真壁にあしらわれるの、すっごい虚しくなるよね。わかるなぁーって」
「えっ、そこ共感してたの!? ふたり、仲良いんじゃないの?」
「俺、数ヵ月前まで嫌われてたからね」
「じゃあボク嫌われてるからこの扱いってこと?」
「いや、そんなことない。正直好きも嫌いもない。しいて言うなら、バレバレの猫をかぶる度胸には好感が持てる」
「なにそれ喧嘩売ってんの!?」
 そのやり取りを見て耐え切れなくなった麻生が、隠すこともなく大笑いする。それに釣られ、稲城も肩を震わせ、喉の奥で押し殺すように笑った。
 味方である友人二人の裏切りで、三好の猫は完全に脱ぎ捨てられる。ガルルルと唸る獣のような勢いで、牙をむいて激昂した。
「ちょっと二人とも、なにバカみたいにゲラゲラ笑ってんのさ! 特に麻生! 普段スカしてるくせにこういう時だけ!」
「あは、あははははっ! いや、ごめ……真壁君ブレなさすぎてもう、面白……くっははは!」
「ていうかリツ、昨日喧嘩したのに今更そんな猫かぶっても……ふふっ、意味ないって」
「あーもーうっさいうっさい!」
 三好は吠えながら友人二人をバシバシと叩き、威嚇する猫のように息を吐く。
 少し息を整えた後、むくれっ面を隠すことなく真壁に向けた。
「その程度慣れるとかぜんっぜんヨユーだもん。ていうかもう慣れた。言っとくけどね、喋り方変えて満足して終わりじゃないんだから。大事なのはバスケで勝つことだし。無様な動きしたら承知しないから!」
「わかっていますよ」
「敬語に戻してるし!」
「いえ、今は練習中でもありませんから、慣れたのならいいかと思いまして。ご心配なさらずとも、負ける気では挑みません」
「ああもう、そのすました感じがムカつく! 試合中、めっちゃパス回してやるから。全部シュート決めてよね!」
「リツ、むちゃくちゃ言うなって」
 稲城が半笑いで宥めるも、三好は「つーん」と口に出して言い、わざとらしくそっぽを向く。オーバーなリアクションは猫かぶりでも素でも変わらなかった。
 真壁は変わらず涼しい顔で「善処します」と言ってのける。
 三好はこれだけ反抗的な物言いをしていても、試合や練習を投げ出すような、後ろ向きな発言は一つもない。
 仲良くするのが互いの性格に合っていないだけで、球技大会に臨む姿勢は決して悪いものではない。棘のある者同士、反発しているようで、上手く噛み合っている。
 見守る立場にいた園田は、これはこれで微笑ましいねと笑顔を浮かべた。
 同じく傍観者寄りの麻生が、一件落着で良さそうだと、まとめに入る。
「今日はもう時間もないから、練習再開は来週からだね。園田君、真壁君、改めて本番までよろしく頼むよ」
「かしこまりました」
「あ、待って」
 遮ったのは園田だった。そろりと手を上げ、妙に真剣な顔をして「最後にひとつだけ」と言う。その視線は隣の真壁に向いていた。
「真壁、一応言っとく。多分あの真壁に、俺が一番慣れないと思う」
 何を言いだすかと思えばそんなことで、真壁以外はポカンと呆けてしまう。
 園田は仮面を外した真壁を知っているので、口の悪い姿には慣れている。
 しかし今回、真壁はあくまでも仮面を維持したまま、丁寧語だけを外している。命令形に近い強い口調ではあるが、言葉選びにはまだ上品さを残し、暴言は鳴りを潜めている。その微妙な差が、とてつもない違和感になっていた。
 仮面を知らない稲城達には全く伝わらない感覚のため、上手く説明することもできない。園田は内に巡る気持ち悪さを訴えるような眼差しで真壁を見る。
 対して真壁は面倒そうに目を伏せ、すこし長めのため息を吐いた。
「知りません、慣れて下さい」
「いや、ほんっとに違和感すごいんだって。全然慣れる自信ない」
「知りません、慣れて下さい」
「つ、つめたいぃ~」
 雑にあしらわれてしまい、縋るような声で嘆く園田。
 今度は三好が、うんうんと頷いて共感を示した。
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