子山羊達の偽装生活

立川一弦はある癖に悩まされていた。窃盗癖――窃盗犯である両親の元で育ち、万引きやスリを繰り返す癖が身についてしまった。
それは無意識化で行われ、自力で制御することができない。
犯罪者の子供で、自身も犯罪行為に手を染める。そんな人間は他人と関わるべきではない。
まして友達なんて、作るべきではないと思っていた。

しかし、高校に進学し、その意識は変わっていく。
他人に理解されない、されたくもない境遇を共有できる『同類』との邂逅によって。

それぞれが特殊な事情を抱えた少年たち。
彼らは学校という羊の群れの中、毛皮をかぶり、羊のふりをする。

私立高校特進科に通う少年達の闇深友情物語。
24h.ポイント 263pt
211
小説 5,004 位 / 192,156件 キャラ文芸 85 位 / 4,716件

あなたにおすすめの小説

落ちこぼれ陰陽師の俺と幼馴染の最強クラスの妖怪が契約してくれたけど、最強には程遠いです。

hakamori
キャラ文芸
「いつか、立派な陰陽師になって、君と正式に式神契約を結ぶ!」 「あはは、楽しみにしてるけんね」 俺は過去にそう約束した記憶がある。 今にしてみれば俺になんかに釣り合うはずのないものすごく力の持った妖だったと思う。でも俺はその約束を守るため日々努力した。 現在俺は陰陽師の養成学校で式神使役について学んでいる。 しかし、俺は式神と1体も契約できないのだ。 この学園で筆記はトップクラスで入学したのに、実技は式神を使わないものなら一通りできるが、式神使役科にいる俺は無能扱いを受けている。 そんなある日、昔契約を約束した、幼馴染の妖怪がやってきて

【完結】名もなき侍

MIA
キャラ文芸
時は現代。 源平時代からやってきた一人の侍。 たまたま遭遇した三人の高校生。 時代を超えて彼らは何を学び、何を育むのだろうか。 歴史を通して現代を考える。

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

ヤンデレストーカーに突然告白された件

こばや
キャラ文芸
『 私あなたのストーカーなの!!!』 ヤンデレストーカーを筆頭に、匂いフェチシスコンのお姉さん、盗聴魔ブラコンな実姉など色々と狂っているヒロイン達に振り回される、平和な日常何それ美味しいの?なラブコメです さぁ!性癖の沼にいらっしゃい!

王が気づいたのはあれから十年後

基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。 妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。 仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。 側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。 王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。 王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。 新たな国王の誕生だった。

月宮殿の王弟殿下は怪奇話がお好き

星来香文子
キャラ文芸
【あらすじ】 煌神国(こうじんこく)の貧しい少年・慧臣(えじん)は借金返済のために女と間違えられて売られてしまう。 宦官にされそうになっていたところを、女と見間違うほど美しい少年がいると噂を聞きつけた超絶美形の王弟・令月(れいげつ)に拾われ、慧臣は男として大事な部分を失わずに済む。 令月の従者として働くことになったものの、令月は怪奇話や呪具、謎の物体を集める変人だった。 見えない王弟殿下と見えちゃう従者の中華風×和風×ファンタジー×ライトホラー

たなかいくん家のトナカさん

田中マーブル(まーぶる)
キャラ文芸
田中井くん家にはいとこの女の子、渡仲あんずが毎日やってきます。同じ学校に通う二人の日常を綴るお話です。 ショートショートの1話完結。 四コママンガみたいな感じで読めるように書いていきます♪

公爵令嬢のひとりごと

鬼ヶ咲あちたん
ファンタジー
城下町へ視察にいった王太子シメオンは、食堂の看板娘コレットがひたむきに働く姿に目を奪われる。それ以来、事あるごとに婚約者である公爵令嬢ロザリーを貶すようになった。「君はもっとコレットを見習ったほうがいい」そんな日々にうんざりしたロザリーのひとりごと。

処理中です...