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クレッシェルド王国からの報告。
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異世界に来てもうしばらく経つなぁ……
なんて呑気に考えていたその日の午後。珍しく、ディグラン様から呼び出しがきたんだよ。いつも何かあったら俺の部屋に来てくれるのに……?
って事は、王太子としての立場として何かあるのか?
なんて予想を立てながらディグラン様の執務室に四人メイドさんに連れてきて貰い、ノックをする。
「ディグラン様、トオヤです」
『入ってくれ』
ディグラン様の了承を得て扉を開けると……
「トオヤ!よくぞきてくれた!」
「ヴァレリー⁉︎って居たのか!」
中に入った途端にヴァレリーに抱き上げられたんだよ。どうやらヴァレリーもディグラン様に呼ばれたらしい。あ、メイドさん達は部屋の外で待機しているぞ。
なんて説明してたら、いつの間にか俺はソファーに座ったヴァレリーの膝の上。その後ろにはスタッグさんが立っているんだけどさ。……いいの?俺この体勢で?
俺の考えが表情に出ていたのか、ふっと笑うディグラン様。本日もフサフサの鬣が素敵ですね。
「ああ、トオヤ。ヴァレリーの事は放っておけ。多分そうなると思っていたからな」
「あ、なんかすみません」
そう、ヴァレリーはマイペースに俺にスリスリマーキング中。俺もそれはドンと来いって感じだから止める気もないけどさ。もう言わずとしれた仲だし。
「そういう割には堂々としすぎだな、トオヤ?まあ、俺の執務室だからいいが、一応他にも面子がいる場合はちゃんとしてくれよ?」
「勿論です。で、気の許せる面子ですから不躾に聞きますけど、俺まで呼んでどうしたんですか?」
「ああ、ちょっと協力要請をお願いしたくてな……」
少し困り顔のディグラン様から伝えられたのはーーー
「軍事遠征に同行?」
「そうだ。今回はちょっと長めになる予定でな……出来たらトウヤに同行してもらいたいんだが」
「えっと、色々聞きたい事はあるのですが、おそらく理由の一つにヴァレリーが入ってますか?」
「ふう……やはりわかるか?この馬鹿、騎士団長にも関わらず遠征を拒否しやがってな。だけど、この馬鹿が居れば戦力はかなり違うんだ。まあ、それも一つの理由でもあるが、本来の理由は国を跨ぐからなんだ」
「え?どこに行くんです?」
「犬科の獣人が多い国クレッシェルドだな」
「犬科の獣人⁉︎」
というと!オオカミさんやジャッカルさんやキツネさん達じゃないですか……!あ、タヌキさんもいるのか?
勿論、犬獣人さんも色々いるだろうし、ふおおおおお!見たい!
「トオヤ?」
俺の頭の中を読み取ったのか、ガルルル……と唸り出すヴァレリーに、ハッ!コリャ浮気に入るのか⁉︎と慌てて妄想を思い止めた。
「大丈夫だって。俺はヴァレリーのものだろう?」
慌ててヴァレリーの首に抱きつき、スリスリとご機嫌をとる俺に、唸りはしなくなったもののジッと俺を見るヴァレリーさん。ため息を吐いて、「……トオヤだからなぁ……」と諦め顔になったんだ。
う“……すまん!もふもふ好きだけは、どうも止まらないのだ!
そんなポンコツな俺でも、まるごと許して愛してくれるヴァルが愛おしくて嬉しくて、鼻キスをし首のもふもふを堪能していると、俺を抱き上げたまま立ち上がるヴァレリー。
「後はそっちで決めておいてくれ」
俺を抱いてスタスタ部屋から出ようとするヴァレリーに、後ろから慌てた声で待ったをかけるディグラン様。
「だー!まだ本題でトオヤに許可を貰ってないだろうが!ヴァレリーを止めてくれ、スタッグ!」
「はぁ……団長。発情期の時の政務どうするんですか?」
焦るディグラン様に頼まれて、ため息と共にヴァレリーに問いかけるスタッグさんの言葉に、ピタッと動きを止めるヴァレリー。
「しっかり二週間休みが欲しかったら、座って下さいね?」
……なんだろう?この有無を言わせぬ言葉の強さは……!ハッ、もしや裏の実力者はスタッグさん⁉︎
スゴスゴと席に戻るヴァレリーに抱えられながら、そんな事を思っていたら「違いますから……!」と呆れ顔で言うスタッグさん。
そんな呆れた表情も、モフモフ好きの俺からすると好物です。ありがとうございます。
それにしても……獣人の皆さん、もしかして心読めるんじゃね?なんて思った俺の考えは、表情と匂いで獣人なら予想出来る事は後になってわかったんだけど、それはまず横に置いといて……
頭を抱えながらのディグラン様の説明によると、犬科の国クレッシェルドと猫科のセレリオ国は互いに競い合う仲らしい。仲が悪い訳じゃないけどライバル的な存在で、出来る事なら借りは作りたくないし、世話にもなりたくない。
でも、今回の軍事遠征は別。
その理由は、両国の丁度中間にあるブレンキオ山なんだって。その山は、毎年強い瘴気の渦を生むらしく、その瘴気の渦から大量の魔物が生まれてくるらしい。
その規模は比較的狭いが、瘴気の渦が収まるまでの期間がとんでもなく長い。
考えてみてくれよ?瘴気の渦がずっととめどなく魔物を生み出すんだぞ?戦い慣れた獣人だってたまったものじゃない。しかも毎年どちらの国側に現れるのかも不明なんだぜ?
だかこそ両国で話し合いの結果、どちら側に現れても共闘するという条約を結んだらしいんだ。
ん?よくあるラノベの浄化魔法ですぐ終わるんじゃないかって?
いや、俺も一瞬そう思ったけど……どうやら浄化魔法が効かないらしい。それに、その山周辺でしか瘴気の渦は発生しないし、期間が過ぎれば自然と収まるらしいし、年に一回の現象だから恒例行事とも言えるらしいんだ。
で、今回出現したのはクレッシェルド側。今は出現したばかりだから魔物は出ていないけど、これから二週間かけてデカくなり、そして魔物が溢れ出て来るんだって。
「……という訳で、俺の部隊が出る事になっているんだが……うちの部隊が出ると総勢200人の大所帯でな。それに、いつもハードな遠征を引き受けている腕の良い奴らを、一人も欠けることなく連れ帰りたい。トオヤの協力があれば士気も上がるんだが、どうだろうか?」
申し訳ない表情を作りながら、俺に協力要請をするディグラン様の様子に、俺はやっぱりこの人達が好きだ、と思い直す。
人間の社会でさえ上司が部下の人権を当然のように奪うのに、この国は王族からして個人を尊重する。命令すれば簡単なのにな……なんて思ってクスっと思わず笑ってしまった。
「じゃあ、協力したら、ディグラン様の子供の世話をさせてくれます?」
「う”!痛いところをついて来るなぁ……だが、金や地位や名声がトウヤだと意味を成さないからな。本当にそれだけで良いのか?」
「え!!マジで許可くれるんですか⁉︎ 勿論です!」
大喜びの俺の様子に、これにはヴァレリーも苦笑して許してくれた。
だって、本来セレリオ王族の子供は、しばらくは囲われて過ごすんだ。大体二歳くらいまでは両親と限られたメイドだけっていう徹底ぶり。
でもって、王太子ディグラン様の第一子なんだぜ?普通に考えたらとんでもない事なんだけど……ケモナーの俺がこんな美味しい状況を逃すと思うか?
当然!見たい、触りたい、世話したいに決まってる!更に更に可愛いモフモフだぞ!
それに、ディグラン様の現在妊娠中の番の獣人さんは、豹獣人のエドガーさんなんだけど、オスの獣人なんだ。エドガーさんは元フェザーラプラス部隊所属の元部下だってんだから驚き!
あ、また話ズレたけど、生まれるのは子ライオンか子豹だぜ?結婚の経緯を含めて、エドガーさんとも話してみたいって思ってたんだ!
今?妊娠中の今は、ディグラン様が囲って見せてもくれないんだよ。最近の王族招待の時も、丁寧な謝罪文と共にお断りされたし、基本的に番は囲われるのが普通らしいし。
あれ?そういえば、俺も囲われてんの?え?ほんのちょっと?うそぉ!これで?
スタッグさん曰く、俺はヴァレリーの配慮で緩い感じで生活できているらしい。スタッグさんの番はまた今度って言われたからなぁ。いや、いろんな意味で凄えわ。
とまあ、まだまだ色々知らない事はあるが、楽しみは少しずつ知っていけば良いからな。
まずは、楽しみを悲しみにさせない為にも、俺も協力させてもらいますよ!ディグラン様!
出そうじゃありませんか!『宮殿』を!
なんて呑気に考えていたその日の午後。珍しく、ディグラン様から呼び出しがきたんだよ。いつも何かあったら俺の部屋に来てくれるのに……?
って事は、王太子としての立場として何かあるのか?
なんて予想を立てながらディグラン様の執務室に四人メイドさんに連れてきて貰い、ノックをする。
「ディグラン様、トオヤです」
『入ってくれ』
ディグラン様の了承を得て扉を開けると……
「トオヤ!よくぞきてくれた!」
「ヴァレリー⁉︎って居たのか!」
中に入った途端にヴァレリーに抱き上げられたんだよ。どうやらヴァレリーもディグラン様に呼ばれたらしい。あ、メイドさん達は部屋の外で待機しているぞ。
なんて説明してたら、いつの間にか俺はソファーに座ったヴァレリーの膝の上。その後ろにはスタッグさんが立っているんだけどさ。……いいの?俺この体勢で?
俺の考えが表情に出ていたのか、ふっと笑うディグラン様。本日もフサフサの鬣が素敵ですね。
「ああ、トオヤ。ヴァレリーの事は放っておけ。多分そうなると思っていたからな」
「あ、なんかすみません」
そう、ヴァレリーはマイペースに俺にスリスリマーキング中。俺もそれはドンと来いって感じだから止める気もないけどさ。もう言わずとしれた仲だし。
「そういう割には堂々としすぎだな、トオヤ?まあ、俺の執務室だからいいが、一応他にも面子がいる場合はちゃんとしてくれよ?」
「勿論です。で、気の許せる面子ですから不躾に聞きますけど、俺まで呼んでどうしたんですか?」
「ああ、ちょっと協力要請をお願いしたくてな……」
少し困り顔のディグラン様から伝えられたのはーーー
「軍事遠征に同行?」
「そうだ。今回はちょっと長めになる予定でな……出来たらトウヤに同行してもらいたいんだが」
「えっと、色々聞きたい事はあるのですが、おそらく理由の一つにヴァレリーが入ってますか?」
「ふう……やはりわかるか?この馬鹿、騎士団長にも関わらず遠征を拒否しやがってな。だけど、この馬鹿が居れば戦力はかなり違うんだ。まあ、それも一つの理由でもあるが、本来の理由は国を跨ぐからなんだ」
「え?どこに行くんです?」
「犬科の獣人が多い国クレッシェルドだな」
「犬科の獣人⁉︎」
というと!オオカミさんやジャッカルさんやキツネさん達じゃないですか……!あ、タヌキさんもいるのか?
勿論、犬獣人さんも色々いるだろうし、ふおおおおお!見たい!
「トオヤ?」
俺の頭の中を読み取ったのか、ガルルル……と唸り出すヴァレリーに、ハッ!コリャ浮気に入るのか⁉︎と慌てて妄想を思い止めた。
「大丈夫だって。俺はヴァレリーのものだろう?」
慌ててヴァレリーの首に抱きつき、スリスリとご機嫌をとる俺に、唸りはしなくなったもののジッと俺を見るヴァレリーさん。ため息を吐いて、「……トオヤだからなぁ……」と諦め顔になったんだ。
う“……すまん!もふもふ好きだけは、どうも止まらないのだ!
そんなポンコツな俺でも、まるごと許して愛してくれるヴァルが愛おしくて嬉しくて、鼻キスをし首のもふもふを堪能していると、俺を抱き上げたまま立ち上がるヴァレリー。
「後はそっちで決めておいてくれ」
俺を抱いてスタスタ部屋から出ようとするヴァレリーに、後ろから慌てた声で待ったをかけるディグラン様。
「だー!まだ本題でトオヤに許可を貰ってないだろうが!ヴァレリーを止めてくれ、スタッグ!」
「はぁ……団長。発情期の時の政務どうするんですか?」
焦るディグラン様に頼まれて、ため息と共にヴァレリーに問いかけるスタッグさんの言葉に、ピタッと動きを止めるヴァレリー。
「しっかり二週間休みが欲しかったら、座って下さいね?」
……なんだろう?この有無を言わせぬ言葉の強さは……!ハッ、もしや裏の実力者はスタッグさん⁉︎
スゴスゴと席に戻るヴァレリーに抱えられながら、そんな事を思っていたら「違いますから……!」と呆れ顔で言うスタッグさん。
そんな呆れた表情も、モフモフ好きの俺からすると好物です。ありがとうございます。
それにしても……獣人の皆さん、もしかして心読めるんじゃね?なんて思った俺の考えは、表情と匂いで獣人なら予想出来る事は後になってわかったんだけど、それはまず横に置いといて……
頭を抱えながらのディグラン様の説明によると、犬科の国クレッシェルドと猫科のセレリオ国は互いに競い合う仲らしい。仲が悪い訳じゃないけどライバル的な存在で、出来る事なら借りは作りたくないし、世話にもなりたくない。
でも、今回の軍事遠征は別。
その理由は、両国の丁度中間にあるブレンキオ山なんだって。その山は、毎年強い瘴気の渦を生むらしく、その瘴気の渦から大量の魔物が生まれてくるらしい。
その規模は比較的狭いが、瘴気の渦が収まるまでの期間がとんでもなく長い。
考えてみてくれよ?瘴気の渦がずっととめどなく魔物を生み出すんだぞ?戦い慣れた獣人だってたまったものじゃない。しかも毎年どちらの国側に現れるのかも不明なんだぜ?
だかこそ両国で話し合いの結果、どちら側に現れても共闘するという条約を結んだらしいんだ。
ん?よくあるラノベの浄化魔法ですぐ終わるんじゃないかって?
いや、俺も一瞬そう思ったけど……どうやら浄化魔法が効かないらしい。それに、その山周辺でしか瘴気の渦は発生しないし、期間が過ぎれば自然と収まるらしいし、年に一回の現象だから恒例行事とも言えるらしいんだ。
で、今回出現したのはクレッシェルド側。今は出現したばかりだから魔物は出ていないけど、これから二週間かけてデカくなり、そして魔物が溢れ出て来るんだって。
「……という訳で、俺の部隊が出る事になっているんだが……うちの部隊が出ると総勢200人の大所帯でな。それに、いつもハードな遠征を引き受けている腕の良い奴らを、一人も欠けることなく連れ帰りたい。トオヤの協力があれば士気も上がるんだが、どうだろうか?」
申し訳ない表情を作りながら、俺に協力要請をするディグラン様の様子に、俺はやっぱりこの人達が好きだ、と思い直す。
人間の社会でさえ上司が部下の人権を当然のように奪うのに、この国は王族からして個人を尊重する。命令すれば簡単なのにな……なんて思ってクスっと思わず笑ってしまった。
「じゃあ、協力したら、ディグラン様の子供の世話をさせてくれます?」
「う”!痛いところをついて来るなぁ……だが、金や地位や名声がトウヤだと意味を成さないからな。本当にそれだけで良いのか?」
「え!!マジで許可くれるんですか⁉︎ 勿論です!」
大喜びの俺の様子に、これにはヴァレリーも苦笑して許してくれた。
だって、本来セレリオ王族の子供は、しばらくは囲われて過ごすんだ。大体二歳くらいまでは両親と限られたメイドだけっていう徹底ぶり。
でもって、王太子ディグラン様の第一子なんだぜ?普通に考えたらとんでもない事なんだけど……ケモナーの俺がこんな美味しい状況を逃すと思うか?
当然!見たい、触りたい、世話したいに決まってる!更に更に可愛いモフモフだぞ!
それに、ディグラン様の現在妊娠中の番の獣人さんは、豹獣人のエドガーさんなんだけど、オスの獣人なんだ。エドガーさんは元フェザーラプラス部隊所属の元部下だってんだから驚き!
あ、また話ズレたけど、生まれるのは子ライオンか子豹だぜ?結婚の経緯を含めて、エドガーさんとも話してみたいって思ってたんだ!
今?妊娠中の今は、ディグラン様が囲って見せてもくれないんだよ。最近の王族招待の時も、丁寧な謝罪文と共にお断りされたし、基本的に番は囲われるのが普通らしいし。
あれ?そういえば、俺も囲われてんの?え?ほんのちょっと?うそぉ!これで?
スタッグさん曰く、俺はヴァレリーの配慮で緩い感じで生活できているらしい。スタッグさんの番はまた今度って言われたからなぁ。いや、いろんな意味で凄えわ。
とまあ、まだまだ色々知らない事はあるが、楽しみは少しずつ知っていけば良いからな。
まずは、楽しみを悲しみにさせない為にも、俺も協力させてもらいますよ!ディグラン様!
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