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ケモナーの血が騒ぐ……!
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ーーーどうやら、俺はヴァレリー団長さんの膝の上で食事をするのが決定らしい。……俺も男だ!もふもふの為ならば羞恥心だって捨てて見せようではないか……!(赤面症は隠せないが致し方なし)
しかし、問題はそこではない……!
俺の食事が問題でもない……!(塩味主体のスープでもベーコンが効いてて美味かった)
……齢27にして、周囲から微笑ましく見守られながら、アーンを強いられた事ではない……(多少問題有り)
問題は!騎士の!軍の!体格の良い団員さん達のメシが!カロリー○イト(もどき)だった事だ!
例えそれがしっかり国で研究された国支給の食料で、満腹感が得るものだとしても!
国民からの税金を大切にする、王家の指針だったとしても!(行軍中だけのようだ……後日談)
団員の料理が、壊滅的だったとしても……!(俺用のだけマジックバックみたいなのに入れてきたらしい)
栄養バランス考えて食わないと、毛艶に影響するだろうがあああ!!!
と、心の中でシャウトする俺。
ーーー余談だが……うちの実家のミケには、俺が用意した高級且つ栄養バランスの取れたカリカリと、俺が厳選に厳選した猫缶を実家に送っている。
更には、ササミやマグロやサーモンもたまには用意してあげるように、母さんに仕送りまでしているんだ。
勿論、某有名メーカーの偉大なおやつだって用意して送っていたさ!食べさせすぎは決してさせなかったがな……!(主に母さんが)
そして、ブラッシングやシャンプーをマメに行い、ブラシだって厳選したものを用意させたんだ!おかげでうちのミケはご近所で評判の美猫として有名だ。(母さんの管理の手腕だが)
……話がそれた。
志は立派でも、現在進行形で危険な状態(毛並みが荒れる事)に向かっているヴァレリー団長を始め、ディグラン様、スタッグさん、目の保養の団員さん達の大切なお身体に、俺は我慢出来ない……!
ーーーだが、異世界の俺にはギフトがある!
俺の為に迎えにきてくれた皆様を、このまま何もせずに指を咥えて過ごすだけで良いものだろうか⁉︎……答えは、否!!!ならば、やってやろうじゃないか!
……と、気合い入れは此処まではいいとして。
実際問題、どうやって使うものなのか?まだギフトどころか、スキルも試してねえんだよなぁ。迎えに来てくれた皆さん、有能だから。
……まあ、とりあえずヴァレリー団長さんに聞いてみるか。
「ヴァレリー団長さん、聞きたい事があるのですが……」
「トオヤ……だからヴァレリーと呼ぶように言っただろう?」
「いえ、でも「ヴァレリー、と」あの「ヴァレリー、だ」……ヴァレリー?」
「なんだ?トオヤ」
それこそなんだ?ヴァレリー団長さんのこの甘い声と雰囲気は……!ただこそっと確認したかっただけなのに、全員の視線が集中していて居た堪れないじゃないか……!
誰か!誰か、この雰囲気を打開してくれる人………っていた!ジッとヘルプ!と目で訴えていると、クッと笑って気づいてくれた!
「……ヴァレリー、一旦トオヤを離したらどうだ?」
「例え殿下のお言葉でも、従いかねます」
「お前……その口調は嫌みか?良いからトオヤに聞いてみろ。一旦離してほしいって顔してるぞ?」
ありがとう!殿下あああ!目線で助けを呼んだ甲斐があった!
俺が目で感謝を伝えていると「グルゥ」とヴァレリー団長さん、いや、慣れないといけないから、思いの中でもヴァレリーって呼んどくか。
うん、それでちょっとヴァレリーが怒ってる声が聞こえたんだ。気になってヴァレリーを見上げると、俺をジッと見つめてゴロゴロ喉を鳴らしてる。
……やべえ、なにこの可愛い生き物……?クッ、負けるな!俺!
「……ヴァレリー。これ以上はみんなの前では恥ずかしい……離して?」
「「「「「「ブフゥッッッ!!」」」」」
赤面症は仕方ないが、此処は下手に出るべきと選んだ言葉だったが何か不味かったのだろうか……?
ヴァレリーは「グッ」と喉を鳴らし、片手を両目に当てて天を仰いでいるわ、団員の皆様は一部倒れ出すわ、スタッグさんとディグラン様は笑っているわで、俺は困惑中。
しかしヴァレリーが固まっている隙をついて、俺をヒョイッと隣に降ろしてくれたディグラン様には助けられた。
「まあ、今頃ヴァレリーの馬鹿は、頭ん中で悶えているだろうから気にするな。で?トオヤは何が聞きたかったんだ?」
ディグラン様のありがたい申し出に、俺は自分のスキルやギフトの相談をしたい事を伝えると、真剣な表情に変わったディグラン様。
「ふむ……招かれ人の力は、伝承では凄い力だと聞く。本来なら王宮で確認するのだが……トオヤは此処でやりたい理由があるんだな?」
「はい。俺のいた国は、相手の事を良く気遣いおもてなし、いわば感謝を伝える国民性でした。俺をわざわざ迎えにきてくれた皆さんに俺のギフトでそれが出来る、と考えまして。宜しければ、使い方をお教え下さればと思ったんです」
「ふむ……それはなんとも素晴らしい考え方だな。本来は招かれ人の力は秘めておくか、一部だけに開示するかだが……この隊は俺の信頼の置ける者たちばかりだ、良いだろう」
「あ、ありがとうございます!」
「でだ。我らはステータスは自分では見れないものだが、招かれ人は見えるそうだな?」
「はい。ステータスといえば見えます」
「そうか。では、一応聞こう。トオヤの力は生産系なのか?攻撃特化型なのか?どっちだ?」
「召喚なんですけど。生産より取り寄せる能力ですね」
「召喚か……ならば尚更使う場所を気をつけよ。うちの国でも貴族も色々いるからな。……さて、此処で俺がトオヤに教えていると、隣の馬鹿に恨まれるのでな。ヴァレリー、お前も調べて来ただろう?教えてやれ」
「畏まりました」
正気?に戻ったヴァレリー曰く、招かれ人はステータス上で操作するのが一般的らしい。
俺もステータスを出して[召喚]の文字をタップし、やりたい事を操作してみた。
で、ギフトで何出したかは、次回だな。
だが少しは教えておこう!俺は生粋の(笑)ケモナーだ。当然皆さんの毛並みを整える環境を作ったぜ!
ブラッシングが直接出来ずともやりようはあるとも!
しかし、問題はそこではない……!
俺の食事が問題でもない……!(塩味主体のスープでもベーコンが効いてて美味かった)
……齢27にして、周囲から微笑ましく見守られながら、アーンを強いられた事ではない……(多少問題有り)
問題は!騎士の!軍の!体格の良い団員さん達のメシが!カロリー○イト(もどき)だった事だ!
例えそれがしっかり国で研究された国支給の食料で、満腹感が得るものだとしても!
国民からの税金を大切にする、王家の指針だったとしても!(行軍中だけのようだ……後日談)
団員の料理が、壊滅的だったとしても……!(俺用のだけマジックバックみたいなのに入れてきたらしい)
栄養バランス考えて食わないと、毛艶に影響するだろうがあああ!!!
と、心の中でシャウトする俺。
ーーー余談だが……うちの実家のミケには、俺が用意した高級且つ栄養バランスの取れたカリカリと、俺が厳選に厳選した猫缶を実家に送っている。
更には、ササミやマグロやサーモンもたまには用意してあげるように、母さんに仕送りまでしているんだ。
勿論、某有名メーカーの偉大なおやつだって用意して送っていたさ!食べさせすぎは決してさせなかったがな……!(主に母さんが)
そして、ブラッシングやシャンプーをマメに行い、ブラシだって厳選したものを用意させたんだ!おかげでうちのミケはご近所で評判の美猫として有名だ。(母さんの管理の手腕だが)
……話がそれた。
志は立派でも、現在進行形で危険な状態(毛並みが荒れる事)に向かっているヴァレリー団長を始め、ディグラン様、スタッグさん、目の保養の団員さん達の大切なお身体に、俺は我慢出来ない……!
ーーーだが、異世界の俺にはギフトがある!
俺の為に迎えにきてくれた皆様を、このまま何もせずに指を咥えて過ごすだけで良いものだろうか⁉︎……答えは、否!!!ならば、やってやろうじゃないか!
……と、気合い入れは此処まではいいとして。
実際問題、どうやって使うものなのか?まだギフトどころか、スキルも試してねえんだよなぁ。迎えに来てくれた皆さん、有能だから。
……まあ、とりあえずヴァレリー団長さんに聞いてみるか。
「ヴァレリー団長さん、聞きたい事があるのですが……」
「トオヤ……だからヴァレリーと呼ぶように言っただろう?」
「いえ、でも「ヴァレリー、と」あの「ヴァレリー、だ」……ヴァレリー?」
「なんだ?トオヤ」
それこそなんだ?ヴァレリー団長さんのこの甘い声と雰囲気は……!ただこそっと確認したかっただけなのに、全員の視線が集中していて居た堪れないじゃないか……!
誰か!誰か、この雰囲気を打開してくれる人………っていた!ジッとヘルプ!と目で訴えていると、クッと笑って気づいてくれた!
「……ヴァレリー、一旦トオヤを離したらどうだ?」
「例え殿下のお言葉でも、従いかねます」
「お前……その口調は嫌みか?良いからトオヤに聞いてみろ。一旦離してほしいって顔してるぞ?」
ありがとう!殿下あああ!目線で助けを呼んだ甲斐があった!
俺が目で感謝を伝えていると「グルゥ」とヴァレリー団長さん、いや、慣れないといけないから、思いの中でもヴァレリーって呼んどくか。
うん、それでちょっとヴァレリーが怒ってる声が聞こえたんだ。気になってヴァレリーを見上げると、俺をジッと見つめてゴロゴロ喉を鳴らしてる。
……やべえ、なにこの可愛い生き物……?クッ、負けるな!俺!
「……ヴァレリー。これ以上はみんなの前では恥ずかしい……離して?」
「「「「「「ブフゥッッッ!!」」」」」
赤面症は仕方ないが、此処は下手に出るべきと選んだ言葉だったが何か不味かったのだろうか……?
ヴァレリーは「グッ」と喉を鳴らし、片手を両目に当てて天を仰いでいるわ、団員の皆様は一部倒れ出すわ、スタッグさんとディグラン様は笑っているわで、俺は困惑中。
しかしヴァレリーが固まっている隙をついて、俺をヒョイッと隣に降ろしてくれたディグラン様には助けられた。
「まあ、今頃ヴァレリーの馬鹿は、頭ん中で悶えているだろうから気にするな。で?トオヤは何が聞きたかったんだ?」
ディグラン様のありがたい申し出に、俺は自分のスキルやギフトの相談をしたい事を伝えると、真剣な表情に変わったディグラン様。
「ふむ……招かれ人の力は、伝承では凄い力だと聞く。本来なら王宮で確認するのだが……トオヤは此処でやりたい理由があるんだな?」
「はい。俺のいた国は、相手の事を良く気遣いおもてなし、いわば感謝を伝える国民性でした。俺をわざわざ迎えにきてくれた皆さんに俺のギフトでそれが出来る、と考えまして。宜しければ、使い方をお教え下さればと思ったんです」
「ふむ……それはなんとも素晴らしい考え方だな。本来は招かれ人の力は秘めておくか、一部だけに開示するかだが……この隊は俺の信頼の置ける者たちばかりだ、良いだろう」
「あ、ありがとうございます!」
「でだ。我らはステータスは自分では見れないものだが、招かれ人は見えるそうだな?」
「はい。ステータスといえば見えます」
「そうか。では、一応聞こう。トオヤの力は生産系なのか?攻撃特化型なのか?どっちだ?」
「召喚なんですけど。生産より取り寄せる能力ですね」
「召喚か……ならば尚更使う場所を気をつけよ。うちの国でも貴族も色々いるからな。……さて、此処で俺がトオヤに教えていると、隣の馬鹿に恨まれるのでな。ヴァレリー、お前も調べて来ただろう?教えてやれ」
「畏まりました」
正気?に戻ったヴァレリー曰く、招かれ人はステータス上で操作するのが一般的らしい。
俺もステータスを出して[召喚]の文字をタップし、やりたい事を操作してみた。
で、ギフトで何出したかは、次回だな。
だが少しは教えておこう!俺は生粋の(笑)ケモナーだ。当然皆さんの毛並みを整える環境を作ったぜ!
ブラッシングが直接出来ずともやりようはあるとも!
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