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レイフォードと散歩をした日から、ルカは不意に彼の横顔を思い出す事が増えた。
これまでは「今何してるんだろう」とか、「仕事無理してないかな」とかを考える事はたまにあっても、こんなに頭から離れないなんて事はなかったのに最近は長い時間レイフォードが頭の中にいる。
でも全然嫌じゃないし、むしろ思い浮かべるたびにトクトクと脈打つ鼓動が心地良い。
(また散歩行きたいな。今度は庭とか)
空を飛ぶ散歩は初めての体験でそれはもう楽しかったけど、普通に並んで歩く散歩もレイフォードとならきっと退屈しないとルカは思う。忙しい人だからなかなか難しいかもしれないが、村にいた時のように色んな事を一緒にしたかった。
ソフィアにもリックスにも、他の誰にもこんな事は思わないのに、どうしてかレイフォードにだけは願ってしまいたくなる。
(もっと、一緒にいられたらいいのに)
一日に何度も会っては話しているのに物足りないと思ってしまうのは何故なのか。
顔が見たいと執務室に行きたい気持ちを抑えてソファから立ち上がったルカは、気分転換に庭に行くべく扉外にいるリックスへと声をかけた。
こういう時は、祖母たちと話すに限る。
夕食時。
相も変わらず膝の上に座らせ、自らの手で食べさせてくれるレイフォードにすっかり慣れたルカは口元へ寄せられた肉を躊躇いもなく食べる。噛まなくてもホロホロと崩れる程柔らかな肉にはしっかり味があってそれはそれは美味しかった。
城に来てから美味しいものばかりを食べているせいでかなり舌が肥えてきた気がする。もし城から出る事になったら、村で食べていたような食事に戻れるのだろうか。
「ルカ? もう腹が満たされたか?」
「あ、ううん。何でもない。次はあれ食べたい」
「ああ、ほら」
「ん」
食事中のルカに許されている事は水分補給のみで、どれだけ近くにある物が食べたくてもレイフォードの手ずからでなくては食べられない。
最初は面倒だし手間だから自分で食べると言ったのだが、レイフォードは毎回頷くだけで聞いてはくれず、問答無用で抱き上げられ食べさせられていた。言い続ける事も疲れたルカが折れた形にはなるが、食べさせる側のレイフォードが楽しそうで今では好きにしてという感じだ。
白身魚のソテーを食べ、水を飲もうとしてレイフォードを見上げたルカは、彼の顔色がほんのり悪い事に気付いた。
「レイ?」
「ん?」
「顔色が悪いけど、大丈夫か?」
眉根を寄せて問い掛けたら何故かレイフォードは驚いた顔をして、それを不思議に思いつつ手を上げて彼の額に触れてみる。ビクリと反応したが気にせずついでに自分の額にも当ててみたけど特に大差はなかった。
「熱はないな⋯⋯具合悪かったりする?」
「⋯いや⋯具合は悪くないが…」
「じゃあ疲れ? 王様の仕事、忙しいのか?」
「忙しいは忙しいな⋯」
ずっと目を瞬いてルカの質問に答えてくれるレイフォードだが、どうにも歯切れが悪くて心配になる。
朝も昼も夜も食事を共にしてくれるレイフォードは、公務の間にもルカへと会いに来ては軽く話してまた執務室に戻るという日をほぼ毎日こなしていた。嬉しい気持ちはあるが、ただでさえ王としての仕事は大変だと思うのに、来なくていいと言っても来るのだからルカにはどうしようも出来ない。
もしかして、そのせいで体調を崩したのだろうか。
「俺に出来る事ある?」
「え?」
「俺、いつもレイに助けて貰ってるからさ。俺で力になれる事あるなら言って欲しい」
こういう時こそ王としてではなく、ただのレイフォードとしてルカにくらいは頼って欲しい。
いつもいつも自分を気に掛けてくれる優しいこの人にルカは何かしてあげたかった。
「ただの寝不足だから気にするな」
「寝不足?」
「夜に何度も目が覚めるだけだから」
確かに目の下にはうっすらとクマが出来ているから寝不足と言われれば納得だ。だがやはり疲れもありそうで、顎に手を当てて考えたルカはフォークを持つレイフォードの手を引き肉に突き刺しながら提案した。
「じゃあ一緒に寝る?」
「ん?」
「ほら、こないだは良く眠れたって言ってただろ? また一緒に寝てみたらぐっすりかもしんないし」
「ルカはそれでいいのか?」
「何で?」
「⋯⋯⋯」
レイフォードの手だからいいだろうと言わんばかりに肉を食べてるルカは無垢なキョトンとしていて思わず頭を抱えたくなった。
前回は寝起きだった事もあり、いろいろ危うい部分はあったものの抑えられたのだが、一緒にベッドに入るとなると多少は心配になる。
これが異性相手だとルカの反応もまた変わるのだろうか。
あまりにも意識されなさ過ぎて少しばかりムッとしたレイフォードは、口いっぱいに頬張って食べてるルカの顎に指を掛けて上向かせるとわざとらしくにっこりと笑う。
「なら、お願いしようかな」
そんなレイフォードの心境など露知らず、ルカは大きく頷くと任せとけと言わんばかりに親指を立てた。
さて、この無警戒な生き物をどうしてくれようか。
その日の夜、枕を持参し二枚扉を抜けて隣の部屋にやって来たルカは、立ったまま難しい顔で書類を見ているレイフォードを見付けて声を上げた。
「こら、何でまだ仕事してんだ」
「これだけ確認しておきたくてな」
「もう寝る時間。それは置いて、ベッドに行く」
「⋯⋯仕方ない」
ビシッとベッドを指差すルカに苦笑しつつ書類をテーブルに置き、こういうのも悪くないなと思いながら前髪を掻き上げベッドへと腰を下ろす。すぐにルカも上がって来ると枕を抱き締めたまま横向きに寝転がった。
それを横目で見たレイフォードは少し体勢を変えルカを腕で挟むようにしてベッドに手をつき、気付いて怪訝そうに見上げてきたルカの顔を覗き込む。
「何?」
「ルカは、寝不足の人がいたら誰とでも同じベッドで寝るのか?」
「え? んー⋯」
「私ではなくとも一緒に寝ようと言うのか?」
「レイじゃなくても⋯?」
顔に掛かった髪を避けてやりながら問い掛けると、ルカは目を瞬いたあと考えるように視線を逸らしてしばらく黙り込む。
少しして複雑そうな表情に変わったルカにレイフォードの方がおや? と思った。
「言わない、かも」
「言わないのか?」
「うん。リックスとかバルドーとかアルマとか⋯想像してみたけど、一緒に寝るのはちょっと違うかなって」
一応想像したのかと思いつつ、それでもこの提案をしてくれるのはレイフォードだけだと自覚してくれているのは素直に嬉しい。だがそれでも気になる事はある為、初めの頃よりはまろみを帯びた頬を指の背で撫でると首を傾げた。
「それなら何故、私には言ってくれたんだ?」
「⋯⋯⋯分かんない」
眉尻を下げるルカは本当に分からないらしく今までにないくらい戸惑っているのは見て取れたが、レイフォードはそれこそ他の人とは違う目で見てくれてるのではないかと思った。
だがそれは本人に自覚して欲しい為敢えて言わないでおく。
ルカは寝返りを打って仰向けになると、真っ直ぐにレイフォードを見上げてハッキリと言ってきた。
「でも、レイ以外だと俺も寝られないんじゃないかってのは分かる」
「⋯⋯それが無意識だというのがタチが悪いな」
「何が⋯⋯ひぇ⋯っ」
レイフォードの手が腰に触れぞわりと不思議な感覚が背筋を這い上がる。そのまま確かめるように撫でられ擽ったさに身を捩ったルカは、笑いながらその手を押さえた。
「あはは、やめ、く、擽ったいから⋯っ」
「もう少し、私を男として見てくれないか?」
「⋯っ⋯男として?」
手が離れ上がった息を整えていると柔らかなベッドが揺れ完全にレイフォードが上に覆い被さってきた。さっきまで自分を擽っていた手が頬を撫で、綺麗な顔が鼻先に触れそうなくらい近付く。
「自分を好いている男のベッドに入ったらどうなるか、ルカは少しでも理解しなくてはな」
「何⋯⋯」
レイフォードの言っている意味が分からず眉を顰めたら、何故か目を閉じた彼の顔が視界いっぱいに広がり唇に何かが触れる。それが彼の唇だと気付いてビクッとはしたもののルカはどうしてか抵抗出来ずにいた。
胸の奥から感じた事のない感覚がじわじわと広がる。
(何だろ⋯これ⋯)
やり場のない手をぎゅっと握り込んだルカはゼロ距離にいるレイフォードの顔を見ていられなくなり強く目を閉じると、唇が離れるまで息を止めて身体を震わせていた。
心臓が煩いくらいに脈打っている。
これまでは「今何してるんだろう」とか、「仕事無理してないかな」とかを考える事はたまにあっても、こんなに頭から離れないなんて事はなかったのに最近は長い時間レイフォードが頭の中にいる。
でも全然嫌じゃないし、むしろ思い浮かべるたびにトクトクと脈打つ鼓動が心地良い。
(また散歩行きたいな。今度は庭とか)
空を飛ぶ散歩は初めての体験でそれはもう楽しかったけど、普通に並んで歩く散歩もレイフォードとならきっと退屈しないとルカは思う。忙しい人だからなかなか難しいかもしれないが、村にいた時のように色んな事を一緒にしたかった。
ソフィアにもリックスにも、他の誰にもこんな事は思わないのに、どうしてかレイフォードにだけは願ってしまいたくなる。
(もっと、一緒にいられたらいいのに)
一日に何度も会っては話しているのに物足りないと思ってしまうのは何故なのか。
顔が見たいと執務室に行きたい気持ちを抑えてソファから立ち上がったルカは、気分転換に庭に行くべく扉外にいるリックスへと声をかけた。
こういう時は、祖母たちと話すに限る。
夕食時。
相も変わらず膝の上に座らせ、自らの手で食べさせてくれるレイフォードにすっかり慣れたルカは口元へ寄せられた肉を躊躇いもなく食べる。噛まなくてもホロホロと崩れる程柔らかな肉にはしっかり味があってそれはそれは美味しかった。
城に来てから美味しいものばかりを食べているせいでかなり舌が肥えてきた気がする。もし城から出る事になったら、村で食べていたような食事に戻れるのだろうか。
「ルカ? もう腹が満たされたか?」
「あ、ううん。何でもない。次はあれ食べたい」
「ああ、ほら」
「ん」
食事中のルカに許されている事は水分補給のみで、どれだけ近くにある物が食べたくてもレイフォードの手ずからでなくては食べられない。
最初は面倒だし手間だから自分で食べると言ったのだが、レイフォードは毎回頷くだけで聞いてはくれず、問答無用で抱き上げられ食べさせられていた。言い続ける事も疲れたルカが折れた形にはなるが、食べさせる側のレイフォードが楽しそうで今では好きにしてという感じだ。
白身魚のソテーを食べ、水を飲もうとしてレイフォードを見上げたルカは、彼の顔色がほんのり悪い事に気付いた。
「レイ?」
「ん?」
「顔色が悪いけど、大丈夫か?」
眉根を寄せて問い掛けたら何故かレイフォードは驚いた顔をして、それを不思議に思いつつ手を上げて彼の額に触れてみる。ビクリと反応したが気にせずついでに自分の額にも当ててみたけど特に大差はなかった。
「熱はないな⋯⋯具合悪かったりする?」
「⋯いや⋯具合は悪くないが…」
「じゃあ疲れ? 王様の仕事、忙しいのか?」
「忙しいは忙しいな⋯」
ずっと目を瞬いてルカの質問に答えてくれるレイフォードだが、どうにも歯切れが悪くて心配になる。
朝も昼も夜も食事を共にしてくれるレイフォードは、公務の間にもルカへと会いに来ては軽く話してまた執務室に戻るという日をほぼ毎日こなしていた。嬉しい気持ちはあるが、ただでさえ王としての仕事は大変だと思うのに、来なくていいと言っても来るのだからルカにはどうしようも出来ない。
もしかして、そのせいで体調を崩したのだろうか。
「俺に出来る事ある?」
「え?」
「俺、いつもレイに助けて貰ってるからさ。俺で力になれる事あるなら言って欲しい」
こういう時こそ王としてではなく、ただのレイフォードとしてルカにくらいは頼って欲しい。
いつもいつも自分を気に掛けてくれる優しいこの人にルカは何かしてあげたかった。
「ただの寝不足だから気にするな」
「寝不足?」
「夜に何度も目が覚めるだけだから」
確かに目の下にはうっすらとクマが出来ているから寝不足と言われれば納得だ。だがやはり疲れもありそうで、顎に手を当てて考えたルカはフォークを持つレイフォードの手を引き肉に突き刺しながら提案した。
「じゃあ一緒に寝る?」
「ん?」
「ほら、こないだは良く眠れたって言ってただろ? また一緒に寝てみたらぐっすりかもしんないし」
「ルカはそれでいいのか?」
「何で?」
「⋯⋯⋯」
レイフォードの手だからいいだろうと言わんばかりに肉を食べてるルカは無垢なキョトンとしていて思わず頭を抱えたくなった。
前回は寝起きだった事もあり、いろいろ危うい部分はあったものの抑えられたのだが、一緒にベッドに入るとなると多少は心配になる。
これが異性相手だとルカの反応もまた変わるのだろうか。
あまりにも意識されなさ過ぎて少しばかりムッとしたレイフォードは、口いっぱいに頬張って食べてるルカの顎に指を掛けて上向かせるとわざとらしくにっこりと笑う。
「なら、お願いしようかな」
そんなレイフォードの心境など露知らず、ルカは大きく頷くと任せとけと言わんばかりに親指を立てた。
さて、この無警戒な生き物をどうしてくれようか。
その日の夜、枕を持参し二枚扉を抜けて隣の部屋にやって来たルカは、立ったまま難しい顔で書類を見ているレイフォードを見付けて声を上げた。
「こら、何でまだ仕事してんだ」
「これだけ確認しておきたくてな」
「もう寝る時間。それは置いて、ベッドに行く」
「⋯⋯仕方ない」
ビシッとベッドを指差すルカに苦笑しつつ書類をテーブルに置き、こういうのも悪くないなと思いながら前髪を掻き上げベッドへと腰を下ろす。すぐにルカも上がって来ると枕を抱き締めたまま横向きに寝転がった。
それを横目で見たレイフォードは少し体勢を変えルカを腕で挟むようにしてベッドに手をつき、気付いて怪訝そうに見上げてきたルカの顔を覗き込む。
「何?」
「ルカは、寝不足の人がいたら誰とでも同じベッドで寝るのか?」
「え? んー⋯」
「私ではなくとも一緒に寝ようと言うのか?」
「レイじゃなくても⋯?」
顔に掛かった髪を避けてやりながら問い掛けると、ルカは目を瞬いたあと考えるように視線を逸らしてしばらく黙り込む。
少しして複雑そうな表情に変わったルカにレイフォードの方がおや? と思った。
「言わない、かも」
「言わないのか?」
「うん。リックスとかバルドーとかアルマとか⋯想像してみたけど、一緒に寝るのはちょっと違うかなって」
一応想像したのかと思いつつ、それでもこの提案をしてくれるのはレイフォードだけだと自覚してくれているのは素直に嬉しい。だがそれでも気になる事はある為、初めの頃よりはまろみを帯びた頬を指の背で撫でると首を傾げた。
「それなら何故、私には言ってくれたんだ?」
「⋯⋯⋯分かんない」
眉尻を下げるルカは本当に分からないらしく今までにないくらい戸惑っているのは見て取れたが、レイフォードはそれこそ他の人とは違う目で見てくれてるのではないかと思った。
だがそれは本人に自覚して欲しい為敢えて言わないでおく。
ルカは寝返りを打って仰向けになると、真っ直ぐにレイフォードを見上げてハッキリと言ってきた。
「でも、レイ以外だと俺も寝られないんじゃないかってのは分かる」
「⋯⋯それが無意識だというのがタチが悪いな」
「何が⋯⋯ひぇ⋯っ」
レイフォードの手が腰に触れぞわりと不思議な感覚が背筋を這い上がる。そのまま確かめるように撫でられ擽ったさに身を捩ったルカは、笑いながらその手を押さえた。
「あはは、やめ、く、擽ったいから⋯っ」
「もう少し、私を男として見てくれないか?」
「⋯っ⋯男として?」
手が離れ上がった息を整えていると柔らかなベッドが揺れ完全にレイフォードが上に覆い被さってきた。さっきまで自分を擽っていた手が頬を撫で、綺麗な顔が鼻先に触れそうなくらい近付く。
「自分を好いている男のベッドに入ったらどうなるか、ルカは少しでも理解しなくてはな」
「何⋯⋯」
レイフォードの言っている意味が分からず眉を顰めたら、何故か目を閉じた彼の顔が視界いっぱいに広がり唇に何かが触れる。それが彼の唇だと気付いてビクッとはしたもののルカはどうしてか抵抗出来ずにいた。
胸の奥から感じた事のない感覚がじわじわと広がる。
(何だろ⋯これ⋯)
やり場のない手をぎゅっと握り込んだルカはゼロ距離にいるレイフォードの顔を見ていられなくなり強く目を閉じると、唇が離れるまで息を止めて身体を震わせていた。
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