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新婚旅行編
出発!
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明日から五日間、僕と龍惺は新婚旅行に出発する。五日もあれば色んなところに行けるかなと思ってたけど、良く考えたら帰宅した次の日にお仕事って龍惺が大変だって事に気付いたんだ。
だから前日からの出発は辞めておいて、ちょっと遠いから当日はサービスエリアに寄りつつ目的地まで行って、現地で三日間過ごしたあと四日目に帰宅する事に決定した。
僕の行きたいところでいいよって言って貰えてすごく悩んだけど、結婚式前に田崎さんから紹介された兎や猫やハムスターのような小さな動物をモチーフにした遊園地に連れて行って貰う事にした。実はここがこの旅行のメインまであるくらい行きたかった場所だったりする。
三日目はどこに行くか、違うテーマパークに行くか迷いに迷って、でもせっかく初めて行く場所なんだから繁華街とか商店街とか歩いてみたいと思い、普通にデートをする事にした。
ちなみに三日間お世話になる温泉旅館は龍惺が選んだところで、その地方に行った際に玖珂家が必ず利用にしている宿らしく、全室露天風呂付きで離れになっているんだって。全室離れとか初めて聞いた。
足りなかったら向こうで買えば良いと言う龍惺を窘め、紙に書き出した必要な物リストを確認しながらパッキングしたからきっと忘れ物はないはず。
今は薄手の服に何か羽織るくらいで丁度いい気候だからそこまで嵩張りはしないけど、細々した物が多いから失くさないように気を付けないと。
「良かったのか?」
「え?」
「遊園地はいいとして、三日目が街ブラで本当に良かったのか?」
「話し合って納得してくれたんじゃなかったの?」
「したはしたけど、やっぱ飛行機じゃなきゃ行けねぇ距離の方が旅行らしいと思って」
「絶対旅行じゃないとダメって訳じゃないでしょ? 僕は龍惺と一緒なら、五日間ずっとお家デートでも幸せだよ?」
「いや、それはさすがに……」
どこでもいいって言ったのは龍惺なのに、車で行ける距離なのが少し不満らしい。たぶん、その距離なら時間さえあればいつでも行けるって思ってるからなんだろうな。
持って行く荷物を玄関に置いてリビングに戻ると、ソファに座って難しい顔をしている龍惺がいて苦笑した。
さっき言ったお家デートだって本心だ。龍惺と一緒ならどこにも行かなくたって幸せなのは間違いないんだから。
隣に腰を下ろすと憮然とした顔で見られ膝に座るよう促される。子供みたいだと思いながら向かい合う形で乗り上げればすぐに抱き締められた。
「詩月の行きたい場所を選んでくれんのは嬉しいんだけど、滅多に行けねぇ場所でいろいろしてやりたかった」
「?」
「ちょっとでもお前が反応した物全部買ってやろうかなって」
「……それ、去年の僕の誕生日にしようとしてたよね」
思った以上に疲れてしまったあの時の事はハッキリ覚えてる。
高校生の時から何かと買ってくれたがる龍惺だけど、大人になってからはそれに拍車が掛かってちょっとでも「これいい」とか「これ可愛い」とか言うとすぐ買おうとするから引き止めるのが大変だ。
もしかして龍惺は、貢ぎたい人なのかな。
「欲しい時はちゃんと欲しいって言うから、それ以外は絶対買わないでね?」
「遠慮しいのお前が本当に言えるか? 今回の旅行だって俺に聞いてばっかで、執拗く聞かなきゃ決めなかっただろ」
「が、頑張って言うから」
「ふーん? じゃあ欲しいのに言わなかったらその分ヤるか」
「へ?」
「お前ん中でその回数分俺が出すまで終われねぇって事だよ」
いつもならマナー必須のレストランって言うのに今回に限ってそっち方面に行くのはどうして?
僕は顔が真っ赤になるのを感じて口をパクパクさせながら小刻みに首を振る。龍惺は僕が達してもイかない時があるのに、万が一言わなかったらその分って……寝込む未来しか見えない。
「お前が我慢しなきゃいいだけの話だろ?」
「……意地悪だ」
「反応が可愛いから、ついいじめたくなるんだよ」
「いじめ反対」
「俺のは愛情表現だって」
「分かってるけど……あんまり恥ずかしい事言わないで」
「……そういうとこなんだよなぁ……」
火照った頬にヒンヤリとした手を当てて冷ましながら少しだけ拗ねて言うと、肩を竦めて呆れたように返される。
そういうとこってどういうとこ?
なかなか熱が引かなくてペチペチと軽く叩き始めたら、すぐに止められバンザイさせられた。
「?」
「はは、抵抗しねぇのかよ」
「だって龍惺だから」
「……ホント、可愛い事言ってくれる」
「ん」
挙げられていた手が龍惺の首に回され、僕とは違う逞しい腕に腰を抱かれて口付けられる。唇の隙間から入って来た肉厚な舌が歯列をなぞりゾワゾワと背中が震えた。
離れる時、絡め取られた舌を強めに吸われて肩が跳ねる。
軽く乱れた息を整えていると、胸元が密着するほど抱き締められ首筋に龍惺の頬が寄せられた。
「……あー…シてぇな……」
「一回で終わらないからダメ」
「お前だって一回じゃ物足らねぇくせに」
「そ、それは龍惺が……っ」
するたびに二回三回と続けられれば誰だってそうなると思う。つまり僕がこうなったのは龍惺のせいなんだから、彼を求めてしまうのは仕方がないって事だ。
そもそも僕は龍惺しか知らないのに。
腰にある手が怪しい動きを始めたからそれを押さえるとまたキスされた。
「んっ、ちょ……りゅ…っ」
キスを止めようと腰押さえる手を離せば動き出すし、また手を押さえると何度も口付けられる。どうしたらいいか分からないうちに息苦しくなって、目の前がクラっとして龍惺の肩に寄りかかった。
「今更だけど、キスの練習した方がいいんじゃねぇか?」
「……どうして?」
「もうちょい長めにしてぇんだけど」
「う……」
ムニムニと優しく頬を抓まれて笑い混じりにそんな事を言われる。
確かにすぐへばって申し訳ないなとは思うけど、何だかんだで龍惺とのキスは気持ち良くて夢中になっちゃうんだよね。
それで息するの忘れてたら意味がないんだけど……。
顎を撫でられ顔を上げると整った顔がまた近付いて来た。
「ほら、鼻で息するって意識してみな」
「あ…ま、待って、軽いのからにして…っ」
「分かった分かった」
最初から舌を入れられると出来ないから慌てて口を隠すと、ふっと笑った龍惺にその手を取られて唇が塞がれる。すぐに離れて、また重なって、たまに食まれたりするけど本当に軽いものにしてくれるらしい。
鼻呼吸に集中してるとどうしてもそっちばかりになってしまい、龍惺から「こっちも」と言われて唇をなぞられる。
難しいし、頭が混乱しそうだ。
そのうちまた深くなったキスに結局満足な練習なんて出来なくて、危うく気を失うかと思った僕はその日はもうしないと決め苦笑する龍惺の両頬をつねった。
今日の天気は快晴で、現地も見たけどこの先五日間はお天気にも恵まれてるみたいで絶好の旅行日和だ。
昨日は早めに寝たから頭もバッチリ冴えてるし、朝ご飯のおにぎりも作って指差しで荷物を確認して車に乗り込んだんだけど、本当に長距離を運転するつもりなのかな。
「疲れたら絶対休憩してね?」
「分かってる。途中でサービスエリアにも寄るだろ? そん時は休めるし、あんま気にすんな」
「うん」
「あっち着いたらもうチェックインしねぇとな」
「そうだね。寄り道もするから遅くなるだろうし」
実は旅館の値段ははぐらかされて聞けていない。実家に行った際に泊まったホテルのスイートルームの時でさえ教えてくれなかったんだから当然と言えば当然なんだけど、今回だけは知りたかった。
だって新婚旅行なのに、一円も出してないんだよ。せめて半分は僕が出すべきなのに。
ちなみにあんまりにも金額を気にしないから心配になって聞いてみた事があるんだけど、龍惺はなんて事ない風にこう答えた。
『お前のためにしか使うつもりなかったから、貯まってるだけ』
通帳見るか? って言われたけど、何となくすごい事になってそうだから遠慮しておいた。たとえ一生遊んで暮らせるくらいの貯金があったとしても、自分のためにも使って欲しいと思うのは我儘だろうか。
「よし、じゃあ行くか」
「うん! 安全運転でお願いします!」
「任せろ。お前だけは守る」
龍惺の運転を危なく思ったり感じたりした事はないけど、いつもの倍以上は時間がかかるから念の為そう言えば頼もしい言葉が返って来た。
こうやって言い切ってくれるとこ、すごくカッコいい。
僕は膝に置いた保冷バッグを開けておにぎりの具を説明しながら、今日からの五日間に心を弾ませた。
だから前日からの出発は辞めておいて、ちょっと遠いから当日はサービスエリアに寄りつつ目的地まで行って、現地で三日間過ごしたあと四日目に帰宅する事に決定した。
僕の行きたいところでいいよって言って貰えてすごく悩んだけど、結婚式前に田崎さんから紹介された兎や猫やハムスターのような小さな動物をモチーフにした遊園地に連れて行って貰う事にした。実はここがこの旅行のメインまであるくらい行きたかった場所だったりする。
三日目はどこに行くか、違うテーマパークに行くか迷いに迷って、でもせっかく初めて行く場所なんだから繁華街とか商店街とか歩いてみたいと思い、普通にデートをする事にした。
ちなみに三日間お世話になる温泉旅館は龍惺が選んだところで、その地方に行った際に玖珂家が必ず利用にしている宿らしく、全室露天風呂付きで離れになっているんだって。全室離れとか初めて聞いた。
足りなかったら向こうで買えば良いと言う龍惺を窘め、紙に書き出した必要な物リストを確認しながらパッキングしたからきっと忘れ物はないはず。
今は薄手の服に何か羽織るくらいで丁度いい気候だからそこまで嵩張りはしないけど、細々した物が多いから失くさないように気を付けないと。
「良かったのか?」
「え?」
「遊園地はいいとして、三日目が街ブラで本当に良かったのか?」
「話し合って納得してくれたんじゃなかったの?」
「したはしたけど、やっぱ飛行機じゃなきゃ行けねぇ距離の方が旅行らしいと思って」
「絶対旅行じゃないとダメって訳じゃないでしょ? 僕は龍惺と一緒なら、五日間ずっとお家デートでも幸せだよ?」
「いや、それはさすがに……」
どこでもいいって言ったのは龍惺なのに、車で行ける距離なのが少し不満らしい。たぶん、その距離なら時間さえあればいつでも行けるって思ってるからなんだろうな。
持って行く荷物を玄関に置いてリビングに戻ると、ソファに座って難しい顔をしている龍惺がいて苦笑した。
さっき言ったお家デートだって本心だ。龍惺と一緒ならどこにも行かなくたって幸せなのは間違いないんだから。
隣に腰を下ろすと憮然とした顔で見られ膝に座るよう促される。子供みたいだと思いながら向かい合う形で乗り上げればすぐに抱き締められた。
「詩月の行きたい場所を選んでくれんのは嬉しいんだけど、滅多に行けねぇ場所でいろいろしてやりたかった」
「?」
「ちょっとでもお前が反応した物全部買ってやろうかなって」
「……それ、去年の僕の誕生日にしようとしてたよね」
思った以上に疲れてしまったあの時の事はハッキリ覚えてる。
高校生の時から何かと買ってくれたがる龍惺だけど、大人になってからはそれに拍車が掛かってちょっとでも「これいい」とか「これ可愛い」とか言うとすぐ買おうとするから引き止めるのが大変だ。
もしかして龍惺は、貢ぎたい人なのかな。
「欲しい時はちゃんと欲しいって言うから、それ以外は絶対買わないでね?」
「遠慮しいのお前が本当に言えるか? 今回の旅行だって俺に聞いてばっかで、執拗く聞かなきゃ決めなかっただろ」
「が、頑張って言うから」
「ふーん? じゃあ欲しいのに言わなかったらその分ヤるか」
「へ?」
「お前ん中でその回数分俺が出すまで終われねぇって事だよ」
いつもならマナー必須のレストランって言うのに今回に限ってそっち方面に行くのはどうして?
僕は顔が真っ赤になるのを感じて口をパクパクさせながら小刻みに首を振る。龍惺は僕が達してもイかない時があるのに、万が一言わなかったらその分って……寝込む未来しか見えない。
「お前が我慢しなきゃいいだけの話だろ?」
「……意地悪だ」
「反応が可愛いから、ついいじめたくなるんだよ」
「いじめ反対」
「俺のは愛情表現だって」
「分かってるけど……あんまり恥ずかしい事言わないで」
「……そういうとこなんだよなぁ……」
火照った頬にヒンヤリとした手を当てて冷ましながら少しだけ拗ねて言うと、肩を竦めて呆れたように返される。
そういうとこってどういうとこ?
なかなか熱が引かなくてペチペチと軽く叩き始めたら、すぐに止められバンザイさせられた。
「?」
「はは、抵抗しねぇのかよ」
「だって龍惺だから」
「……ホント、可愛い事言ってくれる」
「ん」
挙げられていた手が龍惺の首に回され、僕とは違う逞しい腕に腰を抱かれて口付けられる。唇の隙間から入って来た肉厚な舌が歯列をなぞりゾワゾワと背中が震えた。
離れる時、絡め取られた舌を強めに吸われて肩が跳ねる。
軽く乱れた息を整えていると、胸元が密着するほど抱き締められ首筋に龍惺の頬が寄せられた。
「……あー…シてぇな……」
「一回で終わらないからダメ」
「お前だって一回じゃ物足らねぇくせに」
「そ、それは龍惺が……っ」
するたびに二回三回と続けられれば誰だってそうなると思う。つまり僕がこうなったのは龍惺のせいなんだから、彼を求めてしまうのは仕方がないって事だ。
そもそも僕は龍惺しか知らないのに。
腰にある手が怪しい動きを始めたからそれを押さえるとまたキスされた。
「んっ、ちょ……りゅ…っ」
キスを止めようと腰押さえる手を離せば動き出すし、また手を押さえると何度も口付けられる。どうしたらいいか分からないうちに息苦しくなって、目の前がクラっとして龍惺の肩に寄りかかった。
「今更だけど、キスの練習した方がいいんじゃねぇか?」
「……どうして?」
「もうちょい長めにしてぇんだけど」
「う……」
ムニムニと優しく頬を抓まれて笑い混じりにそんな事を言われる。
確かにすぐへばって申し訳ないなとは思うけど、何だかんだで龍惺とのキスは気持ち良くて夢中になっちゃうんだよね。
それで息するの忘れてたら意味がないんだけど……。
顎を撫でられ顔を上げると整った顔がまた近付いて来た。
「ほら、鼻で息するって意識してみな」
「あ…ま、待って、軽いのからにして…っ」
「分かった分かった」
最初から舌を入れられると出来ないから慌てて口を隠すと、ふっと笑った龍惺にその手を取られて唇が塞がれる。すぐに離れて、また重なって、たまに食まれたりするけど本当に軽いものにしてくれるらしい。
鼻呼吸に集中してるとどうしてもそっちばかりになってしまい、龍惺から「こっちも」と言われて唇をなぞられる。
難しいし、頭が混乱しそうだ。
そのうちまた深くなったキスに結局満足な練習なんて出来なくて、危うく気を失うかと思った僕はその日はもうしないと決め苦笑する龍惺の両頬をつねった。
今日の天気は快晴で、現地も見たけどこの先五日間はお天気にも恵まれてるみたいで絶好の旅行日和だ。
昨日は早めに寝たから頭もバッチリ冴えてるし、朝ご飯のおにぎりも作って指差しで荷物を確認して車に乗り込んだんだけど、本当に長距離を運転するつもりなのかな。
「疲れたら絶対休憩してね?」
「分かってる。途中でサービスエリアにも寄るだろ? そん時は休めるし、あんま気にすんな」
「うん」
「あっち着いたらもうチェックインしねぇとな」
「そうだね。寄り道もするから遅くなるだろうし」
実は旅館の値段ははぐらかされて聞けていない。実家に行った際に泊まったホテルのスイートルームの時でさえ教えてくれなかったんだから当然と言えば当然なんだけど、今回だけは知りたかった。
だって新婚旅行なのに、一円も出してないんだよ。せめて半分は僕が出すべきなのに。
ちなみにあんまりにも金額を気にしないから心配になって聞いてみた事があるんだけど、龍惺はなんて事ない風にこう答えた。
『お前のためにしか使うつもりなかったから、貯まってるだけ』
通帳見るか? って言われたけど、何となくすごい事になってそうだから遠慮しておいた。たとえ一生遊んで暮らせるくらいの貯金があったとしても、自分のためにも使って欲しいと思うのは我儘だろうか。
「よし、じゃあ行くか」
「うん! 安全運転でお願いします!」
「任せろ。お前だけは守る」
龍惺の運転を危なく思ったり感じたりした事はないけど、いつもの倍以上は時間がかかるから念の為そう言えば頼もしい言葉が返って来た。
こうやって言い切ってくれるとこ、すごくカッコいい。
僕は膝に置いた保冷バッグを開けておにぎりの具を説明しながら、今日からの五日間に心を弾ませた。
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