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【四十三ノ月】して欲しい事
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仕事を終え、詩月が待つ家へと帰宅しいつも通り入浴から食事まで終えた龍惺は、ソファに寝転んでスマホを弄っていた。
今だに匿名掲示板には龍惺や詩月の名前が上がる事はあるが、悪意があるのはほんの一握りで今のところは平和なやり取りがなされている。
「龍惺、少し話があるんだけどいいかな?」
好意的なコメントの中に詩月への変態思考な物を見付けて眉を顰めていると、風呂から上がった本人にそう声をかけられて目を瞬く。身体を起こして見上げれば、頭にタオルを被せた詩月が不安そうな顔で立っていた。
「どうした?」
自分の膝を叩き座るように促すと、遠慮がちに座るものだからますます不思議に思ってしまう。第一、話とは何なのだろうか。
もしかして、ここ最近毎日のように抱いているからそれについて怒っているのか。それとも仕事帰りに土産を買って帰る回数が増えたからいい加減呆れていた? もしくはキッチンに立つ詩月に悪戯をするからそれに腹を立てて?
思い当たる節があり過ぎて龍惺まで不安になってきた。
「し、詩月」
「?」
「俺がいろいろやり過ぎてんのは分かってる。でも頼むから距離置くとか嫌だとかウザいとか言わないでくれ」
「……何の話?」
「………違うのか?」
「龍惺が何を考えてるのかは分からないけど、たぶん違うと思うよ?」
何だ、違うのか。ホッと息を吐いた自分に不思議そうな顔をした詩月は、その後にクスリと笑って龍惺の手を取ると自分の腰に回させた。
「僕が龍惺にそんな事言う訳ないでしょ? あのね、話って言うのは、本屋さんのバイトを辞めようか迷ってるって相談なんだけど……」
「うん」
「最近依頼してくれる作家さんや企業さんが増えて来たから、イラストレーターの仕事一本にしようかなって思ってて……でもそうなると収入が不安定になるからそれも悩みどころで……」
「詩月がやりてぇようにやればいいんじゃねぇの? むしろ俺は、お前がずっと家にいてくれんのは大歓迎なんだけどな」
「でも」
「好きな事を仕事に出来んのってホントすげぇと思うし、それで頭を悩ませるのは勿体ないっつーか……俺はお前には、やりてぇ事をやり続けて欲しいと思ってるよ」
「龍惺……」
「俺の稼いだ金でお前の衣食住賄えんなら本望だわ」
元より詩月からは光熱費も何も貰ってはいないし何ならカードを渡したいくらいなのだが、せめて食費くらいはと受け取ってくれないし払わせてもくれない。詩月のスマホ代も持ちたいくらいなのに、そういう事には本当に頑固だ。
「僕はそういう、おんぶに抱っこは嫌なんだけどな……」
「何言ってんだよ。ちゃんと仕事して稼いでんだから何もかも甘えてる訳じゃねぇだろ。まぁ俺としてはそれでも全然いいんだけど」
「すぐそうやって甘やかそうとする」
「お前は甘やかされて溶かされるくらいがちょうどいいんだよ」
自分とは違う、僅かに丸みを帯びた柔らかな頬を軽く摘みながら微笑むとパチリと目を瞬いた詩月が困ったように笑う。
本音を言えば、龍惺に依存して自分がいなければ何も出来ないようになればいいとは思っているが、それは詩月の望むところではないだろうし、龍惺だって詩月の自由を奪いたい訳ではない。
ただもっと甘えたり頼ったりして欲しいだけだ。
「まぁ最終的にどうするかはお前が決めろ。どんな結果出しても俺は受け入れるから、ちゃんと自分の選びたい方を選べよ。んで、それが落ち着いたら、本格的に式場探し始めような」
「うん。ありがとう、龍惺」
ようやくいつもの柔らかい微笑みを浮かべた詩月が小さく頷いた。
年内に挙げたいと誠一には言ったものの、式場がすぐに予約出来るとも限らないし、準備期間だってある。せめて予約だけでも早くしてしまわないと、いよいよ間に合わなくなるだろう。
詩月は息を吐いて寄り掛かると、リビングの隅に置いてあるダンボール箱を指差した。
「ところで龍惺、あれはどういうするつもり?」
「お前のページだけ切り取るか」
「え、切り取るの?」
「俺が欲しいのはお前が載ってるとこだけだからな。第一、ああいうのは普段は手にも取らねぇもんだし」
ダンボール箱には、以前詩月がモデルをした時の写真が掲載された雑誌が山と入っている。買い占めまではしなかったが、近場の店舗を一通り回り一店舗に置かれている数の半分は購入した。
だからその出版社が叩き出した過去一の売上の大半は龍惺によるものだ。
あさみに現像して貰った写真もあるが、どうせなら誌面での詩月も保管しておきたくて購入したものの、やはり置き場所には困る。
龍惺は本気で詩月が載ったページだけを残すつもりだった。
「やっぱり一冊で良いと思うんだよね、僕」
「読みたくて開くならな。俺の目的は服じゃねぇし。…ああでも、お前に似合いそうな服を探すのは楽しいだろうな」
「服はもう一生分あるので」
「そうか?」
「おじいちゃんになっても着れない服出て来そう……」
早苗が購入した服なんかはまだ未着用のまま実家にあるし、瀬尾や龍惺が買った服は使っていない部屋をクローゼット代わりにするくらいはあるから、詩月の言う通り実質着る物には困らないくらいはある。
恐らくあと十年もすれば服の趣味も変わるだろうし、そうなったらまた贈る楽しみが増えるなとほくそ笑む龍惺に気付かない詩月はやれやれと溜め息をついた。
「ねぇ龍惺?」
「ん?」
「龍惺は欲しい物ないの?」
「俺? 俺はお前がいてくれんなら何もいらねぇよ」
別に欲がないとかではなく、あの頃も今も龍惺にとって一番欲しいものが詩月だったから、隣にいてくれる今はこれと言って思い付く物もない。
だが身体を起こした詩月はそれでは納得出来ないようで、今度は「して欲しい事は?」と聞いてきた。
「して欲しい事?」
「うん。何かない? 何でもいいよ?」
また何でもいいよと言っている。
して欲しい事、と言われて万年発情期の龍惺が思い付く事など〝そっち関係〟しかないのに、それだと詩月にはあっさり却下されてしまうだろう。
だから敢えて無難な事を選ぶとしたら……。
「膝枕」
「え?」
「今度膝枕してくんねぇ?」
「そんな事でいいの?」
「逆にどんな事を言われると思ったんだよ」
「龍惺の事だから、エッチな事お願いしてくるかなって」
さすがは詩月、良く分かってらっしゃる。
決して思わなかった訳ではない龍惺は咳払いで誤魔化し、少しだけニヤニヤした顔をする詩月の頭を撫でるとおもむろにソファへと押し倒した。
「俺だってこれでも弁えてんだよ」
「ホントに? じゃあ当分シなくてもいいよね?」
「…それは……」
「……ふふ、龍惺ってば、これに関しては本当に正直だよね。そういうとこ好きだよ」
「どうせ俺は下半身でしか物を考えらんねぇ変態だよ」
「拗ねないの」
それもこれも目の前の恋人が無邪気に煽ったり色気を振り撒いたりするせいなのだが、如何せん詩月の場合はほとんとが無自覚だからそれに簡単にクラっと来る龍惺が単純すぎるのだ。
だが揶揄うような言葉には憮然としてしまい、拗ねた態度で返すと詩月はますます可笑しそうに笑う。それから龍惺の頬を撫でて「せっかくのチャンスだったのに」と悪戯っぽく目を細めた。
「?」
「コスプレくらいならしてもいいかなって思ったんだけどな」
「……!?」
まるで日常会話のように何気なく零された言葉に大きく反応した龍惺は次の日、仕事の合間を縫うどころか渡された書類そっちのけで衣装を検索し、いい加減ブチ切れた瀬尾にスマホを取り上げられるまで集中して探しまくるのだった。
今だに匿名掲示板には龍惺や詩月の名前が上がる事はあるが、悪意があるのはほんの一握りで今のところは平和なやり取りがなされている。
「龍惺、少し話があるんだけどいいかな?」
好意的なコメントの中に詩月への変態思考な物を見付けて眉を顰めていると、風呂から上がった本人にそう声をかけられて目を瞬く。身体を起こして見上げれば、頭にタオルを被せた詩月が不安そうな顔で立っていた。
「どうした?」
自分の膝を叩き座るように促すと、遠慮がちに座るものだからますます不思議に思ってしまう。第一、話とは何なのだろうか。
もしかして、ここ最近毎日のように抱いているからそれについて怒っているのか。それとも仕事帰りに土産を買って帰る回数が増えたからいい加減呆れていた? もしくはキッチンに立つ詩月に悪戯をするからそれに腹を立てて?
思い当たる節があり過ぎて龍惺まで不安になってきた。
「し、詩月」
「?」
「俺がいろいろやり過ぎてんのは分かってる。でも頼むから距離置くとか嫌だとかウザいとか言わないでくれ」
「……何の話?」
「………違うのか?」
「龍惺が何を考えてるのかは分からないけど、たぶん違うと思うよ?」
何だ、違うのか。ホッと息を吐いた自分に不思議そうな顔をした詩月は、その後にクスリと笑って龍惺の手を取ると自分の腰に回させた。
「僕が龍惺にそんな事言う訳ないでしょ? あのね、話って言うのは、本屋さんのバイトを辞めようか迷ってるって相談なんだけど……」
「うん」
「最近依頼してくれる作家さんや企業さんが増えて来たから、イラストレーターの仕事一本にしようかなって思ってて……でもそうなると収入が不安定になるからそれも悩みどころで……」
「詩月がやりてぇようにやればいいんじゃねぇの? むしろ俺は、お前がずっと家にいてくれんのは大歓迎なんだけどな」
「でも」
「好きな事を仕事に出来んのってホントすげぇと思うし、それで頭を悩ませるのは勿体ないっつーか……俺はお前には、やりてぇ事をやり続けて欲しいと思ってるよ」
「龍惺……」
「俺の稼いだ金でお前の衣食住賄えんなら本望だわ」
元より詩月からは光熱費も何も貰ってはいないし何ならカードを渡したいくらいなのだが、せめて食費くらいはと受け取ってくれないし払わせてもくれない。詩月のスマホ代も持ちたいくらいなのに、そういう事には本当に頑固だ。
「僕はそういう、おんぶに抱っこは嫌なんだけどな……」
「何言ってんだよ。ちゃんと仕事して稼いでんだから何もかも甘えてる訳じゃねぇだろ。まぁ俺としてはそれでも全然いいんだけど」
「すぐそうやって甘やかそうとする」
「お前は甘やかされて溶かされるくらいがちょうどいいんだよ」
自分とは違う、僅かに丸みを帯びた柔らかな頬を軽く摘みながら微笑むとパチリと目を瞬いた詩月が困ったように笑う。
本音を言えば、龍惺に依存して自分がいなければ何も出来ないようになればいいとは思っているが、それは詩月の望むところではないだろうし、龍惺だって詩月の自由を奪いたい訳ではない。
ただもっと甘えたり頼ったりして欲しいだけだ。
「まぁ最終的にどうするかはお前が決めろ。どんな結果出しても俺は受け入れるから、ちゃんと自分の選びたい方を選べよ。んで、それが落ち着いたら、本格的に式場探し始めような」
「うん。ありがとう、龍惺」
ようやくいつもの柔らかい微笑みを浮かべた詩月が小さく頷いた。
年内に挙げたいと誠一には言ったものの、式場がすぐに予約出来るとも限らないし、準備期間だってある。せめて予約だけでも早くしてしまわないと、いよいよ間に合わなくなるだろう。
詩月は息を吐いて寄り掛かると、リビングの隅に置いてあるダンボール箱を指差した。
「ところで龍惺、あれはどういうするつもり?」
「お前のページだけ切り取るか」
「え、切り取るの?」
「俺が欲しいのはお前が載ってるとこだけだからな。第一、ああいうのは普段は手にも取らねぇもんだし」
ダンボール箱には、以前詩月がモデルをした時の写真が掲載された雑誌が山と入っている。買い占めまではしなかったが、近場の店舗を一通り回り一店舗に置かれている数の半分は購入した。
だからその出版社が叩き出した過去一の売上の大半は龍惺によるものだ。
あさみに現像して貰った写真もあるが、どうせなら誌面での詩月も保管しておきたくて購入したものの、やはり置き場所には困る。
龍惺は本気で詩月が載ったページだけを残すつもりだった。
「やっぱり一冊で良いと思うんだよね、僕」
「読みたくて開くならな。俺の目的は服じゃねぇし。…ああでも、お前に似合いそうな服を探すのは楽しいだろうな」
「服はもう一生分あるので」
「そうか?」
「おじいちゃんになっても着れない服出て来そう……」
早苗が購入した服なんかはまだ未着用のまま実家にあるし、瀬尾や龍惺が買った服は使っていない部屋をクローゼット代わりにするくらいはあるから、詩月の言う通り実質着る物には困らないくらいはある。
恐らくあと十年もすれば服の趣味も変わるだろうし、そうなったらまた贈る楽しみが増えるなとほくそ笑む龍惺に気付かない詩月はやれやれと溜め息をついた。
「ねぇ龍惺?」
「ん?」
「龍惺は欲しい物ないの?」
「俺? 俺はお前がいてくれんなら何もいらねぇよ」
別に欲がないとかではなく、あの頃も今も龍惺にとって一番欲しいものが詩月だったから、隣にいてくれる今はこれと言って思い付く物もない。
だが身体を起こした詩月はそれでは納得出来ないようで、今度は「して欲しい事は?」と聞いてきた。
「して欲しい事?」
「うん。何かない? 何でもいいよ?」
また何でもいいよと言っている。
して欲しい事、と言われて万年発情期の龍惺が思い付く事など〝そっち関係〟しかないのに、それだと詩月にはあっさり却下されてしまうだろう。
だから敢えて無難な事を選ぶとしたら……。
「膝枕」
「え?」
「今度膝枕してくんねぇ?」
「そんな事でいいの?」
「逆にどんな事を言われると思ったんだよ」
「龍惺の事だから、エッチな事お願いしてくるかなって」
さすがは詩月、良く分かってらっしゃる。
決して思わなかった訳ではない龍惺は咳払いで誤魔化し、少しだけニヤニヤした顔をする詩月の頭を撫でるとおもむろにソファへと押し倒した。
「俺だってこれでも弁えてんだよ」
「ホントに? じゃあ当分シなくてもいいよね?」
「…それは……」
「……ふふ、龍惺ってば、これに関しては本当に正直だよね。そういうとこ好きだよ」
「どうせ俺は下半身でしか物を考えらんねぇ変態だよ」
「拗ねないの」
それもこれも目の前の恋人が無邪気に煽ったり色気を振り撒いたりするせいなのだが、如何せん詩月の場合はほとんとが無自覚だからそれに簡単にクラっと来る龍惺が単純すぎるのだ。
だが揶揄うような言葉には憮然としてしまい、拗ねた態度で返すと詩月はますます可笑しそうに笑う。それから龍惺の頬を撫でて「せっかくのチャンスだったのに」と悪戯っぽく目を細めた。
「?」
「コスプレくらいならしてもいいかなって思ったんだけどな」
「……!?」
まるで日常会話のように何気なく零された言葉に大きく反応した龍惺は次の日、仕事の合間を縫うどころか渡された書類そっちのけで衣装を検索し、いい加減ブチ切れた瀬尾にスマホを取り上げられるまで集中して探しまくるのだった。
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