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【四十一ノ星】懐かしい物がたくさん
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九年振りに入った自室は記憶の中とまったく相違なくて、嬉しくてテンションの上がった詩月はさっそく机の引き出しを開け始めた。
後から入って来た龍惺は室内を見回したあとベッドに腰掛け感嘆の息を吐く。
「詩月の匂いしかしねぇ。俺一生ここにいられる」
「変態くさいよ、龍惺」
「何とでも言え」
そのまま寝転ぶ龍惺に笑いながら言えば、どこか拗ねたように返されてやれやれと肩を竦める。
落ち着けるなら全然構わないのだが、言い方に問題ありだ。
「……殴られなかったな」
「そうだね。僕はホッとしたけど」
「お前も親父さんも、人が良すぎるんだよ」
「そんな事ないよ。龍惺が、お父さんと真っ直ぐ向き合ってくれた結果だよ」
「親父さんが、お前を大切に思ってるからこそだろ。結局はお前のおかげだって」
引き出しに入っていたプリントや配布物を机に広げて確認していた詩月は、仰向けで目元に腕を置いていつになく萎れている龍惺の様子に困ったように微笑むと、机から離れ彼の上に跨って座った。
途端に険しい顔をする龍惺におどけた顔をする。
「こら。さっき親父さんに釘刺されたばっかなんだからな」
「龍惺は何もしてない」
「そういう問題じゃ……」
「お父さんは、〝今〟の龍惺を見てくれたんだよ。誰が見たって、あの頃の龍惺と今の龍惺は違うって分かるんだから。自信持って」
上体を倒し軽く唇を触れ合わせたあと「ね?」と付け足してもう一度口付けると、今度は舌を差し込んで龍惺の舌を撫でる。絡め取りながら角度を変え吸い付いた瞬間、腰と後頭部を押さえられ更に深くなった。
「んん っ、ん、ふ、んぅ…っ」
自分とは違う荒々しい舌遣いで口内を舐め回され強く吸われるとそれだけで下肢が疼いて反応してしまう。
リップ音と共に唇が離れる頃には詩月の息も絶え絶えで、力の抜けた身体を龍惺に預けて目を閉じた。だが大きな手が尻たぶを掴み硬くなったものを自身に擦り付けるように動かされ、詩月はビクッとして頭を上げる。
「……なぁ、これどう責任取ってくれんの?」
「ん…っ、待って、動かさないで…っ」
「ホントにさぁ……可愛いのも大概にしろよ、お前」
「龍惺……っ」
「イきてぇ?」
「……っ……ここじゃ、やだ……」
本当は腹の底でぐるぐると渦巻いている熱を解放してしまいたいが、さすがに階下に父がいる状態では素直に頷けない。
この状況だって見られたらマズイのに。
「何で? 出した方が楽じゃね?」
「…………龍惺の、欲しくなるから、やだ……」
「…っ、お前なぁ……」
どうして嫌なのか、その理由を説明しただけなのに眉根を寄せた龍惺は大きく溜め息をつくと詩月ごと起き上がり抱き締めて来た。
トントンと宥めるように背中を叩かれると身体から力が抜ける。
「ホテル着いたら覚えてろよ」
「……うん」
「素直なのはいいけど、ちょっとは加減してくれ」
加減してくれと言われても詩月はただ思った事を口にしているだけだ。言っていい事といけない事のボーダーラインが分からない。疑問には思うけど、聞いてしまうと龍惺に呆れられてしまいそうだから頷くだけに留めておく。
暫くしてお互いに落ち着いた頃、詩月は「あ」と声を上げて龍惺の膝から降りると、クローゼットを開けて上の棚から一つの箱を引っ張り出した。蓋の部分に〝ぼくの〟と子供のような字で書いてあるそれは、小さい頃から大事な物をしまってきた宝物箱だ。
テーブルに起いて蓋を開けると一番上に目的の物が入っていて、それを手に取るとにこやかに龍惺に振って見せた。
「これなーんだ」
「俺が初めてやったクリスマスプレゼントの手袋。ボロボロじゃねぇか」
「暖かくなるまで毎日使ってたから。あ、ちゃんと洗ってからここに入れたからね」
「そこは別に気にしてねぇよ。っつか、その箱他に何入ってんだ?」
「友達からの手紙とか、両親がくれたバースデーカードとか……あ」
箱がそこまで大きくないため嵩や幅のある物は入れられないが、紙類は大抵ここにしまっている。ガサガサと確認しながら出していると、〝しずくくんへ〟と書かれた封筒が出て来て思わず声を上げた。
「懐かしい。低学年くらいの時かな」
「何?」
「ラブレター。一番仲良しだった子に貰ったの」
「へぇ……?」
中から手紙を出して開くと、大きさもまちまちな字で子供ながらに一生懸命に考えて書かれただろう内容が目に入った。
それを龍惺に見せると途端にすっと目が眇められ、見たくないと言わんばかりに顔を逸らされる。
「子供の頃の話だよ?」
「子供の頃だろうといつだろうと、お前にラブレターを渡した奴がいるっつーのが問題なんだよ」
「龍惺だって貰った事あるでしょ」
「覚えてねぇ」
「ふーん? 覚えてないくらい貰ったんだ?」
「いや、そもそも興味ねぇから一枚すら記憶にねぇんだって」
ラブレターを箱の脇に置き、底の方まで見終わるとすべてを戻して手袋を上に乗せる。
小さい頃の龍惺は知らないが、詩月の見立てではその頃には〝イケメン龍惺〟として完成していただろうし、本人に覚えがなくても絶対貰っているはずだ。だからジト目で意地悪な事を言えば龍惺が慌てたように首を振る。
持ち上げた箱が取られ、代わりに元の場所にしまわれて目を瞬いた。
「少なくとも、お前と出会ってからは貰ってねぇから」
「じゃあ、僕が書いたら受け取ってくれる?」
「……お前が俺に書くのか?」
「うん。それで、出来れば龍惺からも欲しい」
「俺はラブレターなんて柄じゃねぇんだけどな……まぁお前が書いて欲しいってんなら書いてやるよ」
「ほんと? やった」
龍惺が手紙を書くような人ではないと分かってはいたけど、物は試しで言ってみるものだと喜んだ詩月は小指を出して「約束」とはにかむ。
片眉を跳ね上げた龍惺はそれにふっと笑うと同じように小指を立てて絡めてくれた。
「楽しみにしてるね」
「あんま期待すんなよ」
「貰えるだけで嬉しいから、一行だけでもいいよ?」
「……みっちり書いてやる」
変なところで負けず嫌いを発揮する龍惺に苦笑し、今度はクローゼットに掛かった服を端から見ているとカバーされた制服を見付けて手に取る。どうやらクリーニングに出してくれたらしく、九年経っても綺麗なままで何だか感慨深くなった。
「懐かしいな」
「うん。龍惺もまだ残ってる?」
「実家に残ってんじゃね? 脱ぎ捨ててから覚えてねぇけど、おふくろが捨てるとも思えねぇし」
「早苗さんなら置いてそう」
他人である詩月にも愛情深く接してくれる早苗の事である。確実にあの豪邸のどこかにはしまわれていそうだと頷いていると、ヒョイっと制服が取り上げられ身体にあてられた。
「……まだ着れそうだな、お前」
「ほとんど身長も体型も変わってないからね」
「よし、これ持って帰ろうぜ」
「え?」
「久し振りに詩月の制服姿見てぇし。それに」
持って帰ってどうするつもりなのか、目を瞬いて首を傾げる詩月にその目的を口にした龍惺は、次にはニヤリと笑って腰を抱き寄せ額に口付けてきた。
「?」
「久し振りに制服でヤんのもいいんじゃねぇ?」
「……! な、何言って…!」
「あの頃は制服汚れるからってあんまヤらせてくんなかったけど、今は汚れても平気だろ?」
「そういう問題じゃ……」
「お前に惚れた時の事思い出すな」
そんな事を言われると絶対にダメだとは言えなくなる。
よもや自分がコスプレ紛いの事をさせられるとは思ってもいなかった詩月は、どこか楽しそうな龍惺に仕方がないなと諦めつつ、如何にして手加減して貰うかを考えるのだった。
後から入って来た龍惺は室内を見回したあとベッドに腰掛け感嘆の息を吐く。
「詩月の匂いしかしねぇ。俺一生ここにいられる」
「変態くさいよ、龍惺」
「何とでも言え」
そのまま寝転ぶ龍惺に笑いながら言えば、どこか拗ねたように返されてやれやれと肩を竦める。
落ち着けるなら全然構わないのだが、言い方に問題ありだ。
「……殴られなかったな」
「そうだね。僕はホッとしたけど」
「お前も親父さんも、人が良すぎるんだよ」
「そんな事ないよ。龍惺が、お父さんと真っ直ぐ向き合ってくれた結果だよ」
「親父さんが、お前を大切に思ってるからこそだろ。結局はお前のおかげだって」
引き出しに入っていたプリントや配布物を机に広げて確認していた詩月は、仰向けで目元に腕を置いていつになく萎れている龍惺の様子に困ったように微笑むと、机から離れ彼の上に跨って座った。
途端に険しい顔をする龍惺におどけた顔をする。
「こら。さっき親父さんに釘刺されたばっかなんだからな」
「龍惺は何もしてない」
「そういう問題じゃ……」
「お父さんは、〝今〟の龍惺を見てくれたんだよ。誰が見たって、あの頃の龍惺と今の龍惺は違うって分かるんだから。自信持って」
上体を倒し軽く唇を触れ合わせたあと「ね?」と付け足してもう一度口付けると、今度は舌を差し込んで龍惺の舌を撫でる。絡め取りながら角度を変え吸い付いた瞬間、腰と後頭部を押さえられ更に深くなった。
「んん っ、ん、ふ、んぅ…っ」
自分とは違う荒々しい舌遣いで口内を舐め回され強く吸われるとそれだけで下肢が疼いて反応してしまう。
リップ音と共に唇が離れる頃には詩月の息も絶え絶えで、力の抜けた身体を龍惺に預けて目を閉じた。だが大きな手が尻たぶを掴み硬くなったものを自身に擦り付けるように動かされ、詩月はビクッとして頭を上げる。
「……なぁ、これどう責任取ってくれんの?」
「ん…っ、待って、動かさないで…っ」
「ホントにさぁ……可愛いのも大概にしろよ、お前」
「龍惺……っ」
「イきてぇ?」
「……っ……ここじゃ、やだ……」
本当は腹の底でぐるぐると渦巻いている熱を解放してしまいたいが、さすがに階下に父がいる状態では素直に頷けない。
この状況だって見られたらマズイのに。
「何で? 出した方が楽じゃね?」
「…………龍惺の、欲しくなるから、やだ……」
「…っ、お前なぁ……」
どうして嫌なのか、その理由を説明しただけなのに眉根を寄せた龍惺は大きく溜め息をつくと詩月ごと起き上がり抱き締めて来た。
トントンと宥めるように背中を叩かれると身体から力が抜ける。
「ホテル着いたら覚えてろよ」
「……うん」
「素直なのはいいけど、ちょっとは加減してくれ」
加減してくれと言われても詩月はただ思った事を口にしているだけだ。言っていい事といけない事のボーダーラインが分からない。疑問には思うけど、聞いてしまうと龍惺に呆れられてしまいそうだから頷くだけに留めておく。
暫くしてお互いに落ち着いた頃、詩月は「あ」と声を上げて龍惺の膝から降りると、クローゼットを開けて上の棚から一つの箱を引っ張り出した。蓋の部分に〝ぼくの〟と子供のような字で書いてあるそれは、小さい頃から大事な物をしまってきた宝物箱だ。
テーブルに起いて蓋を開けると一番上に目的の物が入っていて、それを手に取るとにこやかに龍惺に振って見せた。
「これなーんだ」
「俺が初めてやったクリスマスプレゼントの手袋。ボロボロじゃねぇか」
「暖かくなるまで毎日使ってたから。あ、ちゃんと洗ってからここに入れたからね」
「そこは別に気にしてねぇよ。っつか、その箱他に何入ってんだ?」
「友達からの手紙とか、両親がくれたバースデーカードとか……あ」
箱がそこまで大きくないため嵩や幅のある物は入れられないが、紙類は大抵ここにしまっている。ガサガサと確認しながら出していると、〝しずくくんへ〟と書かれた封筒が出て来て思わず声を上げた。
「懐かしい。低学年くらいの時かな」
「何?」
「ラブレター。一番仲良しだった子に貰ったの」
「へぇ……?」
中から手紙を出して開くと、大きさもまちまちな字で子供ながらに一生懸命に考えて書かれただろう内容が目に入った。
それを龍惺に見せると途端にすっと目が眇められ、見たくないと言わんばかりに顔を逸らされる。
「子供の頃の話だよ?」
「子供の頃だろうといつだろうと、お前にラブレターを渡した奴がいるっつーのが問題なんだよ」
「龍惺だって貰った事あるでしょ」
「覚えてねぇ」
「ふーん? 覚えてないくらい貰ったんだ?」
「いや、そもそも興味ねぇから一枚すら記憶にねぇんだって」
ラブレターを箱の脇に置き、底の方まで見終わるとすべてを戻して手袋を上に乗せる。
小さい頃の龍惺は知らないが、詩月の見立てではその頃には〝イケメン龍惺〟として完成していただろうし、本人に覚えがなくても絶対貰っているはずだ。だからジト目で意地悪な事を言えば龍惺が慌てたように首を振る。
持ち上げた箱が取られ、代わりに元の場所にしまわれて目を瞬いた。
「少なくとも、お前と出会ってからは貰ってねぇから」
「じゃあ、僕が書いたら受け取ってくれる?」
「……お前が俺に書くのか?」
「うん。それで、出来れば龍惺からも欲しい」
「俺はラブレターなんて柄じゃねぇんだけどな……まぁお前が書いて欲しいってんなら書いてやるよ」
「ほんと? やった」
龍惺が手紙を書くような人ではないと分かってはいたけど、物は試しで言ってみるものだと喜んだ詩月は小指を出して「約束」とはにかむ。
片眉を跳ね上げた龍惺はそれにふっと笑うと同じように小指を立てて絡めてくれた。
「楽しみにしてるね」
「あんま期待すんなよ」
「貰えるだけで嬉しいから、一行だけでもいいよ?」
「……みっちり書いてやる」
変なところで負けず嫌いを発揮する龍惺に苦笑し、今度はクローゼットに掛かった服を端から見ているとカバーされた制服を見付けて手に取る。どうやらクリーニングに出してくれたらしく、九年経っても綺麗なままで何だか感慨深くなった。
「懐かしいな」
「うん。龍惺もまだ残ってる?」
「実家に残ってんじゃね? 脱ぎ捨ててから覚えてねぇけど、おふくろが捨てるとも思えねぇし」
「早苗さんなら置いてそう」
他人である詩月にも愛情深く接してくれる早苗の事である。確実にあの豪邸のどこかにはしまわれていそうだと頷いていると、ヒョイっと制服が取り上げられ身体にあてられた。
「……まだ着れそうだな、お前」
「ほとんど身長も体型も変わってないからね」
「よし、これ持って帰ろうぜ」
「え?」
「久し振りに詩月の制服姿見てぇし。それに」
持って帰ってどうするつもりなのか、目を瞬いて首を傾げる詩月にその目的を口にした龍惺は、次にはニヤリと笑って腰を抱き寄せ額に口付けてきた。
「?」
「久し振りに制服でヤんのもいいんじゃねぇ?」
「……! な、何言って…!」
「あの頃は制服汚れるからってあんまヤらせてくんなかったけど、今は汚れても平気だろ?」
「そういう問題じゃ……」
「お前に惚れた時の事思い出すな」
そんな事を言われると絶対にダメだとは言えなくなる。
よもや自分がコスプレ紛いの事をさせられるとは思ってもいなかった詩月は、どこか楽しそうな龍惺に仕方がないなと諦めつつ、如何にして手加減して貰うかを考えるのだった。
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