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十五話 誕生祭
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第一王子に第三王子や、関係者に挨拶を一通り行い、最後はガーネット妃だった。
「今日は来て下さり、嬉しいわ。楽しんでるかしら」
「もちろんです。ガーネット殿下、お誕生日おめでとうございます」
「ええ、ありがとう」
丁寧なお辞儀をするガーネット妃は、王と引けを取らない堂々として佇まい、いつ見ても芯がある綺麗な女性だ。
「先ほど、使用人に聞きましたよ。どうやら昇進するらしいではないですか。兄がいる帝で立派な騎士を歩まれることは、私も嬉しく思いますわ」
「ありがとうございますガーネット殿下。今後帝にもっと貢献できるよう精進いたします」
ガーネットの妃殿下の前で騎士道を歩むことを誓うレオンハルトは、本当に変わったな。もちろん、いい意味でだ。
やる気ないというか騎士団を良く思っておらず昇進には興味なさそうな感じではあったが、心を入れ替えたようだ。
心を変えるようなきっかけ……真面目に好きな人がいたと言っていたからそれの影響だろうか。
どうであれ、優秀だったレオンハルトが真っ当に評価され受けいられる事は良いことだ。
「お母様、見てくださいこのっ」
手を振って嬉しそうにガーネットの元に小走りできた少女。
「きゃっ」
大きな半円のスカートを揺らしては、裾を踏みつけて少女は大胆に顔から滑り込む。
一瞬の出来事、瞬きの静寂、周りは視界から少女がいなくなったことに気がつき手を一斉に差し伸べた。
「ルヴィ様!大丈夫ですか」
「だっ大丈夫です」
皆に抱えられるように立ち上がる少女、ルヴィは頬を赤く染めて後ろ頭を撫でた。
転けたせいで鼻の先が擦れて赤くなっていた。
「はっぅ恥ずかしぃ、ごめなさい。もう大丈夫です、一人で立てますから」
ルヴィそう言うと心配な顔をしつつも周りは離れていく。
「ルヴィ、いつも言っているでしょ。落ち着きなさいと」
「ごめんなさい、お母様。この赤いドレスをどうしても見せたくて」
ガーネットを母と呼んだルヴィ。
確かに見せたくなるのも分かるほど、細部までこだわった赤いドレスを着ていた。散りばめられた宝石の装飾もそうだが、服の生地から花の小さな刺繍までこだわりぬいて作られている。
「お母様のせっかくお誕生日ですから、私今日気合いれてきたのに……お恥ずかしいところみせてしまいました、ごめんなさい」
「……そうなのね。ルヴィ、とてもお洋服が可愛らしわ」
「本当ですかっ」
「ええ、とっても」
「お母様!見てください、ここなんか」
母と娘。娘が目を輝かせ赤いドレスを揺らしてはこだわったポイントを説明していく、母は口に手を当てて嬉しそうに笑った。
「あっ、すみません。娘と話に夢中になってしまいました。ルヴィ、レオンハルトさんにご挨拶を」
ガーネットがルヴィの背中を押してはレオンハルトの前に立たせ、ルヴィ恥ずかしそうに両手を何度も組み直す。
「おっお久しぶりでふっ、レオンハルトさん。お元気そうで何よりっです」
「お久しぶりです、ルヴィ嬢様。いつぶりでしょうか、いっそう大人の女性になりましたね」
「あっありがとうございます、レオンハルトさんもっ」
挨拶が終わった途端ルヴィはサッとガーネットの後ろに隠れた。
「ルヴィ、失礼ですよ」とガーネットに叱責されても、背中から出てくることはなかった。
ガーネット妃に小さな子供がいたのは知っていたが、ルヴィはもう10代後半だろうか、当たり前だが写真で見た時よりだいぶ大きくなっている。
「良いですよ、ガーネット殿下。まだ彼女は場に慣れていないこともありますし、お顔が見れてただけでもありがたいですよ」
「はぁ、気をつかわせて申し訳ないですわ」
頬に手を添えた母親は「ルヴィなんでも良いから飲み物を持ってきて、ちょうだい」と背中に張り付く手を離させる。
ルビィは頷いてガーネットの言う通りに飲み物を探し始めてはその場を離れる。
「まったく。あの子、もう大人なんですけどね。いつになったら、大人になるのか」
「いえいえ、若いうちはそんなものですよ。心配してるうちに、あっという間に大人になりますから」
「そうですね……成長を見守るのも親の勤めですね」
俺もそう思う。
「っ持ってきました」
宙を舞うグラス。皆んなが口を開けて眺めている中、グラスは綺麗な放物線を描いては中に入っていた液体をぶちまけた。
その赤い液体は丁度白い服をきたレオンハルトの肩にかかる。
グラスは割れる音、ポタポタと酒臭い匂いを漂わせる赤い水溜り。ザワザワと人の声で溢れていた宮殿が、静寂が訪れた瞬間だった。
また顔から転ぶルヴィに、白い袖を赤く染めるレオンハルト。周りは、まずどちらから助けようかである。
「誰か、タオル持ってきてちょうだい」
静寂を切り開いたのはガーネット妃だった。棒立ちだった使用人達はスイッチを入れたように忙しなく動き出す。
「ごっごめんなさい、レオンハルトさん。私またっやっちゃいました」
青ざめた顔をしてルヴィが立ち上がると、レオンハルトに駆け寄った。
「いいよ、服が濡れただけだから。君は怪我はないか」
「ないです、もう切腹します」
「しなくていいから。ガラスの破片踏むから気をつけて」
「私ってほんと肝心なところでいつもっ」
顔に手を当てて泣き出すルヴィを必死に慰めるレオンハルト。
「ルヴィ、泣いている場合ではありません。レオンハルトさんをお部屋に案内してあげて」
「はいぃ」
ガーネットそう言われて、顔をあげたお転婆少女はまだ目を潤ませながらもレオンハルトを袖を引っ張って連れて行こうとする。
部屋に案内される前に、レオンハルトは腰にさしていた飾りの剣と腕につけていた装飾品を俺に渡す。
「ごめん、これだけ持ってて。ちょっと行ってくる」
「えっ、俺もしかして一人……」
待っても言えず、連れて行かれたレオンハルト。
「もう、ルヴィてば。私に恥をかかせないでよ」
ガーネットは頬についた数滴の酒を拭っては、レオンハルトと同じに方向に歩いていく。
使用人によって掃除されていく床、宮殿は再び声を戻しては招待客は楽しい会話を始めた。
そんな中に、一人残されたイナミは冷や汗が流れ出る。
「リリィ」
やはり、この刺々しく人を呼ぶ声は嫌いだ。
イナミは油の切れた機械のようにギコキコと体を動かしては後ろに向くと、口端を引き攣らせた。
そこには、怒りに染まったアンお嬢様が仁王立ちしていたからだ。
「今日は来て下さり、嬉しいわ。楽しんでるかしら」
「もちろんです。ガーネット殿下、お誕生日おめでとうございます」
「ええ、ありがとう」
丁寧なお辞儀をするガーネット妃は、王と引けを取らない堂々として佇まい、いつ見ても芯がある綺麗な女性だ。
「先ほど、使用人に聞きましたよ。どうやら昇進するらしいではないですか。兄がいる帝で立派な騎士を歩まれることは、私も嬉しく思いますわ」
「ありがとうございますガーネット殿下。今後帝にもっと貢献できるよう精進いたします」
ガーネットの妃殿下の前で騎士道を歩むことを誓うレオンハルトは、本当に変わったな。もちろん、いい意味でだ。
やる気ないというか騎士団を良く思っておらず昇進には興味なさそうな感じではあったが、心を入れ替えたようだ。
心を変えるようなきっかけ……真面目に好きな人がいたと言っていたからそれの影響だろうか。
どうであれ、優秀だったレオンハルトが真っ当に評価され受けいられる事は良いことだ。
「お母様、見てくださいこのっ」
手を振って嬉しそうにガーネットの元に小走りできた少女。
「きゃっ」
大きな半円のスカートを揺らしては、裾を踏みつけて少女は大胆に顔から滑り込む。
一瞬の出来事、瞬きの静寂、周りは視界から少女がいなくなったことに気がつき手を一斉に差し伸べた。
「ルヴィ様!大丈夫ですか」
「だっ大丈夫です」
皆に抱えられるように立ち上がる少女、ルヴィは頬を赤く染めて後ろ頭を撫でた。
転けたせいで鼻の先が擦れて赤くなっていた。
「はっぅ恥ずかしぃ、ごめなさい。もう大丈夫です、一人で立てますから」
ルヴィそう言うと心配な顔をしつつも周りは離れていく。
「ルヴィ、いつも言っているでしょ。落ち着きなさいと」
「ごめんなさい、お母様。この赤いドレスをどうしても見せたくて」
ガーネットを母と呼んだルヴィ。
確かに見せたくなるのも分かるほど、細部までこだわった赤いドレスを着ていた。散りばめられた宝石の装飾もそうだが、服の生地から花の小さな刺繍までこだわりぬいて作られている。
「お母様のせっかくお誕生日ですから、私今日気合いれてきたのに……お恥ずかしいところみせてしまいました、ごめんなさい」
「……そうなのね。ルヴィ、とてもお洋服が可愛らしわ」
「本当ですかっ」
「ええ、とっても」
「お母様!見てください、ここなんか」
母と娘。娘が目を輝かせ赤いドレスを揺らしてはこだわったポイントを説明していく、母は口に手を当てて嬉しそうに笑った。
「あっ、すみません。娘と話に夢中になってしまいました。ルヴィ、レオンハルトさんにご挨拶を」
ガーネットがルヴィの背中を押してはレオンハルトの前に立たせ、ルヴィ恥ずかしそうに両手を何度も組み直す。
「おっお久しぶりでふっ、レオンハルトさん。お元気そうで何よりっです」
「お久しぶりです、ルヴィ嬢様。いつぶりでしょうか、いっそう大人の女性になりましたね」
「あっありがとうございます、レオンハルトさんもっ」
挨拶が終わった途端ルヴィはサッとガーネットの後ろに隠れた。
「ルヴィ、失礼ですよ」とガーネットに叱責されても、背中から出てくることはなかった。
ガーネット妃に小さな子供がいたのは知っていたが、ルヴィはもう10代後半だろうか、当たり前だが写真で見た時よりだいぶ大きくなっている。
「良いですよ、ガーネット殿下。まだ彼女は場に慣れていないこともありますし、お顔が見れてただけでもありがたいですよ」
「はぁ、気をつかわせて申し訳ないですわ」
頬に手を添えた母親は「ルヴィなんでも良いから飲み物を持ってきて、ちょうだい」と背中に張り付く手を離させる。
ルビィは頷いてガーネットの言う通りに飲み物を探し始めてはその場を離れる。
「まったく。あの子、もう大人なんですけどね。いつになったら、大人になるのか」
「いえいえ、若いうちはそんなものですよ。心配してるうちに、あっという間に大人になりますから」
「そうですね……成長を見守るのも親の勤めですね」
俺もそう思う。
「っ持ってきました」
宙を舞うグラス。皆んなが口を開けて眺めている中、グラスは綺麗な放物線を描いては中に入っていた液体をぶちまけた。
その赤い液体は丁度白い服をきたレオンハルトの肩にかかる。
グラスは割れる音、ポタポタと酒臭い匂いを漂わせる赤い水溜り。ザワザワと人の声で溢れていた宮殿が、静寂が訪れた瞬間だった。
また顔から転ぶルヴィに、白い袖を赤く染めるレオンハルト。周りは、まずどちらから助けようかである。
「誰か、タオル持ってきてちょうだい」
静寂を切り開いたのはガーネット妃だった。棒立ちだった使用人達はスイッチを入れたように忙しなく動き出す。
「ごっごめんなさい、レオンハルトさん。私またっやっちゃいました」
青ざめた顔をしてルヴィが立ち上がると、レオンハルトに駆け寄った。
「いいよ、服が濡れただけだから。君は怪我はないか」
「ないです、もう切腹します」
「しなくていいから。ガラスの破片踏むから気をつけて」
「私ってほんと肝心なところでいつもっ」
顔に手を当てて泣き出すルヴィを必死に慰めるレオンハルト。
「ルヴィ、泣いている場合ではありません。レオンハルトさんをお部屋に案内してあげて」
「はいぃ」
ガーネットそう言われて、顔をあげたお転婆少女はまだ目を潤ませながらもレオンハルトを袖を引っ張って連れて行こうとする。
部屋に案内される前に、レオンハルトは腰にさしていた飾りの剣と腕につけていた装飾品を俺に渡す。
「ごめん、これだけ持ってて。ちょっと行ってくる」
「えっ、俺もしかして一人……」
待っても言えず、連れて行かれたレオンハルト。
「もう、ルヴィてば。私に恥をかかせないでよ」
ガーネットは頬についた数滴の酒を拭っては、レオンハルトと同じに方向に歩いていく。
使用人によって掃除されていく床、宮殿は再び声を戻しては招待客は楽しい会話を始めた。
そんな中に、一人残されたイナミは冷や汗が流れ出る。
「リリィ」
やはり、この刺々しく人を呼ぶ声は嫌いだ。
イナミは油の切れた機械のようにギコキコと体を動かしては後ろに向くと、口端を引き攣らせた。
そこには、怒りに染まったアンお嬢様が仁王立ちしていたからだ。
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