新城町便利本舗 ~吸血鬼だけど繁華街で便利屋やってます~

田中

文字の大きさ
19 / 73
血の血脈

少女とワルガキ

しおりを挟む
 新城町からほど近い埠頭地域。
 その埠頭にある空き倉庫はガラの悪い少年たちのたまり場として、住民達から近寄ってはいけない場所と認識されていた。
 そんな空き倉庫前の道におおよそ、その場にいるべきでは無い一人の少女が立っていた。

 年齢は十歳前後、長く艶のある黒髪で黒のワンピースに黒い毛皮のコート、そして黒いドレスシューズを履いた切れ長の瞳の古風な顔立ちの少女だった。

 その少女の前には髪を緑に染めた口の左端から横に走る傷跡を持つ黒い皮の上下を着た青年が、ニヤニヤと笑いながら立っている。
 更には青年の後ろには、五十人程の恐らく十代だと思われる少年達が青年と同じ笑みを浮かべ少女を眺めていた。

「へへッ、アンタには感謝してるよぉ、こんな便利な力を与えてもらってなぁ……」
龍二りゅうじ、その力はわりぃ事する為に与えたんでね、おめぇが単車で転んで辛そうだったから一時的にやっただけだぁ」
「だから感謝してるって言ってるだろ? おかげで仲間もやりたい放題出来て、ハッピーだぜ。だよなぁ!?」

「まったくだぜ! 霧になって盗んだ金で遊びたい放題、ホント、ボスを吸血鬼にしてくれてありがとよぉ!」
「……そんなわりぃ事、長くは続かねぇぞ、龍二……この国には陰陽課おんみょうかってオラたちみてぇなモンを取り締まるとこがあんだぁ」
「へっ、陰陽課だとよ、笑わせるぜ。んなモン返り討ちにしてやるよぉ。テメェと同じになぁ!!」

 そう言うと龍二と呼ばれた緑の髪の青年は間合いを詰め、少女の腹に蹴りを入れた。

「グッ……」

 少女の体がくの字に曲り、アスファルトの上をゴロゴロと転がる。

「何だよ? あんたも吸血鬼、それも何百年も生きたベテランなんだろ? 根性見せろよ?」
「龍二、考えなおせぇ……今ならまだ、頭をさげりゃあ……仲間も許してくれるかもしんねぇから」

 立ち上がった少女は龍二に蹴られた腹を押さえて立ち上がり、説得を試みた。

「あん? 考えなおせだぁ? 俺はもっと仲間を増やして闇の世界に君臨するんだ。詫びなんて入れる必要が何処にあるよ?」

 そう返答しながら龍二は今度は少女の顔面に拳を入れた。

「クッ!」

 少女はアスファルトの上を滑り、路面に削られ頬に血を滲ませた。
 それでもフラフラと立ち上がり再び口を開く。

「このまま、大っぴらにわりぃ事してたら……他の吸血鬼たちも動き出す。そうなったらおめぇら全員消されっぞ。それでもいいだか? ……なぁ、龍二、静かに穏やかに暮らしてりゃあ、ちょびっと血を吸う事は目ぇつぶってもらえる。それで手をうたねぇか?」

「しつこいガキだぜ……決めた。お前は殺して海に沈める事にするわ」
「……わかってけれ、オラはおめぇを殺したくねぇんだ」
「心配しなくても、てめぇ如きに俺はやれねぇよ」

 その後も龍二は一方的に少女に暴力を振るった。
 少女は何度か手を掲げ龍二に攻撃をしようとしていた様だが、結局、その手を下ろし視線を伏せるという事を繰り返していた。

 やがて攻撃を躊躇ためらい倒れ込んだ少女を見た龍二は、部下に料理するよう指示を出す。

「いいんですか?」
「かまやしねぇよ。ガキに見えてもこいつは何百年も生きた吸血鬼だ。要はこの国にうじゃうじゃいる老害の一人って訳よ……ぶち殺しゃあ多少は国も綺麗になるってもんだぜ」
「老害、なるほど……思い出した! あいつ、偉そうに説教しやがって! 何が儂の若い頃はだ! テメェの若い頃にゃ、コンビニなんて無かっただろうが!」

 龍二の言葉で別の誰かを思い出した少年の一人が、地面に倒れた少女の腹に思い切り蹴りを入れる。

「グッ……ゴホゴホッ……やっ、止めてけれ……クッ……おめぇらも悪い事は止めて……ウッ……」

 少年の蹴りが引き金になったのか、彼らは奇妙な熱情に浮かされ少女への暴行を続けた。

「……止めるんだぁ……力を持ってても……オラたちは人間が……いねぇと……グッ!?」

 言葉を続ける少女の顎に少年の一人がブーツのつま先を打ち付ける。

「わ……わり……い……こと……」
「チッ、しぶとい奴だ……おい、鉄パイプ持って来い」
「うっス!」
「お前らは下がってろ……」
「了解、ボス!」

 龍二は少年の一人から鉄パイプを受け取ると、暴行を加えていた者達を下がらせ少女の頭に振り下ろそうと振りかぶった。

「へッ、頭を割られりゃ、流石にくたばんだろ?」

 そう言って緑色の髪の青年は半笑いで鉄パイプを振り下ろす。

「あん? 何だお前? いつからそブッ!?」

 突然現れ鉄パイプを掴んだ金髪の男は龍二が聞き終える前に、彼の顔面に拳を叩き込んだ。
 龍二は殴られた勢いで側転しアスファルトに頭を打ち付けながら、道路を転がった。

「タマ、はなを看てやってくれ!」

 投げ捨てた鉄パイプが渇いた音を立てる中、真咲まさき珠緒たまおに声を掛ける。

「了解にゃ!」
「ラルフ、こいつ等叩きのめす……力を貸してくれ」
「言われなくても……幼い少女に暴力を振るう下衆共ですか……暴れ甲斐がありそうです」

 珠緒が傷だらけになった少女に駆け寄り抱き上げる前で、ラルフは服を脱ぎ棄て上半身を顕わにした。

「一応言っとくが、殺すなよ。こいつ等は緋沙女ひさめに引き取ってもらうからよぉ」
「ふむ……分かりました……正直、生かしておく価値は無いように思いますが、吸血鬼の問題ですしね……部外者は従うとしましょう……」

 不満げにそう言ったラルフは深く息を吸い込むと遠吠えを上げた。

「アオオオオオオォォオン!!!!」

 その遠吠えと同時にラルフの体を赤い毛が覆い、鼻先が伸びて猛獣の牙が生える。

「なっ!? 狼男!?」
「狼狽えんな……こっちだって吸血鬼だぜ! 相手は二人だ、全員で掛かれ! 倒した奴に後ろの女はくれてやる!」

 真咲に殴り飛ばされた龍二は、口から垂れた血を皮ジャケットの裾で拭いながら立ち上がり部下に言葉を掛けた。
 それを聞いた部下の少年達は好色そうな視線を珠緒に向け、それぞれがナイフや警棒など思い思いの獲物を抜いた。

『はぁ……日本は治安がいいと聞いていたのですが……』
「どの国にだって、どの時代にだってこの手のクソガキはいるもんさ」
『……たしかに!』

 叫びと共にラルフの姿が掻き消え、バットを持った少年の一人がいきなり弾け飛んだ。
 少年はひしゃげたバットを抱えたまま、一直線に後ろへ飛びアジトである倉庫の壁に叩きつけられ血の花を咲かせた。
 背中から噴き出した血を壁に塗り付けながらずり落ち、少年は動かなくなる。

「殺すなって言ったろう!?」
『吸血鬼ならあの程度では死にませんよ』

 真咲もラフルと会話しながら少年たちの攻撃を捌きつつ、体に爪を突き立て生気を奪う。
 生気を奪われた少年たちは以前、香織を監禁した男と同様に白目を剥いてアスファルトの地面に倒れていった。
 五分程でその半数は倉庫やフェンスに叩き付けられ血だまりの中に沈み、残り半数は青ざめた顔で冷たい道路に横たわった。

 残ったのはそれを呆然と見ていた龍二一人。

「何だよ!? 何なんだよテメェら!?」
「……力を手に入れて好き放題出来ると思ったか? 残念だったな、この世にゃあお前なんかより強い奴は五万といるんだぜ」

 そう言った真咲の目が赤い燐光を放っている。

「ヒッ!」

 その目に怯え龍二は思わず後退った。
 吸血鬼になり龍二の瞳も赤く染まっていたが、その目は光を放ってはいなかった。
 格が違う……ストリートギャングのボスだった龍二は、その経験から鋭敏に真咲の力量を感じ取っていた。

「……なっ、なあアンタら、アンタらが強い事はよぉく分かったよ! そのガキを傷めつけた事は謝る! この通りだ!」

 龍二はそう言うと真咲達の前で土下座をした。

『……仮にもリーダーでしょうに……プライドも何も無いんですか』

 やれやれと肩を竦め、ラルフは獣化を解いた。

「強い奴には従う……それが俺の信条だぜ……」
「まったく、花は何でこんな奴を……」

 呆れて頭を掻いた事で真咲の注意が逸れたのを見て取った龍二は、立ち上がり飛び出すと真咲の腹に目掛け腰から抜いたナイフを突き立てた。

「真咲さん!?」
「真咲ッ!?」

 埠頭の道にラルフと珠緒の声が響く。

「へへッ、お前が死ねば俺が強いって事だなぁ」
「グフッ……」

 怯んだ真咲に龍二は何度もナイフを突き刺す。

「ヒャッハァッ!! 俺を舐めるからだ!! おっと……」

 ザクザクとナイフを腹に刺す龍二に、再び獣化したラルフが拳を振るう。
 龍二はそれを霧に変化し躱し二人に対し距離を取った。

『卑劣極まりない……殺すなと言われていましたが、この男は死んだ方が世の為でしょう』

 そう言ってニヤつく龍二に歩を進めようとしたラルフの肩を誰かが掴む。

「待て……あいつは俺がやる……」
『しかし……』
「大丈夫だ……吸血鬼が何なのか……あいつに教えてやるだけだからよぉ」

 そう言った真咲の体から赤い霧が噴き出し、ニタニタと笑みを浮かべていた龍二の体に絡み付いた。

「あん? 何だよこの霧? クソッ!! 離れろよ!! 止めろ!! 俺はこんな物見たくねぇ!!」

 霧が龍二の全身を覆うと、彼の声音は苛立ちから恐怖へと変わった。

「止めろ!! 止めてくれ!! いっ、嫌だ!! 何だよコレ!? 俺はこんな化け物に……嫌だ!! 戻してくれ!! おっ、俺を人間に!! ああ……ああ……いやだ……助けて……もう…………ごめ…………もうしない……から……」

 龍二の声は段々と小さくなっていき、やがて途絶えた。
 それと同時に赤い霧は弾け、龍二は呆けた様になって道路の上にへたり込んだ。

「嘘だ……俺はあんな化け物じゃねぇ……そうだ……俺は違う……あんな気味の悪ぃ……違う……」

 頭を抱えブツブツと呟く龍二を真咲は哀れみを含んだ目で見つめていた。

「……何を見せたんです?」
「俺の記憶だ。血狂ちぐるいの末路……まぁ、知らない方がいい類のもんさ」
「真咲!! 大丈夫かにゃ!?」

 花を抱いて駆け寄った珠緒が心配そうに声を掛ける。

「ああ、あの程度じゃ俺は死なねぇよ……それより、手伝ってくれてありがとな」
「真咲が困ってるなら、助けるのは当たり前にゃ!」

 珠緒は蕎麦の器を巳郎の代わりに取りに来て、焦った様子の真咲に助っ人を買って出た。
 埠頭までは仕入れに使う珠緒の店の車で彼らを運んでくれたのだ。

「そうか……」

 微笑みを浮かべ珠緒の頭を撫でて、彼女の腕に抱かれた花に目を落とす。
 その腕の中で辛そうに呼吸していた花がうっすらと目を開けた。

「……咲ちゃん? ……タマもいるんかぁ……へへッ……懐かしいべ……」

 それだけ言うと、花は再び目を閉じ意識を失った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】

山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。 失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。 そんな彼が交通事故にあった。 ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。 「どうしたものかな」 入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。 今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。 たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。 そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。 『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』 である。 50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。 ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。 俺もそちら側の人間だった。 年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。 「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」 これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。 注意事項 50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。 あらかじめご了承の上読み進めてください。 注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。 注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。

ワケあり公子は諦めない

豊口楽々亭
ファンタジー
精霊の加護により平和が守られている、エスメラルダ公国。 この国の公爵家の娘、ローゼリンド公女がある日行方不明になった。 大公子であるヘリオスとの婚約式を控えた妹のために、双子で瓜二つの兄である公子ジークヴァルトが身代わりになることに!? 妹になり代わったまま、幼馴染みのフロレンスと過ごすうち、彼女に惹かれていくジークヴァルト。 そんなある日、ローゼリンドが亡骸となって発見されて……───最愛の妹の死から始まる、死に戻りの物語!! ※なろう、カクヨムでも掲載しております。

昔好きだったお姉さんが不倫されたので落としに行ったら後輩からも好かれていた

九戸政景
恋愛
高校三年生の柴代大和は、小学校一年生の頃からの付き合いである秋田泰希の姉である夕希に恋心を抱いていたが、夕希の結婚をきっかけに恋心を諦めていた。 そして小学生の頃の夢を見た日、泰希から大和は夕希の離婚を伝えられ、それと同時にある頼みをされる。

老聖女の政略結婚

那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。 六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。 しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。 相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。 子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。 穏やかな余生か、嵐の老後か―― 四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。

アガルタ・クライシス ―接点―

来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。 九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。 同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。 不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。 古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。

真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』" ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。 社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー…… ……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!? ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。 「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」 「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族! 「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」 かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、 竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。 「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」 人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、 やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。 ——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、 「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。 世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、 最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕! ※小説家になろう様にも掲載しています。

織田信長 -尾州払暁-

藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。 守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。 織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。 そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。 毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。 スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。 (2022.04.04) ※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。 ※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。

夜の声

神崎
恋愛
r15にしてありますが、濡れ場のシーンはわずかにあります。 読まなくても物語はわかるので、あるところはタイトルの数字を#で囲んでます。 小さな喫茶店でアルバイトをしている高校生の「桜」は、ある日、喫茶店の店主「葵」より、彼の友人である「柊」を紹介される。 柊の声は彼女が聴いている夜の声によく似ていた。 そこから彼女は柊に急速に惹かれていく。しかし彼は彼女に決して語らない事があった。

処理中です...