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第七章 大森林のそのまた奥の
師弟対決
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グリモラが精霊王アトラを呼び出した翌日、健太郎と真田は精霊魔闘会の会場で向き合っていた。
『えー、事前に大家長ベルゲン様より説明のあった通り、こちらの青いゴーレム、ミシマ選手が準決勝で失格、敗退したロミナ選手、グリモラ選手に代わりフィー選手と戦う事となります。ミシマ選手はフィー選手の弟子という事で格闘メインの試合が繰り広げられると予想されます。皆さんもご覧になられたかと思いますが、精霊王を倒したミシマ選手にフィー選手がどう挑むのかその辺りにも注目ですね』
主審が観客達に見どころを語り健太郎に手を翳す。
『では選手紹介を、グリモラ選手の呼び出した精霊王アトラを倒した脅威のゴーレム、ミシマ・ケンタロウ選手ッ!!』
「ちゃんと森を治せよッ!!」
「一応、あのデカ物をどうにかしてくれた事は感謝してるぜッ!!」
「試合にならないから巨人にはなるなよッ!!」
応援なのか何なのかよく分からない声援を受けながら、健太郎は観客達に手を振り応えた。
「ミシマッ!! 頑張るんだよッ!!」
「ピポピポッ!!」
声を張り上げたミラルダの横でグリゼルダがギャガンに尋ねる。
「どう見る?」
「普通に考えりゃミシマの圧勝だろ? 斬撃、魔法、打撃、とにかく攻撃が効かねぇんだからよ」
「ふむ……確か場外に出た場合はその時点で負けだったな……真田が勝つにはミシマを試合場から出す以外にないか……」
「店長は多分そんな戦い方はしませんよ」
「何? 真田は何か策があるのか?」
「詳しくは教えてくれませんでしたが、試したい事があるって言ってました」
ニーナの言葉を聞いたギャガンは思わず彼女に目を向けた。
「へぇ……ミシマにその試したい事が通じるなら、真田の道場に通うのもありだな」
「あ、今なら入会費無料です」
ニーナはそう言って両手を合わせるとニッコリと笑った。
『続きまして、精霊魔法と武術の融合、わい最拳の使い手、フィー・エルド・メイファーン選手ッ!!』
「フィー様、頑張ってッ!!」
「エルフの力を見せてやれッ!!」
「店長ッ、ファイトですッ!!」
「真田も頑張るんだよッ!!」
「ピポピポッ!!」
会場からの声援はエルフである為か真田の方が健太郎より遥かに多かった。
真田はそれに応えて両手を振り、健太郎に向き直る。
「えー、ミシマ選手、事前にもお願いしましたが、大きくなるのは無しでお願いします。何と言いますか大会の趣旨がぶれますので」
主審は精霊魔法による声の拡散を切り、小声で健太郎にそう語り掛けた。
「コホーッ」
分かってるよ、先生とは体の機能じゃ無くて純粋に武術で戦いたいからね。
「フフッ、流石、ミシマはんや……ほな、真剣勝負といこか」
「……あのー、フィー選手にはミシマ選手の言葉がお分かりになるのですか?」
「分かるよ。ミシマはんは武術で戦いたい言うてるから安心してな」
「はぁ、そうですか……私にはコホーッとしか聞こえないのですが……『えー、色々ハプニングが御座いましたが、第1572回、精霊魔闘会決勝戦を開始しますッ!! では始めッ!!』
主審の声が会場に響くと、健太郎と真田は右の拳に掌を当て礼を交わし腰を落として同じ構えを取った。
「ほな行くでッ!!」
声と同時に真田は箭疾歩で間合いを詰め、健太郎に勢いのまま崩拳を繰り出す。健太郎はそれを受け流し、左手に流れた真田の体に左拳を放った。
しかし真田は土小人が作り出した石に覆われた左膝を流れた体の勢いを利用し健太郎の頭に叩き込む。
「コホーッ!?」
わっ、その連携は見た事無いッ!?
驚きながら拳を引き距離を取った健太郎に真田は爽やかな笑みを浮かべる。
「当然や、まだミシマはんに見せてない連携は仰山あるさかい……しかし、ホンマに硬いお人や……」
「……コホー」
……先生、普通の人間ならさっきの一撃で終わりだろうけど、この身体には効かないんだ……。
「分かってる……せやけど手加減とかは考えんといて、本気でぶつかり合って勝たんとニーナはんと気持ちよう結婚でけへんしな」
「……コホーッ!!」
……分かったよッ!!
そこから二人の戦いは更に熱を帯びた。
スピードと技では真田に軍配が上がり、防御力と力では健太郎が勝っていた。
真田は精霊魔法を使い、電撃や炎を織り交ぜながら攻撃するも、健太郎はその全てを弾き返した。
「グッ……やっぱり、普通の攻撃では勝てそうにないか……」
「……」
どうしよう、この身体はスタミナ切れとか無縁だしなぁ……でもわざと負けるのは絶対駄目だろうし……。
そんな健太郎の心の声を感じ取ったのか、真田が珍しく眉根を寄せ健太郎を睨んだ。
「ミシマはん、妙な事考えるんや無い。ええか、その体もミシマはんがこの世界で得た力の一つや、なんも気にする必要はあらへん、全力で掛かってきい」
「コホー……」
先生……そうだな、そうだよな……本気でやらないと駄目だよな。
ニーナの事、真田の両親の事、優勝の事、大会の事……そんなここに至るまでの経緯を忘れ、健太郎はただ真田と拳を交える事のみに集中する事にした。
「コホー……」
行くよ、先生……。
決勝で最初に真田が見せた箭疾歩を使い健太郎は一気に間合いを詰め、自身が最も使い慣れた正拳突きを真田に繰り出す。
「コホーッ!!」
神田空手教室奥義、竜牙折ッ!!
拳が輝きを放ち真田に迫る。
「おっ、ありゃあ俺の剣を砕いた……」
思わずそう呟いたギャガンの視線の先、真田は健太郎の拳を石で覆われた左手一本でいなして見せた。
ただ、放たれた力を受け流し切れず、左手を覆っていた石は砕け、真田の腕もあらぬ方向に曲る。
「クッ……なんちゅう重い拳や……」
うめき声を上げながら真田は輝きを放つ正拳突きを掻い潜り、健太郎の腹に静かに右手を当てた。
「フンッ!!!!」
震脚が硬い大樹の幹に真田の足跡を刻み、健太郎の動きがピタリと止まる。
「コッ、コホー!?」
えっ、なにこれッ!? どっ、どうなってるのッ!?
健太郎の視界には真田に重なる様に赤い文字が明滅し、その文字の下に状況を示しているだろう白い文字が凄まじい速さで上に流れて行く。
なんかヤバいッ、コレって何かエラーがッ!?
この世界に来て初めての状況に健太郎が慌てていると、バクンッと音が響き背中のハッチが勢いよく開いた。
「ブシューッ!!!!」
一瞬の後、そんな音と共に大量の蒸気が開かれた背中のハッチから噴き出す。
試合場は真っ白な霧に覆われ観客達の視界を塞いだ。
「どうなってるッ!? 見えないぞッ!!」
「早く何とかしろッ!!」
そんな声が響く中、大会運営委員たちが風霊を使い霧を払っていく。流れ払われた霧の先には倒れた青いゴーレムとその傍に立つ黒い長袍のエルフの姿があった。
「まさか、ホントにミシマを倒したのか……?」
「てんちょう……てんちょおぉ……」
絶句するギャガンの横でニーナが両手で口を覆い涙ぐんでいる。
「そんな、一体どうやってミシマを……」
「……魔法で無い事は確かだ。あの技の瞬間、魔力の流れは一切感じられなかったからな」
『えー、ミシマ選手、立てますか?』
「……」
無理ッス……体が動かない……。
小刻みに震え反応の無い健太郎を見た主審は静かに真田の横に立つと、彼の右手をおもむろに持ち上げた。
『ミシマ選手の戦闘不能により、第1572会、精霊魔闘会の優勝者はフィー・エルド・メイファーン選手に決定しましたッ!! 皆さん、両選手に惜しみない拍手をお送り下さいッ!!』
「ふぃぃ……何とか師匠の面目躍如やな」
歓声が響く中、真田はそう言うと、痛めた左腕の痛みで顔を顰めつつも口元をほころばせた。
『えー、事前に大家長ベルゲン様より説明のあった通り、こちらの青いゴーレム、ミシマ選手が準決勝で失格、敗退したロミナ選手、グリモラ選手に代わりフィー選手と戦う事となります。ミシマ選手はフィー選手の弟子という事で格闘メインの試合が繰り広げられると予想されます。皆さんもご覧になられたかと思いますが、精霊王を倒したミシマ選手にフィー選手がどう挑むのかその辺りにも注目ですね』
主審が観客達に見どころを語り健太郎に手を翳す。
『では選手紹介を、グリモラ選手の呼び出した精霊王アトラを倒した脅威のゴーレム、ミシマ・ケンタロウ選手ッ!!』
「ちゃんと森を治せよッ!!」
「一応、あのデカ物をどうにかしてくれた事は感謝してるぜッ!!」
「試合にならないから巨人にはなるなよッ!!」
応援なのか何なのかよく分からない声援を受けながら、健太郎は観客達に手を振り応えた。
「ミシマッ!! 頑張るんだよッ!!」
「ピポピポッ!!」
声を張り上げたミラルダの横でグリゼルダがギャガンに尋ねる。
「どう見る?」
「普通に考えりゃミシマの圧勝だろ? 斬撃、魔法、打撃、とにかく攻撃が効かねぇんだからよ」
「ふむ……確か場外に出た場合はその時点で負けだったな……真田が勝つにはミシマを試合場から出す以外にないか……」
「店長は多分そんな戦い方はしませんよ」
「何? 真田は何か策があるのか?」
「詳しくは教えてくれませんでしたが、試したい事があるって言ってました」
ニーナの言葉を聞いたギャガンは思わず彼女に目を向けた。
「へぇ……ミシマにその試したい事が通じるなら、真田の道場に通うのもありだな」
「あ、今なら入会費無料です」
ニーナはそう言って両手を合わせるとニッコリと笑った。
『続きまして、精霊魔法と武術の融合、わい最拳の使い手、フィー・エルド・メイファーン選手ッ!!』
「フィー様、頑張ってッ!!」
「エルフの力を見せてやれッ!!」
「店長ッ、ファイトですッ!!」
「真田も頑張るんだよッ!!」
「ピポピポッ!!」
会場からの声援はエルフである為か真田の方が健太郎より遥かに多かった。
真田はそれに応えて両手を振り、健太郎に向き直る。
「えー、ミシマ選手、事前にもお願いしましたが、大きくなるのは無しでお願いします。何と言いますか大会の趣旨がぶれますので」
主審は精霊魔法による声の拡散を切り、小声で健太郎にそう語り掛けた。
「コホーッ」
分かってるよ、先生とは体の機能じゃ無くて純粋に武術で戦いたいからね。
「フフッ、流石、ミシマはんや……ほな、真剣勝負といこか」
「……あのー、フィー選手にはミシマ選手の言葉がお分かりになるのですか?」
「分かるよ。ミシマはんは武術で戦いたい言うてるから安心してな」
「はぁ、そうですか……私にはコホーッとしか聞こえないのですが……『えー、色々ハプニングが御座いましたが、第1572回、精霊魔闘会決勝戦を開始しますッ!! では始めッ!!』
主審の声が会場に響くと、健太郎と真田は右の拳に掌を当て礼を交わし腰を落として同じ構えを取った。
「ほな行くでッ!!」
声と同時に真田は箭疾歩で間合いを詰め、健太郎に勢いのまま崩拳を繰り出す。健太郎はそれを受け流し、左手に流れた真田の体に左拳を放った。
しかし真田は土小人が作り出した石に覆われた左膝を流れた体の勢いを利用し健太郎の頭に叩き込む。
「コホーッ!?」
わっ、その連携は見た事無いッ!?
驚きながら拳を引き距離を取った健太郎に真田は爽やかな笑みを浮かべる。
「当然や、まだミシマはんに見せてない連携は仰山あるさかい……しかし、ホンマに硬いお人や……」
「……コホー」
……先生、普通の人間ならさっきの一撃で終わりだろうけど、この身体には効かないんだ……。
「分かってる……せやけど手加減とかは考えんといて、本気でぶつかり合って勝たんとニーナはんと気持ちよう結婚でけへんしな」
「……コホーッ!!」
……分かったよッ!!
そこから二人の戦いは更に熱を帯びた。
スピードと技では真田に軍配が上がり、防御力と力では健太郎が勝っていた。
真田は精霊魔法を使い、電撃や炎を織り交ぜながら攻撃するも、健太郎はその全てを弾き返した。
「グッ……やっぱり、普通の攻撃では勝てそうにないか……」
「……」
どうしよう、この身体はスタミナ切れとか無縁だしなぁ……でもわざと負けるのは絶対駄目だろうし……。
そんな健太郎の心の声を感じ取ったのか、真田が珍しく眉根を寄せ健太郎を睨んだ。
「ミシマはん、妙な事考えるんや無い。ええか、その体もミシマはんがこの世界で得た力の一つや、なんも気にする必要はあらへん、全力で掛かってきい」
「コホー……」
先生……そうだな、そうだよな……本気でやらないと駄目だよな。
ニーナの事、真田の両親の事、優勝の事、大会の事……そんなここに至るまでの経緯を忘れ、健太郎はただ真田と拳を交える事のみに集中する事にした。
「コホー……」
行くよ、先生……。
決勝で最初に真田が見せた箭疾歩を使い健太郎は一気に間合いを詰め、自身が最も使い慣れた正拳突きを真田に繰り出す。
「コホーッ!!」
神田空手教室奥義、竜牙折ッ!!
拳が輝きを放ち真田に迫る。
「おっ、ありゃあ俺の剣を砕いた……」
思わずそう呟いたギャガンの視線の先、真田は健太郎の拳を石で覆われた左手一本でいなして見せた。
ただ、放たれた力を受け流し切れず、左手を覆っていた石は砕け、真田の腕もあらぬ方向に曲る。
「クッ……なんちゅう重い拳や……」
うめき声を上げながら真田は輝きを放つ正拳突きを掻い潜り、健太郎の腹に静かに右手を当てた。
「フンッ!!!!」
震脚が硬い大樹の幹に真田の足跡を刻み、健太郎の動きがピタリと止まる。
「コッ、コホー!?」
えっ、なにこれッ!? どっ、どうなってるのッ!?
健太郎の視界には真田に重なる様に赤い文字が明滅し、その文字の下に状況を示しているだろう白い文字が凄まじい速さで上に流れて行く。
なんかヤバいッ、コレって何かエラーがッ!?
この世界に来て初めての状況に健太郎が慌てていると、バクンッと音が響き背中のハッチが勢いよく開いた。
「ブシューッ!!!!」
一瞬の後、そんな音と共に大量の蒸気が開かれた背中のハッチから噴き出す。
試合場は真っ白な霧に覆われ観客達の視界を塞いだ。
「どうなってるッ!? 見えないぞッ!!」
「早く何とかしろッ!!」
そんな声が響く中、大会運営委員たちが風霊を使い霧を払っていく。流れ払われた霧の先には倒れた青いゴーレムとその傍に立つ黒い長袍のエルフの姿があった。
「まさか、ホントにミシマを倒したのか……?」
「てんちょう……てんちょおぉ……」
絶句するギャガンの横でニーナが両手で口を覆い涙ぐんでいる。
「そんな、一体どうやってミシマを……」
「……魔法で無い事は確かだ。あの技の瞬間、魔力の流れは一切感じられなかったからな」
『えー、ミシマ選手、立てますか?』
「……」
無理ッス……体が動かない……。
小刻みに震え反応の無い健太郎を見た主審は静かに真田の横に立つと、彼の右手をおもむろに持ち上げた。
『ミシマ選手の戦闘不能により、第1572会、精霊魔闘会の優勝者はフィー・エルド・メイファーン選手に決定しましたッ!! 皆さん、両選手に惜しみない拍手をお送り下さいッ!!』
「ふぃぃ……何とか師匠の面目躍如やな」
歓声が響く中、真田はそう言うと、痛めた左腕の痛みで顔を顰めつつも口元をほころばせた。
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